西日本旅客鉄道と近畿日本鉄道の乗継割引乗車券東日本旅客鉄道における乗継割引連絡乗車券のマルス発売

2020年02月11日

西船橋を接続駅とする東日本旅客鉄道と東京地下鉄の乗継割引乗車券

西船橋駅は、東日本旅客鉄道、東京地下鉄及び東葉高速鉄道3社の共同使用駅で、東日本旅客鉄道が出改札業務を行っています。
なお、運転(ホーム)業務については、個別に行っており、東京地下鉄及び東葉高速鉄道の業務は、東京地下鉄が行っています。(東葉高速鉄道は東京地下鉄に委託)

西船橋乗継精算機








西船橋駅に設置されている「のりつぎ精算機」乗継割引乗車券(区間変更)も購入可能

同駅は、2007年3月17日まで改札が同一でノーラッチ接続駅でしたが、PASMO導入に伴い同18日からJRと東京メトロ及び東葉高速線の改札が分離されました。また、駅構内についても中間(のりかえ)改札が設置され、連絡乗車券についは自動改札機の通過又は係員による改札が必要になりました。
ICカード乗車券の普及に伴い、鉄道各社では接続駅における改札分離を進めており、いわゆるノーラッチ接続駅は、かなり減少しました。
乗継割引制度の概要は、国土交通省の運積調整(乗継割引制度の実施状況等)で確認することができますが、東日本旅客鉄道との接続駅のうち、現在もノーラッチで乗り換えができる駅は、中野、北千住、綾瀬及び八丁畷の4駅になりました。
乗継割引制度設定当初、ノーラッチ接続の乗継割引連絡乗車券を発売していた東京地下鉄線西船橋、西武線武蔵境、国分寺及び拝島、京王線分倍河原、東急線菊名の各駅については、ノーラッチが解消し、ワンラッチ接続(西船橋、国分寺、武蔵境、分倍河原)又はツーラッチ接続(拝島、菊名)になっています。
これらのノーラッチ接続駅を経由して乗継割引運賃適用区間を乗車する場合、あらかじめ乗継割引連絡乗車券を購入せず、接続駅まの乗車券で他社線へ直接乗り継いで乗車したときは、着駅で区間変更(割引運賃適用)扱いで精算となり、不足運賃を収受していましたが、ノーラッチ接続解消後は、接続駅で打ち切り計算となり、別途他社線の乗車券を購入するようになりました。
ところが、西船橋駅に限っては他駅と取扱いが異なり、「のりつぎ精算機」が設置され、西船橋までの乗車券を「のりつぎ精算機」に入れ、行徳まで乗車券を購入した場合、区間変更(発駅計算)として、乗継割引連絡乗車券が購入することができます。

船橋から西船橋⇒行 徳 2020.-1.12下総中山から西船橋⇒行 徳 2020.-1.12





船橋から割引290円(小児150円)「西船橋」⇒東京メトロ線行徳間と
下総中山から割引300円(小児150円)「西船橋」⇒東京メトロ線行徳間の乗継割引連絡乗車券です。この乗車券は、船橋駅又は下総中山駅において事前に購入した乗車券です。

船橋から西船橋⇒行徳 2020.-1.12下総中山から西船橋⇒行徳 2020.-1.12





上記と同じ区間の乗車券です。券面右下に「西船橋駅」と印字されています。
この乗車券は、船橋⇒東日本会社線140円(小児70円)区間又は、下総中山⇒東日本会社線140円(小児70円)区間の乗車券を原券として、西船橋駅の「のりつぎ精算機」で東京地下鉄線行徳まで購入した乗車券です。
西船橋駅では、別途乗車として行徳までの乗車券は発売せず、船橋又は下総中山から区間変更として乗継割引連絡乗車券を発売します。
なぜ、西船橋駅では、乗継割引運賃適用区間について、区間変更として乗継割引連絡乗車券を発売しているのか。これは、総武線と東西線相互間に直通列車が運転されているというのが理由です。
ところで、乗車券面の旅客運賃を観察すると、船橋から行徳まで290円(小児150円)、下総中山から行徳までは300円(小児150円)と発売額が異なります。東日本会社線西船橋までの旅客運賃は、船橋、下総中山とも140円(小児70円)です。
これは、下記のとおり、乗継割引制度の割引額が異なるからです。(運賃の内訳は東日本旅客鉄道POS端末の照会による。)
 
