2006年09月
2006年09月16日
ベトナムの恐い一面
ベトナムは皆さんご承知の通り、社会主義国家です。ベトナム社会主義共和国ってのが、国家の正式名称です。共産党の指導により、国家が運営されています。国家主席、首相と権力を分散させていますが、その上には共産党書記長がいます。党席次1位が書記長、2位が国家主席、3位が首相と、共産党におけるポジションにより、配置が決められています。
5年に一度開催されるベトナム共産党大会が、今年4月に行われ、現在新体制でベトナム国家は動いています。書記長は変更されませんでしたが、とても優秀な方々が新しい指導者となり、これまでの腐敗政治を一掃しよう！とスローガンを立てています。
そうはいっても、ベトナムは共産党一党による指導のもと、国が運営されている事実は変わりません。こちらに住んでいて、その事実を肌で感じ、社会主義といった、僕にとっては負のイメージを抱かせる事は、それほど体験することはありません。時折、ホントにここは社会主義国家なの？なんて思うこともあります。
賄賂の事実や公安警察のちょっと不遜な態度なんかは、ちょくちょくありますが、今日は、これまでに無い体験をしました。
本日、バイクで市内をぐるぐると回っていた時のこと、年配の女性の集団を見かけました。プラカードやらハチマキといった所謂ストライキグッズを目にして、
なんだこれは？
と思ったわけです。ベトナムでも賃上げ交渉によるストライキが、各所工場なんかで起きたりすることもありますが、
どうも、様子が変・・・
市の真ん中で、工場があるわけでもないし、おまけに何十人の女性たちの前には
バリケードが設けられ
行く手を防がれている雰囲気
阻止するのは、公安警察と公安交通警察の
物々しい男たち・・・
これを見た瞬間
何かある！
ときますよね？丁度バッグの中にはカメラが入っていたので、それを取り出し、道路を挟んだ反対側、距離にして50メートルくらいでしょうか、撮影しようとしたわけです。すると
その場にいたバイクタクシーのおじさんが
ダメ！ダメ！撮っちゃ！
と言うわけです。
なんで、あんたがそんな事言う資格あるの？
って思いますよね？強引に撮影しようと思いましたが、おじさんも必至に訴えてくるわけです。一緒にいたスタッフにおじさんは、ベトナム語で何やら長々と話してます。内容がよく分からず、会話のあと聞いてみると、こんな内容でした。
集まっている女性たちは、ベンチェアという町から来た人たちだそうです。このベンチェアには、僕も入ったことがあります。スタッフの1人に当地の出身者がおり、その実家へ遊びに行ったことがあったんです。ものすごく田舎で、このブログでも随分前に紹介しましたが、夜空を見ながら、便をするようなところです。（ちょっと曖昧すぎますか？でも、それくらい田舎なんです）
では、なぜ何十人もの女性たちが、何十キロも離れたホーチミンに来たかといいますと、
政府に土地を取り上げられた
というのです。取り上げられたというと、ちょっと語弊がありますね。買い上げられたというのが正しいです。そもそも、社会主義国家のベトナムは、基本的には土地は政府のもの。個人的に所有していても、鶴の一声、国や行政区の政策で随分強引に持っていかれてしまうわけです。
土地に見合わないお金を支払い・・・
分かっていても、住み慣れた土地を追い出され、新しく移れる場所もお金も無い状況は、そう簡単に受け入れられるものではないでしょう。そういったことが、そのベンチェアでもあったわけなんです。その被害？を受けた方々が、ホーチミン市を訪れ、人民委員会に訴え、街を歩き、その政策をまげてもらおうとしているのだと・・・。
うぅ〜ん、納得
じゃない！！
そのベンチェアの方々の気持ちも分かるし、路頭に迷うかもしれない方々の行動は、こうした形で具現化されたのは、言ってみれば当然のことでしょう。
しか〜し！
どうして、そんな姿を撮っちゃダメなの？
ってなりますよね？
そう、どうしてダメなの・・・です。そこで返ってきた言葉は、なんとも寂しく、また社会主義といういつもは意識しない、それでも厳然とベトナムを覆っているものが胸を突きました。つまり、こういうことなんです。
政府が土地を買い上げる。しかし、そこに支払われるお金は、土地を離れて新しく生活をしていくには不十分なもの。それでも強引に行われる。それを市民強いては国民が知り、政府の政策を非難、或いは反政府分子の形成に繋がることにでもなれば、厄介になる。そこで、みんなには知らせないようにしよう！
↓
撮影するな！
となるわけです。バイクタクシーのおじさんも、恐らく公安から言われたのでしょう。そんな輩がいたら、厳しく言うように！とでも・・・。
ベトナムではネット上でも監視が行われています。中国ほど言論に対して厳しくは無いと感じてはいますが、
政府を非難するような歌を歌ったり、
集まって、何やら国家を非難することを話したり、
なんかしているのが分かると、公安警察はその当事者を、しょっ引いていくわけです。私の知り合いのお父さんも、実は若い頃、政府の愚策を非難したかどで、公安警察のお世話になったそうで、そういったことは今でも残っているわけです。
開放政策をとり、経済強いては国を成長させることを、第一優先に現在動いているベトナム。明るい未来を謳い、外からは、成長著しいアジアの一国として認知され始めてきたベトナム。しかし、社会主義と言う国家体制の下、目に見えない監視は脈々と続けられているわけです。こういった恐い一面も、ベトナムはまだまだ持ち合わせているんだなぁ・・・と再確認した感じです。
様々な事情があるにせよ、僕のような外国人がその国の政治に対して、とやかく言ったり、興味だけで動くことは、あまり良いといえるものではないと思いますが、今回は、どうしても写真を撮りたかった！んです。どうしても記録に残しておきたかったんです。こういう場面は、ベトナムにとっては非常に大事な面ですから。
バイクタクシーのおじさんに言われ、反対側からは公安警察の目が厳しくこちらに注がれ、なんだか嫌〜な雰囲気でしたので、その場を離れたわけです。しかしあきらめきれずに別方向からアプローチと思って、再度バイクを走らせましたが、どうにも撮影できる場所がない・・・。そうこうしている内に、時間切れ・・・。仕事を終え、戻ったときには、いつもと同じ光景が。
果たしてあの女性たちの集団はどこへ行ったのか？
問題が解決されるのは、非常に難しいことだと思います。ただ、後ろ暗いことをひた隠しにしていけるのか？ずっと！
と小さい声で、ベトナム政府に物申す です。
5年に一度開催されるベトナム共産党大会が、今年4月に行われ、現在新体制でベトナム国家は動いています。書記長は変更されませんでしたが、とても優秀な方々が新しい指導者となり、これまでの腐敗政治を一掃しよう！とスローガンを立てています。
そうはいっても、ベトナムは共産党一党による指導のもと、国が運営されている事実は変わりません。こちらに住んでいて、その事実を肌で感じ、社会主義といった、僕にとっては負のイメージを抱かせる事は、それほど体験することはありません。時折、ホントにここは社会主義国家なの？なんて思うこともあります。
賄賂の事実や公安警察のちょっと不遜な態度なんかは、ちょくちょくありますが、今日は、これまでに無い体験をしました。
本日、バイクで市内をぐるぐると回っていた時のこと、年配の女性の集団を見かけました。プラカードやらハチマキといった所謂ストライキグッズを目にして、
なんだこれは？
と思ったわけです。ベトナムでも賃上げ交渉によるストライキが、各所工場なんかで起きたりすることもありますが、
どうも、様子が変・・・
市の真ん中で、工場があるわけでもないし、おまけに何十人の女性たちの前には
バリケードが設けられ
行く手を防がれている雰囲気
阻止するのは、公安警察と公安交通警察の
物々しい男たち・・・
これを見た瞬間
何かある！
ときますよね？丁度バッグの中にはカメラが入っていたので、それを取り出し、道路を挟んだ反対側、距離にして50メートルくらいでしょうか、撮影しようとしたわけです。すると
その場にいたバイクタクシーのおじさんが
ダメ！ダメ！撮っちゃ！
と言うわけです。
なんで、あんたがそんな事言う資格あるの？
って思いますよね？強引に撮影しようと思いましたが、おじさんも必至に訴えてくるわけです。一緒にいたスタッフにおじさんは、ベトナム語で何やら長々と話してます。内容がよく分からず、会話のあと聞いてみると、こんな内容でした。
集まっている女性たちは、ベンチェアという町から来た人たちだそうです。このベンチェアには、僕も入ったことがあります。スタッフの1人に当地の出身者がおり、その実家へ遊びに行ったことがあったんです。ものすごく田舎で、このブログでも随分前に紹介しましたが、夜空を見ながら、便をするようなところです。（ちょっと曖昧すぎますか？でも、それくらい田舎なんです）
