上記日程にて、市議会総務委員会で、仙台市、米沢市、水戸市に視察に行ってきましたので、以下、日程に従いご報告します。

▽10月17日(水)

仙台市市民活動サポートセンター」について

2007.10.17総務委員会視察1 仙台市の「市民活動サポートセンター」は、平成7年の阪神・淡路大震災を契機に、市民と行政との連携やそのための市民活動支援の必要性が再認識され、平成9年に「仙台市市民公益活動支援策検討委員会」、平成10年に「市民活動サポートセンター整備市民委員会」を設置、行政と市民との協働を検討、総合的な市民活動をサポートするセンター機能を持った施設を設置することとなり、平成11年、その施設を管理運営する団体を公開コンペ方式で公募、「特定非営利活動法人せんだい・みやぎNPOセンター」に委託して、同年6月、全国初の「公設NPO営」施設として開設されました。
2007.10.17総務委員会視察2 当初施設は、古い民間ビルを賃借した建物を使用していたそうですが、平成18年、市中心部の元民間貸スタジオビルを一括借り、防犯カメラの設置やバリアフリー対応に改修して移転、現在にいたっているとのことでした。
 ソフト面では、この「せんだい・みやぎNPOセンター」が、NPOの人材育成事業、市民公益活動への誘導・啓発事業、NPO間や行政・企業などとのネットワーク化推進事業などを行っています。
2007.10.17総務委員会視察2-2 サポートセンターの管理運営団体としての契約は3年ですが、開設以来、これまでずっと、この「せんだい・みやぎNPOセンター」が指定管理者に選定され、市から指定管理料を受けて同センターを運営しているとのことでした。
 同NPO法人は、県内の他の施設も指定管理者として請け負っているそうですが、運営団体としての悩みは、非営利団体のため、職員が十分に満足できる給料や手当を支払うことができず、高い能力の職員が他に転職や引き抜きにあってしまい、職員の定着率が高くない面があるとのことでした。
 武蔵野市でも、武蔵境南口駅前に建設する武蔵野プレイス(仮称)に、総合的なNPO支援機能スペースを設置することになっていますが、この運営をどうするかはまだ定まっていません。
 仙台市ほど大きな施設でもなく、プレイスの図書館を含めた公共施設としての一体的な使用・管理運営を考えると、仙台市方式のNPO活動を支援する中間NPO組織を入れるよりも、市の市民活動推進担当課と連携しながら、館全体を管理する指定管理者にその事務や事業手続き等を担ってもらうことが、効率面・コスト面でも効果的なのではないかと思います。

∪臑羯圈せんだいメディアテーク」について

2007.10.17総務委員会視察3 せんだいメディアテークについては、私も平成14年10月、鉄道対策・農水省跡地利用特別委員会で1度視察しており、今回で2度目の視察です。
 今回は、総務委員会としてなので、主に複合公共施設の運営という観点での視察ということになります。
 なお、メディアテークの施設概要は、前回視察時の報告(→こちら「平成14年10月 8日(火)「鉄道対策・農水省跡地利用特別委員会」仙台視察報告」)をご参照いただければと思います。
2007.10.17総務委員会視察4 施設運営については、以前視察した時と比較して、図書館部分の市直営は変わらず、その他市民施設部分の管理が、平成19年度、財団法人仙台ひと・まち交流財団から財団法人仙台市市民文化事業団に変わったのが変更点で、建物全体の館長は、以前同様、図書館長が兼務して双方の調整を図っているとのことでした。
2007.10.17総務委員会視察5 「運営主体が2つの団体となっていることによる問題点は?」との質問に対しては、「当初は、相手の業務を理解しづらい面もあったが、いまは特に問題ない。」とのことでした。
 本市における武蔵野プレイス(仮称)の管理運営については、これまでの(邑上市長以前の)基本設計では、「施設全体を一体的に管理し、柔軟で効率的な運営を図る点から、指定管理者による管理運営とし、開館時間の延長、開館日数の拡大など、市民のニーズに合ったサービス提供を図る。また、地域自由大学の事務局機能を始めとする生涯学習スポーツ課や市民会館で実施している生涯学習事業を再編し、本施設を中心に事業を展開、本施設を生涯学習の拠点としていく。」とし、答弁などでも、これを実現するために、スポーツ振興事業団を改組した組織を念頭においていることが示されていました。
 しかし、邑上市政になってからは、「新しい機能全体を運営管理していただけるような民間の団体を探すということも考えられる。」との副市長答弁があるなど、その辺がはっきりしなくなってきているような気がします。
 確かに、民間企業や団体、NPOなどに運営を委託すれば、プレイス単体としての管理運営コストは下がるとは思います。しかし、前述されているような、市の他の施設・機能・人員の統合・再編、すなわち、市施策のスクラップ・アンド・ビルドと連動させることによる、図書館サービスの充実と施設全体のランニングコスト抑制の両立にはつながらない(旧施設や職員体制をそのままに、管理運営費分がそのまま上乗せされる)恐れも出てきます。
 そのようなことを総合的に考え合せると、私は、プレイスの管理運営は当面、上述した当初の方針で行くのがベターだと思います。そのうえで、市が必ずしも行わなくてもできる業務について積極的に委託化・嘱託化を進め、それと同時進行でプレイスも段階的に管理運営体制を見直していくのが、現実的な対応なのではないかと思っています。

