先日、英国のキングス・カレッジ・ロンドン大から、

低FODMAP食の研究論文が、米国消化器病学会機関紙「Gastroenterology」に掲載され、

低FODMAP食の有効性を結論していましたが、

その研究の前提に疑問があり、さっそく、エジターに手紙を送りました。

その内容は投稿規定の規制のため、記すことはできませんが、

その内容と、やや関係することで、

私の意見を述べます。


私は、4月9日から噛んで食べるのをやめています。

栄養素は、全て、液体化したものを摂取しています。

つまり、物理的に食べていません。

便が出なくなることがあったので、アイスクリームを溶かして飲んで、、

つまり、乳糖を下剤として排便をコントロールしています。

現在、4つの論文を投稿中ですが、その中のひとつでも、パブリッシュされるか、

アクセプト2つになれば、食べる予定です。


昔、胃瘻するか、しないか、という話題で、

「人間、食べられなくなれば終わり」という胃瘻否定派がいましたが、

実際に食べない生活を継続していて、食べなくとも生きるべきであると、

実感しています。


さて、低フォドマップ食では、高FODMAPの食品を排除する期間、

つまり、導入期は4~6週間としていますが、

それは、決して無理ではありません。

食べられる食品は、私の現在の体験と比しても非常に多いのです。

よく、海外のネット記事では、「これは食べられないの?」

「どうしても食べたいが、どれくらいならいいの?」

という質問が多いのですが、

それは、チャレンジ期での言葉であればいいのですが、

導入期をするか、しないか、悩んでいる人が、そのようなことを言っているのであれば、

そもそも、低フォドマップ食をすべきではないと思います。

厳格な導入期がなければ、長期でも良い結果が得られないからです。



FODMAP


理想的な低フォドマップ食の経過は一番上です。

とにかく、一度、ある期間、きちんと症状が消失したことを確認することが必要です。

その時期がなければ、チャレンジ期で、症状に直結する不耐症食品を同定できません。

その結果、常にチャレンジ期になってしまい、結果として、図の真ん中のように、

症状の消失につながりません。

また、あまりに短い導入期では、チャレンジ期の短い成功体験とあまり変わらないので、

長期間での有効性が期待できません。


とにかく、低フォドマップ食が長期間有効であるためには、

少なくとも1か月のストイックな制限をすべきです。


過敏性腸症候群の低フォドマップ食(FODMAP)

過敏性腸症候群の低フォドマップ食(FODMAP) [新書]
宇野 良治 Yoshiharu Uno
Office Uno Column
2016-10-27