8月11日(月)・12日(火)の2日間の日程で、私が委員長を務める鉄道対策・農水省跡地利用特別委員会にて、西宮市での阪神電鉄本線ならびに大阪市でのJR阪和線の鉄道連続立体交差事業、岐阜市でのJR岐阜駅周辺鉄道高架事業等について視察してきました。
 武蔵野市での鉄道高架化事業については、これまでの当ブログのカテゴリー別『活動日誌』(「JR中央線&西武線」ページ)をご参照いただければと思いますが、今回の視察は、JR中央線三鷹・国分寺間上り線の高架化予定が平成22年春ころと間近に迫り、JRからも今年、高架下利用に関する「中央ラインモール構想」なる整備方針が示されたことから、いよいよ議会でも高架下利用問題や側道・接続道路整備などの議論が本格化していくことを見据えて、他自治体での状況を調査し今後に生かすために行なったものです。

 以下、日程に従いご報告します。

▽ 8月11日(月)

兵庫県 西宮市阪神電鉄本線 連続立体交差事業「西宮駅」高架下 視察

鉄農視察 西宮駅1鉄農視察 西宮駅7 同事業は、昭和59年に完成した久素川駅−甲子園駅間(西宮工区・0.8km)、平成16年に完成した芦屋市境−久素川間(西宮工区・約3.6km)、平成31年度完成予定の甲子園駅−武庫川間(鳴尾工区・約1.87km)からなり、今回は、平成16年完成の西宮工区・西宮駅ならびに同駅近くの高架下利用について視察しました。

鉄農視察 西宮駅2鉄農視察 西宮駅4 同区間での高架下利用については、鉄道との協定締結時期の関係で、高架化に伴う高架下利用可能敷地の自治体側無償利用分が現在の基準である15%ではなく以前の基準による10%(約3,250屐砲里燭瓠△修糧楼脇發如⊆治体側で予定していた駐輪場、派出所などのほか、沿線自治会・商店街などからの要望も取り入れ、公園、集会所などが設置されていました。
 なお、鉄道会社側は、阪急百貨店を核テナントとした商業施設「エビスタ西宮」や各種生活サービス施設を開設すると同時に、有料駐車場・駐輪場などを設置・運営しています。
鉄農視察 西宮駅3鉄農視察 西宮駅8 特に、鉄道会社側施設で特徴的だと思ったのは、高架下にクリニックモールを誘致したこと、また、駐車場については、駅前ロータリーのすぐ脇に出入口を持つ自走式タワーパーキングに連結さ鉄農視察 西宮駅5鉄農視察 西宮駅6せる形で、駅舎の上部にも駐車場を設置したことでした。
 この駐車場の設置方法については市関係者もとりわけ驚いたと話されていました。

 なお、今後工事を進める鳴尾工区については、公共側無償利用分は武蔵野市と同じく15%となり、高架下利用については、今後協議していくとのことでした。

▽ 8月12日(火)

大阪府 大阪市JR阪和線 連続立体交差事業「鶴ヶ丘駅」高架下 視察

 同事業は、平成11年度後半から高架化工事を着工、18年春には高架化が完成し、その後約2年かけて以前の線路や埋設物・施設等の撤去工事を行ない、現在は、その撤去された線路跡敷地などを高架化路線の側道「風かおる“みち”」と名づけ、広い歩行スペースや緑に十分配慮した整備計画を進めているところです。
 JR阪和線の高架化工事は、武蔵野市を通るJR中央線の高架化工事よりも着工が遅いにもかかわらず、上下線路高架化までの期間は4年以上も早かったわけですが、これには訳があり、もともとは、同高架化事業と合わせて高架化した鉄道軌道の上部に高速道路を乗せる計画であった(※着工時には高速道路併設計画は撤回されていた)ため、広い路線幅で用地買収を進めていたので、仮線振り替えの必要がなかったからとのことでした。

