2018年11月04日

伊勢市⇒伊勢市間の連絡乗車券

伊勢市⇒(近鉄線)伊勢市










東京駅MR953発行 伊勢市⇒(近鉄線)伊勢市間のマルス券です。
経由は「参宮・紀勢・松阪・近鉄線」と印字されてます。
近畿日本鉄道株式会社線松阪・伊勢市間はマルスシステムに運賃が収容されているため、経路入力で発券することができます。
発着駅の伊勢市及び接続駅の松阪は、ともに共同使用駅でJRホーム側改札はJR東海、近鉄ホーム側改札は近鉄がそれぞれ改札業務を担当しています。構内には中間改札は無く、この乗車券で近鉄の改札から入場し、松阪でノーラッチで乗り換えて伊勢市へ戻り、JRの改札から出場することもできますし、入場した近鉄の改札から出場することもできます。連絡乗車券ではありますが、同一改札で入出場が可能な環状線一周乗車券です。
なお、松阪を接続駅とする連絡運輸区域は次のとおりです。

東海旅客会社 紀勢線一身田・賀田間、熊野市、新宮、外城田・伊勢市間各駅と近畿日本鉄道株式会社 大阪線大阪上本町、鶴橋、山田線伊勢中川、明星、宮町・宇治山田間各駅、名古屋線久居・津間各駅、近鉄四日市、桑名、近鉄名古屋

双方の会社とも伊勢市が連絡運輸区域に含まれているため、伊勢市⇒伊勢市間の連絡乗車券が購入することができます。

近畿日本鉄道株式会社線伊勢市から東海旅客会社線伊勢市ゆきの連絡乗車券です。
片道補充乗車券及び特別補充券(出補)での発売が可能でした。
なお、東海旅客鉄道株式会社旅客連絡運輸規則別表では、片道、往復及び連続乗車券が発売可能ですが、近鉄側では片道乗車券のみで往復及び連続乗車券は発売できないとのことでした。
補片 伊勢市⇒伊勢市












特補 伊勢市から伊勢市ゆき

























特別補充券(出補)は、発行日に元号表示が無い冊が使用されましたが、記入は西暦表示ではなく和暦表示でした。

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2018年09月01日

連絡普通旅客運賃の乗継割引乗車券

久しぶりに乗継割引連絡乗車券を取り上げます。内容は、ほぼ焼き直しですが・・・

連絡普通旅客運賃の乗継割引については、西日本旅客鉄道旅客連絡運輸取扱細則第6条で規定されています。
取扱は細則で規定されていますが、西日本旅客鉄道旅客連絡運輸規則第23条に基いて規定した細則であることから内容は運送条件であり、タカタカBは運送約款と解しています。
なお、旅客運賃については、同細則第2項において、次のとおり規定されています。

2.乗継割引普通旅客運賃の計算方
前項各号に定める区間内に発着となる連絡旅客に適用する割引の片道普通旅客運賃は、次により計算した額とする。
(1)大人片道割引普通旅客運賃
連絡規則第48条に定めるところにより計算した大人片道普通旅客運賃から20円を差し引いた額
(2)小児片道割引普通旅客運賃
連絡規則第51条に定めるところにより計算した小児片道普通旅客運賃から10円を差し引いた額

それでは、乗継割引連絡乗車券を観察してみましょう。
 【マルス券】
京都⇒藤森 120ミリ






















京都駅F1発行 京都⇒藤森間のマルス券です。
京都駅では、東福寺を接続駅とする京阪線乗継割引乗車券を金額入力−収受額発売操作でワンタッチメニューに登録しています。
旅客運賃は大人270円、小児140円と印字されています。
同区間の旅客運賃の内訳は、西日本会社線京都・東福寺間140円(小児70円)、京阪電気鉄道株式会社線東福寺・藤森間150円(小児80円)、合計290円(小児150円)ですが、連絡乗車券を購入した場合は、同細則の規定により、大人旅客運賃は290円から20円を差し引いた額270円、小児旅客運賃は150円から10円を差し引いた額140円になります。
なお、差し引かれる額については、旅客会社側又は京阪側、もしくは双方の会社から折半(大人10円、小児5円)で差し引くのかは細則には明示されていません。
乗継割引連絡乗車券設定当時、東福寺駅がノーラッチ接続駅であったことや他社の事例及び券面に「鉄社割」が印字されていることから推測すると旅客会社10円(小児5円)、京阪10円(小児5円)を差し引いて発売してると思われます。
ただ、金額入力−収受額発売操作で発券しているので、旅客会社及び自・社1(京阪)の小児収受額欄に入力した金額が幾らであったか興味があるところです。小児券を発券するのにかなり時間がかかりましたので・・・

券面には「鉄社割」が印字されていますが、割引印字については、同旅客連絡運輸取扱細則第6条第3項第1号で次のとおり規定しています。

(1)旅客運賃の割引に対する表示は、旅客規則第188条(連絡規則第83条で準用)第1項第1号のニの(ハ)に定める「割引」とする。

「鉄社割」の印字については、指定券等自動発売装置取扱基準規程第30条別表第6の備考欄で「旅客鉄道会社線、連絡会社線とも割引の場合」とありますが、これは連絡連絡規則第1項第1号のニの(ロ)で定める表示に相当するマルス券における印字であり、本来旅客鉄道会社線と連絡会社線との割引率が異なる連絡乗車券に表示するものです。よつて、細則は割引額(差し引く額)の明示をもって規定している連絡乗継割引乗車券には「割引」を表示するよう規定しているわけです。
なお、マルスシステムでは「割引」の印字ができないため印章又は手書きで「割引」と表示するのが正しい発売方であると思われます。
 
 【自動券売機・POS券】
京都から270円東福寺⇒京阪線150円





京都⇒藤森 経由:東福寺 POS






















京都⇒藤森間の自動券売機券及びPOS券です。
券面の割引表示は、いずれも細則の規定どおり「割引」と印字されています。


 【補充片道券】
京都⇒藤森 補片



























国鉄時代の補充片道乗車券です。割引表示は印章で「割引」が押印されています。

最後にマルス中央装置に運賃収容がある区間の乗車券をご覧ください。
京都⇒墨染 85ミリ





















京都駅MV342発行
京都⇒黒染間のマルス券です。

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2018年08月27日

蒲田⇒(東急線)蒲田間の連絡乗車券

東京急行電鉄株式会社線と東日本会社線の連絡運輸における接続駅は、大井町(4653)、蒲田(4654)、横浜(4655)、菊名(4656)、長津田(4657)、五反田(4658)、目黒(4659)、渋谷(4660)、武蔵小杉(4661)及び武蔵溝ノ口(4662)の各駅で、ご覧の連絡普通乗車券が購入することができます。(括弧内の数字は接続コードを示す。)
ただし、各接続駅からすべての区間が購入できるわけではなく、東日本旅客鉄道連絡運輸取扱基準規程別表に掲げる旅客運賃欄に普通旅客運賃が掲載されていない駅への連絡乗車券は購入することはできません。
例えば、五反田⇒(東急線)五反田間の連絡乗車券については、接続駅が蒲田、横浜、菊名、長津田、武蔵小杉又は武蔵溝ノ口の場合は、購入することはできますが、大井町、目黒又は渋谷の各駅を接続駅する連絡乗車券は発売できません。

蒲田⇒(東急線)蒲田 経由:大井町










蒲田⇒(東急線)蒲田 経由:大井町・東急線










蒲田⇒(東急線)蒲田間(経由:大井町)のマルス券とPOS券です。
マルスシステムは、大井町・蒲田間の社線運賃が中央装置に収容されていないため、乗車券(自・社区間額入力)操作で発券しています。
POSシステムは、運賃が収容されているため、経路方式で経路を入力して発券しています。


蒲田⇒(東急線)蒲田 経由:大井町・東急線2










大井町⇒大井町 経由:蒲田・東急線










大井町⇒(東急線)大井町間(経由:蒲田)のマルス券とPOS券です。
POS券の着駅名は「(東急線)大井町」ではなく「大井町」と印字されています。これは、POSシステムの設定漏れですが、未だ改修されていません。
なお、端末の駅名ファイルについては、ME端末が「大井町(東急)」、POS端末が「大井町(東京急行)」で収容されています。

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2018年08月22日

ヨコハマ・みなとみらいパス(English version)

横浜駅VF12
横浜駅北口の顧客操作型マルス端末MV35形が、遂にMV50形端末に置き換えられました。タカタカBも比較的多く愛用していた端末でした。早速、実使用するため「ヨコハマ・みなとみらいパス」を購入しました。

