これも値上げ効果?タバコのポイ捨て3割減、ガムは4倍に/横須賀

横須賀市内の繁華街で、かんだガムのポイ捨てが4倍近く急増していることが28日、同市の実態調査で分かった。調査はたばこが値上げされた後に実施し、たばこのポイ捨ては値上げ前より約30%減っていた。市はたばこの代わりにガムをかむ人が増えたためと推測しているが、路面に付いたガムは剥がすのに一苦労。「マナーを守って」と呼び掛けている。

 市は市内の主要駅(追浜駅、横須賀中央駅、衣笠駅、京急久里浜駅)と林交差点の周辺で、定期的にポイ捨てごみの散乱状況を調査している。

 それによると、10月25日の調査では、たばこの吸い殻のポイ捨ては調査地点の合計で643本。値上げ前の前回調査(7月26日)に比べ、31%減った。これに対し、かんだガムは前回の3・7倍にあたる104カ所に捨てられていた。2008年以降は10〜20カ所で推移していただけに、突出している。

 この調査では10月のたばこ値上げ後にどれだけガムが捨てられたかは分からない。しかし、調査した市資源循環推進課は「たばこの値上げで禁煙しようとする人が増え、口さみしくなってガムをかむようになったのではないか」と推測している。

 たばこのポイ捨てが減ったことは朗報だが、捨てられたガムは金属製のへらで剥がすため手間がかかる。同課は「汚れて黒ずむと景観も損ねる」と困惑している。