函館沖で貨物船座礁、1等航海士が死亡

29日午前0時10分頃、北海道函館市の大鼻岬沖で、北海道海運(函館市)所有の貨物船「りゅうえい」(697トン、竹田堅一船長、6人乗り込み)から「浅瀬に乗り上げて、船底から浸水している」と、函館海上保安部に通報があった。

 約1時間半後、乗組員が心肺停止状態になっていると連絡が入り、天候の回復を待って同日早朝、ヘリで乗組員を搬送したが、函館市内の病院で死亡が確認された。

 同海保の発表によると、死亡したのは、1等航海士、斉藤博さん(59)(北海道稚内市)。同海保で、死因と座礁の原因を調べている。

 当時、海上は風速約15メートルの強風が吹いていた。同船は28日正午に十勝港を出港。石炭殻787トンを積み、北海道北斗市内のセメント工場に向かう途中だった。