宇野コラム Uno column

宇野良治による宇野コラム Author: Yoshiharu Uno, MD, PhD 日本低フォドマップ食推進会会長。 書籍『過敏性腸症候群の低フォドマップ食 FODMAP』、英語版電子書籍「LOW FODMAP DIET IN JAPAN」: LOW FODMAP DIET FOR IRRITABL BOWEL SYNDROME IN JAPANなど多数執筆。特許庁より「低フォドマップ食」の商標を取得しています。

低フォドマップ食 低FODMAP食 ピロリ菌

名古屋:ピロリ菌除菌で胃癌減らない;除菌しない提案

 

Uno Y

 

2014年に私が「ピロリ菌を除菌するな」という電子書籍を公開した頃、一部の医療情報サイトでは「ピロリ菌は除菌するなというキチガイ医者はさておいて。。。」と表現された。異端者ではなく狂人としての烙印は、それはある意味、嬉しくもあった。キチガイと言われても私には、確信があったからだ。同年、米国のNY大学のMartin Blaser教授が執筆した『Missing Microbes』が出版され、日本以外では話題となった。その本には、ピロリ菌の発がん性が報告された直後に十分な検証もないまま、すぐに製薬会社のスポンサーがついて除菌治療推進研究会が発足し、『見つけて、絶滅せよ』というプロパガンダが広がった事実が細かく記載されていた。

人類史において、科学に大きな利益が介入すると、暴走を生み出すことは繰り返されている。

そして、それは、おおむね正しくはない。

私は、Martin Blaser教授と個人的に連絡をとり、自分の考えは、狂人の妄想ではないと確信していた。

 

今年、私は、韓国学会の英文医学雑誌にピロリ菌除菌で一時的に胃癌が減少するのは、ピロリ菌除菌による抗癌作用ではなく、除菌後の胃粘膜の変化によって、胃癌が発見しにくくなる『潜伏癌』になっただけであって、除菌しても胃癌のリスクは低下しないと記した。それは九州大学から報告されたMaehataらの論文に対する考察であった。

 

Uno Y. "Latent Gastric Cancer" after Eradicating Helicobacter pylori. Gut Liver. 2018 May 15;12(3):367-368

<論文の日本語訳>

ピロリ菌を除菌した後の異時性胃癌(MGC)は、原発性早期胃癌の内視鏡的切除(ER)後に生じる胃癌である。ER1年以内に発見された胃癌は同時胃がんとみなされるべきであるため、MGC ERの少なくとも1年後に原発性胃癌以外の部位に発生する新しい胃癌と定義される。萎縮のない粘膜、萎縮および/または腸上皮化生はピロリ菌感染者の胃で見られるが、原発癌を発症する粘膜は最もリスクが高い背景粘膜である。したがって、ピロリ菌を除菌することによってMGCを予防できるかどうかは、除菌治療を正当化するための最も重要な要因の1つである。 2012年にMaehataらは、11年間の観察研究で、ピロリ菌除菌後5年目にMGC発生率が増加したことを初めて公表した。彼らのデータは、5年後の累積発症率がピロリ菌除菌療法を受けなかった群と同等であることを示した。したがって、MGCは、ピロリ菌除菌後5年以内に内視鏡的に検出することが困難な「潜伏性胃癌(LGC)」となったと私は考えている。

2008年のFukaseらの研究では、ピロリ菌除菌でMGCを予防することができると報告されたが、その観察期間は3年間であった。Yoonらは2014年に13件の臨床試験のメタアナリシスを行い、ピロリ菌除菌でMGCを予防すると報告した。しかし、これらの13の研究の観察期間は、2361ヶ月の範囲であった。言い換えると、Yoonらのメタアナリシスは、 Maehataらの研究で用いられた観察期間の前半のみをカバーしていた。したがって、5年間の観測期間内に実施された多くの研究によって、LGCの存在を証明することができるであろう。最近の研究では、Maehataらは11年の調査期間の前半(図1の斜線部)に胃癌が検出されなかった理由を調査したものである。

1

Maehataら除菌成功後に検出されたMGC病変は小さく、陥凹であったが、リンパ性および静脈浸潤の有病率が高いことが判明した。理論的には、5年後、そのようなMGCは根絶のない純粋な胃癌と比較してより進んだ段階に発展する可能性がある。したがって、除菌後、5年以内にMGCを検出することが重要である。しかしながら、このような小さなMGC病変は、ピロリ菌除菌後に誘発される改善された胃酸分泌のような影響のために、非腫瘍性上皮によって時々被覆される。これは、ピロリ菌を除菌することによって人工的に処理された新しい形態学的癌であり得る。さらに、LGCは、ERによって処置された早期胃癌患者のみならず、無症候性慢性胃炎のピロリ菌除菌後の患者においても起こり得る。 MGCにかかわらず、ピロリ菌除菌後の胃癌は、特徴的な腫瘍表面構造の不明瞭な境界または消失のために、内視鏡的に診断することが困難なことがよくある。また、早期胃癌の伝統的な内視鏡診断法は、日本では半世紀以上にわたり、ピロリ菌に感染した胃の自然経過に基づいており、LGCには適用されない可能性がある。平均レベルの訓練を有する内視鏡医がこのようなLGCを検出することはしばしば困難である。したがって、これらの患者がピロリ菌除菌すべきかどうかについて議論すべきである。この治療を取り巻く誇大宣伝のために、ピロリ菌除菌を受けたほとんどの患者は、がんのリスクが低下していると信じているため、フォローアップに参加しない可能性がある。事実、内視鏡的フォローアップを受けなかった5人の患者が日本で死亡したことが報告されている。これらの患者は、原発癌のER5年以上経過してMGCから死亡した。したがって、私は、Maehataらの結果は、一般的にこれらの問題に苦しんでいる日本、韓国、中国の患者に言及しなければならないと考えている。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5945269/

 

・・・・・・・・・・・・・

 

20181110日、日本消化器内視鏡学会近畿支部会において、「ピロリ菌を除菌すべきではない」と私は公言した。

20181117日、日本消化器病学会東海支部会のシンポジウムにおいて、その最後に、司会者が「ピロリ菌を除菌しない方がいいという意見も考慮すべきかもしれません」と発言があった。

33

 

そのシンポジウムで、注目すべき報告は以下であった。

 oo

データでは除菌した方が、胃癌発生率が高かったのである。

私は、質問した。

「近畿支部から来ました。私は、内視鏡のバイトで月200人の内視鏡を行っています。」

名前は出さなかった。

「先週の近畿支部例会で、大阪の北野病院から、除菌後の9.6%に胃癌が発生したと報告されました。2001年のNew Eng Jの上野先生の報告では除菌していないピロリ菌感染者の胃癌の発症率は2.9%なので、除菌すれば3倍胃癌が増えるのではないか?と質問したところ、二つの研究では、対象者の背景、つまり、性差、年齢、胃炎の程度が違う、つまり、セレクションバイアスがあるのではないかとの話でしたが、先生の今回の研究では、除菌した群と除菌しなかった群ではそのような背景の違いはなかったという事でよろしいでしょうか?」

それに対して、演者は「はい、そうです」と答えた。

 

つまり、除菌後の3年以内の短期間でも、きちんと内視鏡で潜伏癌を発見することが出来れば、除菌しない場合と同等(データではそれ以上)の胃癌が見つかるということである。

 

その後、除菌後の胃癌が、正常粘膜で覆われているため、腫瘍の境界(Demarcation line)が不明となり、発見が難しいことが次々と報告された。まさに、私の論文の通りであった。そして、シンポジウムの最後に司会者が、「ピロリ菌を除菌すると胃癌が見えなくなるので、除菌すべきではないという先生もいますが、その意見も考えねばならないかもしれない」