では、なぜ何十人もの女性たちが、何十キロも離れたホーチミンに来たかといいますと、
政府に土地を取り上げられた
というのです。取り上げられたというと、ちょっと語弊がありますね。買い上げられたというのが正しいです。そもそも、社会主義国家のベトナムは、基本的には土地は政府のもの。個人的に所有していても、鶴の一声、国や行政区の政策で随分強引に持っていかれてしまうわけです。
土地に見合わないお金を支払い・・・
分かっていても、住み慣れた土地を追い出され、新しく移れる場所もお金も無い状況は、そう簡単に受け入れられるものではないでしょう。そういったことが、そのベンチェアでもあったわけなんです。その被害？を受けた方々が、ホーチミン市を訪れ、人民委員会に訴え、街を歩き、その政策をまげてもらおうとしているのだと・・・。
うぅ〜ん、納得
じゃない！！
そのベンチェアの方々の気持ちも分かるし、路頭に迷うかもしれない方々の行動は、こうした形で具現化されたのは、言ってみれば当然のことでしょう。
しか〜し！
どうして、そんな姿を撮っちゃダメなの？
ってなりますよね？
そう、どうしてダメなの・・・です。そこで返ってきた言葉は、なんとも寂しく、また社会主義といういつもは意識しない、それでも厳然とベトナムを覆っているものが胸を突きました。つまり、こういうことなんです。
政府が土地を買い上げる。しかし、そこに支払われるお金は、土地を離れて新しく生活をしていくには不十分なもの。それでも強引に行われる。それを市民強いては国民が知り、政府の政策を非難、或いは反政府分子の形成に繋がることにでもなれば、厄介になる。そこで、みんなには知らせないようにしよう！
↓
撮影するな！
となるわけです。バイクタクシーのおじさんも、恐らく公安から言われたのでしょう。そんな輩がいたら、厳しく言うように！とでも・・・。
ベトナムではネット上でも監視が行われています。中国ほど言論に対して厳しくは無いと感じてはいますが、
政府を非難するような歌を歌ったり、
集まって、何やら国家を非難することを話したり、
なんかしているのが分かると、公安警察はその当事者を、しょっ引いていくわけです。私の知り合いのお父さんも、実は若い頃、政府の愚策を非難したかどで、公安警察のお世話になったそうで、そういったことは今でも残っているわけです。
開放政策をとり、経済強いては国を成長させることを、第一優先に現在動いているベトナム。明るい未来を謳い、外からは、成長著しいアジアの一国として認知され始めてきたベトナム。しかし、社会主義と言う国家体制の下、目に見えない監視は脈々と続けられているわけです。こういった恐い一面も、ベトナムはまだまだ持ち合わせているんだなぁ・・・と再確認した感じです。
様々な事情があるにせよ、僕のような外国人がその国の政治に対して、とやかく言ったり、興味だけで動くことは、あまり良いといえるものではないと思いますが、今回は、どうしても写真を撮りたかった！んです。どうしても記録に残しておきたかったんです。こういう場面は、ベトナムにとっては非常に大事な面ですから。
バイクタクシーのおじさんに言われ、反対側からは公安警察の目が厳しくこちらに注がれ、なんだか嫌〜な雰囲気でしたので、その場を離れたわけです。しかしあきらめきれずに別方向からアプローチと思って、再度バイクを走らせましたが、どうにも撮影できる場所がない・・・。そうこうしている内に、時間切れ・・・。仕事を終え、戻ったときには、いつもと同じ光景が。
果たしてあの女性たちの集団はどこへ行ったのか？
問題が解決されるのは、非常に難しいことだと思います。ただ、後ろ暗いことをひた隠しにしていけるのか？ずっと！
と小さい声で、ベトナム政府に物申す です。
2006年09月11日
世界で最も高い！？
牛乳飲んでますか？
ベトナムに来て以来、そういえばそれほど牛乳飲んでいないなぁ・・・なんて、本日ある記事を読んで感じました。日本の牛乳に比べると、あまり美味しくない、という理由もあるのですが、
ベトナムで売られている牛乳は
とにかく高い！
スーパーなんかでの小売価格は、日本とそれほど変わりがありません。日本よりかなり物価の安いベトナムで、牛乳は何でこんなに高いのか？なんて思ってはいたのですが、そのからくりがちょっと分かりました。
今日は、ベトナムの牛乳について話してみます。
ベトナムの牛乳市場は、こんな事が今言われています。
国内農場からの仕入れ値は世界最安と思われるキロ当たり僅か3500ドン（0.21ドル）にもかかわらず、国内乳業セクターが世界で一番高い牛乳を売っている。ちなみに、生乳の原価は日本や韓国で0.54〜0.71ドル、タイで0.28ドル、中国で0.3ドルとなっているそうです。
しかし、生乳の生産高が国内需要の22%しか満たせない状況であるにもかかわらず、国内市場は生乳製品であふれ返っていると、記事には書かれていました。ホントにそうで、スーパーなんかに行くと、大手から中小まで様々なブランドの牛乳が売られています。販売スペースの一部を全て牛乳で満たしているスーパーもあり、その光景は圧巻です。
およそ10年後の、ベトナムでの国民1人あたりの乳製品の年間消費量は、今年の2倍程度になるだろうとの予測まで出ているくらい、国民の牛乳を飲む或いは食生活の中で牛乳を使用する割合は、加速度的に増加しているようです。それを見越してか、様々な企業がこの牛乳或いは乳製品ビジネスに参加しています。そんな企業は、上記にあるとおり、最も安く仕入れて、最も高く売る、まさにおいしいビジネスをしているわけです。
その背景には、こんな事があるそうなんです。
国内乳業メーカーは、「生乳」や「加熱処理乳」製品の中に粉末乳を多量に混入している・・・、ベトナムの乳業各社は自社製品の多くを生乳と謳って販売しているようなんです。スーパーで販売されている国内各社の製品には原材料表示がなく、粉末乳と生乳の配合比率の記載もないため、売ったもの勝ちのような状況になっているわけです。
ちなみに海外では、生乳の割合は90〜100%を占めるそうですが、ベトナムの今の現状は、粉末乳とバターの含有率は40〜70%と推定されるそうです。生乳の生産高が、国内需要の22％しか満たせない状況という環境はあるものの、安価で仕入れ、生乳と偽って、粉末乳やバターを入れて販売する・・・。おまけに、世界で一番？高い！ときてるわけです！
これは、だめでしょ！
ベトナムには、ベトナム乳業株式会社という日本で言うところの、雪印乳業みたいなビッグカンパニーがあります。ビナミルクというブランドで、ベトナム人の殆どに知られ、そして愛されている会社です。
ビナミルクって知ってる？
ああ、当然知ってるよ！
どんな会社？
大きいし、みんな知ってる会社だよ！
ベトナム人に聞けば、十中八九こんな答えが返ってくるでしょう。
当社の現在の生乳市場国内シェアは、50％程度であり、乳製品全体で言えば、6割〜7割のシェアを誇るベトナム屈指の企業です。
2000年に開設された証券取引所にも、昨年上場し、上場銘柄の中で時価総額がNO.2の企業でもあり、ベトナムを代表する優良企業であると言われています。
でもそんな会社も、生乳製品に粉末乳を加えていることを認めているそうで、おまけに、ホーチミン市内で販売されている自社製品の生乳比率は、他の地域よりは高いと主張している・・・、こんなお粗末なことを言って、開き直っちゃってるそうです。
ベトナムの資本市場、様々な面で先進諸国からは遅れをとっています。そしてベトナム企業のコンプライアンスは、まだまだ低いのでしょう。そもそも法整備が完全になされていない状況の資本市場であるため、そのような意識を持つ前の段階といってもよいのかもしれません。法令順守なんてのは、そもそも当たり前の事で、昨今日本でもこの言葉が頻発していますが、そんな言葉がクローズアップされること自体が、非常に企業内における或いは、資本市場の未熟さ、を物語っているようにも感じます。
未熟なベトナムだから、
こんな事も、あり！
ではいけません！製品に原材料表示の義務がなくたって、
嘘、言っちゃいけません！
それ、犯罪といっても過言じゃありません
世界に開かれていく市場を目指すベトナムとしては、そんな事言ってちゃダメなわけです。粉末乳とバターが多く混ざった生乳は、体に害を及ぼすものではありませんが、これがその要因となる、金儲けするなら、多少のことは目を瞑る的な発想でいたら、きっと、この先本当に大きな社会問題も出てくるでしょう。これからどんどん世界に開かれていく時期、そう、今だからこそ、まだまだそういった誤りを修正できる！
ベトナム政府は、どんな対処をするのでしょう・・・
そしてベトナム企業の経営者達は、
どう変わっていくのでしょう・・・
