上記日程にて、私が委員長を務める市議会の文教委員会で、鹿児島県の知覧町と鹿児島市、並びに熊本県の宇土市と熊本市に視察に行ってまいりましたので、以下、日程に従いご報告いたします。


▽10月19日(水)

◎鹿児島県知覧町…『ミュージアム知覧』&『知覧特攻平和会館』について。

2005.10.19知覧説明 知覧町(人口1万3,812人/面積120.19k)は、武家屋敷群が国の名勝に指定されるなど薩摩の小京都と呼ばれ、旧石器時代の登立遺跡も発掘されている歴史と文化に彩られた町です。
 大東亜戦争(太平洋戦争)末期の厳しい戦局の中にあっては、志願による若き特攻隊員たちが、日本国そして郷土や家族を守ろうと、帰り得ぬ征途へと飛び立っていった基地(陸軍飛行学校知覧分校)がある町としてあまりにも有名です。

2005.10.19-2ミュージアム知覧22005.10.19-1ミュージアム知覧1 視察では、旧石器時代からの歴史・民俗資料が展示されている『ミュージアム知覧』を見学し、その後、そのすぐ隣にある『知覧特攻平和会館』を見学しました。
 本市では、昭和37年に御殿山で、土器と竪穴式住居跡が発見され、井の頭池周辺に約4,000年前の縄文人の集落があったことが確認されております。
2005.10.19-3知覧特攻平和会館12005.10.19-4知覧特攻平和会館2 また、江戸時代の玉川上水開通や新田開発などの歴史、戦争時、零戦を生産していた中島飛行機武蔵野製作所が昭和13年に開設されて武蔵野近辺が軍需産業都市に変貌し、米軍の爆撃が繰り返されて周辺民家も被災し、いまでもときどき不発弾が発見されるなどといった歴史もあることから、この十数年来、武蔵野市内にある民俗資料や古文書、戦争時の歴史なども展示する歴史資料館の建設がときどき市議会でも議論され、土屋前市長時代には、「武蔵野市歴史資料館(仮称)検討有識者会議」が設置され、一定の議論もなされましたが、なかなか結論が出ないのが現状です。
 私も、この視察を機会に、武蔵野市が後世に残すべき歴史と、その手法などを改めて考えていきたいと思っております。


▽10月20日(木)

◎鹿児島県鹿児島市…『市立学習情報センター』について。

 鹿児島市(人口60万5,872人/ 面積546.95k)は、16世紀中頃、フランシスコ・ザビエルが上陸してわが国に初めてキリスト教を伝え、江戸時代以降は島津77万石の城下町として、更に、琉球国を植民地とした海外貿易などでも栄えました。また、明治維新においては西郷隆盛や大久保利通などの英傑を輩出したことで知られています。
 近年は、平成8年に中核市に指定され、昨年11月には、周辺の吉田町・桜島町・喜入町・松本町・郡山町の5町を合併、市域をほぼ倍に広げて南九州の中核都市並びに国際観光都市として発展を続けています。

2005.10.20-1鹿児島市教育情報センター 私たちが視察した『鹿児島市立学習情報センター』は、学校教育及び社会教育の振興を図り、教員や生徒、さらに一般市民の情報機器への対応能力向上を図るため…
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∪賁膺Δ箸靴討了饉素塾蓮指導力を高める研修機能
図書・研究物・統計調査資料等の収集・提供および教材制作機能
こ惱・進路・登校拒否・性格や行動などに関する面接・電話相談機能
ケ納無,16mm映画教材・VTR教材などの視聴覚機材貸出し機能
…などを集中的に行なえるよう、市の教育委員会が入る「教育総合センター」の5階に設置されております。
 視察のときにも開講していましたが、教育委員会主催の各種情報技術に関する教師・市民に対する講座の充実は目を見張るものがありました。
 教育に関するさまざまなツールの高度情報化・デジタルアーカイブ化とネットワーク化がしっかりと図られ、同時に、教師・児童生徒・市民の情報格差解消への施策が同センターで集中的に行なわれている同市の情報教育への取り組みは、参考にすべきもの大と感じました。
 なお、同センターは、平日は9:00〜17:00、土曜日は9:00〜12:00(日曜祝日は定休)まで開所しています。

