トクホ飲料でライバルの花王とサントリーが販売連携へ

花王とサントリーホールディングスは、特定保健用食品(トクホ)の清涼飲料商品の販売で連携する。今月末から10月中旬にかけてスーパーに共同の特設売り場を設けるなどし、関連商品の拡販に注力する。

 現在、花王は脂肪を燃焼しやすくする「ヘルシア」を、サントリーは中性脂肪を抑える「黒烏龍茶」などをこの分野の主力商品としており、「ライバル関係」にある。しかし、トクホ系飲料を通常の清涼飲料水と同列に陳列すると、消費者に認知されにくいといった事情もあった。

 秋の行楽シーズンを迎えて、清涼飲料の需要が伸びる時期だけに、両社はトクホ系飲料の「PRの好機」ととらえ、共同販売に踏み出すことにした。全国のスーパーに働きかけて、約4000店舗での特設売り場設置を目指す。一部販促グッズの共同製作も検討している。