さて始まりました二日目。
晴れてはいたけれど何処か肌寒かった初日とは打って変わって、お日様ピカーンの暑い一日でした。
最初の目的地は、丹波市と篠山市の境にある金山城!
・・・に行く前に、少し寄り道です。
般若寺城(写真の左中央部分に見えてる森がその位置です)。
八上城を攻略するための向城として明智光秀が築いた城で、八上攻めに於ける明智軍本陣でした。
私が指さしてる方角の、本当すぐそこに八上城が見えます。
そしてまたまた、今度はお宿の方に教えて貰った場所へ寄り道、土居の内。
現在でも住んでおられるので、写真は看板のみで失礼します。
空堀と高い土塁に囲まれた、何ともセキュリティー万全な御宅でした。
城の防御は、現在の住宅に適応しても通じる部分が大いにあるのでは?と考えてしまうのは、城ガールならではですね
そこから目的地まで車を走らせたのですが・・・な、何と此処で、私の車(真田丸)と明日香さんの車(山猫丸)が、正反対の道を走り出すという事態発生
物凄く焦りましたが、ほぼ同じ時間に金山城の麓に辿り着けましたので、ホッとしました
どうやら街道沿いに行くか、そうじゃない道で行くか、の二つでナビが分かれてしまってたみたいです。
合流が適ったところで、さてお城を攻めましょう。
(マツリさんと坂本さんの、励まし合うようなすごくいい笑顔)
金山城は、明智光秀が丹波攻略の際、黒井城の荻野氏と八上城を分断するために築いた城です。
そのため、頂上からは八上城と黒井城、双方が肉眼で確認出来ます。
合宿二日目、しかも立て続けに山城ばかりなので、ほんのり蓄積され始めた疲労と戦いつつ、 (。・ω・)ヾエイ(。・ω・)ヾエイ(。・ω・)ノオー!!!
ペースは人それぞれあると思いますが、慣れてない人を最後尾に置いて先に行く、だ何てことは絶対に致しません。
必ず山城に慣れた人が一人、殿を務めます。
そうやって援け合って城を楽しむ、それが城ガール隊です
思い足を引きずって・・・はあはあ・・・き、キター石垣!しかも形良好!
園林寺の跡で、ここも出丸だったようです。
ここからは遺構が続きまして、登りもずっと楽になります。
馬場の曲輪の虎口を曲がると・・・そこには「よく来たな」と仁王立ちするあむさんのお姿が・・・!
城ガール隊なら知っている!虎口殲滅能力の高さ!
キャ~急いで逃げないとー
命からがら、あむさんの守る虎口を突破すると、そこには尾根を利用した、山の中とは思えないほど直線的な馬場が。
ざっと100メートルはあったでしょうか。
そして、いよいよ本丸へ。
北には黒井城、 南には八上城が見えます。
とはいっても周りは山だらけのパノラマビュー、どの山がその該当なのか、そこはみかんがしっかりガイドです。
抜群に見晴らしが良いのですが、ふたつのお城(と街道)を見張るための役割を帯びた城なのですから、ある意味当然ですよね。
往時は、本丸は総石垣だったのだろうな・・・と思うくらい、石垣がぎっしり残っております。
昨日の八上ほどに、切なくなるほどシダってないのが嬉しいです。
「こだまでしょうか、いいえ、坂本です」
隊員たちのあつ~い視線の先には、殿方・・ではなく、本丸下の立派な石垣が
そんなことをして遊びながら、金山城名物「鬼の架け橋」を目いっぱい堪能した後、タイムスケジュールが押していたので、下山体勢に入ります。
そして本合宿一番の目的地である黒井城へ。
黒井城は丹波の赤鬼と名高い赤井直正(荻野直正)の居城です。
彼が黒井城主に納まるまでの経緯は少しややこしいので、ここでは割愛。
私は訪城二回目でしたが、相変わらずの急斜面っぷりです
でも、私的にはロープを使ってよじ登った、昨年の有子山の方がきつかったように思えますが、さてさて。
ラストのお城と言うことで、体も限界に近いのですが、それでも遺構に出会えたら元気になれます。
見よ!このウォータースタイダーもかくやと言わんばかりの三段曲輪を!
