元スキーヤー!ソフトB 異色右腕を上位指名へ

20091010-00000012-spn-base-view-000ソフトバンクが29日のドラフトで、ホンダの148キロ右腕・諏訪部貴大投手(21)の上位指名を検討していることが9日、分かった。

 新潟・中越から入社して3年目の諏訪部は、最速148キロの直球にスライダー、フォークが武器の本格派右腕。今夏都市対抗で同社の13年ぶり優勝に貢献したが、その実績以上にユニークなのがその経歴だ。本格的に野球を始めたのは高校入学後で、中学まではクロスカントリースキーに没頭。中3冬の中越大会ではクラシカル、フリー、リレーの3冠も達成している。さらに小学校時代はスキーの足腰強化のため相撲にも取り組み「わんぱく相撲」で全国大会に3年連続出場。両国国技館で白星も挙げている。

 中日、広島も注目する右腕だが、ソフトバンクでは幼少期から培われた鋼のような足腰に着目。「馬力がある。フォークも鋭かったし印象がいい。上位でいかないと獲れない」(球団関係者)として3位以上の指名を検討している。1位では花巻東・菊池雄星投手(18)を指名する方針の秋山・ソフトバンクが、即戦力の異色右腕の獲得を目指す。