というニュアンスのことを話した。

 

狂人と烙印を押されて、4年を経て、九州から疑問が示され、関西と東海という人口4000万人に近い地域の医師たちが、理解を示すようになったことは、感慨深い。

 

『時間は真実の味方である』

Martin Blaser教授が記している。

 

実は、私は新幹線で名古屋に降り立った瞬間から、この地の強いパワーを感じた。名古屋には、旧友の髙木敦先生がいる。日本低フォドマップ食推進会のオーストラリア支部長も名古屋出身である。また、宇野コラムには、名古屋の人の好意的なコメントが多い。これまで出会った名古屋の人で悪い人はいなかった。小さい頃、名古屋にいた祖父の姉の膝で絵本を読んでもらった記憶がある。

 ということで、名を名乗らない私は、以下のコメントを会場の医師に伝えた。

 

  • 除菌後の逆流性食道炎の発生率は、除菌前の胃炎程度に相関する。

胃炎が軽度の若年者ではその後のバレット食道が高齢者より悪化することが、今後問題となるであろう。これは論文になる。特に、除菌後に逆流性食道炎やバレット食道が増加することによって若年者がPPIを長期間服用すると、胃がん、大腸癌、その他の疾患が増加して、死亡率が増加する懸念がある。

http://blog.livedoor.jp/yoshiharu333/archives/2017-07-10.html

 

 

  • 除菌後の胃癌の非腫瘍組織の被覆には生検による影響が関与している。

私は、除菌後のpH低下によって、胃癌組織が表層で消失するために隆起することが出来ず、表層を覆われて深部で発育すると仮説を立てている。これが証明されれば、かなりインパクトのある研究になる。

 

そして、やはり、今回の学会でも、除菌後には胃癌発生が心配なので、年に1回は内視鏡検査が必要とのことは強調されていたが、それによる日本の医療費の高騰を懸念すべきであろう。

 

 

最後に、ピロリ菌陽性者だけ、スクリーニングすべきという一部の学者の考えがあるが、日本では、なぜか、ピロリ菌陰性の印環細胞癌が増えているように感じているので、ピロリ菌陰性者を「低胃癌発症群」として無視することは、それなりのリスクがあると最近感じていることを指摘する。

 

今回は、名古屋に行って帰ってきただけ(高島屋には入った)であるが、また、行きたい。


失われてゆく、我々の内なる細菌
マーティン・J・ブレイザー
みすず書房
2015-07-02

 


<コメント>

宇野先生、はじめまして。
FODMAPについて検索し、こちらのブログに辿り着いて以来、恐れ多くも先生を敬愛しております。

本当に日本に、世界に必要なのは、宇野先生のような真に賢いお医者様です。
自分や所属組織の幸せ・楽しか考えられない医者、患者を見下すことしかできない医者、勉強も研究も全くする気がない医者、つまり人の感情や人の心が無い医者達に私は散々泣かされてきました。
そんな医者たちが小市民から金を奪い、国から金を奪い、豪邸に住み、外車を乗り回し……それから、それから……!
……宇野先生、もっともっと有名になってください!日本の医療を変えてください!それができるのは宇野先生のようなお医者様にしか無理です。心からそれを願います。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

<宇野の返信>


有名になりたくありません。

有名になって、その立場を利用して、世の中に影響を与えようとすることは、古典的なプロパガンダの方法であり、それによって世界を誤った方向へ導いてきた人類の歴史があります。


 確かに、私の住居は、庭もなく、白アリに食い荒らされ、黒カビが生え、抜けそうな床をこっそり歩かねばならず、そのため、時々、庭付きの豪邸を見ては、立ち止まって、ため息をついています。だから、ロトを買って、10億円当たったらどうしようと、妄想したりしています。そんな心情の持ち主が、有名になれば、すぐに資本主義の毒に汚染され、お金を積まれれば無意味な治療でも有用だと言うかもしれません。しかし、それを拒み続け、資本主義的定説を崩そうとすれば、虫ケラのように踏みつぶされる可能性もあります。

実力、根本的な底力がない人が、偶然の確率で、たまたま有名になった場合、悲惨な運命をたどることはよくあります。前回の東京オリンピックの男子マラソンで銅メダルを取った円谷は、その後の国民の期待に応えられなくなり自殺しました。映画『ロッキー』では、たまたま有名になった後に落ちぶれるというパターンを繰り返す人生でした。芥川賞を受賞しても、その後に活躍できた人はごく一部であり、それ以外の人の人生は想像を絶するでしょう。特に、TVは悲惨です。TVに出た場合、癖になります。撮影時の交感神経緊張は、ジェットコースターにまた乗りたいという感情と同じで、癖になります。そして、出なくなった場合、ひどく自分が落ちぶれた気持ちになり、意にそぐわないシナリオであっても、それなりに演じてしまします。(という、経験があります)


 有名にならずとも、影響を与えることはできるかもしれないと、最近、感じています。というのは、最近、いろいろな有名な世界的学会から報告せよとか(たとえば米国生理学学会)、世界的ジャーナルから論文を出せとか(たとえば、アジア太平洋栄養学会雑誌)のオファーがあるからです。そして、もっとも驚いたのは、世界最大級のネットメディアから科学部門の記事を書いて欲しいというオファーでした。ネットメディアから、名も知られず、地道に私の考えを伝達し続ければ、わずかであっても世の中を変えることが出来るかもしれません。いずれにせよ、こつこつと知識を積み重ね、実力をつけることが必要だと思うので、毎日、勉強し続けています。


 
Uno Y


今月の日本消化器病学会雑誌は、「便秘診療の最前線」であった。

その総説「慢性便秘と腸内細菌学」

の著者は京都府立大学の内藤祐二らであった。

内藤祐二、髙木智久、井上 亮. 慢性便秘と腸内細菌学. 日本消化器病学会雑誌 2018:115:940-949.


この論文は、消化器病学会の機関誌の総説であるため、

日本消化器病学会の正式な見解であると言える。

そこには以下のような内容が記された。

  • これまで、慢性便秘はビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌の減少が関与していると考えられていた。
  • 最近の16S rRNAメタゲノム解析の研究によって慢性便秘では酪酸産生菌が多く、短鎖脂肪酸が便秘に関係している可能性が高い。
  • ビフィズス菌属は便秘傾向とともに増加し、特に女性の便秘では他の菌属と比して異常に多かった。

 

ビフィズス菌属は、ビフィズス菌の摂取やビフィズス菌を増やす食品の摂取に関係している。次に多いのがルミノコッカス属であった。これは、野菜の摂取とともに増加する。

つまり、日本の女性の便秘は、ビフィズス菌およびそれを増やす食品と野菜の摂取過剰による腸管内の発酵が原因ということになる。(もしくは、効果がないにもかかわらず、大量に摂取している)

善玉菌を増やして、野菜を摂取すれば、便秘が良くなると信じている女性が、せっせとビフィズス菌の入った食品と野菜を食べて、逆に悪化しているという可能性が高い。

 

以上は、私の(便秘患者1000人の診療)経験をもとに確信し、これまで私が発信していたことが正しかったことの証明である。

 