ヨコハマ・みなとみらいパス 英語










ヨコハマ・みなとみらいパス 英語










MV50形端末で発券された横浜駅VF12発行の「ヨコハマ・みなとみらいパス」です。
都区内パスとヨコハマ・みなとみらいパスは、英語表記で購入することができます。
参考までに横浜駅V12発行のヨコハマ・みなとみらいパス(日本語表記)を掲げますので比較してみてください。
ヨコハマ・みなとみらいパス 日本語










ヨコハマ・みなとみらいパス(4)

yosi44125 at 18:54|PermalinkComments(1)

2018年07月29日

東急線連絡乗車券に見る接続コードと経路補正

恵比寿⇒上野毛 経由:渋谷










恵比寿⇒二子玉川 経由:渋谷・田都市線










松井田401発行
恵比寿⇒上野毛間と恵比寿⇒二子玉川間の東急線連絡乗車券です。
経由表示を観察すると、上野毛着が「渋谷」、二子玉川着が「渋谷・田都市線」と印字されています。発売額は何れも340円です。
経由表示が違うのは、下記のとおりPOSシステムの運賃計算経路が異なるためです。
渋谷経由の印字は「ヤマテ1−46601」(山手線1−渋谷東横線)、渋谷・田都市線経由の印字は「ヤマテ1−46602」(山手線1−渋谷田園都市線)で運賃計算されています。
上記のコード番号のうち、上4桁「4660」は東急渋谷駅の接続コード、下1桁「1」又は「2」は、経路番号と呼ばれ、着駅まで経路が複数ある場合に付加される端末装置専用のコード番号です。
マルス端末で接続コード照会をかけると、5桁の接続コードが回答されるのは、経路番号を含んだコード番号が表示されるためです。
金額入力−自・社区間発売操作画面を見ると接続コード入力位置の4桁分入力欄右側に1桁分の経路番号入力欄が設定されているのが分かります。
ちなみにマルス端末装置は、経路番号が「1」の場合、入力を省略することができます。
(「46601」の場合「4660」の入力のみで可)

なお、恵比寿⇒二子玉川間の乗車券は、経由が「渋谷・田都市線経由」で発売していますが、購入時(運送契約申込時)、上野毛、二子玉川着とも「東横線、自由が丘経由で」と申し出て購入しました。
係員によるPOS端末操作についても「経路案内(経由駅確定)ガイド」による経由選定で双方とも、「東急線−自由が丘−大井町線」経由で要求しましたが、二子玉川着の乗車券は「渋谷・田都市線経由」で発券されました。
これは、POSシステムが旅客営業規則第70条の規定に基づいて、代官山経由(営業キロ程11.1Km)から用賀経由(営業キロ9.4Km)へ経路補正しているためです。
旅客営業規則第70条?と思われた方はいらっしゃいませんか。
ここでいう旅客営業規則第70条は、旅客鉄道旅客営業規則ではなく、次の東京急行電鉄旅客営業規則を指します。

(旅客運賃計算の特例)
第 70 条 第 67 条の規定にかかわらず、旅客が、次に掲げる図の太線区間内にある駅
発または着もしくは太線区間を通過する場合の普通旅客運賃または回数旅客運賃は、
太線区間内の最も短いキロ程によって計算する。この場合、太線内は経路の指定を行
わない。
ただし、太線区間内にあるいずれかの経路を 1 周した場合は、実際に乗車した経路の
キロ程によって計算する。1 周以上となる場合は 1 周となる駅の前後のキロ程を打ち切
って計算する。
2 前項の規定による最も短いキロ程により計算した普通旅客運賃または回数旅客運賃
が他経路のキロ程により計算した普通旅客運賃または回数旅客運賃よりも高額とな
る区間については最も低廉となる普通旅客運賃または回数旅客運賃とする。この場
合においても太線内は経路の指定を行わない。

太線区間は、東急線渋谷・多摩川間、田園都市線渋谷・二子玉川間、大井町線旗の台・二子玉川間、目黒線旗の台・多摩川間、池上線蒲田・旗の台間、東急多摩川線蒲田・多摩川間の範囲です。
この規定に基づき、渋谷・二子玉川間の旅客運賃は最も短いキロ程である田園都市線経由のキロ程で計算するよう経路補正がプログラムされています。


恵比寿⇒溝の口 経由:渋谷










恵比寿⇒溝の口 経由:渋谷・田都市










上尾駅E1発行、国定401発行
恵比寿⇒溝の口間の東急線連絡乗車券です。
マルス中央装置には、渋谷・溝の口間の運賃収容がないため、乗車券(自・社区間額入力)発売操作で発券しています。
接続コード46602
自・社分基準額220円
自・社線営業キロ11.4Km
発売額@360円
社線の営業キロは手入力のため、代官山経由の営業キロ13.1Kmを入力した場合は、旅客鉄道線の区間及び経由によつては、用賀経由と効力が異なった乗車券が発券されるので注意が必要です。

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2018年07月01日

気仙沼線BRT新駅開業と駅名改称に伴うマルス券

武蔵小杉駅MV35











 武蔵小杉駅は7月1日現在、MV35形端末が設置、熱転写マルス券が購入できました。

7月1日、気仙沼線柳津駅・陸前戸倉駅間及び最知駅・松岩駅間の専用道を供用開始したことにより、志津川駅〜清水浜駅間の運行ルートを変更「志津川中央団地駅」が開業しました。
また、ベイサイドアリーナ駅の名称が「南三陸町役場・病院前駅」に変更されました。
今回の新駅「志津川中央団地」は運賃が設定されましたので、マルス端末においても駅名ファイルに新駅名がダウンロードされ、志津川中央団地表記のマルス券が購入することができます。


志津川中央団地⇒御岳堂






















武蔵小杉駅MV11発行
志津川中央団地⇒御岳堂間のマルス券です。


南三陸町役場・病院⇒御岳堂






















武蔵小杉駅MV11発行
南三陸町役場・病院前⇒御岳堂間のマルス券です。
英語表記は「南三陸町役場・病院」と印字され、「前」が付きません


ベイサイドアリーナ⇒御岳堂






















武蔵小杉駅MV11発行
ベイサイドアリーナ⇒御岳堂間のマルス券です。
南三陸町役場・病院に改称されたため、7月1日から購入できなくなりました。

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2018年06月03日

旅客連絡運輸規則第6条(キロ程のは数計算方)に関わる乗車券

出補 伊豆長岡⇒辻堂

























東日本旅客会社発行
伊豆箱根鉄道株式会社駿豆線 伊豆長岡⇒辻堂間の特別(出札)補充券です。
経由は「三島・東海道・御殿場・国府津・東海道」です。

当該区間は、旅客連絡運輸規則第14条第2項第4号に基づいて、マルス端末で発券可能ですが補充券で発売されています。
これは、マルスシステムのプログラムが旅客連絡運輸規則第6条の規定に準拠しておらず、キロ程の計算方法が異なるためです。

旅客連絡運輸規則第6条は次のとおり規定しています。
(キロ程のは数計算方)
第6条 キロ程を計算する場合、関係運輸機関のキロ程(旅客会社のキロ程は、通算したキロ程。以下同じ。)に1キロメートル未満のは数があるときは、旅客会社と連絡会社ごとに、これを1キロメートルに切り上げる。

伊豆長岡・辻堂間(経由:三島・東海道・御殿場線・国府津・東海道)のキロ程及び旅客運賃は次のとおりです。
伊豆長岡・三島間 11.4Km  320円
三島・辻堂間   88.6Km 1,490円
規則第6条の規定によりキロ程の計算は、12Km+89Km=101Kmとなり、乗車券の有効日数が2日となります。
ところが、マルスシステムは11.4Km+88.6Km=100.0Kmで計算し、有効日数が当日限りで発券されるため補充券での発売が必要になります。

なお、発着区間が辻堂⇒伊豆長岡間の場合は、金額入力ー自・社区間発売操作において、自・社線営業キロ欄に入力するキロ程を調整することによりマルス端末で発券することができます。
例えば、自動化対象区間である辻堂・三島間が88.6Kmですので、自・社線営業キロ欄に11.5Kmを入力すれば、中央装置はキロ程を100.1Kmと計算、101Kmとして有効日数2日の乗車券を発券することができます。
この「マルスキロ程は数問題」は過去に何回か記事にしていますが、一向に改修されません。

なお、鉄道受験(中央書院刊)に本件事例に関わる興味深い文献が掲載されていますので引用します。有効期間計算の設問に対し、国鉄中央鉄道学園の武発一雄氏は、次のとおり解説しています。