◎熊本県宇土市…『フロンティアスクール』及び『子どもたちが主体的に取り組める体育学習の研究』について。

 宇土市(人口3万8,739人/ 面積74.17k)は、熊本市の南側に隣接し熊本県のほぼ中央部、有明海と八代海(不知火海)に面し、戦国時代のキリシタン大名・小西行長の城下町として、あるいは天草四郎の生誕地としても有名です。

2005.10.20-2宇土市フロンティアスクール 今回の視察では、平成14〜16年度に文科省並びに熊本県より「学力向上フロンティアスクール」として宇土小学校が委嘱・指定された研究開発事業の取り組みと、平成15・16年度に熊本県教委より「学校体育」の研究推進校の指定を受けた緑川小学校の取り組みを勉強しました。
 宇土小学校の取り組みでは、「かかわり合い」を活かす学習法の研究として、少人数学習の形態に工夫を加えて教師や友達とのかかわり合いを学習に活かしたり、家庭学習の習慣化を図るための家庭学習帳や、隣にある県立宇土高校と連携して夏休みに宇土高校の生徒が宇土小学校で5日間先生を務め、児童に宿題や勉強を教えるサマースクールの開校などユニークかつ実践的な取り組みで、偏差値の向上もはっきりとあらわれるなど高い効果をあげているとのことでした。


▽10月21日(金)

◎熊本県熊本市…『ユア・フレンド事業』について。

2005.10.21-2熊本城本丸御殿建築中 熊本市(人口67万1,173人/ 面積267.06k)は、九州の中央に位置する中核市です。
 今年5月、合併協議会設置を視野に入れた「熊本市・富合町合同研究会」を設置して、ほとんどの市の業務において県知事の関与がなくなり、直接主務大臣の関与となって権限と財源が最も保障されるとされている「政令指定都市」への移行を目指して活発に動いており、現在、九州新幹線や高速道路などの広域交通網の整備も進み、同市のシンボルである熊本城の復元整備も進行中で、私たちが視察に伺ったその日からは、毎年恒例で行なわれている「お城まつり」も開催されているなど、まちの活気を感じました。

2005.10.21-1熊本市ユアフレンド 今回の視察では、熊本市の教育委員会が、教育上の諸課題の解決と教員の資質向上を目指して、独立行政法人である熊本大学の教育学部と協定を結び、その連携事業の中のひとつである、市内約650人の不登校児童のメンタルケアのための対応として行なっている「ユア・フレンド事業」について勉強しました。
 具体的には、県教委が不登校児童を持つ親からの要請によって、熊大教育学部内で応募・選考された学生(ユア・フレンド)とのマッチングを行ない、選ばれた学生にボランティアとして、不登校児童ひとりにつき週1回2時間を目安に、交通費1,500円を支払って児童の家庭を訪問してもらったり、学校にユア・フレンドを派遣して不登校児童に来てもらったりという手法で行なわれておりました。
 ただし、この事業は、児童のメンタルケアを目的とするものであって、ユア・フレンドが学校に行くことを促すことはしないようにしているそうで、これらの派遣で心を開いた児童の学校への復帰は、あくまでも教師や教委の定めた専門家が行なうようにしており、この事業の効果もあって、平成16年度は派遣した86組中18人が学校に完全復帰、16人が学校にたまに顔を出すようになり、残りのほとんどの児童も外出や学校行事に顔を出すなど、なんらかの効果が出ているとの報告でした。
 武蔵野市でも、不登校児童への対策は積極的に行なわれていますが、いまのところは教員や専門家という立場からのもののみで、熊本市の教育委員会の視点や取り組みには学ぶべきもの大でした。

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