「便秘には、善玉菌を増やして、野菜を沢山食べよ」というテレビ医者を信じてはならない。

 333図1
便秘診療をしている医師には、この論文を読んでいるか?確認すべきである。

最後に、これまでの善玉菌説について、弁護しておく。彼らは、細菌培養法という1世紀前の研究方法で、限られた菌種のみの研究を行ってきたのである。そのような方法しかなかったので、間違っていたとしても仕方ない。しかし、近年、メタゲノム解析によって便中の細菌の遺伝子のすべてを分析することができるようになった。その結果、培養法では検出されない菌や、壊れた菌の量までわかるようになった。そして、その正しい結果が、過去の科学と全く違う事は科学の歴史から見れば、仕方ないことであろう。そして、過去の科学方法で立てられた定説に従っても改善しなかったという事実は、ある意味、陰性結果の証明でもある。しかし、このような事実を知ったうえで、なおかつ、古い過去の科学を持ち出すことは、科学的に、社会的に、さらに、人間として、悪と言える。それこそ、悪玉であるかもしれない。


低フォドマップ食情報

 
日本低フォドマップ食推進会:宇野

過敏性腸症候群IBS、機能性便秘、機能性下痢では、

還元パラチノースIsomaltulose (palatinose)と還元水飴reduced sugar syrup

によって、症状が悪化する可能性があります。(還元水飴については、本「過敏性腸症候群の低フォドマップ食」にも記しています)

それらの症状は、FODMAPP、つまり、ポリオール(糖アルコール)と類似し、腸内のガス増加、水溶性の頻便です。(摂取から数時間後、お腹がゴロゴロし、便意があっても、水様便が少ししか出ないが、便意が続く。心窩部から左側腹部に痛みを生じることあり)

日本低フォドマップ食推進会では、これらを排除食品と改めて認識しました。

実際に、症状のため、私自身、寝込んで、動けなくなりました。、
私の場合の症状は、小麦や乳糖、果糖などより、はるかに重篤であり、頭重感や鬱傾向にもなりました。
やはり、IBSの始まりは、精神的なものではなく、食事によると確信しました。
今回わかったことは、腹痛は、ガスの発生と同時ではなく、やや遅れて生じるという事です。
それは、非常に重要なエビデンスの確認になりました。

総じて、血糖値を上昇させない甘味料、ノンカロリー食品にご注意ください!


宇野




気がつくと、

宇野コラムの総閲覧数が60万を超えていました。




北の方から、かつて私の英文論文の共著者でもあった知人が、

国立大学の医学部教授に就任したとの嬉しい知らせが来ました。


断酒して、命がけで、英文論文を量産し、人々のために尽くして下さい。

「自分や組織のためではなく、人々のために」

それが、私の祝電です。



雪の華

https://www.youtube.com/watch?v=mF5Qq2YheTg

 


Uno Y



本日、大阪で日本消化器内視鏡学会の近畿支部例会があった。

そこで、興味深い発表がある予定だったので出席した、

111図1


それは、大阪の大病院の北野病院からの、ピロリ菌除菌後の胃がんについての内容である。


その発表の後、どうしても、発言したくなり、

私は、久しぶりに、マイクの前に立った。


学会の質問は、10年以上もしていない。

特に、大学の医師という肩書を失ってから、質問に立つのが恥ずかしかった。

「○○大学の○○ですが。。。」という言葉が言えないのが恥ずかしかったのである。

大学の医師でなくとも、民間病院の名前を出すことに、躊躇していた。

今回は、そればかりではなく、ほとんど全員がネクタイ、スーツなのに、

私はパーカーを着ていた。

しかし、その恥ずかしさを上回る『何か』が私を動かした。


「宇野と申します」



その一言を言った後、楽になった。

肩書などいらない、私は、私以外の何物でもない!


私は、以下について質問した。


発表のデータでは除菌後に9.6%に胃癌が発生している。

検討から除外された540人が全て、胃癌が発生しなかったとしても、

除菌後に2.9%胃がんが発生していることになる。

2001年のNew England Journalの上村先生の論文では、

ピロリ菌感染者の自然経過(除菌なし)では、胃がんの発生率が2.9%であった。

ということは、除菌した場合、1から3倍、胃癌が発生しやすくなる事になる。

それを、どう説明するか?


それに対して、北野病院の発表者は、対象者の年齢などの違いによると答えた。

さらに、司会者の和歌山県立医大の吉田講師は、上村先生のデータは、若い人を含めているので、

対象者の構成の違いによるバイアスであるとまとめた。

ふつうは、ここで終わるが、

「除菌を受ける多くの対象者では、除菌しない場合でも胃癌の発症が多いということですが、

でも、ちゃんと患者さんに、除菌後に1割が胃がんになると言えば、誰も除菌しないでしょう」

と、私は言った。

それに対して、「若い症例では、除菌が有効なので、そういうことも考慮すべきです」

と司会者が言った。

私は、そこで、スイッチが入った。

「胃がんは80歳、90歳で死亡します。若い人の除菌が有効だといいますが、

除菌した若い人の40年後、50年後まで追跡したデータはありますか?」

司会者は、「それはありません」と答えた。

『でしょう、だから、胃癌が発生しない年齢層で、有効だということは、まだ言えない』

と心でつぶやいた。

しかし、「まあ、でも、この学会の会員で除菌を否定する人はいないはずですから。。。」

というので、

「私は、学会の会員ですが、除菌をするなと言っています」

と言った。

「ああ、そうですか」で終了した。



その抄録は以下である。


444図1


すでに、国費から、2000億円を使って、除菌が行われたと推計される。

そして、除菌した多くの人は、さらに多くの国費を使って経過観察されている。

それによる費用は1兆円を超えたであろう。

確かに、胃がん死亡数は、ここ数年で5000人ほど減少した。

その多くは、内視鏡件数の増加とピロリ菌感染率の自然減少であろう。

もしかりに、今後、1万人の死亡が減少しても、

そして、それが除菌の効果だとしても、経過観察費用を加味して、

1兆円÷10000人=1億、一人の胃癌死亡抑制に1億円という計算になる。



そして、40年後、50年後に予期せぬ何かが起こったとしても、

責任を取るべき偉い人は、皆死んでいる。



失われてゆく、我々の内なる細菌
マーティン・J・ブレイザー
みすず書房
2015-07-02





Uno Y

 

私は内視鏡検査で、今年だけで5例の胃癌を見つけました。疫学的には、日本の胃がん死亡者数は、日本の人口減少とヘリコバクター・ピロリの感染率の自然低下によりわずかに減少しています。しかし、私は胃癌の発症がピロリ菌除菌した人々では減少していないと感じています。


結腸直腸癌(CRC)は日本で増加し続けています。大量スクリーニングおよび大腸内視鏡検査の増加にもかかわらず、CRCはまったく減少していない。かつて、日本に大腸内視鏡専門の内視鏡専門医が100人いると、日本のCRCが減少すると思っていました。そして現在、日本全土に多くの熟練した大腸内視鏡検査医が存在しますが、CRCはまったく減少していません。

CRCは、ポリープ腺腫からだけでなく、陥凹性病変からも生じます。しかしながら、ポリープ腺腫の発生および癌への進行を予防することは、CRCの発生および死亡数の減少に直接関係している。しかし、CRCを減少させるためには、膨大な検査、治療費用が必要となり、内視鏡医の数も十分ではありません。

まず、CRCが増加している理由は、その一次予防が間違っている可能性があります。私はCRCが食物繊維を摂取することによって予防できるという理論を信じていません。それが嘘なら、世界中に多くの被害者がいるでしょう。

 

近年、浸潤性癌に進行する大腸ポリープにおいて、肥満細胞が異常に増加することがわかっています。さらに、結腸直腸ポリープは薬剤によって肥満細胞を減少させるだけで消失することが判明しています。しかし、進行したCRCは効果がありません。それでは、マスト細胞はなぜ大腸で増加するのですか?私はそれについて追求してきました。 その結果、大腸の発酵およびアレルギーが影響していると結論しました。そうであれば、発酵を抑制する低FODMAP食は、CRCの発生を抑制することができるかもしれません。肥満細胞を減少させる薬物によって結腸直腸ポリープからCRCまでの進行を阻害する可能性もあります。大腸内視鏡検査や糞便検査のスクリーニングが完全に過去になる時代が来ることを期待しています。 今、誰も理解できないでしょう。 しかし、私は時間が私の側にあると確信しています。



Colorectal polyps might be disappeared by diet and per oral medicine

 Yoshiharu Uno, MD, PhD

 

By gastroscopy, I found fifth cases of gastric cancer in this year.