「基礎と実力養成のための旅客営業制度 武発一雄(中央鉄道学園)」
次の各号の乗車券の有効期間を答えなさい。
(6)A鉄道(73.4Km)B連絡社線(55.3Km)C鉄道(70.7Km)(往復)
(6)これは、きわめて意地の悪い問題です。有効期間を計算する場合のキロ程は1Km未満のは数をそのままにして計算するのが原則ですが、連絡社線が加わる場合は「国鉄線と連絡社線別に1Km未満のは数は1Kmに切り上げて合算してから計算する。」ことになつています。
 国鉄は通算すると144.1Km∴145Km、連絡社線は55.3Km∴56Km、145km+56Km=201Km、になります。これをは数そのままで合算すると199.1Kmです。片道で1日、往復で2日ちがつて来ますね。まさに問題のための問題としてつくつてみました。正解は6日です。
(引用終わり)

設問は通過連絡乗車券の有効期間の計算です。中央鉄道学園の武発一雄氏も意地の悪い問題としているくらいですから、マルスのプログラムも間違えた?ですかね。
早く改修してほしいものです。

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2018年05月13日

3社線(JR−社1−社2)連絡乗車券

東京地下株式会社線中野・西船橋間を経由し、東日本会社線高円寺・三鷹間の各駅と東葉高速株式会社線の各駅相互間は、普通乗車券の連絡運輸が行われています。
今回は3社線連絡乗車券を観察してみます。

吉祥寺⇒東海神 横浜駅










吉祥寺⇒東海神 新木駅











出補 吉祥寺⇒東海神 往復

























吉祥寺⇒東海神間のマルス券(片道乗車券)、POS券(片道乗車券)及び出札補充券(往復乗車券)です。
マルスシステムにおける当該区間の旅客運賃については、東京地下鉄線が未収容、東葉高速線が収容となっており、金額入力−基準額による操作が必要になります。
接続コード及び基準額については次のとおりです。
接続コード 自・社1「4608」⇒
        社2「4652」⇒
基準額       JR「170」
       自・社1「310」
         社2「210」
       発売額@690円
POSシステムについては、東京地下鉄線及び東葉高速線双方とも旅客運賃が収容されています。
なお、片道乗車券はマルス端末又はPOS端末で発券することができますが、往復乗車券は発券できず出札補充券での発売になります。
これは、マルス及びPOSシステムが、誤発売を防止するため、接続コードにより発売券種を制限しているためです。
例えば、東京地下鉄株式会社線における普通乗車券の接続駅は、中野(4608)、西船橋(4614)、西日暮里(4620)、北千住(4617)、綾瀬(4640)、新木場(4622)ですが、普通乗車券が発売できる券種については、片道乗車券のみで往復乗車券及び連続乗車券は規則上発売できません。
よって、マルス及びPOSシステムでは、東京地下鉄会社線の接続コードを入力し、片道乗車券以外の券種である往復乗車券又は連続乗車券を要求すると中央装置が「券種別指定 誤り」を回答し、誤発売を防ぐ仕組みがプログラムされています。
一方、東葉高速線の普通乗車券については、発売できる券種が片道乗車券以外に往復乗車券についても規定されているため、東京地下鉄線の接続コードの入力を要する普通乗車券で往復乗車券を発売する場合は、出札補充券での発券が必要になります。
また、POSについても経路を「チユト−46081−46521」で要求するため、同様の扱いになります。

参考までに「旅客会社線−東葉高速線」の2社線連絡乗車券を掲げておきます。
東京地下鉄株式会社線の接続コードを含まないため、マルス端末で往復乗車券の発券が可能です。
往復 吉祥寺⇒東海神 経由中央東・総武 


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2018年05月03日

乗車券類に表示される駅名の話題

乗車券類の券面に印字される駅名表示については、4月8日に投稿の「長谷駅に見る乗車券の駅名表示」でも取り上げましたが、いろいろ話題が豊富なので今回も券面に表示される駅名を観察していきたいと思います。

【鈴鹿サーキット稲生駅の駅名表示】
鈴鹿サーキツト稲生⇒河曲










鈴鹿サーツキット稲生⇒河曲 英語










中野駅MV4発行
鈴鹿サーキツト稲生⇒河曲間のマルス券です。
日本語表記は「鈴鹿サーキツト稲生」、英語表記は「鈴鹿サーキット稲生」と印字されています。
旅客連絡運輸取扱基準規程第6号別表の駅名表示は、「鈴鹿サーキット稲生」と掲載されているので、日本語表示券が誤りとなります。


【八丁堀の駅名表示】
吉祥寺⇒地下鉄八丁堀 経由:中央東・中野










吉祥寺⇒八丁堀 経由:中央東線・中野










軽井沢駅A2発行 吉祥寺⇒地下鉄八丁堀間のマルス券と松井田401発行 吉祥寺⇒八丁堀間のPOS券です。
着駅は何れも東京地下鉄株式会社線八丁堀ですが、旅客連絡運輸取扱基準規程第6号別表の駅名表示は、「地下鉄八丁堀」と掲載されているので、POS券の表示が誤りとなります。
同駅は京葉線八丁堀駅開業後、八丁堀から地下鉄八丁堀に変更されましたが、POSシステムはいまだに改修されていません。
ちなみに、端末の駅名ファイルについては、マルス(MR形)が「地下鉄八丁堀(社)」、POSが「八丁堀(メトロ)」で収容されています。


【姫川の駅名表示】
糸魚川⇒(糸)姫川










糸魚川⇒姫川 経由:大糸










糸魚川⇒(糸)姫川 えちごトキめき










糸魚川駅MK2発行 糸魚川⇒(糸)姫川間のマルス券及び糸魚川駅MK1発行 糸魚川⇒姫川間のマルス券と、えちごトキめき鉄道株式会社線糸魚川駅発行 糸魚川⇒(糸)姫川間の印刷発行機券です。
姫川駅は、かつて函館本線にも存在していたため、線名略号(函)函館本線又は(糸)大糸線が表示されていました。平成29年3月4日、函館本線姫川駅が廃止されたことに伴い、線名略号の表示が不要となりマルスシステムは、線名略号なしの姫川の表示に改修されました。
なお、えちごトキめき鉄道株式会社の販売機器については、3月10日現在、「(糸)姫川」が印字され未改修の状態です。


【南気仙沼の駅名表示】
BRT気仙沼(市立病院入口)⇒新月










BRT気仙沼⇒新月










保土ヶ谷駅MV1発行 BRT南気仙沼(市立病院入口)⇒新月間のマルス券と横浜駅V12発行 BRT南気仙沼⇒新月間のマルス券です。
南気仙沼駅は、BRT運行のため「BRT」が表示されるほか、括弧書きで「(市立病院入口)」と印字されていましたが、平成29年11月2日、市立病院最寄りに気仙沼市立病院駅が開業したことに伴い、南気仙沼の「(市立病院入口)」印字は廃止されました。

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2018年04月23日

区間外乗車の特例を適用した乗車券

東日本旅客鉄道株式会社旅客営業取扱細則第41条第2号に基づいて発売されたマルス券です。
区間外乗車の特例(別に運賃を収受しないで、乗車の取扱いをする。)は、旅行開始後に効力を発する特例ですが、新幹線経由の乗車券の場合、在来線又は新幹線に乗車するかによって有効日数及び途中下車の可否、さらには区間変更等における運賃計算が異なるため、マルスシステムでは、区間外の経由(新幹線)があらかじめ印字されるようプログラムされています。

有楽町⇒(東武線)池袋










有楽町駅F2発行 赤羽⇒(東武線)池袋間の連絡乗車券です。
券面の経由は「東京・新幹線・大宮・川越線・八高・越生」と印字されていますが、赤羽・東京間が区間外になります。
MR形端末におけるJR区間の経路入力は「東北・東京・東北新幹線・大宮・川越線・高麗川・八高」ですが、旅客運賃は「東北本線−川越線−八高線」で計算されます。
よって、この乗車券の場合、運賃計算経路上は赤羽・大宮間について新幹線経由の乗車券ということになります。
営業キロ及び旅客運賃は次のとおりです。
旅客鉄道会社線  56.2Km、970円
東武鉄道株式会社線51.5Km、720円
合計109Km、1,690円(有効日数2日)
なお、区間外である赤羽・東京間では途中下車及び乗車はできず、区間外に対する運賃が別途必要になります。


区変 秋葉原⇒西大宮










東京駅VF58発行 秋葉原⇒西大宮間の区間変更券です。
秋葉原⇒東日本会社線220区間の乗車券を東京・新幹線・大宮経由で西大宮まで区間変更したマルス券です。
MV形端末についても区間外乗車券の発券に対応しています。