▽10月18日(木)

米沢市災害時要援護者避難支援制度」について

 この制度は、災害時、障害者やひとり暮らしの高齢者などが、安全に避難したり円滑な救助活動を受けたりできるように、地域の中で日頃からその状況を把握し、声がけなどをしていく制度で、今年5月からはじまったものです。
 武蔵野市でも同様の制度を構築するため、今年9月からモデル事業として試行することになっており、今回、先行してはじめた自治体の制度整備について、状況を調査するために米沢市に伺いました。
 米沢市では、この役割を担う避難支援者を現在公募中で、いまのところ34人の応募者を受け付けたとのことで、もう少し人数が集まったら、要援護者の具体的な担当などを決めていく予定で、まだ制度の構築中というところでした。
 ただ、周辺地域では町内会などもしっかりしていて、互助機能や連絡体制がわりと整っており、必ずしも同制度で全域を網羅する必要もなく、とりわけ市街地で制度整備し、旧来のコミュニティの残る地域については、同様の機能をそちらで担っていただければいいと考えている旨のお話をされていました。
 武蔵野市のような都市部にこそ必要な制度ですが、いざ制度整備しようとなるとなかなか必要な人が集まらないのが現実のようで、また、先日来、大災害経験者の講演レポートをしている通り、大災害時は、すべての人が被災者となり、まず自分を守り、家族を守ることに追われるという状況になるのが実際のところのようで、やはり、町内会のような地域コミュニティをつくりあげ、ある程度の個人情報をお互いに知り合えるような、良好なご近所関係をつくっておくことが、安全・安心の一番の近道であるように思えました。

▽10月19日(金)

水戸市「空き店舗対策等商店街再生の取り組み」について

 水戸市では、中心市街地商業活性化対策として、平成16年度から創業支援に向けた以下の取り組みをしています。

1.みと黄門元気塾(創業支援塾)

 市内において創業又は起業を目指している意欲のある者等を対象に、そのノウハウを習得するための創業塾。
(※実施主体:財団法人水戸市商業・駐車場公社)

2.商店街空き店舗総合対策事業

2007.10.19総務委員会視察7.船礇譽鵐献轡腑奪弃娠鳥業
 創業希望者等に短期の商業体験の場を提供するため、空き店舗を活用した実験的店舗の開設者に対し、必要経費の補助を行い、創業者の育成に向けた支援を行う。
 1事業1千万円以内。賃借料、改装費、事業費、運営費が補助対象。
(※実施主体:.札鵐肇薀襯咼襦庁裡丕亘/涌饐襪諒襪蕕靴鳩粉僂鮃佑┐覯顱↓△泙舛ど交流館…財団法人水戸市商業・駐車場公社)

▲廛蹈轡腑奪彁抉膸業
 空き店舗で新規に創業する者に対し、必要経費の一部を補助し、創業の支援を行う。
 補助率2分の1(既存経営者の新規出店は4分の1)以内。賃借料(3.3屬△燭蠏邀5千円以内/10万円上限)、改装費(100万円以内)が補助対象。ただし、出店商店街の承認・推薦を要する。
 実施実績は、3年間で18店舗に補助、現在15店舗が営業。
(※実施主体:水戸市)

2007.10.19総務委員会視察6 今回は、これらの取り組みについて、水戸市産業経済部商工政策課の担当者の方からご説明をいただいたあと、このうちの、NPO法人茨城の暮らしと景観を考える会が実施するチャレンジショップ「セントラルビル」(※左写真=古いアパートを改装した建物)での、本格創業を目指す若い起業家を支援する取り組みを視察に行きました。
 建物は、写真の通り、吉祥寺の路地裏にでもあるような洒落た雰囲気に改装されており、本格起業をめざす若い人が、たのしそうに商品のレイアウトや、飲食の開店準備をしていました。
 武蔵野市には、同じような雰囲気で小さなお店を独力で出している人がたくさんいますが、このような、創業への後押し、「金はないけど夢はある。」という若い人たちにチャンスを与えられないものかと思いながら、ここでの取り組みをしばし眺めていました。

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