谷の強化指定ランクを降格 全柔連の最後通告か?

20100919-00000521-san-000-2-view全日本柔道連盟は19日の強化委員会で、女子48キロ級で五輪2連覇の実績を持つ谷亮子の強化指定ランクを、最上位の「ナショナル」から2番目の「シニア」に降格すると決めた。谷は今後、高得点が得られる国際大会への派遣優先順位で不利な立場に置かれ、現役続行が難しくなった。

 強化指定選手の入れ替えは毎年、11月の講道館杯全日本体重別選手権の後が通例で、この時期の降格は異例。女子の園田隆二監督は「講道館杯を欠場すれば強化指定を取り消す流れになる」と説明。降格措置は強化現場からの最後通告といえそうだ。

 12年ロンドン五輪に向けた強化は、世界ランキング1位の福見友子(了徳寺学園職)ら3人の「ナショナル」選手が軸になる。谷は2008年8月の北京五輪を最後に実戦から離れている。