武富士支援 韓国大手が優先交渉権

20110409-00000508-san-000-4-view経営破綻した武富士の再建を支援するスポンサーについて、韓国の消費者金融大手A&Pファイナンシャルを選定する方向で調整が進んでいることが9日、分かった。

スポンサーを選ぶ3月末の最終入札に参加した国内外4社の中から、A&Pが優先交渉権を獲得することになった。事業継続を重視したA&Pの再建計画が、武富士側に評価されたとみられる。

 過去に顧客へ払いすぎた利息の返還が負担となり、武富士は昨年9月、会社更生法の適用を申請。負債総額は1兆3千億円以上に上るとみられる。

 スポンサー選定の最終入札には、A&Pのほか、米投資ファンドのサーベラスとTPGキャピタル、国内のJトラストが参加した。

 A&Pは韓国で「ラッシュ・アンド・キャッシュ」というブランド名でビジネスを展開。武富士の再建を果たした上で、日本国内への進出を果たす。