Epidemiologically, the number of gastric cancer deaths in Japan has decreased slightly due to the declining Japanese population and the natural decline of the infection rate of H. pylori. However, I feel that the onset of gastric cancer has not decreased from people who have been eradicated H. pylori.

 

Colorectal cancer (CRC) continues to increase in Japan. Despite mass screening and increasing of colonoscopy, CRC has not been decreased at all.

Once I thought that if there were 100 endoscopist of colonoscopy specialists in Japan, Japanese CRC will decrease. And now, many well skilled colonoscopist existants in all over Japan but CRC does not decrease at all.

CRC occurs not only from polypoid adenomas but also from depressed lesions. However, preventing the occurrence of polypoid adenomas and progression to cancer is directly related to the occurrence of CRC and the decrease in the number of deaths. However, to reduce CRC, a huge cost is required, and the number of endoscopists is not enough.

Firstly, the reason for the increase in CRC is that the primary prevention may be incorrect. I do not believe the theory that CRC can be prevented by ingesting dietary fiber. If that is a lie, there will be many victims around the world.

Recently it has been found that mast cells are abnormally increased in large intestine polyps that progress to invasive cancer. Furthermore, it was found that colorectal polyps disappear only by reducing mast cells by medicine. However, CRC that has progressed to advanced has no effect. Then, why does mast cells increase in the large intestine? I've been pursuing about it. As a result, it was concluded that fermentation and allergies in the large intestine were affected. If so,, a low-FODMAP diet that suppresses fermentation may be able to suppress the occurrence of CRC. There is also the possibility of inhibiting the progression from colorectal polyp to CRC by drugs that reduce mast cell.

I expect that an era will come when the screening by colonoscopy or fecal examination will be totally in the past. Right now, no one may understand. However, I am convinced that time is on my side.


Uno Y

 

昨日、栄養学の国際的な医学ジャーナルから、201911月に「腸粘膜と栄養」に関する特集の予定があるので、論文投稿を推奨するメールが来た。

 

『栄養か・・・?』

 

ふと、気が付くと、野菜を全く食べていないことを自覚した。

いつからだろうか。。。

おそらく、数か月は野菜を食べていない。果物も、数か月でバナナ3本くらいしかたべていない。

1350gの野菜を食べなさいという概念が日本にあるが、

ほとんど食べていないのである。

『このままでは、私は死んでしまうのだろうか?』

 

世の中には、野菜だけ食べている人もいる。

では、野菜を全く食べない人はいるのだろうか?

いる。。。

新生児、乳児は野菜を食べていない。

経口摂取不能の高齢者も野菜を食べていない。

実際、私の母は高カロリーのゼリーだけで生きているが、以前より、健康的である。

経管栄養だけで、何年も生きている人は少なくない。

 

私の場合には、ビタミンは錠剤で補給している。

食物繊維を摂取すると、ガスが増えて、便秘になる。

食物繊維を食べなくとも、慣れれば、定期的に排便がある。

 

エスキモーのように野菜を食べないでも存続している民族もあるが、

面白いことに、無野菜生活:Vegetable-freeを唱えている人もいる。

http://www.rogermwilcox.com/vegetable/

 

無野菜生活

彼は、「野菜を食べる必要はありません」と主張する。

 

また、他のサイトもある。

 

https://www.marksdailyapple.com/do-you-really-need-to-eat-vegetables-to-be-healthy/

 

彼は、動物性食品だけで人間の必要とする全ての栄養素を得ることが出来ると主張する。

 

歴史的に、腸内の肉が腐敗して病気になるというギリシャ時代の迷信が、草食主義を生み出した。20世紀初めに、英国のバーキットはアフリカで食物繊維を多く摂取している人々に大腸癌がほとんどないことから、食物繊維を摂取すべきと主張した。(しかし、実は、そのようなアフリカの人々の平均寿命が短く、大腸癌を生じる年齢になる前に死亡していたのである。)現在のバランスの良い食事という概念は、品種改良によって小麦粉やコーンが大量生産されるようになった国で、それを販売するために組織された学会によって提唱された。そして、その概念は、現在も継承されている。クローン食肉が全世界で解禁されれば、新たな学会が出来て、食肉だけを摂取するのが理想的であると提唱され始めるかもしれない。


人間は解剖学的に肉食動物に類似しているので肉食だけにすべきという説は19世紀にあった。確かに草食動物は草を大腸内で発酵させて栄養を得るが、人間の腸は草食動物のように頑丈ではなく、過発酵によって過敏性腸症候群を引き起こすほど、貧弱である。

そして、たしかに、現在の人間の歯には、草食動物にはない犬歯(牙)がある。

 

しかし、やはり、心配になり、野菜ジュースを飲んだところ、数時間でお腹がゴロゴロし、下痢を頻回生じた。食物繊維による発酵を確認したのである。日本人では、食物繊維を制限しないと、低フォドマップ食は失敗するに違いないと感じた。




 

太っているとインフルエンザにかかりやすい

 

Uno Y

 

 

肥満はインフルエンザの期間を延長させる。

Maier HE, Lopez R, Sanchez N, et al. Obesity Increases the Duration of Influenza A Virus Shedding in Adults. J Infect Dis. 2018 Sep 22;218(9):1378-1382.

 

「肥満者はインフルエンザになりやすい」

以前から、言われていることです。

「インフルエンザに負けないように、○○を毎日摂取しましょう」

というが、それを摂取して、太るとインフルエンザになりやすいということになります。

 

インフルエンザワクチンを行っても、肥満者では2倍インフルエンザになることが報告されています。


Green WD, Beck M. Obesity Impairs the Adaptive Immune Response to Influenza Virus. Ann Am Thorac Soc. 2017 Nov;14(Supplement_5):S406-S409.

 

その理由は、インフルエンザのウイルスに対する免疫機能が肥満によって低下すると考えられています。

 

肥満とインフルエンザ(感染症)に関しての研究報告を列挙します。

 

  • 動物実験では食餌誘発性肥満マウスはインフルエンザでの死亡率が高い。

Milner JJ, Rebeles J, Dhungana S, et al. Obesity Increases Mortality and Modulates the Lung Metabolome during Pandemic H1N1 Influenza Virus Infection in Mice.J Immunol. 2015 May 15; 194(10):4846-59.

 

  • 食餌性肥満マウスでは肺の免疫機能が低下している。

Milner JJ, Sheridan PA, Karlsson EA,et al. Diet-induced obese mice exhibit altered heterologous immunity during a secondary 2009 pandemic H1N1 infection. J Immunol. 2013 Sep 1; 191(5):2474-85.

 

  • 肥満マウスは、インフルエンザに対する抗体産生を低下させる。

Karlsson EA, Hertz T, Johnson C, et al. Obesity Outweighs Protection Conferred by Adjuvanted Influenza Vaccination. MBio. 2016 Aug 2; 7(4):

 

  • 肥満は、感染症のリスクを20%増加させる。

Kaspersen KA, Pedersen OB, Petersen MS, et al. Obesity and risk of infection: results from the Danish Blood Donor Study. Epidemiology. 2015 Jul;26(4):580-9.