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2018年04月08日

長谷駅に見る乗車券の駅名表示

西日本旅客鉄道株式会社三江線(三次・江津間)が3月31日限りで廃止になりました。
乗車券類に興味がある方は、三江線関連の乗車券購入に明け暮れたことでしょう。
ネットで三江線に関わる乗車券の話題を検索していたら「三江線長谷(ながたに)駅のマルス券は、なぜ線名略号が印字されないのだろう」との記事が目に留まりました。
長谷駅は、三江線のほかに播但線長谷(はせ)駅、江ノ島電鉄株式会社線長谷(はせ)駅が存在します。
三江線長谷駅は読み仮名が異なりますが、漢字表記は同じ長谷です。
乗車券類に表示される駅名については、旅客営業取扱基準規程第180条第1項第2号において次のとおり規定されています。

(2)旅客鉄道会社の駅名は、旅客運賃・料金算出表の駅名欄(左欄)の例により、連絡会社線の駅名は、旅客連絡運輸取扱基準規程第6号別表により表示する。ただし、次に掲げるものにあつては、それぞれ定めるところにより取り扱うことができる。
 ア 旧国名を冠した駅名の旧国名は、ひらがなで表示する。
 ウ 片道200Km以内の乗車券にあつては、所属線名の略号を省略する。

旅客運賃・料金算出表の駅名欄には、三江線が「(三江)長谷」、播但線が「(播)長谷」と記載されており、それぞれ線名略号の表示が必要となります。
ただし、下記に掲げるマルス乗車券の駅名表示については、発着区間が片道200Km以内の乗車券にあたり、線名略号は省略できるため規程上問題がないといえますが、201Km以上についても線名略号が印字されないため、規程どおり「(三江)長谷」及び「(播)長谷」が印字されるようプログラムすべきだったと考えます。
長谷⇒尾関山 横浜駅MV12







横浜駅V12発行
長谷⇒尾関山間のマルス券


長谷⇒新井 横浜駅MV12







横浜駅V12発行
長谷⇒新井間のマルス券


西日本旅客鉄道のPOSシステムによる乗車券です。
POSシステムは、マルスシステムと異なり所属線名を表す(三江)又は(播)の線名略号が印字されています。
(三江)長谷⇒尾関山 佐那具駅001






佐那具駅001発行
(三江)長谷⇒尾関山間の
POS券


(播)長谷⇒新井 佐那具駅001







佐那具駅001発行
(播)長谷⇒新井間のPOS券



東日本旅客鉄道のPOSシステムによる乗車券です。
マルスシステムと同様(三江)又は(播)の線名略号は印字されませんが、新井が「(播)新井」と印字されています。
播但線新井(にい)駅は、以前東日本旅客鉄道信越本線に新井(あらい)駅が存在していたことから、当時の旅客運賃・料金算出表の駅名欄には、所属線名を冠した駅名「(播)新井」と「(新)新井」が記載されていましたが、信越本線新井駅は2015年3月14日、えちごトキめき鉄道に移管され、「(播)新井」の表示は不要となりました。
マルスシステムでは既に線名略号「(播)」の表示が外れ、「新井」が印字されますが、東日本旅客鉄道のPOSシステムでは、現在も線名略号が印字されます。
長谷⇒尾関山 経由:三江線







西松井田401発行
長谷⇒尾関山間のPOS券


長谷⇒(播)新井 経由:播但線







西松井田401発行
長谷⇒(播)新井間のPOS券



参考までに江ノ島電鉄株式会社線長谷駅着の連絡乗車券を掲げておきます。
旅客連絡運輸取扱基準規程第6号別表の駅名欄には、「長谷」と記載されているため、券面表示についても「長谷」と印字されます。
なお、現在は普通乗車券の連絡運輸は廃止されているため、この乗車券は購入することができません。
北鎌倉⇒長谷 経由:横須賀線・鎌倉










北鎌倉駅@1発行 北鎌倉⇒長谷間のマルス券

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2018年04月01日

JR西日本関西本線 関駅のPOS乗車券

出補 関⇒加太













西日本旅客鉄道株式会社関西本線 関駅における乗車券類の発売が、2018年3月31日をもって終了しました。
同駅はPOS端末設置の簡易委託駅でしたが、指定席券等の発売も行っており、料金補充券及び出札補充券の設備がありました。
また、同駅は近畿日本鉄道株式会社線津を接続駅とする連絡乗車券の連絡運輸区域内(西日本の区域は関西本線関・柘植間)に所在しており、関から近鉄名古屋線久居、津新町、江戸橋、高田本山、豊津上野、磯山、鼓ケ丘、白子及び大阪線伊勢中川の各駅までの連絡乗車券が購入することができました。
津接続の近鉄線旅客運賃はPOSシステムに収容されておらず、社線単価入力発売(マルスシステムによる金額入力に相当)による発売で120ミリが発券されます。
なお、近鉄津駅の接続コード(65411)はPOSシステムに収容されているため、直接入力からの接続駅コード入力照会の必要はありません。

それでは、POS乗車券類をご覧ください。
入場券 関駅







関駅001発行
普通入場券です。


関⇒白子 経由:関西・紀勢・津 英語表記.jpg










関駅001発行 関⇒白子間の連絡乗車券です。
英語表記操作で発券しています。POSシステムは、社線単価入力発売においても英語表記に対応しています。ただし、近鉄線の駅名は英語が収容されていないため、空白の状態で印字されます。


続1 関⇒加太 経由:関西.jpg










続2 加太⇒江戸橋 経由:関西・紀勢・津










関駅001発行 (連続1)関⇒加太間、(連続2)加太⇒江戸橋間の連絡乗車券です。
津接続の近鉄線は連続乗車券が発売できるため購入しました。
POSシステムは、連続乗車券発売操作において、第2区間が社線単価入力発売であっても1件操作で発券できるため、券片番号(連続1、連続2)が印字されます。

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2018年02月10日

特殊経由線が印字されたマルス乗車券

前回に引き続きマルス乗車券の経路入力による経由線及び特殊経由線の印字を観察します。
経由線に2以上の接続駅がある場合は、接続駅を特定するために特殊経由線が設けられています。
例えば、東海道本線と接続する御殿場線の駅は、国府津又は沼津の2駅あるため、国府津経由の場合は「御殿場国府津(コテンコ)国府津・大岡間」、沼津経由の場合は「御殿場線沼津(コテンヌ)沼津・下曽我間」を入力して区別します。
画像の熱海⇒海芝浦間の乗車券では「大岡、下曽我、本郷台、桜木町、新川崎及び西大井」の印字が特殊経由線にあたります。
この印字は原則とて接続駅の隣駅が印字されますが、例外として、接続駅が印字される特殊経由線があり、越後線柏崎(エチコカ)は接続駅の柏崎が印字されるなど一部の特特殊経由線は隣駅でないことがあります。根岸線大船(ネキシオ)についても以前は、本郷台ではなく大船が印字されていました。
さて、ご覧のマルス乗車券は、ME形端末で経由線又は特殊経由線を直接入力して発券していますが、MR形端末で発券する場合は、経由線を直接入力できないため、画像の乗車券の経由と印字が異なることがあります。
MR形端末は、経路入力用の経由線名と接続駅名の入力をもつて、経由線又は特殊経由線へ置き替え処理行っており、プログラム上、どの経由線に置き替えられるかによって異なるわけです。
MR形端末の経路入力の場合は、概ね下記のとおりとなりますが、おそらく京浜東北線の置き替えが、「ネキシオーネキシヨ」にならず「ネキシ」に処理され根岸線と印字されると思われます。
東海道 沼津 御殿場線 国府津 東海道 大船 京浜東北線 横浜 東海道 鶴見 横須賀線 品川 東海道 川崎 南武 尻手 浜川崎支線 浜川崎 鶴見線 浅野 鶴見線海芝浦

熱海⇒海芝浦 経由:東海・大岡(2)










船橋駅E2発行
熱海⇒海芝浦間のマルス乗車券です。
経由印字及び経由線(線名カナコード)は次のとおりです。
「東海・大岡・下曽我・東海・本郷台・桜木町・東海・新川崎・西大井・東海・南武・鶴見線」
トウカ−コテンヌ−コテンコ−トウカ
ネキシオ−ネキシヨ−トウカ−ヒンカツ
ヒンカシ−トウカ−ナンフ−ナンフ2
ツルミ−ツルミ2

戸塚⇒代々木 経由:本郷台・桜木町 (2)










千葉駅E−1発行
戸塚⇒代々木間のマルス乗車券です。
経由印字及び経由線(線名カナコード)は次のとおりです。
「東海・本郷台・桜木町・東海・品川・新幹線・東京・三河・武蔵野・東北・北与野・北赤羽」
−手書事項−(経由あふれ分)中央東 記入なし
「三河」の印字は、三河島の略
トウカ−ネキシオ−ネキシヨ−トウカ
トミシナB−シンカ−トミトウB−トウホ
シヨハニ−ムサシ−トウホ−トウホオ
トウホア−アカハ−ヤマテ2−チユト

