アップルのクックCEO、マイクロソフトのサーフェスを酷評

米アップルのクック最高経営責任者(CEO)は25日、7-9月期決算に関する記者会見で、マイクロソフト(MS)が同日出荷を開始したタブレット型多機能携帯端末「Surface(サーフェス)」について、まだ使っていないとしながら、早々と辛辣(しんらつ)な評価を下した。

 同CEOは、サーフェスについて感想を問われると、「聞いているところでは、サーフェスは複雑で、かなり出来が悪そうだ」と切り捨てた。さらに、「商品開発で最も難しい点の1つは、機能の取捨選択だ。われわれはタブレット型端末の『iPad(アイパッド)』で、それを実行した」と述べた。

 また、マイクロソフトはサーフェスで十分な取捨選択をせず、市場もそれを分かるだろうとの見方を示した。その上で、「空を飛び水に浮く自動車を設計はできるが、素晴らしい商品だとは思えない。消費者はアイパッドと競合製品を見比べ、アイパッドの方がいいと判断するだろう」と述べた。

 クック氏は、ライバルのMSが長年掛けて開発した初のタブレットを、まだ見てもいないのに酷評した。その真意は果たして何なのか。

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