F1ホンダ買収、メキシコ富豪が名乗り

世界的金融危機の影響で、自動車レースのF1世界選手権シリーズからの撤退を表明したホンダの買収に、メキシコ人富豪のカルロス・スリム氏(67)が名乗りを上げていることが28日、分かった。英BBC放送(電子版)が報じた。

ホンダは今月5日、業績悪化を理由に今季限りでのF1活動の停止を発表。来年1月までに売却先が決まらない場合は、英国に本拠を置くF1チームは解散するとしている。BBCはスリム氏は、売却交渉を行っている4者の一人としている。

スリム氏は中南米などの電気通信事業で財を成し、最近の調べでは総資産は世界第2位。イタリア紙ラスタンパ(電子版)は27日に、同氏が買収した場合、来季の体制は、今季までホンダの正ドライバーを務めたジェンソン・バトン(英国)と、F1で総合優勝3度を果たした故アイルトン・セナ(ブラジル)のおい、ブルーノ・セナ(同)になると伝えている。