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2018年01月21日

(北)郡山⇒(関)郡山間の乗車券に見る経由表示

旅客鉄道株式会社の乗車券に表示される経由については、旅客営業取扱基準規程第186条で次のとおり規定されています。
「着駅への経路が2以上ある乗車券については、規則69条に規定する場合を除き、次の各号に定めるところにより、その表面(表面に表示しがたいときは、裏面)に、その経由線名又は経由駅名を表示するものとする。ただし、近距離線経由の普通乗車券であつて、特にこれを表示する必要がないと認められるもの並びに定期乗車券及び回数乗車券であつて隣接駅相互間及びこれに準ずる区間であつて支社長においてこれを表示する必要がないと認められるものについては、省略することができる。」
また、各号では、環状線に関わる表示、新幹線経由に関わる表示、連絡会社線に関わる表示、経由が多数の場合及び字画が複雑な場合における略字による表示、旅客鉄道会社間の分岐となる駅等の表示(国府津駅から御殿場線方面行き金額式乗車券を国府津⇒東日本線〇円区間とせず、国府津⇒下曽我経由〇円区間と経由表示するなどの規定、現在は死文化)について例示をもつて規定しています。

上記のとおり経由表示は線名又は駅名に大別されますが、現行のマルス乗車券についても同様で、経路入力発売においては、線名表示を主とし、特殊経由線入力による駅名表示の組み合わせ、口座発売においては口座区間ごとに線名又は駅名がそれぞれ混在して印字されます。

初めに経由表示が対照的な補充片道乗車券の例を見てみましょう。
(北)郡山⇒(関)郡山 経由:東北














(北)郡山⇒(関)郡山 経由:白河














東北本線郡山から関西本線郡山ゆきの片道補充乗車券です。
郡山は旅客鉄道株式会社線に同駅名が二駅存在するため、当該駅が所属する線名を表す線名略号(北)又は(関)を駅名に付して区別しています。
双方の経由表示を観察すると、
安積永盛駅発行の乗車券は線名表示「東北、中央、東海、大阪、関西」
─碧漫坊柑咳愴行の乗車券は駅名「白河、横浜、彦根、大阪、法隆寺」
でそれぞれ記入して表示しています。
これらは補充乗車券のため、出札担当者が、あらかじめ駅に備え付けられた旅客運賃表等に基づいて経由を記入していますが、旅客運賃表は主要駅及び特定都区市内発等のものは、あらかじめ運賃、キロ程等が印刷されたものが鉄道管理局から配布されるほか、その他の駅の旅客運賃表は前記の旅客運賃表を基に駅ごとに運賃を算出し、自駅発の旅客運賃表を作成していたため、作成者(主に助役)により旅客運賃表の経由欄に記入する経由表示が異なり、線名派又は駅名派に分かれることがありました。
国鉄時代は、旅客局が作成していた「乗車券類経路記入方便覧」等のほか、鉄道管理局又は車掌区ごとに同様の部内資料を作成していたところもあり、バラエティーに富んだ経由表示の乗車券が楽しめました。

マルス乗車券の場合は、発券操作方、即ち経路入力(経路自動案内)による発券又は口座による発券により、その表示方は大きく異なります。
経路入力による印字は、経由線による線名、特殊経由線による駅名、新幹線と在来線乗換による駅名及び連絡会社線接続による駅名又は会社線名で構成され規則的に印字されるのに対し、口座発売による印字は、口座区間ごとに異なった経由が印字されることがあり、統一性に欠けた経由表示が見られます。
例えば、中央線方面から東京方面の口座発売の乗車券の場合、「中央東」のほか「中央」、「中野」、「東中野」など異なった経由印字が観察することができます。

それでは、マルス乗車券の経路入力発売における経由印字を見てみましょう。
片浜⇒鴨居間におけるマルス券の事例です。運賃計算経路はすべて同一です。
片浜⇒鴨居 経由:東海・御殿










錦糸町駅E1発行
片浜⇒鴨居間の乗車券です。
経由印字及びマルス経由線(線名カナコード)は次のとおりです。
「東海・御殿・東海・根岸線・東海・横須賀線・品川・新幹線」
手書事項 経由あふれ「新横浜・横浜線」(記入なし)
経由線 トウカーコテン−トウカ−ネキシ
    トウカ−ヒンカ−トミシナB−シンカ
    トミシヨB−ヨコハ

片浜⇒鴨居 経由:東海・大岡・下曽我










津田沼駅E1発行
片浜⇒鴨居間の乗車券です。
経由印字及びマルス経由線(線名カナコード)は次のとおりです。
「東海・大岡・下曽我・東海・本郷台・桜木町・東海・新川崎」
手書事項 経由あふれ「西大井・品川・新幹線・新横浜・横浜線」
経由線 トウカ−コテンヌ−コテンコ−トウカ
    ネキシオ−ネキシヨ−トウカ−ヒンカツ
    ヒンカシ−トミシナB−シンカ−トミシヨB
    ヨコハ
特殊経由線入力により要求しているため、線名表示より駅名が多く印字されています。

片浜⇒鴨居 経由:東海・東海・東海










新川崎駅V1発行
片浜⇒鴨居間の乗車券です。
経由印字及びマルス経由線(線名カナコード)は次のとおりです。
「東海・東海・東海・横須賀線・品川・新幹線・新横浜」
経由線 トウカーコテン−トウカ−ネキシ
    トウカ−ヒンカ−トミシナB−シンカ
    トミシヨB−ヨコハ
MV形端末のプログラムにより、自動的に印字省略されていますが、この省略方は、凄いを通り越し酷い印字となっています。
肝心な経由を省略して東海を3連続印字です。自動改札の途中下車には対応している券ですが、御殿場線あたりで旅客から途中下車の申し出を受けたら私が駅員でも戸惑ってしまいます。
タカタカBが考える理想の印字はつぎのとおりです。
「御殿・東海・根岸線・東海・新川崎・品川・新幹線・新横浜」以上27字

yosi44125 at 20:32|PermalinkComments(9)

2018年01月04日

特急あさぎり号の乗車券類

小田急電鉄株式会社線新宿駅と東海旅客鉄道会社線御殿場駅を結ぶ、特急あさぎり号の乗車券類の発売方は特殊で乗車券類を蒐集している方、旅客営業制度等に興味ある方にとって、非常に興味をそそられる乗車券類といえるでしょう。
松田駅では、いまだに硬券を発売していることや御殿場駅は小田急の端末でJR字模様の指定券を発売していることなども理由の一つです。
最近では、松田駅で発行された特急券の発行駅名のミスやダッチングの30年問題はどうなったなどが話題になりました。

さて、最近の乗車券類を見てみましょう。
新松田⇒新百合ヶ丘 「海」松田




特 あさぎり 号 松田⇒新百合ヶ丘





あさぎり12号 松田⇒新百合ヶ丘










東海旅客鉄道松田駅発行 新百合ヶ丘ゆきの乗車券と特急券です。
乗車券及び特急券は小田急仕様の硬券を使用しており、指定券はMR形端末で発券しています。
現在の座席については、御殿場駅発売分を除き、小田急とJR枠を分割して管理していると思われ、指定券面右下に「〇席」印字があります。
マルス端末で乗車券を発売しないのは、おそらく乗車券発売業務が共同使用駅による契約ではなく、乗車券発売委託業務に限った契約になっているものと思われ、マルス端末が共同使用駅設定になっていないのでしょう。
なお、乗車券の発駅名は新松田となっていますが、松田が望ましいでしょう。あさぎり号が発着するのは、新松田ではなく松田なので旅客にとっても松田表示が分かりやすいのは言うまでもありません。以前は乗車券についても松田を表示していたのですが、いつごろから新松田に変わってしまったのでしょうか。

松田⇒小田急線540円










あさぎり6号 松田⇒新百合ヶ丘










小田急電鉄株式会社藤沢駅発行 松田から新百合ヶ丘ゆきの乗車券と特急券です。
乗車券はMSR端末で発券したもので「松田⇒小田急線540円区間」と印字されています。小田急電鉄側が発売する乗車券についても発駅を新松田で発券する場合と松田で発券する場合があります。(新松田発を発売することが多いです。)もちろん新松田発の乗車券でも松田から乗車することができますが、旅客が誤って新松田駅に入場してしまうことを防止する意味では松田発の乗車券を発売したほうが適切であると考えられます。

