エジプト北部でパイプライン爆発、議会選挙への妨害目的か

イスラエルとの国境に近いエジプトのシナイ半島北部で28日、ヨルダンやイスラエル向けのガスパイプラインを狙った攻撃があった。エジプトでは、同日からムバラク政権崩壊後初めての人民議会選挙が行われる予定で、選挙への妨害工作とみられる。

 目撃者によると、爆発はシナイ半島北部のアリーシ西部のパイプラインで発生。情報筋は、最初の爆発場所から約100メートル離れた地点で2回目の爆発が起きたと語った。

 治安筋によると、爆弾には遠隔装置が使用され、現場には車2台のタイヤ痕が残されていたという。これまでのところ、犯行声明は出ていない。

 エジプトでは2月のムバラク政権崩壊直前からパイプライン攻撃が頻発しており、今回の攻撃は今年9回目となる。