金価格が最高値更新、リスク回避強まる

8日の取引で金価格が上昇し、スポット取引市場で1オンス=1250ドルを上回り過去最高値を更新した。欧州経済の先行き懸念からリスク回避の動きが強まり、金価格は他の通貨建てでも上昇している。
 金スポット価格は一時1オンス=1251.20ドルに上昇。1515GMT現在は1246.80ドルで取引されている。前日終盤は1238.05ドルだった。
 金先物も上昇し、8月限は1254.50ドルと、過去最高値を更新した。その後は前日終盤比8.40ドル高の1249.20ドルで推移している。
 格付け会社のフィッチ・レーティングスが、英政府は公的債務の削減に向け厳しい課題を抱えているとの認識を示したことで、欧州経済の回復に対する懸念が高まった。