連続1川崎⇒松田 連続2新松田⇒川崎





















横浜駅F1発行 あさぎり号乗車用の連続乗車券です。
第1券片は新宿・松田間をあさぎり号利用、第2券片は松田・新百合ヶ丘間をあさぎり号を利用する連続乗車券です。
連絡乗車券の場合、松田(社)発着については、接続駅が新宿(4638)に限定されているため、登戸(4635)接続の第2券片の発駅は松田(社)にはできず、必然的に新松田(社)発の乗車券であさぎり号に乗車することになります。

参考までに第1券片の入力経路及び経由線(線名カナコード)を掲げておきます。
経路:東海道(品川)新幹線(東京)中央線(新宿)小田急線
経由線:トウカ−トミシナB−シンカ−トミトウB−チユト¥−4638
なお、上記のとおり経路入力で要求すると中央装置は「要求できない区間です(連続1)」を回答します。したがつて、連続1について補正禁止が必要になります。
「印字省略・補正禁止」を押下すると入力した経由線「東海道 品川 新幹線 東京 中央東 新宿」が表示されるので補正禁止「5」(中央東)を指定します。補正区間以外の経由線を指定すると「線名カナコード指定 誤り」が回答されるので注意が必要です。


yosi44125 at 05:48|PermalinkComments(9)

2018年01月02日

あけましておめでとうございます

昨年は誤った記事を投稿し、皆様にご迷惑をおかけして誠に申し訳ございませんでした。昨年8月18日以降、投稿を控えさせていただき、タカタカB「一枚のキップから」の存続について考えてまいりましたが、新年を迎え再び投稿を開始することになりました。よろしくお願い申しあげます。

yosi44125 at 00:09|PermalinkComments(7)

2017年08月17日

須磨⇒ヨシカワインター間のマルス券


お詫び
コメントいただいた皆様からのご指摘により、正しい駅名は「ヨカワインター」と判明しました。
よって、記事の方は一旦削除いたします。ご迷惑をおかけして申し訳ございません。
お詫び申しあげます。





yosi44125 at 03:21|PermalinkComments(22)

2017年08月15日

85ミリと120ミリサイズのマルス乗車券(2)

85ミリと120ミリサイズのマルス乗車券の続編です。
前回は、電車大環状線(旅客営業規則第70条に掲げる図の太線区間)相互発着区間の乗車券(新幹線経由)の磁気情報オーバー120ミリ券をご覧いただきましたが、今回は電車大環状線外発、同環状線内着となる120ミリ券を観察してみます。
120ミリ券出現の境は、磁気情報の量(限界)によって異なることは判明しているわけですが、過去の発券事例から単に経由線(線名カナコード)の個数によるものではなく、何らかのプログラム上の要因があることです。
趣味でマルス乗車券等に興味がある者にとっては、発券事例の蓄積によって乗車券を考察し、その要因を解き明かす楽しみがあります。もちろん鉄道情報システムの方は承知しているでしょうし、興味がない方からすると意味のないことかもしれません。
それでは、乗車券を見ていきましょう。
下曽我⇒東京 120ミリ









下曽我⇒東京 85ミリ









石川町駅@1発行と東神奈川駅@1発行のマルス券です。
発着区間は下曽我⇒東京間です。発駅の下曽我駅は東京近郊区間を外れているため、経路に新幹線を含めず2日間有効、途中下車可能の乗車券として発券しています。

経由線は次のとおりです。
【120ミリ券】
コテンコ−トウカ−ヤマテ1−チユト
ヤマテ2−アカハ−トウホ−ソウフ2
チユト−トウホ¥
10経路

【85ミリ券】
コテンコ−トウカ−ヤマテ1−チユト
ヤマテ2−アカハ−トウホ−ソウフ2
チユト¥
9経路
運賃計算経路(取消符号C42)は同一ですが、85ミリ券は入力した経由線(線名カナコード)が一経路(神田・東京間)少ないため、異なるサイズで発券されてます。
なお、下曽我・東京間の営業キロは110.3Kmですが、着駅表示は旅客営業取扱基準規程第115条第3項の規定により、東京山手線内にならず、単駅表示になります。


大川⇒目白 120ミリ









大川⇒目白 85ミリ









大崎駅@1発行と東戸塚駅@1発行
大川⇒目白間のマルス券です。

経由線は次のとおりです。
【120ミリ券】
ツルミ3−ツルミ−ナンフ2−ナンフ
トウカ−トミシナB−シンカ−トミトウB
トウホ−チユト−ソウフ2−トウホ
アカハ−ヤマテ2¥
14経路(乗換駅を除いた場合12経路)

【85ミリ券】
ツルミ3−ツルミ−ナンフ2−ナンフ
トウカ−トミシナB−シンカ−トミトウB
チユト−ソウフ2−トウホ−アカハ
ヤマテ2¥
13経路(乗換駅を除いた場合11経路)

大川⇒目白間の85ミリ券は経由線の経路数が11経路です。下曽我⇒東京間の乗車券は10経路で120ミリ券が発券されています。
試しに尻手・品川間を南武線(ナンフ)−横須賀品鶴線(ヒンカ)経由で入力した場合も85ミリ券で発券されました。
大川⇒目白 経由:横須賀線










ところで、電車大環状線発着乗車券を初見で運賃計算経路をイメージできた方は、かなりのマルス通です。
例えば下曽我⇒東京間の120ミリ券の経由は「下曽我・東海・中央東・東北・中央東・東北」と印字されていますが、プロでも運賃計算経路を即答できる方は少ないと思います。
参考までに電車大環状線内の経由線と経由印字を表にまとめたので掲げておきます。

電車大環状線内マルス経由線表
  対象区間等   経由線名 線名カナコード 券面印字 ◎券面印字
東京・品川間東海道本線トウカ東海道(東海)東海道(東海)
東京・品川間新幹線シンカ新幹線新幹線
品川・代々木間山手線1ヤマテ1−−−山手
新宿・日暮里間山手線2ヤマテ2−−−山手
池袋・赤羽間赤羽線アカハ−−−赤羽線
東京・尾久・赤羽間東北本線トウホ東北東北
東京・上野間東北新幹線トホシ新幹線新幹線
東京・上野間上越新幹線シヨシ新幹線新幹線
東京・上野間北陸新幹線ホクシ新幹線新幹線
田端・王子・赤羽間東北本線2トウホ2−−−東北
日暮里・尾久間尾久線オク−−−日暮里
東京・新宿間中央東線チユト中央東中央東
東京・錦糸町間総武本線ソウフ総武総武
錦糸町・秋葉原・御茶ノ水間総武本線2ソウフ2−−−総武
新幹線乗換東京乗換トミトウB東京東京
新幹線乗換品川乗換トミシナB品川品川
新幹線乗換上野乗換トキウエB上野上野
  ※ ◎券面印字=旅客営業規則第160条第2項に基づく経路自動補正により発券した場合の
    経由印字 補正禁止で発券した場合は、左欄の印字となる。
  ※ (東海)=経由線が5経路を超えた場合に省略される経由印字 

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2017年08月07日

85ミリと120ミリサイズのマルス乗車券

現行のマルス券のサイズは2種類あり、横85ミリ×縦57.5ミリ又は横120ミリ×縦57.5ミリの券が発売されます。
旅客営業規則では前者を「特殊指定共通券第4種」、後者を「特殊指定共通券第5種」と規定し、通称85ミリ券、120ミリ券等と呼ばれています。
85ミリ券と120ミリ券の違いは、自動改札機使用の可否を表しているといわれ、自動改札機を使用できる券は、券裏面に乗車券の効力情報を磁気エンコードを施した券で横85ミリサイズ発券。自動改札機を使用できない券は、磁気エンコードを施されていない券で120ミリサイズで発券されます。
普通乗車券では、乗車経路の磁気情報が一定数を超過した場合、磁気エンコードができなくなり、120ミリ券で発券されると言われています。
なお、サイズでの区別のほか、券面の印字でも区別しており、自動改札機が使用できない券は、券面右下方に「〇✕」(〇の中に✕の記号)が印字されます。
磁気情報の一定数については諸説がありますが、10経路以上は磁気エンコードができないとの情報があります。
磁気情報の経路は、運賃計算で用いる経由線(線名カナコード)とは異なるため、「経由線を10経路以上にして120ミリ券の購入を企てたけれど85ミリ券で発券された。」という経験がある方もいるのではないでしょうか。

