サザエさん 「波平」像の毛、2度抜かれる 世田谷

20120522-00000031-mai-000-4-view
東急田園都市線の桜新町駅(東京都世田谷区)の駅前に設置された人気漫画「サザエさん」一家の銅像のうち、波平さんの頭に生えている毛1本が2回にわたって抜かれる被害に遭っていたことが分かった。設置した桜新町商店街振興組合は数日中に再び毛を取り付ける予定だが、「地域のシンボルの大切な毛であり、絶対に抜かないで」と呼びかけている。

組合によると、同駅周辺は作者の長谷川町子さん(1920〜92)が住んでいたゆかりの地。銅像は作品誕生65年を記念して企画され、今年3月に設置された。

 波平像は身長約130センチで、髪の毛は約10センチ。壊されないよう、毛はペンチでも切れない高硬度ワイヤを使い、頭にねじ込んで接着剤で固定する厳重な「抜け毛対策」も施していた。

 しかし今月7日ごろ、毛が根元から抜き取られているのが見つかった。組合は予備の毛を取り付けたが、今月20日に再び抜かれたという。組合の坂口賢一理事長(45)は「悪意のないいたずらだと思いたいので、警察に被害届は出さないつもり。二度と被害が出ないよう願っている」と話している。