2006年09月07日
男子と女子
日本では、秋篠宮ご夫妻の男児誕生に祝賀ムード一杯といったところでしょうか？無事出産をされたことに対しては、僕も喜ばしいことだと思います。
でも各社マスコミも含め、一般的なここまでに至る雰囲気はどうだったんでしょうか？簡単に言うと、
もし、女児だったら？
どんなムードだったんでしょう。勿論、出産への祝賀ムードやマスコミ報道ではそれなりに繕われるのだろうとは思いますが、深層心理は？
現行の皇室典範では、天皇継承を 皇統に属する男系男子が継承する と定められています。つまり女子は天皇にはなれないってことですよね。だから、今回秋篠宮ご夫妻が男児をご出産なされたのは、非常に大きなことなわけです。皇太子様、秋篠宮様に次ぐ、第３位の皇位継承者になるわけですから。
本日チラッと見た記事の中に、皇室では、皇太子様、秋篠宮様の後、９人連続で女児が誕生していたということで、男児の誕生は４１年振りなんだそうです。ちょっとびっくりでしたが、そうですよね？ずっと、男の子を、男の子を！と言ってきてたわけですから。
皇室典範や皇位継承問題は、僕には大きすぎる問題ですので、熱くなりすぎて、余計なところまで突っ走ってしまいそうなので、自制しますが、出産なされる方には、目に見えない相当大きなプレッシャーがかかるんだろうなぁと想像します。
このような話は、皇室に限ったことではないですよね？都市部に住む方々には、それほどぴんと来ない話なのかもしれませんが、地方に行くとまだまだ嫡男と言う存在は、やはり大きく残っています。皇位継承ならぬ、家督相続というところでしょう。
大きな問題ですので、このブログだけでは語りつくせませんが、何か考えてもいい、とても大切な問題だと感じています。
なぜ男でなくてはならないのか？
女ではだめなのか？
そしてそんなタイムリーな話がベトナムでもありました。こちらは更に深刻です。
読んだ記事を抜粋して、紹介します。
ベトナム家族児童人口委員会によると、男児と女児の出生の割合は通常105：100程度が正常だといわれているが、ベトナムでは1999年の全国人口調査で107：100という男児過多の兆候が見られたのを皮切りに近年この傾向には拍車がかかり、2005年末の調査では女児100に対して男児が115〜155と非常に高い割合になっている省や都市が多くなった。
この主な原因は人々の間に根強く残る家の跡継ぎとして男の子がいなければならないとする考え方である。現在、科学の進歩によって3ヶ月もすれば胎児の性別が分かることが多いため、子供の性別をコントロールしたい場合は中絶という手段がある。また、安全性を度外視して法外な金を払って精子に電気等で刺激を与えることで男児を得ようとする人もいる。人口法令はこのような胎児の性別を選別する如何なる行為も禁止しているが、実際には記録が残らないように口頭で性別診断の結果を伝えるなどして法の網の目をくぐる行為が日常的に行われている。
このような状況に対して専門家は旧弊な "男尊女卑"の考え方のせいで男女バランスが崩れて、男性過多となった結果、結婚できない男性が増えて少子化が進む等社会に悪影響が出ると警告している。現在、中国やインドや韓国ではベトナムに先んじてこの問題が深刻になっており、海外から花嫁を募集している例もある。ベトナムがこれらの国の二の舞となって嫁不足に悩まなくていいよう、今後男女の出生バランスが保たれるよう国民に対する啓蒙活動や医療機関に対する指導を強化する必要がある。
（VIET JOより）
すごい話だと思いませんか？ベトナムの男女比のアンバランスもさることながら、精子に電気刺激を与えて・・・。そこまでしなければならないものなのでしょうか？先進国で突入し、日本では現在、そして今後とてつもなく大きくなる少子化問題。自国の経済が発展し、男性も女性も社会に進出し、多様な価値観が生まれ、其々が自立して生活できる環境、そして子育てにかかる様々な負担。結婚という形を望まない男女の仲、家族という意識の希薄化、などなど数え上げればきりが無いですが、そこにはいろんな問題をはらんでいます。
男か女か、という問題で、そこまでしちゃうのか？と僕には理解を遥かに超えて、なんと答えてよいものか・・・。
でも各社マスコミも含め、一般的なここまでに至る雰囲気はどうだったんでしょうか？簡単に言うと、
もし、女児だったら？
どんなムードだったんでしょう。勿論、出産への祝賀ムードやマスコミ報道ではそれなりに繕われるのだろうとは思いますが、深層心理は？
現行の皇室典範では、天皇継承を 皇統に属する男系男子が継承する と定められています。つまり女子は天皇にはなれないってことですよね。だから、今回秋篠宮ご夫妻が男児をご出産なされたのは、非常に大きなことなわけです。皇太子様、秋篠宮様に次ぐ、第３位の皇位継承者になるわけですから。
本日チラッと見た記事の中に、皇室では、皇太子様、秋篠宮様の後、９人連続で女児が誕生していたということで、男児の誕生は４１年振りなんだそうです。ちょっとびっくりでしたが、そうですよね？ずっと、男の子を、男の子を！と言ってきてたわけですから。
皇室典範や皇位継承問題は、僕には大きすぎる問題ですので、熱くなりすぎて、余計なところまで突っ走ってしまいそうなので、自制しますが、出産なされる方には、目に見えない相当大きなプレッシャーがかかるんだろうなぁと想像します。
このような話は、皇室に限ったことではないですよね？都市部に住む方々には、それほどぴんと来ない話なのかもしれませんが、地方に行くとまだまだ嫡男と言う存在は、やはり大きく残っています。皇位継承ならぬ、家督相続というところでしょう。
大きな問題ですので、このブログだけでは語りつくせませんが、何か考えてもいい、とても大切な問題だと感じています。
なぜ男でなくてはならないのか？
女ではだめなのか？
そしてそんなタイムリーな話がベトナムでもありました。こちらは更に深刻です。
読んだ記事を抜粋して、紹介します。
ベトナム家族児童人口委員会によると、男児と女児の出生の割合は通常105：100程度が正常だといわれているが、ベトナムでは1999年の全国人口調査で107：100という男児過多の兆候が見られたのを皮切りに近年この傾向には拍車がかかり、2005年末の調査では女児100に対して男児が115〜155と非常に高い割合になっている省や都市が多くなった。
この主な原因は人々の間に根強く残る家の跡継ぎとして男の子がいなければならないとする考え方である。現在、科学の進歩によって3ヶ月もすれば胎児の性別が分かることが多いため、子供の性別をコントロールしたい場合は中絶という手段がある。また、安全性を度外視して法外な金を払って精子に電気等で刺激を与えることで男児を得ようとする人もいる。人口法令はこのような胎児の性別を選別する如何なる行為も禁止しているが、実際には記録が残らないように口頭で性別診断の結果を伝えるなどして法の網の目をくぐる行為が日常的に行われている。
このような状況に対して専門家は旧弊な "男尊女卑"の考え方のせいで男女バランスが崩れて、男性過多となった結果、結婚できない男性が増えて少子化が進む等社会に悪影響が出ると警告している。現在、中国やインドや韓国ではベトナムに先んじてこの問題が深刻になっており、海外から花嫁を募集している例もある。ベトナムがこれらの国の二の舞となって嫁不足に悩まなくていいよう、今後男女の出生バランスが保たれるよう国民に対する啓蒙活動や医療機関に対する指導を強化する必要がある。
（VIET JOより）
すごい話だと思いませんか？ベトナムの男女比のアンバランスもさることながら、精子に電気刺激を与えて・・・。そこまでしなければならないものなのでしょうか？先進国で突入し、日本では現在、そして今後とてつもなく大きくなる少子化問題。自国の経済が発展し、男性も女性も社会に進出し、多様な価値観が生まれ、其々が自立して生活できる環境、そして子育てにかかる様々な負担。結婚という形を望まない男女の仲、家族という意識の希薄化、などなど数え上げればきりが無いですが、そこにはいろんな問題をはらんでいます。
男か女か、という問題で、そこまでしちゃうのか？と僕には理解を遥かに超えて、なんと答えてよいものか・・・。
2006年09月06日
どんなふうになるんだろう？
今日は、ベトナムの今後の発展を考えてみようと。独り言ですが、お付き合いを。
今年の10月首都ハノイでAPECの首脳会議が開催されます。1年を通して開催されてきたAPEC in Vietnamも、山場を迎えるわけです。そして10数年に渡る各国との2国間協議も最後の米国を今年クリアし、WTO加盟が目と鼻の先に来ています。