それでは、120ミリ券と85ミリ券の発券例を見てみましょう。
駒込⇒駒込 120ミリ









駒込⇒駒込 85ミリ









東神奈川駅@1発行
駒込⇒駒込間の環状線一周乗車券です。
これらの乗車券は、双方とも営業キロ48.4km 運賃小児400円で同一ですが、サイズが異なって発券されています。理由は、120ミリ券が85ミリ券より、経路の磁気情報が1経路(神田・東京間)多く、磁気エンコードできなかったためです。
経由線は次のとおりです。
【120ミリ券】
ヤマテ2−トウホ2−トウホ−ソウフ2
チユト−トウホ−トミトウB−シンカ
トミシナB−ヤマテ1−チユト−ヤマテ2
12経路(乗換駅を除いた場合10経路)

【85ミリ券】
ヤマテ2−トウホ2−トウホ−ソウフ2
チユト−トミトウB−シンカ−トミシナB
ヤマテ1−チユト−ヤマテ2
11経路(乗換駅を除いた場合9経路)


五反田⇒五反田 120ミリ

五反田⇒五反田 85ミリ









東神奈川駅@1発行と五反田駅@2発行
五反田⇒五反田間の環状線一周乗車券です。
これらの乗車券は、双方とも券面の印字が「中央東・東北・中央東・東北・東京・新幹線・品川」と印字され同一ですが、運賃計算経路が異なります。
経由線は次のとおりです。
【120ミリ券】
ヤマテ1−チユト−ヤマテ2−トウホ2
トウホ−ソウフ2−チユト−トウホ
トミトウB−シンカ−トミシナB−ヤマテ1
12経路(乗換駅を除いた場合10経路)

【85ミリ券】
ヤマテ1−チユト−ヤマテ2−アカハ
トウホ2−ヤマテ2−トウホ−ソウフ2
チユト−トウホ−トミトウB−シンカ
トミシナB−ヤマテ1
14経路(乗換駅を除いた場合12経路)
経由線数が多い85ミリ券の方が、磁気情報による経路数が少ないという事例です。

最後に新大久保⇒池袋間の120ミリ券を掲げておきます。
新大久保⇒池袋 120ミリ









おそらく、磁気情報オーバーによる120ミリ券で最も運賃が低廉となる乗車券です。
印字された経由から運賃計算経路を考えてみてください。
営業キロ44.9km 運賃小児360円

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2017年07月30日

東急東横線通過連絡の印刷発行機券

かつて南武線矢向・宿河原間と東京山手線内各駅間では、東急東横線武蔵小杉・渋谷間を経由して普通乗車券の通過連絡を行っていましたが、2010年3月13日横須賀線武蔵小杉駅開業に伴い、同日廃止されました。
南武線武蔵新城駅では、印刷発行機に東急線経由の通過連絡券の口座がありました。
国鉄分割民営化後、他社関連の乗車券については、2駅以上の共通着駅表示ができなくなり、単駅表示することになりました。
この影響で印刷発行機の即売口座が不足になりました。山手線内の各駅では、通過連絡券の口座が大幅に減少され、他社関連ゆき乗車券の口座に充当されましたが、武蔵新城駅では、すべての運賃帯毎に口座設定されていました。
それでは、各口座を見てみましょう。

武蔵新城 通過連絡券1










恵比寿、目黒・大崎間、品川・浜松町間の各駅ゆき


武蔵新城 通過連絡券2










原宿・代々木、新宿・目白間、池袋・駒込間の各駅ゆき



武蔵新城 通過連絡券4











千駄ケ谷・市ケ谷間、飯田橋・神田間の各駅ゆき


武蔵新城 通過連絡券3











東京・新橋間、秋葉原・御徒町、上野・田端間の各駅ゆき

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2017年07月15日

口座発売と経路入力発売のマルス乗車券

東京⇒上野 経由: 経4







東京駅−22発行
東京⇒上野間のマルス券です。

券面を観察すると経由の印字がなく、右下方に「経4」と印字されています。「経4」は経路番号と呼ばれ「口座発売操作」によって、「経路4」を指定して発券されたマルス券です。
マルスシステムによる乗車券の発売方法は次の方法があります。
1 口座内容案内による発売
2 経路自動案内による発売
3 経路入力による発売

口座内容案内による発売は、中央装置に収容された発着区間、経路及び運賃の内容(口座といいます。)から経路番号(経1〜9)を選定して発売する方法で、中央装置に運賃が収容されていない区間を要求すると「口座 なし」を回答します。
なお、口座内容をあらかじめ承知していれば、口座内容案内を押下することなく、直接経路番号を選定して要求することができます。
口座内容案内を押下後、「(案内データ未記憶)」と表示された場合は、端末装置内に口座内容が記憶されていないため、中央装置に一旦発信して口座の有無を照会する必要があります。案内データ未記憶の表示は口座なしという意味ではなく、一度中央装置に発信して、口座内容の回答を端末装置が受ければ、その内容を端末装置が記憶します。以降は中央装置に発信して照会しなくても口座内容案内を押下するだけで口座内容が表示されるようになります。

経路自動案内による発売は、端末装置内のプログラムで、発着区間対する経路を自動的に構成した案内(最大5経路)から経路を選定して発売する方法で、中央装置への要求は結果として経路入力(線名カナコードによる発信)と同一になります。なお、自動案内された経路以外の経路を構成させる方法として経由駅(最大5駅)を選定入力して案内を表示させ経路を選定する方法もあります。

経路入力による発売は、経由線及び乗換駅を入力して中央装置へ要求する方法です。
例えば、MR形端末装置で秋葉原⇒秋葉原間の乗車券を御茶ノ水・神田経由で要求する場合の経路入力は「御茶ノ水支線−御茶ノ水−中央線−神田−東北(「京浜東北線又は山手線 外」でも可能)」となり、線名カナコード「ソウフ2−チユト−トウホ」(要補正禁止「¥」)で中央装置へ発信されます。

最近は、概ね経路自動案内による発売が大半を占めており、経路入力ですら慣れない手つきで操作する方もいらっしゃいます。口座発売による発券はさらに少なく、今でも口座発売を見かけるのは、新幹線自由席特急券や普通列車グリーン券くらいですね。

東京⇒上野間の経路入力発売と口座発売のマルス券を比較してみましょう。
【経路入力発売】
経路は上から順に次のとおりです。
1 東北新幹線・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・線名カナコード「トホシ」
2 東北(京浜東北線又は山手線 外) ・・・・・・・・・線名カナコード「トウホ」
3 中央線−神田−東北(京浜東北線又は山手線 外)・・ 線名カナコード「チユト−トウホ」
東京⇒上野 経路入力































【口座発売】
口座は上から順に次のとおりです。
経路1 「東京・新幹線・上野」・・・3.6Km 160円(小児80円)
経路2 「東北」・・・・・・・・・・3.6Km 160円(小児80円)
経路3 収容なし
経路4 「−−−」・・・・・・・・・3.6Km 160円(小児80円)
経路5〜9 収容なし
東京⇒上野 口座































参考までに金額入力による口座発売及び連絡会社線完結乗車券による口座発売のマルス券を掲げておきます。
【金額入力連絡乗車券】
赤羽⇒京成関屋 経由:王子・日暮里









高田馬場駅@2発行
赤羽⇒京成高砂間の連絡乗車券です。
赤羽・日暮里間を経路1(経由「王子」)で発売しています。券面には口座発売を示す経路番号は印字されません。

【連絡会社線完結券】
桐生⇒下新田 経入・口座




















桐生駅A1発行
桐生⇒下新田間のわたらせ渓谷鐵道株式会社線完結のマルス券です。
上が口座発売、下が経路入力発売です。経由印字は何れも「−−−」です。

yosi44125 at 06:54|PermalinkComments(1)

2017年06月17日

英語表記の連続乗車券

MR形端末で連続乗車券を発券するには、次の操作方法があります。
 1 連続乗車券発売操作
 2 乗車券発売操作(券種別:連続乗車券指定)
 3 一件操作(一件操作開始から2の操作で区間毎に予約発信を行い一件操作発券)

連続乗車券発売操作が可能になってからは、2及び3の操作による連続乗車券の発売実績は少なくなりましたが、英語表記券を要求する場合は、連続乗車券発売操作では発券できないため(付帯項目入力に英語表記収容なし)、乗車券発売操作又は一件操作での発券が必要になります。

【英語表記による連続乗車券】
1 乗車券発売操作(券種別:連続乗車券指定)で発券
新川崎駅@1発行
第一区間 新川崎⇒足柄 (経由:横須賀線・東海道・小田原)
第二区間 足柄⇒根府川 (経由:小田原・東海道)
連続 1新川崎⇒足柄 2足柄⇒根府川



















尻手駅@1発行
第一区間 御茶ノ水⇒御茶ノ水 (経由:東北・中央東)
第二区間 御茶ノ水⇒御茶ノ水 (経由:東北・中央東)
連続 1御茶ノ水⇒御茶ノ水 2御茶ノ水⇒御茶ノ水




















