冬には水道管が凍るので
洗濯機にお湯をかけ、

家の中でもコートを羽織り、

「 外の方が暖かいね 」と言いながら
いつも通り娘と散歩に出たら



前から
君島十和子が歩いて来た 









東京じゃあ あるまいし
まさかとは思ったけれど

やっぱり君島十和子







あまりの美しさに
呆然としているうちに


きらびやかなタワーマンションに消えていく
彼女










「 握手してください!」って言えばよかったな~
と思いつつ
自身のみすぼらしさにとどめを刺されたような
気持ちになった











わたしの日常に、十和子さんが飛び込んできた
ある冬の日







よしむら