そして隊員が立っているところから、撮影者の私のところまでの、斜面の角度がもう笑うしかないレベル。
三段曲輪から先は、また暫く斜面をよじ登ります。
少し緩やかな登山コースもあるのですけど、緩やかな分物凄く時間がかかるのですよね。
難しいものです(´・_・`)
途中、時間の関係上体力に余裕があるamさん・しろうさぎさん・あんこさん・みかんの四人が道を分かれ、太鼓の段から東出丸に行こう・・・としたのですけれども、何と八月に来た台風の影響で道が崩れておりました。
そこで山肌に取り付いて、GPSと縄張り図を頼りに道なき道を行くという強硬手段に出ました(山城初心者は絶対に真似しないで下さい)。
この時、鹿二頭と遭遇。
多分「アンタら何やってんねや」って思われたでしょうね(笑)。
しかしそうやって尾根を乗り越え、何とか道まで戻ったものの、東出丸までの下り道はまたもやウォータースタイダーレベル。
下りても、また上ってくる時間を考えると、残り時間では到底無理なので、涙を呑んで本丸へ向かいます。
本丸に近付くと、頑張って良かったと心底思えるような石垣が出迎えてくれます。
早速隊員のカメラが石垣に集まります。
なかなかにシダってましたが、石垣の全容が見えた時の迫力といったら、もうもう。
個人的には、秋が深まった頃に来られるのがおすすめです。
二の丸、そして本丸。
標高356メートルのパノラマビューです。
黒井城も実は雲海の出る「天空の城」ではあるのですが、竹田城とは違って楽には上がって来れませんので荒らされてません(苦笑)。
普段は高い秋の空が、少しは近くなった感じでしょうか。
見ていない部分は沢山ありますが、時間の関係上、これ以上の散策は打ち切りで、という方向に。
リベンジは勿論ですが、行程全部が山城だったのも体力と時間的に問題だったかな~と、幹事のみかんは空を眺めながら反省点を洗っておりました。
その頃、明日香さんは本丸下部分で栗泥棒の真っ最中でした・・・姿が見えないと思ったら(笑)。
未消化な黒井城に後ろ髪を引かれつつ、楽な方の道を使って下山。
最後に麓にある斎藤利光居館、興禅寺へ。
居館と言っても高石垣と水濠という防備が施されており、そしてあの春日局生誕地でもあります。
故に、この地名も「春日町」と言います。
お寺の中にはお福の腰かけ石や、お福産湯の井戸が(お福=春日局)。
(楼門に巨大なスズメバチの巣が二つぶら下がってたのは内緒話)
こうして、丹波合宿全行程が消化されました。
天候にも恵まれ、全員怪我なく、事故もなく終われて本当に良かったです。
戦国時代といえば、信長さんにスポットがどうしても集まりますが、今回の丹波合宿と丹波のお城の歴史を通じて、織田家明智軍を手古摺らせた人や城が丹波には存在した、織田だけが戦国史じゃない、というのが少しでもお伝え出来たらな、と思います。
但馬、丹波と来ました近畿支部主催の合宿、来年は播磨か淡路か阪神で続けて行けますように。
開催が決まりました際には、この度参加を見送られた皆様もふるってご参加くださいませ
(みかん@hutakigusa)
晴れてはいたけれど何処か肌寒かった初日とは打って変わって、お日様ピカーンの暑い一日でした。
最初の目的地は、丹波市と篠山市の境にある金山城!
・・・に行く前に、少し寄り道です。
般若寺城(写真の左中央部分に見えてる森がその位置です)。
八上城を攻略するための向城として明智光秀が築いた城で、八上攻めに於ける明智軍本陣でした。
私が指さしてる方角の、本当すぐそこに八上城が見えます。
そしてまたまた、今度はお宿の方に教えて貰った場所へ寄り道、土居の内。
現在でも住んでおられるので、写真は看板のみで失礼します。
空堀と高い土塁に囲まれた、何ともセキュリティー万全な御宅でした。
城の防御は、現在の住宅に適応しても通じる部分が大いにあるのでは?と考えてしまうのは、城ガールならではですね
そこから目的地まで車を走らせたのですが・・・な、何と此処で、私の車(真田丸)と明日香さんの車(山猫丸)が、正反対の道を走り出すという事態発生
物凄く焦りましたが、ほぼ同じ時間に金山城の麓に辿り着けましたので、ホッとしました
どうやら街道沿いに行くか、そうじゃない道で行くか、の二つでナビが分かれてしまってたみたいです。
合流が適ったところで、さてお城を攻めましょう。
(マツリさんと坂本さんの、励まし合うようなすごくいい笑顔)
金山城は、明智光秀が丹波攻略の際、黒井城の荻野氏と八上城を分断するために築いた城です。
そのため、頂上からは八上城と黒井城、双方が肉眼で確認出来ます。
合宿二日目、しかも立て続けに山城ばかりなので、ほんのり蓄積され始めた疲労と戦いつつ、 (。・ω・)ヾエイ(。・ω・)ヾエイ(。・ω・)ノオー!!!
