こどものころ
恐怖の イカ のやつ

 

の次に 怖かったのが


父が突然、「 弁当を作ってやる 」と言ったとき
でした




今どきの優しいパパさんたちは
こどもたちの為に、キャラ弁を作ってあげたり
よく ある話 らしいのですが





わたしが こどもの頃
父が気まぐれにこう言うと
涙が出るほど 嫌だったのでした





恐怖の日は突然やってきます。

小学4年生のころ
意地悪なMちゃん宅に、弁当持参で
遊びに行く事になった
ただでさえ憂鬱な日曜日

母に「 弁当持参だってさ 」と告げると
横から父が


「 作ってやる 」
恐怖の言葉を 告げたのでした







なぜ父の弁当が 恐怖だったかと言うと

ただの



のり弁



だったからです。




ごはん
おかか
のり
ごはん
おかか
のり


が2ループほど繰り返された それ は
とてもファンシーなものを好む
小4の女子 にとって
ブラック(のり)な恐怖でしかなかったのでした






日曜日

意地悪なMちゃん宅についた
わたしは、卓球したり ドッジボールをしたり
ところどころに 意地悪なことを言われたりされたりしつつ
午前中を過ごし

弁当の時間を迎えました





「 どうかバレませんように 」と
必死で弁当のふたでかくしながら
” のり弁 ” を食べていると

案の定、意地悪なMちゃんに

「 うわ 何そのお弁当ー 」とつこまれてしまいました。


こらえていた涙が
とまりません








でも、気づいたのです
ただ恥ずかしくて泣いてる という訳ではなくて


なんだか のり弁 を通して
父をバカにされているような気がして

泣いているということに




あれだけ恨めしかった
父とのり弁



それでも
身内以外の人に
家族がバカにされるのは たまったものじゃ
なかったのでした・・・






変人な父ですが
そのために苦い経験をたくさんした
秋の日曜日 でした





よしむら









 

数年前
富山に仕事で行った夫が


甘金丹 (カンコンタン)という富山名物のお菓子を
買って来てくれました




それはそれは美味しいお菓子で
一度食べたら 虜になってしまった私




その 赤ん坊のようなふわふわ の肌触りに
頬ずりをし


くんくん と鼻をひっつけて
匂いをかいでは
たまご のいい香りを 胃までいれて


やっと 口にいれる 
という 愛おしさ






じれったいことに
この愛すべき 甘金丹 は
富山の駅にしか売っておらず

先日、金沢に仕事にいった夫に一応
頼んだのですが


「 やっぱり金沢には売ってなかった 」と
甘金丹と一緒に帰ってきてくれなかった 夫



食べれるかも と思ったものが 食べられなかった

という執念から
甘金丹をネットで検索したところ


案の定
富山の名物は全国配送を承っておりました



カートに入れて
ポチっと押してしまえば
あの 愛しい甘金丹は数日後我が家に届くわけです・・・



でも
ふと
思ったのです



こんなに簡単に手に入る 甘金丹 を私は本当に食べたいのだろうか
わざわざ、北陸の
石川でもない
福井でもない

富山

の駅でしか買えない
その、甘金丹 がわたしは食べたいのではないだろうか
そしてきっと
富山に行ったときの楽しみが ひとつ(最大のひとつ)
なくなってしまうのではないか





富山に行けば
甘金丹 が食べられる

そういう方がとても自然で
心からワクワクしたので


やはりネットで買うことは
やめることにしました





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愛おしい
甘金丹 がまた
食べられますように・・・




よしむら
















 

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