塩酸タンクに転落、2人死亡=千葉

24日午前9時35分ごろ、千葉県船橋市西浦の日鉄住金鋼板船橋製造所で「塩酸タンクに2人が転落した」と119番があった。駆け付けた消防隊員が男性2人を救出したが、正午すぎに現場で死亡が確認された。県警船橋署が事故原因を調べている。
 同署などによると、2人は下請けの配管工事会社の40代作業員とみられる。ほかの作業員1人と午前8時すぎから、円筒形の強化プラスチック製タンク(直径3メートル、高さ5メートル)に付いた配管の修理に当たっていた。
 2人が上がっていたタンク上部には最大幅約2メートルの穴が開いており、2人は配管の腐食状況を確認する作業中に、誤ってプラスチックを突き破った可能性があるという。塩酸は鉄製品のさびを落とすために保管されていた。