アワビ、ブランドアップへ「海女採り」タグ

20100620-00000057-yom-bus_all-view-000石川県漁協輪島支所は「輪島海女採り」の商標登録を取得したことを受け、同県輪島市沖の舳倉島周辺などで採れるすべてのアワビに、7月1日の漁解禁以降、商標を印刷したタグを付けて出荷する。

 海女採りを強調してブランド力を高めるとともに、他産地との差別化で消費者に安心して購入してもらうのが狙い。

 同支所には20〜90歳代の海女約200人が所属し、9月末までの3か月間、潜水による漁を行う。

 漁獲量は年間3〜4トンで、大半が朝市など地元で販売される。一方、同支所によると、価格は海女採りの魅力もあって他産地よりやや高めで、輪島産以外のものが「輪島産」として売られる心配もあった。

 タグは直径1センチ程度のプラスチック製で、昨年10月に認められた商標「輪島海女採り」を印刷。今年は3万個用意し、出荷する際に貝殻の端に付ける。傷がついたような形の悪いものには付けない。

 同支所は「輪島では肝を使った食べ方が多く、肝の味にも自信がある。タグで明確な差別化を図りたい」としている。