鉄農視察 鶴ヶ丘駅1鉄農視察 鶴ヶ丘駅2 同事業区間は、阿倍野区文の里−住吉区杉本間(約4.9km)で、高架下利用については、こちらも鉄道との協定締結時期の関係で、自治体側無償利用分は以前の基準による10%(約3,000屐砲箸里海箸如⊆治体側の利用方法としては、市駐輪場や自由通路の設置で約2,000屐∋弔蠅量1,000屬鮓募の結果、地元町会連合会に貸与、町会負担により防災倉庫などが設置されていました。(※もともと町会連合自体に市の助成金あり。)

鉄農視察 鶴ヶ丘駅4鉄農視察 鶴ヶ丘駅3 鉄道会社側の高架下開発状況については、まだ側道整備との関連で空けてある空間もかなりありますが、飲食店舗、月極駐車場、コインパーキングのほか、コンビニ(セブンイレブンなど)、託児所やフィットネスクラブも入っていました。

岐阜県 岐阜市…JR岐阜駅 連続立体交差事業ならびに周辺整備事業「岐阜駅」高架下&周辺整備事業 視察

鉄農視察 岐阜駅1鉄農視察 岐阜駅2 同路線の高架化事業は、東海道本線分約5km、高山本線分約1.5kmが平成8年に上下線高架化、同9年にはJR岐阜駅の新駅舎も完成し、現在は、来年迎える岐阜市の市制施行120周年に合わせて、駅前再開発を含めた中心市街地再整備が佳境を迎えています。
鉄農視察 岐阜駅3鉄農視察 岐阜駅4 高架下利用については、こちらも鉄道との協定締結時期の関係で、自治体側無償利用分は以前の基準による10%ですが、ここで特徴的なことは、高架事業で生み出された高架下空間のうち駅区間延長約600mを3層(利用可能延べ床面積約61,000屐砲砲靴道箸ぁ県・市それぞれがJR東海から高架下空間を有償で借りうけ、PFI方式で森ビル都市企画(株)に建設してもらった高架下施設を、県が10年分割払いで買い取り、その施設を森ビル都市企画(株)に20年間一括貸しして、運営してもらうという手法です。
 なお、自治体側(岐阜市)の利用方鉄農視察 岐阜駅5鉄農視察 岐阜駅6法としては、市営駐輪場、公園、自由通路などのほか、地域図書館や体育ルーム・武道場・消費生活センター・市民活動ルーム・各種有料貸出しルームなどを備えた生涯学習施設「ハートフルスクエアG」、市政センター機能に街の情報コーナーなどを併設した「岐阜市ステーションプラザ」などを設置していました。
 また、この鉄道高架化事業に合わせて市が進めている駅周辺整備事業としては、約30,000屬砲發よぶ駅前広場の整備、623台収容の巨大市営駐車場の設置(H11完成)、旧郵政省施設の買収による産業センターの設置、緑地公園の整備、5つの再開発ビルの建設なども行っており、いい意味で景気のいい別の国に来ているような気分になりました。
 なお、同駅構内には「アスティ岐阜」という、JR系の関連会社が運営するショッピングモールが入っていますが、入店している店舗内容については、なぜか「JR名古屋駅ショッピング店・飲食店のホームページ アスティ岐阜マップ」のページにてご覧いただけますのでご参照いただければと思います。
鉄農視察 岐阜駅前「岐阜シティ・タワー43」 一方、岐阜駅周辺での最大の再開発ビル「岐阜シティ・タワー43」は、延床面積約57,500屬箸いΦ霏腓覆發里任垢、分譲住宅、高齢者向け賃貸住宅(県住宅供給公社)、商業施設などを入れることで建設費(約150億円)を捻出、また、同建物内の公共施設等の運営費は、市の保留床である最上階を高級レストランに賃貸することで捻出しており、無借金・市の持出しなしでこの建物を建設し運営しているとのことで、視察した一同で「なるほど!」と感心してしまいました。

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