今年或いは来年にもWTOに加盟する運びとなるわけですが、加盟後どんな風になっていくんでしょう？外資の参入障壁はこれまでよりも下げられ、各国の投下資本は格段に増えるでしょうね。それにより新しい雇用が生まれ、内需も潤い成長率は高くなる！？のでしょうか？
勿論普通に考えれば、そうなるのだろう！と思いますが、現在のベトナムの市場や企業はどうでしょう？ベトナムにも優秀な企業は、それなりにあります。沢山！とは書けませんが、あります。それは、ベトナム内での競争で、優位な位置にあるという意味でですが・・・。外国の巨大資本・企業が参入してきたらどうでしょう？今までのように、明るい未来を見ている企業ばかりではないでしょう。
国際競争を資本の原理で打ち勝ってきた企業体が、競争原理もまだまだ完全に身についているとはいえないベトナム企業を、どんどん飲み込み或いは、解体へと追い込み、国内企業は、滅多打ち・・・なんて構図も見えてきます。
マクロ的な話は少しおいておいて、ちょっと絞ってみましょう。
ベトナム人が生活するのに、日々の食料や生活必需品など購入する場は、
市場 や スーパーマーケット、個人経営の小売店
になります。大型チェーンスーパーも幾つかありますが、恐らく8割は小売店舗であり、所謂家族経営の小さな店が本当に沢山あります。経済が少しずつ発展して、何か商売をやったほうが得策！といわんばかりに、猫も杓子も店舗を経営してるんじゃない？と思うほど、小さな店が沢山あります。おまけに、日本の秋葉原じゃありませんが、小さな電気店の隣に、電気店、その隣もまた・・・、家具屋の隣にまた家具屋、正面を見ても同じような家具屋。と言うように、買うほうには便利ですが、経営している側としたらどうなんだろう？と思ってしまうわけです。
WTO加盟後、恐らく大型流通企業もベトナムへ進出してきます。競争の中で培い、そして生き残ってきたノウハウをベトナムにも、投下してくることは間違いありませんん。そんな時、ベトナムの星の数ほどある小売店はどうなっちゃうんだろう？それによって街の風景はどんな風に変わっていくんだろう？と思っちゃいます。
競争に生き残れない、弱体企業は消えていくのと同様に、大型チェーン展開をする流通グループも、家族経営の弱体小規模店舗をどんどん飲み込んでいってしまう可能性が高いわけです。つぶれていく店舗の影には、世界のどこにでもある大型流通店があり、
ここは、ベトナムですか？
なんか、特色の無いところですね・・・
なんていわれる日がくるのかもしれません。特に外資に頼った国作り、或いは外国（特に米国のことなんですが）を模倣した青写真を持った国は、
色がなくなっちゃう・・・
ように僕なんか思ってしまいます。資本力と合理性をもって、世界を席巻する世界企業は、色なんか出しては非効率ですから、とにかく統一。合理的で効率的で、お金も沢山残る。
日本の地方都市やその郊外なんかを思い出してください。車で走っていれば、気がつくと思いますが、整備された道路の両脇には、どこの都市、町にいってもある大型チェーンのなんとか、だとかが大きな駐車場を構えて、お客さんをてぐすね引いて待ってる光景が思い浮かんできませんか？あの街もこんな風だったなぁ〜、そしてここへ引っ越してきても、なんだか代わり映えの無い町の風景だよなぁ・・・なんて思った人も少なからずいると思います。
僕の田舎は狭い国道がメインストリートとして走っていました。ちなみに当時、国道151号線。メインストリートっていえる道はここしかなく、そこには小さな小売店が沢山ありました。子供の頃ですが、それなりの数の市民が通りを歩いて、店に立ち寄り、会話を楽しみ、買い物をしていたような記憶があります。10年、20年経ち、それはどうなったか？
メインストリートは国道ではなくなり、道幅がかなり広くなった国道が新たに作られ、そこには大きな駐車場を完備した大型チェーン店が軒を連ねたわけです。東京にある大学に入学し、実家がある町ではない、地方都市や町を見る機会が増えましたが、その際感じたのが、先に述べた一言です。
国の発展といいますか経済成長の中では、仕方の無いことなんだと思いますが、それがいい形か？と問われると、僕には答えが見つかりません。便利になった、どこへ行っても同価格で買い物が出来る、清潔で、などなど良いことも沢山挙げられます。しかし、あまりにも機械的で、そこには会話なんてなく、何でも効率的に物が右から左に流れていくだけの、ちょっとつまらない社会に、気づけばなってはいないんだろうか？
今のベトナムが、どんな風に街を変貌させていくのか、未熟な僕では想像も出来ません。自国、そして生活が豊かになることを第一優先としている国や国民は、そこまでは考えないのかもしれませんし、世界のトップグループを走る国からやってきた、異国人だから、そんな事を考えてしまうのかもしれません。そして、そういう考えは、この国の人にとっては邪魔なだけで、発展を阻害する意見にしかならないのかもしれません。
昔のよき なんとかを・・・
なんて言葉は、すごくノスタルジックな、それこそ今の時代には不適合な言葉なのかもしれませんね。
発展している国から見たら、そうかもしれないが
発展しようとしている国では、
そんな言葉は、大きなお世話！
と言われちゃうでしょう。自然を破壊し、インフラを整え、経済発展の基盤を作り、ハコが立ち、人が集まり、物を作る、サービスもする、そして発展していく。昔そこを訪れた人は、あの頃の景色はよかったぁ・・・なんて言ったりもする。しかし、そこに住んで、そこで発展を享受してきた人にとっては、
あなたたちの国では、どうだったんですか？
と言われてしまう。
ちょっと飛躍しすぎてしまいましたが、ベトナムに話を戻しましょう。いつもの悪い癖です。ご勘弁を・・・。
それでは、ベトナムの小売店はどうでしょう？様々な形で統廃合が進み、値段を交渉する、ちょっとおばちゃんと立ち話をする、たまには喧嘩もしちゃうような小さな店は、恐らくどんどんなくなっていくでしょう。何件も軒を連ねる、同系の店舗だって、辿る道はそれほど違いはありません。そんな事をやっぱり考えているベトナム人もいるんでしょうね。
ベトナムの小売業界でも、ベトナムの色を出しながら、何とか頑張る企業もあります。国内展開では絶対に負けない！と外資が入る前に、必至になっているというのが、現状でしょう。また家族の絆が強いベトナムならではの、発想もできるのでは？とも考えます。現在効率的？に同系の店舗が立ち並ぶところなんかでは、合弁して身を守るというのも一つの手でしょうね。外資の大型店がくれば、隣の店舗がどうのこうのといってられません。そしていがみ合ってその店舗同士が経営をしているわけではなく、逆に助け合っているこの国では、外資への対抗或いは防衛策として、上手く生存競争に残れるチャンスはあるように考えます。
WTO加盟後、ベトナムが発展していく過程では、恐らく国内企業の倒産や、各業種の統廃合が進み、成長率は伸び悩むと考えます。そしてその先に大きな発展があると感じます。その過程で外資と国内の企業や店舗が上手く発展して、共存共栄が出来る道を辿っていって欲しいと考えます。大挙して押し寄せる波に、上手く乗り、自身も身を守る手を、今のベトナム人は必至こいて考えなければならないのかもしれません。
アメリカを筆頭とする大国を打ち負かしてきたベトナムです。自分の近くに来るまで、のん気にしているのかもしれませんが、いざとなったら、がっちりスクラム組んで、頑張っちゃうのかもしれませんね。そして、ベトナムが今持っている色を失わない、発展を期待したいところです。
今年の10月首都ハノイでAPECの首脳会議が開催されます。1年を通して開催されてきたAPEC in Vietnamも、山場を迎えるわけです。そして10数年に渡る各国との2国間協議も最後の米国を今年クリアし、WTO加盟が目と鼻の先に来ています。
今年或いは来年にもWTOに加盟する運びとなるわけですが、加盟後どんな風になっていくんでしょう？外資の参入障壁はこれまでよりも下げられ、各国の投下資本は格段に増えるでしょうね。それにより新しい雇用が生まれ、内需も潤い成長率は高くなる！？のでしょうか？
勿論普通に考えれば、そうなるのだろう！と思いますが、現在のベトナムの市場や企業はどうでしょう？ベトナムにも優秀な企業は、それなりにあります。沢山！とは書けませんが、あります。それは、ベトナム内での競争で、優位な位置にあるという意味でですが・・・。外国の巨大資本・企業が参入してきたらどうでしょう？今までのように、明るい未来を見ている企業ばかりではないでしょう。
国際競争を資本の原理で打ち勝ってきた企業体が、競争原理もまだまだ完全に身についているとはいえないベトナム企業を、どんどん飲み込み或いは、解体へと追い込み、国内企業は、滅多打ち・・・なんて構図も見えてきます。
マクロ的な話は少しおいておいて、ちょっと絞ってみましょう。
