穴吹工が社長以外の全取締役解を提案 再建めぐり対立

20091029-00000509-san-bus_all-view-000マンション分譲大手の穴吹工務店(高松市)が、11月3日に開く臨時株主総会に、穴吹英隆社長を除く11人の取締役全員の退任を提案していることが、28日分かった。

同社の経営再建の方策をめぐり、穴吹社長と取締役らが対立、事実上の解任とみられる。既に辞任している取締役もいるという。関係者によると、同日までに開かれた取締役会で、11人の退任が承認された。

 臨時株主総会では、穴吹社長の親族2人を含む3人の新たな取締役の選任も提案する見通し。

 穴吹工務店は1905年の創業で、自社ブランドの分譲マンション「サーパス」を全国展開し、発売戸数は上位となっている。

 2009年3月期連結決算は売上高が1760億円、純損益は138億円の赤字で、市況の冷え込みと建築費の高騰などで業績が悪化していた。グループ19社の従業員数は今年10月時点で計約4千人。