認知症患者が死亡、看護師「布団でくるみ放置」

大阪府豊中市の医療法人北斗会「さわ病院」で入院中の男性(79)がベッドで窒息死しているのが見つかり、男性看護師(33)が病院の調査に対し、「大声を上げたので、うつぶせにして布団でくるんで放置した」などと話していることが、わかった。

 病院は4日、不適切な行為だったとして男性看護師を解雇。府警豊中署が、死亡との因果関係などを調べている。

 同病院などによると、男性は9月22日夜、病室のベッドの上で、全身を布団にくるまれ、うつぶせで死亡しているのが見つかった。認知症でほとんど寝たきりだったという。

 同署の司法解剖で、男性は窒息死と判明。同25日、病院が職員らから聞き取り調査したところ、男性看護師が「大声を上げたので、医師の指示で薬を飲ませたが治まらず、同室の患者の迷惑にならないよう、声を抑えるために布団でくるんだ」と話したという。男性看護師は以前にも声を抑える目的で、うつぶせにしていたことを認めたという。