ベトナム人が生活するのに、日々の食料や生活必需品など購入する場は、
市場 や スーパーマーケット、個人経営の小売店
になります。大型チェーンスーパーも幾つかありますが、恐らく8割は小売店舗であり、所謂家族経営の小さな店が本当に沢山あります。経済が少しずつ発展して、何か商売をやったほうが得策！といわんばかりに、猫も杓子も店舗を経営してるんじゃない？と思うほど、小さな店が沢山あります。おまけに、日本の秋葉原じゃありませんが、小さな電気店の隣に、電気店、その隣もまた・・・、家具屋の隣にまた家具屋、正面を見ても同じような家具屋。と言うように、買うほうには便利ですが、経営している側としたらどうなんだろう？と思ってしまうわけです。
WTO加盟後、恐らく大型流通企業もベトナムへ進出してきます。競争の中で培い、そして生き残ってきたノウハウをベトナムにも、投下してくることは間違いありませんん。そんな時、ベトナムの星の数ほどある小売店はどうなっちゃうんだろう？それによって街の風景はどんな風に変わっていくんだろう？と思っちゃいます。
競争に生き残れない、弱体企業は消えていくのと同様に、大型チェーン展開をする流通グループも、家族経営の弱体小規模店舗をどんどん飲み込んでいってしまう可能性が高いわけです。つぶれていく店舗の影には、世界のどこにでもある大型流通店があり、
ここは、ベトナムですか？
なんか、特色の無いところですね・・・
なんていわれる日がくるのかもしれません。特に外資に頼った国作り、或いは外国（特に米国のことなんですが）を模倣した青写真を持った国は、
色がなくなっちゃう・・・
ように僕なんか思ってしまいます。資本力と合理性をもって、世界を席巻する世界企業は、色なんか出しては非効率ですから、とにかく統一。合理的で効率的で、お金も沢山残る。
日本の地方都市やその郊外なんかを思い出してください。車で走っていれば、気がつくと思いますが、整備された道路の両脇には、どこの都市、町にいってもある大型チェーンのなんとか、だとかが大きな駐車場を構えて、お客さんをてぐすね引いて待ってる光景が思い浮かんできませんか？あの街もこんな風だったなぁ〜、そしてここへ引っ越してきても、なんだか代わり映えの無い町の風景だよなぁ・・・なんて思った人も少なからずいると思います。
僕の田舎は狭い国道がメインストリートとして走っていました。ちなみに当時、国道151号線。メインストリートっていえる道はここしかなく、そこには小さな小売店が沢山ありました。子供の頃ですが、それなりの数の市民が通りを歩いて、店に立ち寄り、会話を楽しみ、買い物をしていたような記憶があります。10年、20年経ち、それはどうなったか？
メインストリートは国道ではなくなり、道幅がかなり広くなった国道が新たに作られ、そこには大きな駐車場を完備した大型チェーン店が軒を連ねたわけです。東京にある大学に入学し、実家がある町ではない、地方都市や町を見る機会が増えましたが、その際感じたのが、先に述べた一言です。
国の発展といいますか経済成長の中では、仕方の無いことなんだと思いますが、それがいい形か？と問われると、僕には答えが見つかりません。便利になった、どこへ行っても同価格で買い物が出来る、清潔で、などなど良いことも沢山挙げられます。しかし、あまりにも機械的で、そこには会話なんてなく、何でも効率的に物が右から左に流れていくだけの、ちょっとつまらない社会に、気づけばなってはいないんだろうか？
今のベトナムが、どんな風に街を変貌させていくのか、未熟な僕では想像も出来ません。自国、そして生活が豊かになることを第一優先としている国や国民は、そこまでは考えないのかもしれませんし、世界のトップグループを走る国からやってきた、異国人だから、そんな事を考えてしまうのかもしれません。そして、そういう考えは、この国の人にとっては邪魔なだけで、発展を阻害する意見にしかならないのかもしれません。
昔のよき なんとかを・・・
なんて言葉は、すごくノスタルジックな、それこそ今の時代には不適合な言葉なのかもしれませんね。
発展している国から見たら、そうかもしれないが
発展しようとしている国では、
そんな言葉は、大きなお世話！
と言われちゃうでしょう。自然を破壊し、インフラを整え、経済発展の基盤を作り、ハコが立ち、人が集まり、物を作る、サービスもする、そして発展していく。昔そこを訪れた人は、あの頃の景色はよかったぁ・・・なんて言ったりもする。しかし、そこに住んで、そこで発展を享受してきた人にとっては、
あなたたちの国では、どうだったんですか？
と言われてしまう。
ちょっと飛躍しすぎてしまいましたが、ベトナムに話を戻しましょう。いつもの悪い癖です。ご勘弁を・・・。
それでは、ベトナムの小売店はどうでしょう？様々な形で統廃合が進み、値段を交渉する、ちょっとおばちゃんと立ち話をする、たまには喧嘩もしちゃうような小さな店は、恐らくどんどんなくなっていくでしょう。何件も軒を連ねる、同系の店舗だって、辿る道はそれほど違いはありません。そんな事をやっぱり考えているベトナム人もいるんでしょうね。
ベトナムの小売業界でも、ベトナムの色を出しながら、何とか頑張る企業もあります。国内展開では絶対に負けない！と外資が入る前に、必至になっているというのが、現状でしょう。また家族の絆が強いベトナムならではの、発想もできるのでは？とも考えます。現在効率的？に同系の店舗が立ち並ぶところなんかでは、合弁して身を守るというのも一つの手でしょうね。外資の大型店がくれば、隣の店舗がどうのこうのといってられません。そしていがみ合ってその店舗同士が経営をしているわけではなく、逆に助け合っているこの国では、外資への対抗或いは防衛策として、上手く生存競争に残れるチャンスはあるように考えます。
WTO加盟後、ベトナムが発展していく過程では、恐らく国内企業の倒産や、各業種の統廃合が進み、成長率は伸び悩むと考えます。そしてその先に大きな発展があると感じます。その過程で外資と国内の企業や店舗が上手く発展して、共存共栄が出来る道を辿っていって欲しいと考えます。大挙して押し寄せる波に、上手く乗り、自身も身を守る手を、今のベトナム人は必至こいて考えなければならないのかもしれません。
アメリカを筆頭とする大国を打ち負かしてきたベトナムです。自分の近くに来るまで、のん気にしているのかもしれませんが、いざとなったら、がっちりスクラム組んで、頑張っちゃうのかもしれませんね。そして、ベトナムが今持っている色を失わない、発展を期待したいところです。
2006年09月05日
なかなかない、こんなこと
先日、というより最近は、これまで以上に仕事上、バイクで外を回ることが多いのですが、3日ほど前、こんな事がありました。
1時間で、3件のバイク事故に遭遇！
いくらバイク事故が多いとは言え、1時間で3件ものバイク事故を目撃するってのは、
異常じゃないっすか？
1日乗っていても、3件というのは、ベトナムに来て初めてでした。一件目は、大通りのど真ん中でバイクとバイクの衝突事故。片側2斜線の結構大きな通りの交差点付近です。普通、直進が優先になるところ、ベトナムでは関係なく早い者勝ちのように、我先にと直進を邪魔するように左折するバイクや車がじわじわと中央を越えてくるわけです。（ちなみにベトナムは右側通行）直進車両を待っていたのでは、いつまでたっても左折できない！くらいのバイクの量が、走っていたりする道路もあるので、仕方ないといえば仕方ない事なんですが、そのじわじわが結構危ないんです。
真っ直ぐ進む車両は、それなりのスピードが出ています。反対車線から左折しようとする車両は、直進車両の車間が少しでも空いていると、その間隙をぬって、さっと曲がる或いは、反対車線まではみ出してくるわけです。今回の事故もそんな時に起きたようです。
2件目と3件目は、バイクと車の衝突。2件目はバイクが大破していましたので、
バイク乗ってた人は、恐らく・・・
です。かなり見通しのいいところで、信号は無いのですが、どうしてこんなところで事故が？と思えるような場所でした。
ベトナム人のバイクの乗り方
●バックミラーは見ない、つまり後ろは気にしない
●ウィンカーを出す人は少ない
●隙あらば、そこへすっと入る
●信号の無い交差点では、アイコンタクト
つまり 前へ 前へ
明治大学ラグビー部も真っ青の
超ポジティブ運転？
といったところでしょうか。ホーチミン市の人口はおよそ600万人程度。バイクの数はその半数の300万台ほどといわれています。ベトナムへ来られたことのある人は、そのバイクの量に圧倒されたことでしょう。それも当然、世界で最もバイクが走ってる国ですからね。
生活や仕事の足は、当然バイク。車も近年相当増えてきているとは言え、圧倒的なバイクの量の前では、車も肩身の狭い走り方を迫られます。土地開発もこれまでは車社会を想定しておりませんでしたので、道も狭いところが多く、車を駐車するスペースが無いところが圧倒的です。車を含めた車両事故なんかは、恐ろしい数になるでしょうね。
