新潟県警 泥酔→路上で寝込む→検挙 事故多発で
新潟県警は13日、飲酒する機会が増える忘年会シーズンを前に、泥酔し路上で寝込む歩行者に対し、常習者や悪質で交通事故が起きる危険があると判断した場合は検挙する方針を示した。県内ではここ数年、路上で寝込む泥酔者が車にはねられる事故が年間10件ほど発生。うち半数近くが死亡事故となっている。県警交通部交通指導課によると、今年は11月末時点で3件、昨年は5件の死亡事故があった。また、冬場は泥酔者が凍死する危険もある。
道交法では道路で寝そべるなどし、交通の妨げとなるような行為を禁止しており、違反した場合は5万円以下の罰金刑が科される。県内では過去の適用事例はないという。今回、検挙方針を示すことで、県民への注意喚起と事故の未然防止を促す。小山悦夫交通部長は同日の定例記者会見で「泥酔者の保護を最優先するが、常習者や故意的な者については検挙していきたい」と話した。