外務省海外安全ホームページ

外務省が海外の安全情報を配信しています。こちら。
ここをクリックして、自分が行く国の治安が安全なのかどうかを調べてから行くかどうか決めていました。私の場合は、「レベル1十分注意」までは行ってもいいと勝手に決めていました。

レベル2「不要不急の渡航禁止」以上のエリアには基本的には行かないことにしていました。国(日本国と相手国)に迷惑をかけたり、命がけで行かなければならない理由などなかったからです。
でも、旅をしていると、どうしてもレベル2エリアを通過しないと次の国へ行けないという場合も何度かありました。その場合は、国際情勢やネット情報を十分吟味して、安全と判断できた場合だけ行くことしていました。
南米やアフリカ、中東へ行く場合は外務省のホームページは必ず見てください。
レベル4退避勧告の国には間違っても行かないこと。
また、「地球の歩き方」の安全情報ページは必読です。

貴重品の管理について
  
 移動中は、パスポートや余分な現金は、ズボンの内側に縫い付けたポケット(ジッパー付き)に入れていたので、スリなどの被害にはあいませんでした。
使う分の現金とカードは財布に入れてポケットに入れていましたが、買い換える前のズボンのポケットにはマジックテープをつけていました。そのおかげで、イタリアの混んだ列車の中でポケットにまで手を入れてきたスリから被害をのがれました。 

リュックは切られる場合もあるので、リュックに貴重品を入れることはほとんどありませんでした。ウエストポーチもスリの標的になるのでお勧めしません。パスポートや現金はなんらかの形で身に付ける(服の下)ことをお勧めします。

宿に荷物を置いていく場合でも、現金とパスポートは宿に置いたり預けたりはしませんでした。現金をフロントに預ける場合も国によって現金を抜かれることがあり(実際被害に遭った人に会いました)危険です。
パソコンは、安全なロッカーがある宿ではバッグとロッカー両方に施錠の上、ロッカーに置いて外出しました。
客層の悪いドミなどではロッカーは簡単に壊されので注意が必要です。

パソコンやiPadminiを部屋やロビーで充電してトイレに行くことも危険です。そうやって携帯を取られた人に何人も会いました。

携帯(特にスマートホン)や端末(iPadminiなど)は、ひったくりや強盗の標的になります。日本では平気で路上で出して見たりしますが、国によっては、所持しているとわかっただけで強盗の標的になります。
どんなに安全な国であろうと、人前では携帯やiPadminiなどを人前に出さないことを習慣にすることをお勧めします。たとえそれが宿のリビングルームであっても。

私の場合は、カンボジアの路上でiPadminiのひったくあいましたが、それは注意していれば十分に防ぐことができたと思います。
現地の人と同じような恰好(例えば、アジア系の人が移住しているような場所なら、どこにでもいるような移民した中国人のような恰好)をしていれば、旅行客だとは見れずに、襲われる確率はかなり低くなります。

あか抜けた、旅行者のような恰好をしていたり、カメラを首からぶら下げて、ウエストポーチをしていたり、一目で旅行者とわかるような恰好は強盗の恰好の標的となります。

旅に出ると気分も高揚して、普段なら決して騙されないような簡単なワナにはまりがちです。
普段、日本ではそんなに女性がまわりに集まらない人が、旅先で急にモテ始めたら何かおかしいと思ってください。

イスタンブールの町で突然、「僕の弟は日本にいるんだ。一緒に飲もう」と言われたら、ちょっと怪しいと疑ってみてください。
判断の基準は簡単で、(もし、日本で同じことが起こったら自分はどう思うだろうか)と考えてみてください。日本の街角で、「僕の妹はあなたの故郷で働いている。一緒の飲もう」と言われたら、一緒に飲みますか?
街角で突然、「私はあなたの町に住んでいたの。なつかしいわ~、一緒の飲まない?」と誘われたらどうしますか?

日本だったら、同じことがあっても決して騙されないないのに、海外だとイチコロ。
「僕の弟は横浜にいるんだ。一緒に飲もう」
「僕の妹は神戸で働いている。一緒の飲もう」
なんて言われたら、すぐにホイホイとついていく。

日本で同じことが起こったらどう思うだろうかと考えるだけで、多く睡眠薬強盗や美人局(つつもたせ)を未然に防ぐことができます。

多くの日本人は、海外で被害にあっても泣き寝入りか、報告せずじまです。被害は戻ってこないので報告すらしません。そのため、
海外では古典的なダマシの手法が今なお行われています。最低でも、「地球の歩きかた」の巻末にある注意情報には目を通すことをお勧めします。

日本は世界でも有数の超治安
安全国家です。私たちは平和ボケしていて、危険が身近に迫っていることを感知する能力が退化しています。
一歩海外に出れば、人を騙すことで生計を立てている人がたくさんいることを忘れないでください。

もう一度強調します。
「日本で同じことが起こったらどう思うだろうか?」
これを判断の基準してください。

私が被害にあった出来事の数々

 
私 は基本的に旅の大半を一人で行動していました。南米やアフリカの町を一人で歩くというのは、場合によっては危険なこともありますし、正常な判断ができない場合もあります。危険なエリアではできるだけ誰かと一緒に行動することをお勧めします。

1 iPadminiひったくり事件
  プノンペンの町をぼんやりしながらiPadminiで地図を見ながら歩いていて、後ろからきたバイクの二人組にひったくられた。教訓としては、携帯などの端末を人前(野外)でむやみに見せるなということ。ヨハネスブルグでは必ず強盗に遭う。

2 フランクフルトでニセ警官に200ドル財布から抜かれた事件
  公園で写真を撮って欲しいという人がいたので、写真を撮ってあげたところ、そこへ警官が現れて、パスポートを見せろというので、パスポートを提示。麻薬を持っていないか調べるので財布を見せろと言われて見せたところ、お金を抜かれた。教訓としては、ニセ警官はそこら中に出るということと、財布は見せないこと。
   
3  ハロン湾(ベトナム)でぼったくり事件

 南米スキミング事件

5 フローレス(グアテマラ)バスぼったくり事件  


6 ダルエルサラーム両替詐欺事件 

7  インドでツアー代ぼったくり事件

事件はたいてい、疲れている時や、ぼ~っとしている時に起きます。ある程度注意していても防げないものもあります。何か変だなと感じたら、行動しないというのも手かと思いますが、事件が起きても被害を最小限度にくい止めるように心がけ、起きてしまったことは必要経費だと思って切り替えることが大切。最低でも命にかかわるようなダメージを受けないように、強盗などには抵抗しないこと。

「地球のあるき方」記載の危険情報は、危険な場所や典型的な手口が載っているので、必読です。私の場合は全然読まなかったのですが、読んでいれば防げたものもある。また、現地に着いたら、宿の人に町の治安や行ってはいけない場所を聞くとよい。特に、南米、アフリカの町では凶悪な都市もあるので注意が必要。そうした場所では夜間の外出や移動はなるべく避けること。