そんな事情があってかなくてか、経済発展とともに車も増加し、都市整備も少しずつではありますが進んできており、区画整理とともに道路幅も大きくする動きが目立ってきました。バイクにとっても、車にとってもよいことです。が、かといってそれだけでは、これまで起きているバイクによる事故が、激減するか？というとそうでもないように思われます。
こちらでは、バイクに乗るのに、日本のように学校に通って免許を取得するといったことはありません。マナー教育なんて受けたことはありません。指導する人だっていません。バイクを購入し、公安警察による認可（これが免許）の上でナンバープレートをもらえば、乗れちゃうわけです。認可といっても、登録の際によっぽどバイクに改造が施されていたり、規定に外れていなければ、認可は下ります。人の運転技術やマナーが大切ではなく、バイクに問題があるか無いかが、認可基準になります。
また、こちらで走っているバイクは、概ね１００CC程度のバイクが多いんですが、2人乗りはOK。大人2人に子供1人の3人乗りもOK。生活の足ですから、仕方がないのですが、これも事故に繋がる要因でしょう。ひどいときには、大人の3人乗り、小さい人だと、4人乗り。夫婦2人に子供2人の4人乗り、
どうやって乗ってるの？
と思える信じ難い光景も目にします。こういったことは、交通マナーをどうこういう前の問題でしょうが、いずれにしても、
人を思いやる乗り方をして欲しいものです
自分だけ、こんな風に思って乗車していても、危ない運転をされ
このぉ〜
と思って、熱くなっちゃう僕も
気をつけなければなりません・・・
1時間で、3件のバイク事故に遭遇！
いくらバイク事故が多いとは言え、1時間で3件ものバイク事故を目撃するってのは、
異常じゃないっすか？
1日乗っていても、3件というのは、ベトナムに来て初めてでした。一件目は、大通りのど真ん中でバイクとバイクの衝突事故。片側2斜線の結構大きな通りの交差点付近です。普通、直進が優先になるところ、ベトナムでは関係なく早い者勝ちのように、我先にと直進を邪魔するように左折するバイクや車がじわじわと中央を越えてくるわけです。（ちなみにベトナムは右側通行）直進車両を待っていたのでは、いつまでたっても左折できない！くらいのバイクの量が、走っていたりする道路もあるので、仕方ないといえば仕方ない事なんですが、そのじわじわが結構危ないんです。
真っ直ぐ進む車両は、それなりのスピードが出ています。反対車線から左折しようとする車両は、直進車両の車間が少しでも空いていると、その間隙をぬって、さっと曲がる或いは、反対車線まではみ出してくるわけです。今回の事故もそんな時に起きたようです。
2件目と3件目は、バイクと車の衝突。2件目はバイクが大破していましたので、
バイク乗ってた人は、恐らく・・・
です。かなり見通しのいいところで、信号は無いのですが、どうしてこんなところで事故が？と思えるような場所でした。
ベトナム人のバイクの乗り方
●バックミラーは見ない、つまり後ろは気にしない
●ウィンカーを出す人は少ない
●隙あらば、そこへすっと入る
●信号の無い交差点では、アイコンタクト
つまり 前へ 前へ
明治大学ラグビー部も真っ青の
超ポジティブ運転？
といったところでしょうか。ホーチミン市の人口はおよそ600万人程度。バイクの数はその半数の300万台ほどといわれています。ベトナムへ来られたことのある人は、そのバイクの量に圧倒されたことでしょう。それも当然、世界で最もバイクが走ってる国ですからね。
生活や仕事の足は、当然バイク。車も近年相当増えてきているとは言え、圧倒的なバイクの量の前では、車も肩身の狭い走り方を迫られます。土地開発もこれまでは車社会を想定しておりませんでしたので、道も狭いところが多く、車を駐車するスペースが無いところが圧倒的です。車を含めた車両事故なんかは、恐ろしい数になるでしょうね。
そんな事情があってかなくてか、経済発展とともに車も増加し、都市整備も少しずつではありますが進んできており、区画整理とともに道路幅も大きくする動きが目立ってきました。バイクにとっても、車にとってもよいことです。が、かといってそれだけでは、これまで起きているバイクによる事故が、激減するか？というとそうでもないように思われます。
こちらでは、バイクに乗るのに、日本のように学校に通って免許を取得するといったことはありません。マナー教育なんて受けたことはありません。指導する人だっていません。バイクを購入し、公安警察による認可（これが免許）の上でナンバープレートをもらえば、乗れちゃうわけです。認可といっても、登録の際によっぽどバイクに改造が施されていたり、規定に外れていなければ、認可は下ります。人の運転技術やマナーが大切ではなく、バイクに問題があるか無いかが、認可基準になります。
また、こちらで走っているバイクは、概ね１００CC程度のバイクが多いんですが、2人乗りはOK。大人2人に子供1人の3人乗りもOK。生活の足ですから、仕方がないのですが、これも事故に繋がる要因でしょう。ひどいときには、大人の3人乗り、小さい人だと、4人乗り。夫婦2人に子供2人の4人乗り、
どうやって乗ってるの？
と思える信じ難い光景も目にします。こういったことは、交通マナーをどうこういう前の問題でしょうが、いずれにしても、
人を思いやる乗り方をして欲しいものです
自分だけ、こんな風に思って乗車していても、危ない運転をされ
このぉ〜
と思って、熱くなっちゃう僕も
気をつけなければなりません・・・
2006年09月04日
広がりを見せたいところです
昨日、ベトナム在住の子供たちによる、軟式野球チームの練習を久しぶりに見てきました。私がお手伝いさせて頂いていたチーム発足当時の頃と比べると、人数も増え、技術もかなりアップしているようです。現在指導されているコーチの力量でしょう！
僕がなかなか参加できないため、ベトナム人の野球仲間であるDung（ユン）がお手伝いをしてます。彼は本当に野球が好きです。そんな姿を見るにつけ、何とかしてやりたいと。最近では、ベトナム人の子供（サウス・サイゴン・スクールの野球教室の生徒）も、無理言って、日本人の子供たちに混じって練習をさせてもらっています。現在のベトナムの子供よりレベルの高いところで、一緒に練習できるのは、大きいですね。ただ、ベトナム人チームにはいるのですが、女の子がいないことが少々残念です。野球は男のスポーツだ！なんて、そんな当時から決めて欲しくないところですが、実際には難しいのでしょうか・・・。
ベトナムには、まだまだしっかりとした野球チーム自体がありません。この少年野球チームPhoenixが最もベトナムで組織だった、少年野球チームだと思います。それ以外に無いんですけど・・・。その他ベトナム人チームは、人数的には3チーム作れるくらいです。
以前、ベトナム人に指導していたアメリカ人男性が、近々台湾人学校で野球指導をするという話を耳に挟みました。以前お会いしたときは、将来ベトナム・台湾・日本のリーグ戦をやろうと話をしておきましたが、少し近づいてきたでしょうか。元韓国プロ野球の方とも、いずれその話をしたいと考えており、対抗のリーグ戦を何とか進めて行きたいところです。
ただ、やはりスポンサーが必要になってくるわけです。ここが一番大変なところです。野球による宣伝効果などは、殆ど現時点ではゼロに等しいわけですので、それに少しでもお金を投じてくれる企業や個人の方がいるか？と思うと
いない・・・
これ、現実です
以前、外国人が居住するマンションが運営するスポーツ施設が、リトルリーグを作りました。このブログでも随分前に紹介したのですが、そこでは、年齢層で数段階のチームわけをし、アメリカ人、オーストラリア人、イギリス人の方々がボランティアで子供たちの指導をしていました。ただし3ヶ月程度のものでしたので、現在は存在しません。ただし、そのリーグのスポンサーが、なんと
世界のナイキ！
グラウンドに大きく掲げられたフラッグを見て、びっくりしました。ホットドッグのや清涼飲料水の無料サービスも行い、
やること違うよなぁ・・・アングロサクソンは
等と思ったものです。これには理由がありまして。そのマンション居住者やスポーツ施設利用者は、世界をまたに駆けるグローバル展開している超巨大企業の方々が住み、利用していたわけで、僕には全く無い・・・大きなつながりがあったわけです。本当にうらやましい〜わけです。どのような経緯で、リーグを作り運営したのかわかりませんが、当時から思っていたんすが
これは、利用できる！と
いや、傲慢ですね、利用させて頂きたい！と
各国の少年野球及び多国籍の子供が所属するチーム、何でもいいわけです。
