30億円着服…元公認会計士に懲役10年判決

不動産投資ファンドなどの資金計30億2000万円を着服したとして、業務上横領罪に問われた元公認会計士・二又正行被告(36)の判決が27日、東京地裁であった。

 本間敏広裁判長は「顧客から高い信用のもとに資金管理を委託されながら横領を繰り返しており、強い非難に値する」と述べ、懲役10年(求刑・懲役15年)を言い渡した。

 判決によると、二又被告は1月8日〜28日、自分の外国為替証拠金取引(FX取引)での損失を穴埋めするため、通帳の保管などを委託されていた不動産投資ファンドなど4社の預金口座から無断で計30億2000万円を引き出した。

 二又被告は4月に公認会計士の登録を抹消された。