 

  • 同じ人であっても、肥満者の脂肪組織は慢性炎症状態にあり、免疫機能を低下させる可能性がある。

García-Rubio J, León J, Redruello-Romero A, et al.Cytometric analysis of adipose tissue reveals increments of adipocyte progenitor cells after weight loss induced by bariatric surgery. Sci Rep. 2018 Oct 12;8(1):15203.

 

 


以上から、私の場合、次のステップに考察が進んでゆきます。

 

考察:インフルエンザの流行期間と体重増加期間に相関があるのではないか?

 

つまり、現代人は、冬に過食になり、脂肪が沈着し、免疫機能が低下して、インフルエンザにかかりやすくなるかもしれない、という仮説をたてます。

 

ということで、冬に体重が増えるのか?

と調べると、以下でした。

いんふ図1

 

https://kenko100.jp/articles/131114002689/#gsc.tab=0

 

風邪やインフルエンザが流行する時期と、体重が増加する時期と一致しています。

つまり、仮説が成り立ちます。

 

たとえば、

受験勉強している子供に対して、「風邪に負けないように」と親が、カロリーの高い夜食をつくったとします。それを食べ続けて、太ると風邪をひきやすくなる可能性があるという事です。受験生は、今、ダイエットして、クリスマスケーキも、おせち料理も我慢して、体重を維持して、受験勉強をするのがいいかもしれません。

『良かれと思って、悪くする』
これは、日本人の特徴かもしれません。

そして、『食べて健康になる』という概念は、昭和20年代までの古い概念です。
そのプロパガンダで、日本の医療費が増加しているのではないでしょうか?
多くの人が、食べ過ぎて、病気になっています。
現在では、『無害なものを厳選して食べ過ぎない』という概念が求められています。

 

Can low-FODMAP diet prevent Parkinson's disease?


 

November 2018 


Yoshiharu Uno, MD, PhD

 

It was reported that appendectomy could delay the onset of Parkinson's disease.

 

Killinger BA, Madaj Z, Sikora JW, et al. The vermiform appendix impacts the risk of developing Parkinson's disease. Sci Transl Med. 2018 Oct 31;10(465). pii: eaar5280.

 

The reason was explained that α-synuclein associated with PD onset is abundant in the appendix. Aberrant accumulation of α-synuclein in the GI tract occurs in response to toxins and bacteria that activate the immune system. And the appendix is rich in immune cells. Theoretically, the results of this research seems to be correct.

 

On the other hand, in histopathological studies of appendices excised in children, there is little increase in neutrophils and activation of mast cells has been demonstrated.

 

Yang Z, Esebua M, Layfield L, et al. The role of mast cells in histologically "normal" appendices following emergency appendectomy in pediatric patients. Ann Diagn Pathol. 2016 Oct;24:1-3.

 

In addition, α-synuclein activates mast cells.

 

Kempuraj D, Thangavel R, Yang E, et al. Dopaminergic Toxin 1-Methyl-4-Phenylpyridinium, Proteins α-Synuclein and Glia Maturation Factor Activate Mast Cells and Release Inflammatory Mediators. PLoS One. 2015 Aug 14;10(8):e0135776.

 

In addition, activation of mast cells is associated with the development of Parkinson's disease.

 

Hong GU, Cho JW , Kim SY, et al. Inflammatory mediators derived from transglutaminase 2 expression in mast cells contribute to the development of Parkinson's disease in a mouse model. Toxicol Appl Pharmacol. 2018 Nov 1; 358: 10-22.

 

From the above it can be hypothesized that if mast cells in the intestinal tract can be reduced, Parkinson's disease can be prevented.

Because low-FODMAP diet has the effect of decreasing mast cells, low-FODMAP diet might possibly prevent Parkinson's disease.

park


 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

虫垂切除術はパーキンソン病の発症を遅らせる可能性があると報告されている。

その理由は、PD発症に関連するα-シヌクレインが虫垂に豊富に存在することが説明された。 胃腸管におけるαシヌクレインの異常な蓄積は、免疫系を活性化する毒素および細菌に応答して起こる。 また、虫垂は免疫細胞が豊富です。 理論的には、この研究の結果は正しいと思われる。一方、小児で摘出された付録の組織病理学的研究では、好中球の増加はほとんどなく、肥満細胞の活性化が実証されている。さらに、α-シヌクレインは肥満細胞を活性化する。さらに、肥満細胞の活性化は、パーキンソン病の発症に関連する。上記から、腸管の肥満細胞を減少させることができれば、パーキンソン病を予防することができるという仮説を立てることができる。FODMAP食は肥満細胞を減少させる効果があるので、低FODMAP食はパーキンソン病を予防する可能性があるかもしれない。

宇野



私は、ウニが好きだ。

私に、それなりの所得があった頃は、

ウニをまとめ買いして、ウニだけどんぶりで食べたことがある。

しかし、Office Uno Columnとして、活動してから、家計は赤字に転落し、

たまに、回転ずしに行って、「ウニもどき」すら、食べることが出来なかった。

生活苦から、バイトをするようになってから、

少し余裕が出来、ビン詰のウニを買ったが、食べた後に、皮疹が多発したので、捨てた。


一昨日で、2週間の断食(飲料1000カロリー)が終了し、約5㎏の減量が終了した。

そして、急に、ウニが食べたくなったのである。



昨日、昔食べたようなウニを求めて、神戸三宮に行った。

さすがは、神戸三宮である。見つけた!

しかし、高い。欲しかったのは4000円くらい。。。

財布には、3千円しかないので、1980円のウニを買った。

うに1


氷で覆ってもらい、

慎重に家に持って帰ってきた。


改めて、ウニを見つめる。

『一腹が小さい』と思った。


一腹、いくらになるのか?と思い、

並べてみた。

うに2図1


崩れたのを調整して並べたところ、34腹であった。

1980円÷34腹≒60円

一腹、一腹、『これでいくら。。。』と勘定しながら、ゆっくりと、味わって食べた。

貧乏になってからこそ、わかる味がある。。。



体力的に、もう、これ以上のバイトはできない。。。

英語の本が、成功することを祈る。。。



低フォドマップ食:商標使用認定のパン類の紹介

 

日本低フォドマップ食推進会:2018年10月31日

会長:宇野

ショコラのネネ

 

 

「低フォドマップ食」は、日本国の特許庁から平成27年に認定された商標です。

そのため、その使用は、法的に規制があります。

今回、この使用について正式に書類を交わし、認可した食品についてご紹介します。

低フォドマップ食のチャレンジ期の結果、多くの人が、小麦粉と乳製品で症状を再発することが報告されています。そのため、小麦粉の代わりになり、フルクタン量の少ないスペルト小麦による食品を推奨してきました。

そのため、以下の店で扱うスペルト小麦の食品を「低フォドマップ食」に認定しました。

 

1)シルクロードベーカリー

Novvoyxona SHER(Silkroad Bakery SHER)

埼玉県春日部市


以前から、このコラムで御紹介しているシルクロードベーカリーの「ノン」です。

http://blog.livedoor.jp/yoshiharu333/archives/49280195.html 

チャレンジ期合格パン スペルト小麦タンディールノン

これを作っているシェルさん、香織さんは、NHKTVで放送されたこともあり、ご存じの人も多いでしょう。

春日部経済新聞 シェルさん、かおりさんご夫妻
春日部経済新聞:https://kasukabe.keizai.biz/headline/19/?fbclid=IwAR0QnU-oVT0Fuy-ZvNwxgiPjCyAA5Bk-bwiW1OT7RVOAZ0LJXewpuhVCMoA