そのほうが、面白いと思いませんか？
国、国と枠にはめることも時には必要なのかもしれませんが、いろんな形があってもいいでしょう。何せこの国にはまだ野球が無いといっても過言ではないのですからね。
フィランソロフィー事業として、環境や貧困問題に積極的に参加している企業も多数ありますが、スポーツの場合はかなり違いますよね。企業のトップの方のポケットマネーや、一時的なものでは、長く続けていくのは困難です。営利団体である企業がお金を投じる限りは、そこには何らかのリターンが必要です。そうでなくては、いくら野球というスポーツをベトナムで普及しよう！といったコンセンサスがあったとしても、なかなか難しいものです。
そうであるため、スポンサーメリットも考えたイベント形式にして、子供たちよる野球大会を開催できればと考えています。他企業にも参加しやすい、また参加価値のあるイベントにしていかなくてはならないため、野球と言う一つのスポーツ或いはアイテムだけを、じっと見つめていただけでは、難しいでしょう。スポーツは勿論、年齢や国、健康や教育など、様々な観点を複合的に或いは的を絞った野球イベントにしなければ、結局は内輪だけの盛り上がりしか期待できず、普及という視点には到底立てません。
文章で書いていると簡単に見えますが、結構大変です。しかし、様々な方々の協力により、知恵と力が結集したときには、明るい道が開けると信じています。無から有を作り出す事は、簡単な道のりではありません。そこには大きな力と強い意志が必要なわけですよね？1人でなんか出来ませんから、やっぱりアイデアをもって行脚しなくちゃならないわけす。
でも、そんな中での出会いや経験が、いずれ実を結ぶと考えて・・・
違いますね、そう思ってなきゃ、
きっと実現なんかしないでしょうね
僕がなかなか参加できないため、ベトナム人の野球仲間であるDung（ユン）がお手伝いをしてます。彼は本当に野球が好きです。そんな姿を見るにつけ、何とかしてやりたいと。最近では、ベトナム人の子供（サウス・サイゴン・スクールの野球教室の生徒）も、無理言って、日本人の子供たちに混じって練習をさせてもらっています。現在のベトナムの子供よりレベルの高いところで、一緒に練習できるのは、大きいですね。ただ、ベトナム人チームにはいるのですが、女の子がいないことが少々残念です。野球は男のスポーツだ！なんて、そんな当時から決めて欲しくないところですが、実際には難しいのでしょうか・・・。
ベトナムには、まだまだしっかりとした野球チーム自体がありません。この少年野球チームPhoenixが最もベトナムで組織だった、少年野球チームだと思います。それ以外に無いんですけど・・・。その他ベトナム人チームは、人数的には3チーム作れるくらいです。
以前、ベトナム人に指導していたアメリカ人男性が、近々台湾人学校で野球指導をするという話を耳に挟みました。以前お会いしたときは、将来ベトナム・台湾・日本のリーグ戦をやろうと話をしておきましたが、少し近づいてきたでしょうか。元韓国プロ野球の方とも、いずれその話をしたいと考えており、対抗のリーグ戦を何とか進めて行きたいところです。
ただ、やはりスポンサーが必要になってくるわけです。ここが一番大変なところです。野球による宣伝効果などは、殆ど現時点ではゼロに等しいわけですので、それに少しでもお金を投じてくれる企業や個人の方がいるか？と思うと
いない・・・
これ、現実です
以前、外国人が居住するマンションが運営するスポーツ施設が、リトルリーグを作りました。このブログでも随分前に紹介したのですが、そこでは、年齢層で数段階のチームわけをし、アメリカ人、オーストラリア人、イギリス人の方々がボランティアで子供たちの指導をしていました。ただし3ヶ月程度のものでしたので、現在は存在しません。ただし、そのリーグのスポンサーが、なんと
世界のナイキ！
グラウンドに大きく掲げられたフラッグを見て、びっくりしました。ホットドッグのや清涼飲料水の無料サービスも行い、
やること違うよなぁ・・・アングロサクソンは
等と思ったものです。これには理由がありまして。そのマンション居住者やスポーツ施設利用者は、世界をまたに駆けるグローバル展開している超巨大企業の方々が住み、利用していたわけで、僕には全く無い・・・大きなつながりがあったわけです。本当にうらやましい〜わけです。どのような経緯で、リーグを作り運営したのかわかりませんが、当時から思っていたんすが
これは、利用できる！と
いや、傲慢ですね、利用させて頂きたい！と
各国の少年野球及び多国籍の子供が所属するチーム、何でもいいわけです。
そのほうが、面白いと思いませんか？
国、国と枠にはめることも時には必要なのかもしれませんが、いろんな形があってもいいでしょう。何せこの国にはまだ野球が無いといっても過言ではないのですからね。
フィランソロフィー事業として、環境や貧困問題に積極的に参加している企業も多数ありますが、スポーツの場合はかなり違いますよね。企業のトップの方のポケットマネーや、一時的なものでは、長く続けていくのは困難です。営利団体である企業がお金を投じる限りは、そこには何らかのリターンが必要です。そうでなくては、いくら野球というスポーツをベトナムで普及しよう！といったコンセンサスがあったとしても、なかなか難しいものです。
そうであるため、スポンサーメリットも考えたイベント形式にして、子供たちよる野球大会を開催できればと考えています。他企業にも参加しやすい、また参加価値のあるイベントにしていかなくてはならないため、野球と言う一つのスポーツ或いはアイテムだけを、じっと見つめていただけでは、難しいでしょう。スポーツは勿論、年齢や国、健康や教育など、様々な観点を複合的に或いは的を絞った野球イベントにしなければ、結局は内輪だけの盛り上がりしか期待できず、普及という視点には到底立てません。
文章で書いていると簡単に見えますが、結構大変です。しかし、様々な方々の協力により、知恵と力が結集したときには、明るい道が開けると信じています。無から有を作り出す事は、簡単な道のりではありません。そこには大きな力と強い意志が必要なわけですよね？1人でなんか出来ませんから、やっぱりアイデアをもって行脚しなくちゃならないわけす。
でも、そんな中での出会いや経験が、いずれ実を結ぶと考えて・・・
違いますね、そう思ってなきゃ、
きっと実現なんかしないでしょうね
2006年09月02日
近い？ それとも 遠い？
本日9月2日は、ベトナムの独立記念日であります。日中は、いつもの土曜日とそう大して違いはありませんでしたが、夜になると、市中心部にバイクが大量に流れ込み、渋滞・・・。毎度のことですが、記念日や正月、クリスマスetc・・・、何かにつけて、夜のツーリングを楽しんじゃうわけです。
どこから、こんなに集まってくるの？
と毎回思わされるほどの量ですよ。そういう光景を何度か見ていると、慣れてしまいますが、再度見直してみると、ホント恐ろしいバイクの量。ベトナムへ旅行される機会がありましたら、そんなベトナムの記念日やイベントがあるときに合わせて来られると、圧巻！！の光景を見られますよ。びっくりしますから。
さて本日は、距離について語ってみようと。以前このブログでも記事にしたのですが、「パーソナルエリア」ってご存知ですか？簡単に言いますと、自分のテリトリーといいますか、自分と社会や自分以外の人を分ける空間のことです。ちょっと分かりにくい説明でしょうか？
具体的にいいますと、自分を中心に円を描き、その内側が自分のエリアであり、外側が社会になるわけです。ですからあまり知らない人が、すっごい近い距離に近づいてきたり、話しかけてくるとちょっと引いてしまう・・・、そんな感覚がありますよね？その円で描かれた空間がパーソナルエリアってものです。
以前のブログでは、ベトナム人のパーソナルエリアは非常に狭い！と書きましたが、今回もちょっとその事に触れてみようかと。
昨日空港に行ってきたんですが、いつも通り人だかりが出来ていて、ベトナム人、その他外国人が出迎えに来ていました。僕ともう1人一緒に働く日本人の女性とともにいったんですが、そこでパーソナルエリアの話になったんです。
とにかく 近い・・・
これがお互いが共通に認識しているベトナム人に対する感覚でした。話しているとどんどん近づいてくるし、妙に体のスキンシップが多かったり、人が立っていて、まだまだ幾らでもスペースがあるのに、妙に近いところに立ったりと、
どうして？
と思うことが多いわけです。僕とその日本人の女性は、お互いの距離があって、近すぎず、遠すぎずといった距離で話していたわけです。その距離70センチくらいでしょうか？正確にはわかりませんが、そんなもんです。そこには丁度人一人（平均的な体格の人）がすっぽり収まるくらいのスペースです。そして会話をしています。
