別の院内感染で1人死亡か=発症3人、公表されず―帝京大

20100904-00000100-san-000-1-view複数の抗生物質が効かない多剤耐性アシネトバクター菌の院内感染で入院患者9人が死亡した疑いがある帝京大医学部付属病院(東京都板橋区)で、別の多剤耐性菌による院内感染も起きていたことが4日、分かった。3人が発症し、うち1人が敗血症で死亡、感染との因果関係が疑われるという。

 都によると、今年6月上旬と下旬に1人ずつ、多剤耐性緑膿(りょくのう)菌に感染した患者が見つかった。同病院は感染拡大防止策を取ったが、8月にもさらに1人発症。2人目の患者が同24日、敗血症で死亡した。

 病院は、アシネトバクターと合わせて今月2日になって、都に報告したが、3日の会見では公表されなかった。