小田急電鉄の乗車券(5)

2020年01月13日

西日本旅客鉄道と近畿日本鉄道の乗継割引乗車券

前回の「小田急線の乗車券(5)」で、乗継割引普通乗車券を取り上げましたが、今回は西日本旅客鉄道が発売する乗継割引乗車券を観察します。

柏原駅













(関)柏原駅は、共同使用駅で西日本旅客鉄道が、出改札業務を行っています。
画像の左側が近畿日本鉄道道明寺線、右側が西日本旅客鉄道関西本線下り方面ホームです。
ノーラッチ接続駅のため、ホームにはICカード乗車券改札機が設置されています。

高井田から柏原⇒近鉄線160円区間 2019.12.28





道明寺から柏原⇒JR線130円 2019.12.28





高井田から(関)柏原⇒近鉄線160円区間と道明寺から柏原⇒JR130円区間の連絡片道乗車券です。
西日本旅客鉄道会社線と近畿日本鉄道株式会社線は、(関)柏原を接続駅として連絡運輸を行っており、次の区間において、連絡普通旅客運賃の乗継割引を適用しています。

 西日本線志紀又は高井田と柏原接続近鉄線柏原南口、道明寺又は土師ノ里との相互間

乗継割引普通旅客運賃の計算方は、西日本旅客鉄道旅客連絡運輸取扱細則第6条第2項で次のとおり規定されています。
(1)大人片道割引普通運賃
連絡規則第48条に定めるところにより計算した大人片道普通運賃から20円を差引いた額
(2)小児片道割引普通運賃
連絡規則第51条に定めるところにより計算した小児片道普通運賃から10円を差引いた額
大人運賃は20円割引、小児運賃は10円割引すると規定されていますが、西日本旅客会社線又は近畿日本鉄道株式会社線どちらから割引額を差引くのか、その内訳は細則では規定されていません。
一方、近畿日本鉄道株式会社は、同社旅客営業規則第32条で乗継割引普通乗車券の発売が規定(発売区間は連絡運輸取扱要項で規定)されており、乗継割引普通旅客運賃は、同規則第38条で次のとおり規定されています。
(1)大人
 大人普通旅客運賃から10円を差し引いた額
(2)小児
 小児普通旅客運賃から5円を差し引いた額
普通旅客運賃から差引く割引額が、西日本旅客鉄道株式会社旅客連絡運輸細則と近畿日本鉄道株式会社旅客営業規則とでは、掲げられた金額が異なります。
高井田・道明寺間の連絡片道乗車券面の発売額は270円(小児130円)ですので、高井田・(関)柏原間130円(小児60円)、柏原・道明寺間160円(80円)、合計290円(小児130円)の普通旅客運賃から大人20円、小児10円が差し引かれて発売されています。
したがって、近畿日本鉄道の旅客営業規則に掲げられている乗継割引普通旅客運賃は、一鉄道事業者あたりの普通旅客運賃から差引く金額を示しているものと思われます。
双方の鉄道事業者から大人10円、小児5円をそれぞれ差し引くと運賃は大人20円、小児10円が差し引かれることになります。

往 高井田⇒道明寺 経由柏原 2019.12.28










復 道明寺⇒高井田 経由柏原 2019.12.28










河内堅上駅発行
高井田⇒道明寺間の往復乗車券です。
発売額は、540円と印字されていますので片道の旅客運賃は270円です。よって、西日本旅客鉄道は東日本旅客鉄道と異なり往復乗車券についても乗継割引普通旅客運賃が適用されていることが分かります。
券面には、西日本旅客鉄道旅客連絡運輸取扱細則第6条第3項第1項で定める旅客運賃の割引に対する表示「割引」が規定どおり印字されています。

続1 河内堅上⇒志紀 2019.12.28










続2 志紀⇒道明寺⇒ 2019.12.28










河内堅上駅発行
河内堅上⇒志紀間と志紀⇒道明寺間の連続乗車券です。
近畿日本鉄道との連絡乗車券は、片道、往復のほか、連続乗車券についても発売することができます。

往復 志紀⇒道明寺 経由柏原 2019.12.28










往復 道明寺⇒志紀 経由柏原 2019.12.28









志紀⇒道明寺間の往復乗車券です。
マルスMR-52形端末の「金額入力−基準額」発売操作で発券しています。
運賃は540円です。基準額は割引後の旅客運賃「JR 120円」、「自・社1 150円」を入力して発売していますが、券面には「割引」表示はありません。
なお、乗継割引普通旅客運賃適用区間である志紀及び高井田の各駅は、「みどりの券売機プラス」が設置され、みどりの窓口が廃止されています。

yosi44125 at 09:06│Comments(0)

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