 

 <シェルさん、香織さんからのメッセージ> 

この度は低フォドマップ食の商標使用継続に関して1年使用許可を頂きましてありがとうございます。

過敏性腸症候群の方にとっても、そうでない方にとっても親しまれるノンを作って参りたいと存じますので、引き続きよろしくお願いいたします。

お店の情報です。
Silkroad Bakery SHER (Novvoyxona SHER)  
埼玉県春日部市増富564-7
070-5544-8811
食べログ:
https://tabelog.com/saitama/A1102/A110204/11047544/
フェイスブック:https://www.facebook.com/novvoyxona
MAYRAM: ウズベキスタン食器・雑貨/キルギス雑貨

MAYRAM スペルト小麦ノン

関連記事
ショコラのネネのキッチンダイアリー2017年01月13日
国内初!タンディル窯 炭火焼き古代小麦(スペルト小麦100%)のノン
http://fanblogs.jp/nene2016/archive/143/0

続・ショコラのネネのキッチンダイアリー2017年05月24日
2017/5/24 スペルト小麦のノン到着!
http://blog.livedoor.jp/nenefodmap/archives/1990439.html




2)小麦処 福みみ  


和歌山県岩出市

 

このコラムでは、初めて御紹介するスペルト小麦の山食パンです。
チャレンジ期合格パン 古代スペルト100

店長の大西正芳さんは、北海道旭川出身ですが、和歌山で活躍中です。

(笑顔がいいですね。大西さん=いっしょう懸命+笑顔)

     02

ニュース和歌山:http://www.nwn.jp/feature/20140910miryoku/


<大西さんからのメッセージ>


この度、医学博士の宇野先生に当店の古代小麦(スペルト小麦)を使用した「スペルト100  」という食パンを低フォドマップ食として認定していただきました。
今までパンを食べたくても食べれない方が、食べられるパンです。
赤ちゃんからお年寄りの方まで食べられるように「柔らかく、ふわふわ」の食感で食べやすいです。
ぜひ、一度食べてみて下さい。

小麦処 福みみ    大西  正芳


お店の情報です。
小麦処  福みみ

和歌山県伊都郡かつらぎ町滝53-1
道の駅くしがきの里内
0736-20-6714
ホームページ:http://fuku33.net/
Instagram:https://www.instagram.com/2933.pan/


関連記事
続・ショコラのネネのキッチンダイアリー2018/9/25
祝!低フォドマップ食品認定「スペルト100」@和歌山県小麦処福みみ
http://blog.livedoor.jp/nenefodmap/archives/12483670.html

追記あり:2018/7/20 スペルト100を購入しました(小麦処福みみさん@和歌山県)
http://blog.livedoor.jp/nenefodmap/archives/10821815.html

 


3)ブランジュリ ロワゾー・ブルー


Boulangerie L'oiseau bleu

 

京都府京都市


低フォドマップ食導入期のグルテンフリー米粉パン、
チャレンジ期のスペルト小麦パン、どちらも対応していただいています。
導入期合格パン グルテンフリー食パン

チャレンジ期合格パン フワリちゃん スペルト小麦パン
チャレンジ期合格パン 古代黒米ブレッド

このコラムで御紹介しました。

http://blog.livedoor.jp/yoshiharu333/archives/52551338.html

店主の弘岡桂子さんを天才と表現しましたが、もちろん、想像を絶する努力があると思います。日本低フォドマップ食推進会本部のパン販売促進部長です。

弘岡桂子さん ロワゾーブルー

https://www.facebook.com/vegefes.japan/photos/pcb.1453001961400002/1452998864733645/?type=3&theater

 

<弘岡さんからのメッセージ>

私は今回、この低フォドマップ食という食事療法を知り本当に驚きました。

単に身体に良いもの、悪いものといった単純に食を選択すれば良いのでないのだと。これは、知っている、いないでは運命の別れ道。よかれと思っていたものが良くなかったり一概に良し悪しつけてはいけないものなのだと。なので、まずこれから認知して頂ければ助かる方がもっともっと沢山増えると思うのです。グルテンフリー生活をされてる方もご自身がタンパク質に反応してるのか糖質に反応しているのかを知ってグルテンフリーを選択されているのか?そこまでわかってられる方がどれだけいらっしゃるのか?それを思うとこの低フォドマップ食は早く広く認知してもらうべきだと思うのです。単に古代小麦をオススメするのでなく本当に必要とされる方に、またこの素晴らしい低フォドマップ食を知らない方に知ってもらい体調改善に役立てて頂きたいと心から願っています。(抜粋)

 

お店の情報です。
京都市北区大宮南田尻町53大央ビル101
075-492-9200
フェイスブック:https://www.facebook.com/BoulangerieLoiseaubleu
ホームページ:http://www.geocities.jp/boulangerieloiseaubleu/
ブログ:https://ameblo.jp/loiseaubleu831/
2018年12月~オンラインショップで、低フォドマップ食対応パンの全国配送開始予定です。


関連記事

続・ショコラのネネのキッチンダイアリー2018年10月13日
Boulangerie L'oiseau bleu 弘岡桂子さんが焼く低フォドマップ食パン(グルテンフリー)
http://blog.livedoor.jp/nenefodmap/archives/12939260.html

続・ショコラのネネのキッチンダイアリー2018年10月15日
Boulangerie L'oiseau bleu 弘岡桂子さんが焼く低フォドマップ食パン(スペルト小麦パン①)
http://blog.livedoor.jp/nenefodmap/archives/12999973.html

続・ショコラのネネのキッチンダイアリー2018年10月16日
Boulangerie L'oiseau bleu 弘岡桂子さんが焼く低フォドマップ食パン(スペルト小麦パン②)
http://blog.livedoor.jp/nenefodmap/archives/13025844.html


お知らせ2018/11/3(土曜)京都ビーガングルメ祭りに、
ブランジュリ ロワゾー・ブルーさん、小麦処福みみさんが出店されるそうです。

http://vegefes.com/info/kyoto2018stallrist0815/

京都ビーガングルメ祭り

【京都】11月03日(土・祝)10:00〜16:00 
岡崎公園(京都市左京区岡崎最勝寺町他) 地下鉄東西線「東山」駅、徒歩6分





Yoshiharu Uno, MD, PhD


 

ggg


If there is no selection bias for the follow-up patients, the incidence of gastric cancer after eradication of H. pylori is more than three times the natural incidence (2.9%: Uemura et al. 2001). However, even if all patients without follow-up did not develop gastric cancer, the incidence of stomach cancer is 2.86% (22/ 768). Namely, the eradication of H. pylori may increase the incidence of gastric cancer by 1-3.3 times than without eradication.




