日産自動車、NTTドコモ、シャープの3社は、日産のキーレスエントリーシステム「インテリジェントキー」を搭載した携帯電話を開発した。2009年度上期の商品化に向けて開発が進められている。

 今回開発された「インテリジェントキー搭載ケータイ」は、日産の「インテリジェントキー」の機能を携帯電話に搭載したもの。インテリジェントキーは、「マーチ」をはじめ95万台以上に搭載されたキーレスエントリーシステムで、キーを携帯するだけで自動車のドアの施錠・解錠、エンジンの始動・停止を行える。今回開発された端末では、従来のインテリジェントキー機能に加え、リモートコントロールエントリーシステム機能、キー封じ込み防止機能が搭載される見込み。

 インテリジェントキー対応車を持つユーザーは、「インテリジェントキー搭載ケータイ」をディーラーに持ち込み、設定を依頼することで、携帯電話でインテリジェントキーの機能を利用できるようになるという。

 現在、端末の詳細なスペックは明らかにされていないが、試作機はSH906iがベースとなっている。ドコモでは、インテリジェントキー機能に端末紛失時の遠隔ロック機能を連携させるなどの、携帯電話ならではの機能を搭載していく予定。

 なお、9月30日から千葉県の幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2008」の会場では、3社のブースで展示とデモンストレーションが行われる予定となっている。