第68回ゴールデン・グローブ賞発表!『ソーシャル・ネットワーク』が4部門での最多!ドラマ部門作品賞、監督賞主要部門を制覇!

20110117-00000028-flix-000-5-view17日(現地時間16日)、米ロサンゼルスで第68回ゴールデン・グローブ賞授賞式が行われ、6部門でノミネートされていた映画『ソーシャル・ネットワーク』が最優秀映画作品賞(ドラマ部門)を受賞した。作品賞のほか脚本賞、監督賞、作曲賞と合計4部門を受賞し今年のゴールデン・グローブ賞の最多受賞作品となった。同作はデヴィッド・フィンチャー監督が描く世界最大のSNSサイトFacebook誕生の裏側に迫った物語で、これまでに全米映画批評家協会賞をはじめ多数の賞を受賞しており、本賞でも大本命の作品だった。

 Facebookの創始者マーク・ザッカーバーグの半生を描く『ソーシャル・ネットワーク』に新たな栄冠! アカデミー賞の前哨戦となり、賞レースの行方を占う上でも注目のゴールデン・グローブ賞。最多7部門にノミネートされ、ライバルと目されていた映画『英国王のスピーチ』を押しのけ、見事『ソーシャル・ネットワーク』がドラマ部門最優秀映画作品賞を受賞した。本作は、先日発表された全米映画批評家協会賞での作品賞・主演男優賞・監督賞・脚本賞の受賞をはじめ、シカゴ、ニューヨーク、ボストン、ロサンゼルス、フロリダなど全米各都市の批評家賞でも主要部門で賞を受賞。ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞でも最多4部門を受賞しており、そのほかの映画賞で結果未発表のノミネートも含めると、数え切れないほどの映画賞に取り上げられている。

 本作は日本では先週公開されたばかりだが、全米では昨年10月に公開され、ボックスオフィスでは2週連続第1位に輝いている。ハーバード大学在学中にFacebookを創り上げていくマークや協力する友人たちの姿と、その後の裁判でアイデア盗用や裏切りについて争う姿を、二つの時間軸を交差させながら鮮烈に映し出す。完璧な脚本とフィンチャー監督によるリアルな人物描写で、近年まれにみる完成度の高い人間ドラマに仕上がっており、今回の作品賞受賞でアカデミー賞の最有力候補に躍り出たことは言うまでもない。

 原作と映画の脚本が同時進行するという異例の過程を経て完成した本作は、2009年の映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』でアカデミー賞監督賞にノミネートされたフィンチャー監督がメガホンを取り、映画『ア・フュー・グッドメン』のアーロン・ソーキンが脚本を手掛けている。主人公マークを演じるのは映画『イカとクジラ』『ゾンビランド』のジェシー・アイゼンバーグ。そのほか、フィンチャー監督の次回作であるハリウッド版『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』で主演するルーニー・マーラや、『スパイダーマン』最新作でスパイダーマンを演じるアンドリュー・ガーフィールド、グラミー賞受賞アーティストで俳優としても活躍するジャスティン・ティンバーレイクら個性派キャストたちの演技合戦も見どころだ。

 配給会社のソニー・ピクチャーズによると『ソーシャル・ネットワーク』は1月17現在で37の映画賞で合計106冠を達成しているという。アカデミー賞に最も近い作品といっていいだろう。