Uno Y



Mast cellは病原体に対しての免疫機能など、人間が生きていく上で 重要な役割を有しています。

しかし、アレルギーのように、その暴走によって、悪影響を来すことがあります。

そして、そのMat cellは、近年、なんらかのの影響により、

人体で暴走しはじめました。


たとえば、過敏性腸症候群 IBSでは、Mast cellの悪影響が指摘されており、

それに関するTall様受容体(TLE) などの影響の研究が進んでいます。


わかりやすく説明すれば、Mast cellが関与しなければ、IBSでは腹痛を生じません。

これは、子宮内膜症の腹痛も同様です。子宮内膜症の女性の腹腔内にMast cellが増加し、

痛みの部位に増加していることがわかっています。

男性の睾丸のMast cellの増加は、精子に悪影響を与えることもわかっています。

つまり、不妊症には、Mast cellの悪影響が関与している可能性があります。



999図1



そして、

IBSでは低フォドマップ食で、Mast cellが減少することがわかっています。

そして、

低フォドマップ食によって子宮内膜症が軽快することもわかっています。


以上から、

もしかしたら、

低フォドマップ食は、不妊症を改善するかもしれません。


実際に、何年も子供が出来なかった人が、懐妊した事例を経験しています。

確かに、明確な科学的エビデンスは、まだ、ありません。


しかし、それであっても、可能性として、


期待をこめて、そして、不妊症に悩む人々のために、この記事をアップします。




参照

http://www.mastcellaware.com/mast-cells/about-mast-cells.html









バイト先の内視鏡室で流れている曲
「やさしい気持ちで」


風邪ではない:咽頭アレルギー

 

Uno Y

 

私も思い当たる。

 

子供の頃から、のどが痛くなり、せき込み、しかし、熱はあっても微熱程度で、

いつも、風邪と思い、抗ヒスタミン剤の入った風邪薬を飲むと軽快するが、

また、すぐに、同じ症状が出る。

 

「私、しょっちゅう、風邪ひくんです。また、風邪薬ください」

と言って病院や医院に来る人は、

咽頭アレルギーかもしれない。

 

私の経験では、風邪症状とともに、皮膚がかゆくなり、症状が出た時に断食すると、すぐに良くなるので、私の場合は、食べ物(食物アレルギー)が影響している可能性が高い。

 

これについて、国がきちんと分析し、国民に伝達することで、

無駄な医療費はかなり削減できると実感する。

 

診断基準や参考文献は以下である。

 

https://www.jstage.jst.go.jp/article/larynx/25/1/25_15/_pdf

http://www.go.tvm.ne.jp/~taisei/koutou_allergy.htm

小麦アレルギー:古代小麦、大麦は食べても大丈夫か?

 

Yoshiharu Uno

 

 

本日、NEKニュースで、アレルギーに関して根拠に乏しい情報がネットなどで配信されていることから、正しい情報を伝えるために、日本アレルギー学会は新しいホームページを作成し、情報の提供を始めたと報道されました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181029/k10011689581000.html

 

ということで、検索してみました。

目的は、食物アレルギーについて、国民の疑問に答えているか?でした。

 

まず、日本アレルギー学会のHPに行ってみたが、どこか、わからないので、

「一般のみなさまへ」をクリック。

そして、

「アレルギーの病気Q&A」を見ても、食物アレルギーの症状と原因となる食品しか書いていませんでした。

 

そこで、「アレルギー・ポータルサイト」をみてみました。

そこには、以下のように記されていました。

 「アレルギー疾患対策基本法」の趣旨に則り、アレルギー疾患医療などに関する正しい知識を広く国民に伝えるべく、厚生労働省の補助事業として「アレルギー・ポータルサイト」の構築を進めてまいりましたが、20181019日に同サイトを公開いたしました。

それをクリックして、初めて、NHKで放送された画面に行きつく。

そこから、「アレルギー対策」をクリックして、食物アレリギーを見ました。

しかし、特徴、症状、重症度、治療しか書いていない。結局、「専門医を受診して食事指導を受けなさい」と導かれていました。

 

しょうがないので、ポータルサイトの最初に戻って、「小麦アレルギー」を検索。

その結果は、「検索結果が見つかりませんでした」

 

しょうがないので、「アレルギーの本棚」から、学会の推薦図書を検索しようとしましたが、

その結果は、「近日公開予定」

 

ということで、やはり、きちんと論文検索を行い、肯定的ではなく、否定的な論文を見出して、注意するしかないと、改めて感じました。

・・・・・・・・・・・・・


では、

本題に入ります。

今年、日本から出版された「食物アレルギー」の専門書にも、比較的古いデータを基にした記述しかありませんでした。そのため、最近の文献による私の意見を述べます。

 

質問:日本のネットでは、「古代小麦が小麦アレルギーを来しにくい」と記されている場合がありますが、小麦アレルギーで、古代小麦を安心して食べていいのでしょうか?

 

回答:ダメです。古代小麦は現代の小麦よりもアレルギーを来たしにくいという報告や小麦レルギーでもスペルト小麦を食べること可能であるという報告は、過去にありましたが、これまで、アレルギーを来すタンパク物質レベルでの基本的なアレルギー作用の違いについての詳細な研究はありません。そして、古代小麦のグルテンに対するIgE抗体の結合は、現在の小麦と差がないこともわかっています。つまり、食べても安全という、基礎医学的な科学的証拠がないのです。

Classical (IgE-mediated) allergy to the consumption of wheat is rather rare (Zuidmeer et al., 2008). Although it is sometimes suggested that people suffering from allergy to bread wheat are able to tolerate spelt or other ancient wheats, only few studies address allergic responses. Klockenbring et al. (2001) used pooled sera containing IgE antibodies to cereal flours and pollen to determine IgE, IgA, IgG1 and IgG4 reactivity to water-soluble protein fractions from one bread wheat line, two spelts and two bread wheat x spelt “hybrids”. Although the sample number was low, this did not demonstrate substantial differences between the lines. A more extensive study compared the sera of 73 patients found to be RAST positive for wheat (Vu et al., 2014). Of these, 63% showed higher IgE reactivity to water-soluble proteins from wheat, 30% higher reactivity to spelt proteins and 7% indifferent responses to both cereal protein fractions. Finally, Simonato et al. (2002) showed no differences in the binding of IgE antibodies to soluble and insoluble (gluten) protein fractions from bread wheat and Kamut. However, it should be noted that only the last of these studies compared gluten protein fractions, with the two more extensive studies comparing only soluble proteins.

Shewry PR. Do ancient types of wheat have health benefits compared with modern bread wheat? J Cereal Sci. 2018 Jan; 79: 469-476.

 

 

質問:小麦アレルギーですが、大麦を食べて大丈夫でしょうか?

回答:ダメです。小麦と大麦に間では、交差反応性タンパク質を共有しています。1995年の報告では、小麦アレルギーの25人の患者のわずか4人しか大麦またはライ麦でアレルギー反応をきたさなかったため、肯定的にも思われましたが、2005年の研究では、小麦アレルギーの患者の55%が大麦に対し反応しました。

Several studies indicate wheat, barley, and rye also share cross-reacting proteins which may be of relevance in IgE-mediated disease. However, in an early study of cross-reactivity of cereal antigens, only 4 out of 25 patients with wheat allergy clinically reacted to barley or rye. In contrast, Pourpak et al. found 55% of pediatric patients with IgE-mediated hypersensitivity to ingested wheat clinically reacted to barley. A strong correlation between wheat and barley serum-specific IgEs was also observed suggesting antigen cross-reactions.

Kliewer KL, Venter C, Cassin AM, et al. Should wheat, barley, rye and/or gluten be avoided in a six food elimination diet? J Allergy Clin Immunol. 2016 Apr; 137(4): 1011-1014.

