富士通が野副氏辞任問題で会見、「秋草相談役が野副氏に注意」と説明

富士通<6702.T>は14日、元社長の野副州旦氏が昨年9月25日に辞任した経緯と同社の見解について説明する会見を開いた。
 配布資料は、同社は2009年2月頃に、野副氏主導で子会社ニフティ<3828.T>の経営統合計画を進めた際、あるファンドを関与させていたことを問題視し、秋草直之取締役相談役が、野副氏に注意し、野副氏もこれを認め、「当該ファンドは怪しげなので外す」と明言したと説明している。
 野副氏は今月7日、辞任後初めて記者会見し「ねつ造された虚構を理由に密室で解任されたと」と発言。関係した役員2人を対象に、株主代表訴訟などで訴える意向を表明し、辞任に関与したとする関係者と争う姿勢を鮮明にした。関係者によると、提訴の対象は秋草相談役と間塚道義会長。