2 一件操作で発券
ユニバサル駅F2発行
第一区間 ユニバサルシティ⇒大阪難波 (経由:大阪環状・関西・大阪環状・鶴橋・近鉄線)
第二区間 大阪難波⇒JR難波 (経由:近鉄線・鶴橋・大阪環状・関西)
連続 1ユニバーサルシティ⇒大阪難波 2大阪難波⇒JR難波


yosi44125 at 13:38|PermalinkComments(2)

2017年06月11日

英語表記マルス乗車券のいろいろ

今回は特徴のある英語表記券を観察してみました。
英語表記券は、次の操作により発券することができます。
 【係員操作型端末】
MR形 乗車券発売操作のフルキー部「付帯項目」⇒「英語表記」を指定
ME形 乗車券発売操作の付帯部「英語表記」を指定
なお、連続乗車券発売操作及び金額入力発売操作では英語表記券を発券することができません。
 【顧客操作形端末】
MV形端末 「English」⇒「Purcase tickets using route search」(乗換案内から購入)を指定

係員操作形端末の場合、係員の任意により英語表記券を発売するので、一見して外国人をと分かる顔立ちをしている若しくは運送申し込みが外国語でなされたなどの場合以外は、通常の日本語表記券が発売されるでしょうから、特に英語表記券を希望する場合は、旅客の方から申し出る必要があります。
それでは英語表券を見ていきましょう。

 【旅客鉄道会社線完結の英語表記券】
越谷レイクタウン⇒さいたま新都心間のマルス券です。
駅名が長いので日本語表記券は、二行にわたって印字されていますが、英語表記券は一行目に日本語、二行目に英語が印字されています。
越谷レイクタウン⇒さいたま新都心 JE




















(函)姫川⇒(函)桂川間及び(武蔵)三郷⇒(北)戸田のマルス券です。
線名略号が印字される乗車券です。
英語表記券は、線名略号が駅名と同じ大きさのフォントで印字されます。
(函)姫川⇒(函)桂川 JE




















(武蔵)三郷⇒(北)戸田 JE




















 【連絡会社会社線関連の乗車券】
海老名⇒海老名間のマルス券です。
連絡会社線の駅名は一部の会社に限り英語表記に対応してします。
小田急電鉄株式会社線の駅名は英語表記に対応しています。なお、海老名は、旅客会社線、小田急電鉄線及び相模鉄道線の3駅が存在しますが、社線側の駅名に(小田急線)又は(相鉄線)の会社線名補助記号が印字されず、すべて海老名の印字となります。(JR海老名駅開業以降、改修されていません。)
海老名⇒海老名 JE




















東富山⇒西富山間のマルス券です。
あいの風とやま鉄道株式会社線の駅名は英語表記に対応していないため、社線駅名部分が日本語標記になっています。
東富山⇒西富山 JE




















小田原⇒(小田急線)小田原間のマルス券です。
日本語表記券は、着駅の小田原に会社線名補助記号(小田急線)が印字されますが、英語表記券には印字されません。
会社線名補助記号が印字されないのは、英語表記に対応しているすべての連絡会社線に共通しています。
小田原⇒(小田急線)小田原 JE




















 【連絡会社会社線完結の乗車券】
(伊勢線)津⇒(伊勢線)河原田間のマルス券です。
共同使用駅で発売される連絡会社会社線完結のマルス券についても英語表記に対応しています。
日本語表記券は、発着駅とも会社線名補助記号(伊勢線)が印字されますが、英語表記券には印字されません。経由が印字されないため、旅客会社線又は伊勢鉄道会社線経由の乗車券なのか紛らわしいマルス券になってしまします。
(伊勢線)津⇒(伊勢線)河原田 JE




















大崎⇒臨海大井町間のマルス券です。
東京臨海高速鉄道会社線の駅名は、英語表記に対応していないため、発着駅とも日本語表記になります。
大崎⇒臨海大井町 JE

yosi44125 at 08:12|PermalinkComments(2)

2017年06月04日

水沢江刺⇒新花巻間の英語表記によるマルス券

水沢江刺⇒新花巻 経由:水沢江刺(英語)






新川崎駅V1発行
水沢江刺⇒新花巻間の乗車券です。


現在のマルス券は、平成17年2月1日発券分から次の項目が英語表記されるようになりました。
 【日本語と英語を併記する項目】
券種、乗車駅、降車駅(旅客鉄道線及び連絡会社線の一部)
 【英語のみ表記する項目】
乗車日、列車名、号車、席番、有効期間、案内文(一部)

水沢江刺⇒新花巻 経由:北上・北上(英語)






錦糸町MEM2発行
水沢江刺⇒新花巻間の乗車券です。


平成17年1月31日発券分までは、次の項目が英語表記されました。
 【日本語と英語を併記する項目】
券種、乗車駅、降車駅(新幹線停車駅、空港アクセス列車停車駅及び主要駅)
 【英語のみ表記する項目】
なし

双方の乗車券を比較すると、英語表記項目の他に乗降駅の英文配置(左寄せ又は中央)が異なって印字されているのが分かります。
ちなみに経由表示の「北上・北上」は、分岐線「キタ2(北上線2)−キタ3(北上線3)」で経路入力した場合による印字です。
平成16年3月12日までは分岐線による入力が可能でしたが、翌日13日からは東北、上越及び北陸新幹線についてもマルス経由線上、新幹線(トホシ、シヨシ、ホクシ)になり分岐線は廃止されました。以降、券面には東海道・山陽新幹線と同様「(幹)」が印字されるようになりました。

指定券(グリーン)スーパーあずさ






京都駅#1発行
松本⇒八王子間のスーパーあずさ8号の指定券(グリーン券)です。

英語表記券ですが、券種のみ英語で乗降駅は日本語表記です。これは、松本及び八王子駅が英語表記とする主要駅に含まれないためです。

yosi44125 at 06:12|PermalinkComments(1)TrackBack(0)

2017年05月20日

桜木町⇒品川間、品川⇒武蔵小杉間の連続乗車券(マルス券)

連続 1桜木町⇒品川 経由:本郷台・東海
連続 1品川⇒武蔵小杉 経由:横須賀線














武蔵小杉駅@1発行 
桜木町⇒品川間と品川⇒武蔵小杉間のマルス発券による連続乗車券です。

発売操作は「02 連続乗車券」です。
各区間の経由印字と経由線は次のとおりです。

 【第1区間】
(経由印字)
「本郷台・東海・鶴見線・南武・横須賀線・中央東・東北・総武・東京・新幹線・品川」
(入力経路)
「京浜東北線(大船)東海道(鶴見)鶴見線(浜川崎)浜川崎支線(尻手)南武(武蔵小杉)横須賀線
(品川)山手線 外(池袋)埼京線(赤羽)東北(秋葉原)御茶ノ水支線(錦糸町)総武(東京)新幹線
(経由線)
「ネキシオ−トウカ−ツルミ−ナンフ2−ナンフ−ヒンカ−ヤマテ1−チユト−ヤマテ2−アカハ−
トウホ−ソウフ2−ソウフ−トミトウB−シンカ¥
 【第2区間】
(経由印字)「横須賀線」 (入力経路)「横須賀線」 (経由線)「ヒンカ」

なお、上記入力経路で確定し照会すると、中央装置は「要求できない区間です(連続1)」を回答します。
この回答は「要求区間 誤り」と同義で、第1区間が要求区間誤りであることを意味します。
第1区間が旅客営業規則第70条に掲げる図の太線区間着の乗車券であるため、マルスシステムは同区間内を最短経路で運賃を算出しようと補正しますが、同区間内の経路に新幹線を入力しているため補正できず「要求できない区間です(連続1)」の回答になります。
よって、発券するには「補正禁止」操作が必要になります。補正禁止操作を行う場合、係員の多くは経由線すべてを押下し、「線名カナコード指定 誤り」にすることがありますが、第70条に掲げる図の太線区間着の乗車券を補正禁止にする場合は、太線区間の最終入力経由線を押下すれば補正を禁止することができます。
この乗車券の場合は「新幹線」を押下します。
ちなみに、東京・品川間の経路を「東海道」で入力すると、発着区間が東京近郊区間相互発着区間の乗車券になるため、次の連続乗車券が発券されます。
(連続1)桜木町⇒品川
経由:根岸線・東海道
(連続2)品川⇒武蔵小杉
経由:横須賀線

双方の券面を観察すると4月1日に改修された有効期間の表示を比較することができます。120ミリ券の数字が半角に印字されますが、長い券の方の印字幅を狭くするのは、なにか理由があるのでしょうか。

yosi44125 at 02:44|PermalinkComments(1)