 

緊急:国際ガイドライン:SpO297100%にしてはいけない

 

Yoshiharu Uno, MD, PhD

 

パルスオキシメーターは日本で開発され、アメリカで改良されて広く市販化された医療機器で、今や、世界中の医療機関で使用されている。指に接触させるだけで経皮的動脈酸素飽和度SpO2を測定できる。簡単に言うと、体の酸素が十分かを知る機械である。

私は、その機器およびSpO2の測定値を「サーチュレーション」、あるいは「サーチ」と呼んでいる。

姫路のある病院では、米国式に「サット」と呼んでいたが、私の記憶では米国では「サッツ」と言っていた。

先日、姫路の百貨店でエレベータに同乗した看護師と思われる女性たちの一人が、自分の手術のために「マニキュアを落とさなきゃ」と真っ赤な爪をさすっていたが、その際に、「赤いマニュキュアって、サーチ、めっちゃ高くでる」と言っていたので、姫路でも病院によっては、「サーチ」と言っているのだろうと思った。

 

さて、本題に入る。

本年、4月に、Lancet誌において、カナダとニュージーランドから驚くべき報告があった。彼らは、25の研究(16000人以上)の患者の分析を行った結果、過剰な酸素投与によって死亡率が上昇し、SpO29496%を超える酸素投与をすべきではないと結論した。

 

それを受けて、SpO2を指標とした適切な酸素療法について、本年、英国の医師らが中心となりカナダ、スイス、スペイン、南アフリカ、米国、ノルウエーの医師が参加した国際研究が行われ、ガイドラインを作成した。そして、その結果は、BMJ誌で今年1024日に、緊急勧告Rapid Recommendationsとして公開された。

Siemieniuk RAC, Chu DK, Kim LH, et al.

Oxygen therapy for acutely ill medical patients: a clinical practice guideline.

BMJ. 2018 Oct 24;363:k4169. doi: 10.1136/bmj.k4169.

https://www.bmj.com/content/363/bmj.k4169

 

さらに、その記事は、NEJMのネット記事を通じて世界中に配信された。

 

その目的は以下である。

 

血中酸素飽和濃度にかかわらず、患者に対して酸素補給を行うことは、長年の文化的規範であった。しかし、最近の科学的研究では、酸素補給量が多すぎると患者の死亡率が上昇することが示されたために、国際研究が行われた。

 

そして、検討結果は以下であった。

 

  • 酸素療法を受けている患者のSpO296%以下が強く推奨される。

 

  • 9094%のSpO2で管理することは大部分の患者にとって合理的である。

 

  • 心筋梗塞や脳卒中患者でSpO290%以上では酸素療法を行わない。

 

  • SpO28892%が推奨される状態は、高度炭酸ガス呼吸不全の危険性がある状態で、慢性閉塞性肺疾患、肥満性低換気、神経筋呼吸疾患,閉塞性睡眠時無呼吸、中枢性呼吸減少(鎮静剤の過剰投与、脳卒中、脳炎など)

 

  • SpO2100%に近づけてよい状態は、一酸化炭素中毒、クラスター頭痛、鎌状赤血球症、気胸


11図1

22図1

・・・・・・・・・・・・・・

<コメント>

ナース「SpO296%ですが、酸素しますか?」

医師「経鼻で酸素流しておいて、98%以上、目標に。。」

という会話で、患者が早く死ぬ可能性があるということである。

『良かれと思ってしたことが、悪化させる』

今回の記事は、日本の全医師、全看護師が知るべきことである。


 

Office Uno Column

 

茨城県の学校給食からパンが消えつつあると報道されました。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181026-00000007-ibaraki-l08

 

米飯給食の導入と地産地消の推進、さらに少子化が原因であると読み取れます。

 

教育現場に期待するのは、その根底にある歴史と社会、保健を子供たちに考えさせることでしょう。そのためには、教員が理解(それなりの意見を持つ)する必要があるでしょう。

 

学校の先生は、以下の質問に答えてください。

<歴史>

  • なぜ、日本の給食は、パンと牛乳がメインとなったのですか?

<社会>

  • なぜ、戦後の給食が、年十年も同じだったのでしょう?
  • なぜ、減反政策が行われたのでしょう?
  • 小麦粉の生産量は中国が最も多いのに、なぜ、日本は北米から輸入しているのでしょう?
  • 小麦粉輸入の税金(1千億円?)はどう使われますか?

<保健>

  • 小麦粉と米の消化吸収の違いは何ですか?
  • 小麦粉による人体への悪影響はありますか?

・・・・・・・・・・・・
今年で、減反政策は終了となります。
そろそろ、議論してもいい時期に来ています。


1950年の日本の給食
333図1


 

Yoshiharu Uno, MD, PhD

本日、米国国立教育機関のSIBOセンターの著名な教育者から、医学生の教育のために、私の公開している論文の図と写真を使用したいとのメールがあったため、使用をOKした。そういえば、最近のSIBOの米国の動きを紹介していないので、紹介する。


これまで、SIBOに関しして記したことがあったが、それを追及した先は、乳酸菌食品、ビフィズス菌食品の全面的否定に行きつくことに、ある時点で気が付いた。つまり、日本のなかで積極的にSIBOを日本語で記し、意図的に国民に認知させることは、よほど腹をくくって覚悟をする必要があろうと感じたので、これについての追及を見送っていた。しかし、今年になり、SIBOを記す医師も現れ、ネット検索でも、私の記事が検索されにくくなり、私が腹をくくる必要もなくなり、ほっとした。
そこで、今年、米国から報告されたSIBOの論文について記す。

なお、この論文は、アメリカ消化器病学会の機関紙のひとつである。
 

Rao SSC, Rehman A, Yu S, Andino NM. Brain fogginess, gas and bloating: a link between SIBO, probiotics and metabolic acidosis.

Clin Transl Gastroenterol. 2018 Jun 19;9(6):162.

Division of Gastroenterology/Hepatology, Department of Internal Medicine, Medical College of Georgia, Augusta University, Augusta, GA, USA

脳の曇り、ガスおよび鼓腸:SIBOとプロバイオティクスと代謝性アシドーシスとの関連

オーガスタ大学消化器科

 

論文記述を箇条書きにする。

  • 腹部膨満、ガスおよび鼓脹は、炭水化物の不耐性症よび小腸細菌過増殖症(SIBO)を含む多くの状態によって引き起こされる一般的な胃腸症状である。
  • Brain FogginessBF:脳の霧)は、精神的混乱、判断の障害、短期記憶の乏しさ(認知低下)、および集中の困難さからなる症状群を表す。
  • BFは代謝性乳酸アシドーシスと関係し、乳酸アシドーシスは腸内の乳酸菌やビフィズス菌による糖質の発酵によって生じる。
  • 研究されたBF被験者では、腹痛、腹部膨満、鼓脹、下痢が主症状であったが、それら全て(100%)は乳酸菌やビフィズス菌の製品を長期間摂取していた。(ヨーグルトの毎日摂取は37%)
  • BF47%で十二指腸内の細菌増殖があり(つまりSIBO)、嫌気性菌と好気性菌の他にカンジダが14%が繁殖していた。
  • 胃の不全麻痺は17%にみられ、小腸通過時間、結腸通過時間の遅延を伴い、便秘症状と相関していた。

  • 抗生剤による小腸内の除菌と乳酸菌やビフィズス菌の摂取中止によって、70%の症状が改善し、85%の患者の「脳の霧」症状を改選した。

  • 乳酸菌やビフィズス菌製品(プロバイオティクス)は、大腸まで到達するように設計されているが、実際に大腸へ到達するという確実な証拠はなく、腸管運動障害や低酸性状態では小腸に菌が定着する可能性がある。
  • プロバイオティクスの使用はSIBOおよびD-乳酸アシドーシスを引き起こし、食後腹部膨満、鼓脹、ガスおよびBFを含む症状と関連すると結論された。

  • プロバイオティクスの過剰な無差別な使用、特に明確な医学的証拠がない場合、特に胃腸機能不全の患者および/または長期PPIおよびオピオイドを使用する患者の場合には注意が必要である。


SIBO図1

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