僕らの周りにも当然人がいましたが
それほど込み合っているわけではなく
弾んだ会話をしていると
ベトナム人男性が突然
そのスペースを通る・・・
わずか、人一人が収まるくらいのスペースを
通過していく・・・
ちょっと方向かえるだけで
そんな事しなくていいんだけど・・・
あえてそこを通る・・・
ホント どうして？
です。これはパーソナルエリアの話よりもマナーの問題に近いのかもしれませんが、とにかく
近い・・・
わけです。日本ではちょっと考えづらい光景ではないでしょうか？ちょっとスペースを空けちゃうと、そこに人が入り、もうちょっと離れてよ・・・と思っても、相手は全く意に介さず・・・。こんな状況は日常当たり前なのですが、慣れてきたといえばそういえますが、あまり気持ちのいいものじゃないですね。
さて、このベトナム人全般にいえるだろう、パーソナルエリアの狭さはどこから来るのでしょう？ちょっと考えてみました。以前、どこかの情報でパーソナルエリアの各国統計のようなものを見たことがあります。不確かですが、先進国になるほどパーソナルエリアは大きくなると。そんな感じのものでした。
ベトナムは経済成長著しいですが、まだまだ先進国とはいえません。そして伝統として家族やその周りくらいの人間の絆は非常に強いです。日本ではどんどん希薄になってきていますが、ベトナムは日本とは比べ物にならないくらい、大きく強いもので、家族のつながりや絆を大切にしています。非常に素晴しいことです。
そして、生まれてくる子供が始めて味わう、そして仲間入りする組織が家族なわけです。幼少の頃から少年にいたる様々な人としての形成期に家族との繋がりを培っていくわけです。そしてベトナム人の家族を見ると、やはり
近い！
スペースあるじゃん！と思っても、みんな固まって、楽しそうにしてる光景をよく見かけます。この頃から、子供たちは自分と家族そしてその周りの人たちに対する自分のエリアを少しづつ形成していくのでしょうが、家族との距離感がそのまま、その後のそのベトナム人のパーソナルエリアとして、形作られていくように感じます。
発展途上国の方が、其々の持つパーソナルエリアが小さい、とは一概には言い切れないとは思いますが、日本を代表する先進国社会では、家族を大事はしていても、ベトナムのような、べったり、といったものではないと思います。そして核家族、個人主義、競争意識、性への対応、様々な面で社会が成熟していくと、問題や新たな認識への対応を迫られていきます。そんな過程で小さかったパーソナルエリアがどんどん広がっていくのではないでしょうか？
また、インターネットの普及により、世界が狭く感じられるようになってきました。その反面、遠くにいながら近くに感じられるチャットやメール、掲示板、そして電話もそうですね。擬似体験するエリアは近いようですが、実際にはそこには生身の人間はいません。体験するコミュニケーションは、バーチャル的なものが多くなり、生身の人間と接することがどんどん少なくなる社会になっていくように思います。流れる社会のスピードの速さもそれを加速させるでしょう。
さて、話が進みすぎちゃいましたが、ベトナム人のパーソナルエリアを、どう思いますか？近さはちょっと問題ですが、家族への意識やその絆なんかは、ちょっと希薄になっている日本人には、振り返ってみてもいいのかなぁ？なんて思いませんか？
どこから、こんなに集まってくるの？
と毎回思わされるほどの量ですよ。そういう光景を何度か見ていると、慣れてしまいますが、再度見直してみると、ホント恐ろしいバイクの量。ベトナムへ旅行される機会がありましたら、そんなベトナムの記念日やイベントがあるときに合わせて来られると、圧巻！！の光景を見られますよ。びっくりしますから。
さて本日は、距離について語ってみようと。以前このブログでも記事にしたのですが、「パーソナルエリア」ってご存知ですか？簡単に言いますと、自分のテリトリーといいますか、自分と社会や自分以外の人を分ける空間のことです。ちょっと分かりにくい説明でしょうか？
具体的にいいますと、自分を中心に円を描き、その内側が自分のエリアであり、外側が社会になるわけです。ですからあまり知らない人が、すっごい近い距離に近づいてきたり、話しかけてくるとちょっと引いてしまう・・・、そんな感覚がありますよね？その円で描かれた空間がパーソナルエリアってものです。
以前のブログでは、ベトナム人のパーソナルエリアは非常に狭い！と書きましたが、今回もちょっとその事に触れてみようかと。
昨日空港に行ってきたんですが、いつも通り人だかりが出来ていて、ベトナム人、その他外国人が出迎えに来ていました。僕ともう1人一緒に働く日本人の女性とともにいったんですが、そこでパーソナルエリアの話になったんです。
とにかく 近い・・・
これがお互いが共通に認識しているベトナム人に対する感覚でした。話しているとどんどん近づいてくるし、妙に体のスキンシップが多かったり、人が立っていて、まだまだ幾らでもスペースがあるのに、妙に近いところに立ったりと、
どうして？
と思うことが多いわけです。僕とその日本人の女性は、お互いの距離があって、近すぎず、遠すぎずといった距離で話していたわけです。その距離70センチくらいでしょうか？正確にはわかりませんが、そんなもんです。そこには丁度人一人（平均的な体格の人）がすっぽり収まるくらいのスペースです。そして会話をしています。
僕らの周りにも当然人がいましたが
それほど込み合っているわけではなく
弾んだ会話をしていると
ベトナム人男性が突然
そのスペースを通る・・・
わずか、人一人が収まるくらいのスペースを
通過していく・・・
ちょっと方向かえるだけで
そんな事しなくていいんだけど・・・
あえてそこを通る・・・
ホント どうして？
です。これはパーソナルエリアの話よりもマナーの問題に近いのかもしれませんが、とにかく
近い・・・
わけです。日本ではちょっと考えづらい光景ではないでしょうか？ちょっとスペースを空けちゃうと、そこに人が入り、もうちょっと離れてよ・・・と思っても、相手は全く意に介さず・・・。こんな状況は日常当たり前なのですが、慣れてきたといえばそういえますが、あまり気持ちのいいものじゃないですね。
さて、このベトナム人全般にいえるだろう、パーソナルエリアの狭さはどこから来るのでしょう？ちょっと考えてみました。以前、どこかの情報でパーソナルエリアの各国統計のようなものを見たことがあります。不確かですが、先進国になるほどパーソナルエリアは大きくなると。そんな感じのものでした。
ベトナムは経済成長著しいですが、まだまだ先進国とはいえません。そして伝統として家族やその周りくらいの人間の絆は非常に強いです。日本ではどんどん希薄になってきていますが、ベトナムは日本とは比べ物にならないくらい、大きく強いもので、家族のつながりや絆を大切にしています。非常に素晴しいことです。
そして、生まれてくる子供が始めて味わう、そして仲間入りする組織が家族なわけです。幼少の頃から少年にいたる様々な人としての形成期に家族との繋がりを培っていくわけです。そしてベトナム人の家族を見ると、やはり
近い！
スペースあるじゃん！と思っても、みんな固まって、楽しそうにしてる光景をよく見かけます。この頃から、子供たちは自分と家族そしてその周りの人たちに対する自分のエリアを少しづつ形成していくのでしょうが、家族との距離感がそのまま、その後のそのベトナム人のパーソナルエリアとして、形作られていくように感じます。
発展途上国の方が、其々の持つパーソナルエリアが小さい、とは一概には言い切れないとは思いますが、日本を代表する先進国社会では、家族を大事はしていても、ベトナムのような、べったり、といったものではないと思います。そして核家族、個人主義、競争意識、性への対応、様々な面で社会が成熟していくと、問題や新たな認識への対応を迫られていきます。そんな過程で小さかったパーソナルエリアがどんどん広がっていくのではないでしょうか？
また、インターネットの普及により、世界が狭く感じられるようになってきました。その反面、遠くにいながら近くに感じられるチャットやメール、掲示板、そして電話もそうですね。擬似体験するエリアは近いようですが、実際にはそこには生身の人間はいません。体験するコミュニケーションは、バーチャル的なものが多くなり、生身の人間と接することがどんどん少なくなる社会になっていくように思います。流れる社会のスピードの速さもそれを加速させるでしょう。
さて、話が進みすぎちゃいましたが、ベトナム人のパーソナルエリアを、どう思いますか？近さはちょっと問題ですが、家族への意識やその絆なんかは、ちょっと希薄になっている日本人には、振り返ってみてもいいのかなぁ？なんて思いませんか？