日本低FODMAP食推進会 会長

宇野良治 





これまでの海外の研究では、何g以下を低FODMAPと定義するのかが、

同じ施設であっても、研究によっては全くバラバラで、

糖アルコール(ポリオール)は、0~0.4g、過剰果糖は、0~1.9gですが、

オリゴ糖は、1.2~3.9gで、乳糖に至っては、0.05~5gでした。


https://www.gastrojournal.org/article/S0016-5085(20)30393-0/pdf


YOSHIHARU UNO. Gastroenterology 2020.



特に、注意したいのは、英豪と異なり、

乳糖不耐症の多い日本では、

乳糖を低く設定すべきと考え、乳糖は一日1g以下を日本での低FODMAPと定義しました。


以上から、乳糖では1gが低と高の境界になります。


https://www.amazon.co.jp/Japanese-Low-Fodmap-Diet-Manual/dp/1527526712





日本で計測された2021年の乳糖量に基づいて、

高FODMAP(赤)、低FODMAP(青)に分類しました。

高FODMAP: 通常の経口量で0.1g以上になるもの

低FODMAP: 通常の経口量で0.1g未満のもの

黄色は、量に気を付ければ0.1g以下になるものです。


乳製品


ホイップクリームは40gまでは低FODMAPとして許容されます。

40gとは、以下の量です。

ホイップ







(訂正とお詫び)

過敏性腸症候群の低フォドマップ食(BCCKS)の、

82頁の下から9行目の「なお、玉ねぎにも1~3.2g含まれている」

は編集上に生じた間違いです。

お詫び申し上げます。