 東日本会社線船橋・津田沼間各駅と東京地下鉄線原木中山・行徳間各駅相互間
(船橋発着)
東日本線130円(小児65円)+東京地下鉄線160円(85円)=発売額290円(小児150円)
(東船橋発着)
東日本線150円(小児75円)+東京地下鉄線160円(85円)=発売額310円(小児160円)
(津田沼発着)
東日本線160円(小児75円)+東京地下鉄線160円(85円)=発売額320円(小児160円)

 東日本会社線下総中山、船橋法典と東京地下鉄線原木中山・行徳間各駅相互間
東日本線140円(小児70円)+東京地下鉄線160円(80円)=発売額300円(小児150円)

直通列車が運転されている区間は20円(小児10円)、運転されていない区間は10円(小児10円)が割引額となります。なお、下総中山及び船橋法典発着の乗継割引については、直通列車が運転されていない区間につき、乗継割引乗車券を購入していない旅客に対しては、別途乗車の扱いにしないと他のワンラッチ接続駅を経由する乗継割引運賃適用区間と整合性が欠けるとの意見もあり難しいところです。

乗継割引制度は、鉄道事業者側で厄介視している面があり、とりわけ東日本旅客鉄道株式会社は、国土交通省が業務監査において「乗継割引運賃の導入に関しては、対象区間・対象路線の拡充がなく、その導入については基本的には経営判断の問題であると承知しているが、運輸政策審議会答申(第19号)等にもあるように、異なる事業者間を乗り継ぐ旅客については、運賃の割高感が強く、これを是正することが求められていることから今後とも、当該制度の適用について検討を行うことが必要であると考える。 」と所見したのに対し「乗継割引の適用については。運輸政策審議会答申にあることも認識しておりますが、基本的に当社を含めて関係事業者の経営判断に属する問題であるろ考えております。」と回答しています。
要するに乗継割引制度は、今後導入しない方針ということなのでしょう。

参考までに関係する乗車券の画像を掲げておきます。
行徳から西船橋⇒船橋 2020.-1.12行徳から西船橋⇒下総中山 2020.-1.12





東京地下鉄線西船橋までの乗車券で東日本会社線へ区間変更した乗継割引連絡乗車券です。
原券が原木中山又は妙典発の乗車券の場合も発駅名が乗継割引適用区間最遠駅である「行徳」が印字され発券されます。発駅名は「行徳・原木中山間から」の印字が適切ですが、スペース的に難しいでしょう。
着駅は、単駅で指定することができ、指定された駅名が印字されます。

原木中山から西船橋⇒船橋 2020.-1.12原木中山から西船橋⇒下総中山 2020.-1.12





原木中山から割引290円(小児150円)「西船橋」⇒東日本線船橋間と
原木中山から300円(小児150円)「西船橋」⇒東日本線下総中山・船橋法典間の乗継割引連絡乗車券です。「割引」の印字方が異なるのは、何か意図があるのでしょうか。

高円寺⇒東日本会社線140円 2020.-2.-9





高円寺⇒東日本会社線140円区間の乗車券です。
券面には「区変 西船橋駅」の印章が捺されています。
この乗車券は、東西線経由で西船橋駅に至り、同駅において船橋まで区間変更(乗り越し)を申し出た場合に対する取扱いです。
東日本株式会社線と東京地下鉄株式会社線は、東西線中野・西船橋間を経由し、次の区間で通過連絡運輸を行っています。

東日本会社線高円寺・三鷹間各駅と東日本会社線下総中山・千葉間、京葉線千葉みなと・南船橋間各駅

高円寺・船橋間は、通過連絡運輸区域内に含まれるため、高円寺⇒東日本会社線140円区間の乗車券で着駅を船橋へ変更した場合は、区間変更(発駅計算)となりますが、西船橋駅の「のりつぎ精算機」は通過連絡の乗車券には対応していません。また、精算窓口にも西日暮里駅等に設置されている通過連絡対応の発券機は設置されていないため、通過連絡を伴う区間変更の場合は、「区変 西船橋駅」の印章を捺して着駅で精算するよう案内を行っています。
なお、東日本会社線から東京地下鉄線への連絡乗車券についても着駅精算で対応しています。
例えば、高円寺から460円「中野」⇒東京メトロ線320円区間の連絡乗車券の場合も着駅精算になります。
高円寺⇒東日本会社線140円区間の乗車券は、船橋駅で自動精算機に入れると旅客鉄道線経由の旅客運賃650円との差額510円が不足運賃として請求されますので、係員のいる改札で精算する必要がありますが、高円寺から460円「中野」⇒東京メトロ線320円区間の連絡乗車券の場合は、自動精算機が通過連絡を認識し、高円寺・船橋間の通過連絡運賃480円との差額20円が不足運賃として請求されます。

yosi44125 at 15:26│Comments(0)

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