旅客営業規則第70条に掲げる太線区間に関わる新幹線経由のマルス券3口座発売のマルス乗車券

2022年04月24日

矢向⇒花月園間の連絡乗継割引乗車券

2021年12月9日をもって、みどりの窓口が廃止された尻手駅発行の連絡乗継割引乗車券をご覧ください。東日本旅客鉄道は、旅客連絡運輸取扱基準規程第23条の規定に基づき、一部の連絡会社線との連絡運輸に係わる普通旅客運賃の乗継割引を実施しています。

矢向⇒花月園前 26.-4.13










出補 矢向⇒花月園前 26.-4.28























尻手駅発行 矢向⇒花月園前(現在は「花月総持寺」に改称)間の連絡乗継割引乗車券です。
大人はマルス券、小児は特別(出札)補充券で発売しています。
京浜急行株式会社線八丁畷を接続駅とする普通旅客運賃の乗継割引が適用される区間及び割引旅客運賃(発売当時)は次のとおりです。
東日本旅客会社線矢向、尻手、川崎新町、小田栄、浜川崎又は川崎と京浜急行株式会社線六郷土手、京急川崎、鶴見市場、京急鶴見、花月総持寺又は港町との相互間

大人 東日本会社120円(130円) 京浜急行120円(130円) 発売額240円
小児 東日本会社 55円( 60円) 京浜急行 65円( 70円) 発売額120円
( )=通常運賃

なお、乗継割引小児運賃は端数計算又は端数整理を行いません。よつて、マルスシステムの金額入力要求操作では発売ができませんので特別(出札)補充券での発売になります。(基準額又は収受額に10円未満の金額を入力すると中央装置は「金額指定 誤り」を回答します。)
補充券の連社運賃計欄に社線運賃額65円が記入されています。
旅客運賃の割引に対する表示は、通達において『旅客営業規則第188条(旅客連絡運輸規則83条で準用)第1項第1号(ハ)に定める「割引」とする。』と規定されているため、記事欄に「割引」と記入されていますが、マルス券には記入がもれています。

小田栄⇒六郷土手 2021.11.-7










小田栄⇒六郷土手 小2021.11.-7










尻手駅F1発行 小田栄⇒六郷土手間の連絡乗継割引乗車券です。
大人、小児ともマルス券で発売しています。金額入力−基準額又は金額入力−収受額要求操作にて発券していますが、小児券はマルスでは発売できないため、基準額(大人運賃)又は小児収受額に入力する金額を調整して発券しています。

割引旅客運賃は次のとおりです。
大人 東日本会社130円(140円) 京浜急行130円(140円) 発売額260円
小児 東日本会社 65円( 70円) 京浜急行 65円( 70円) 発売額130円
( )=通常運賃

小児券の発売額は130円ですので、金額入力−基準額要求操作において、基準額をJR「130」、自・社1を「130」で入力して発券したものと思われます。この操作を行った場合、小児運賃はJRが端数整理され「60」、自・社1が端数計算され「70」となり発売額が130円になります。
 なお、金額入力−収受額要求操作の場合は、基準額と異なり、端数計算及び端数整理の概念はなく、大人収受額又は小児収受額を個別に入力するため、小児収受額について、JR「60」、自・社1「70」又はJR「70」、自・社1「60」の入力が考えられます。
 現場では、特別(出札)補充券の発売は煩瑣となるため、往々にしてこの発売方が行われています。なお、普段から小児券を特別(出札)補充券で発売している駅があり、同駅で話を伺ったところ、「運輸収入センターからPOS端末の補充券実績入力で処理してほしい。」との連絡があり、以降この駅では補充券で発売しているとのことでした。

yosi44125 at 14:19│Comments(0)

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