ペースは人それぞれあると思いますが、慣れてない人を最後尾に置いて先に行く、だ何てことは絶対に致しません。
必ず山城に慣れた人が一人、殿を務めます。
そうやって援け合って城を楽しむ、それが城ガール隊です
思い足を引きずって・・・はあはあ・・・き、キター石垣!しかも形良好!
園林寺の跡で、ここも出丸だったようです。
ここからは遺構が続きまして、登りもずっと楽になります。
馬場の曲輪の虎口を曲がると・・・そこには「よく来たな」と仁王立ちするあむさんのお姿が・・・!
城ガール隊なら知っている!虎口殲滅能力の高さ!
キャ~急いで逃げないとー
命からがら、あむさんの守る虎口を突破すると、そこには尾根を利用した、山の中とは思えないほど直線的な馬場が。
ざっと100メートルはあったでしょうか。
そして、いよいよ本丸へ。
北には黒井城、 南には八上城が見えます。
とはいっても周りは山だらけのパノラマビュー、どの山がその該当なのか、そこはみかんがしっかりガイドです。
抜群に見晴らしが良いのですが、ふたつのお城(と街道)を見張るための役割を帯びた城なのですから、ある意味当然ですよね。
往時は、本丸は総石垣だったのだろうな・・・と思うくらい、石垣がぎっしり残っております。
昨日の八上ほどに、切なくなるほどシダってないのが嬉しいです。
「こだまでしょうか、いいえ、坂本です」
隊員たちのあつ~い視線の先には、殿方・・ではなく、本丸下の立派な石垣が
そんなことをして遊びながら、金山城名物「鬼の架け橋」を目いっぱい堪能した後、タイムスケジュールが押していたので、下山体勢に入ります。
そして本合宿一番の目的地である黒井城へ。
黒井城は丹波の赤鬼と名高い赤井直正(荻野直正)の居城です。
彼が黒井城主に納まるまでの経緯は少しややこしいので、ここでは割愛。
私は訪城二回目でしたが、相変わらずの急斜面っぷりです
でも、私的にはロープを使ってよじ登った、昨年の有子山の方がきつかったように思えますが、さてさて。
ラストのお城と言うことで、体も限界に近いのですが、それでも遺構に出会えたら元気になれます。
見よ!このウォータースタイダーもかくやと言わんばかりの三段曲輪を!
そして隊員が立っているところから、撮影者の私のところまでの、斜面の角度がもう笑うしかないレベル。
三段曲輪から先は、また暫く斜面をよじ登ります。
少し緩やかな登山コースもあるのですけど、緩やかな分物凄く時間がかかるのですよね。
難しいものです(´・_・`)
途中、時間の関係上体力に余裕があるamさん・しろうさぎさん・あんこさん・みかんの四人が道を分かれ、太鼓の段から東出丸に行こう・・・としたのですけれども、何と八月に来た台風の影響で道が崩れておりました。
そこで山肌に取り付いて、GPSと縄張り図を頼りに道なき道を行くという強硬手段に出ました(山城初心者は絶対に真似しないで下さい)。
この時、鹿二頭と遭遇。
多分「アンタら何やってんねや」って思われたでしょうね(笑)。
しかしそうやって尾根を乗り越え、何とか道まで戻ったものの、東出丸までの下り道はまたもやウォータースタイダーレベル。
下りても、また上ってくる時間を考えると、残り時間では到底無理なので、涙を呑んで本丸へ向かいます。
本丸に近付くと、頑張って良かったと心底思えるような石垣が出迎えてくれます。
早速隊員のカメラが石垣に集まります。
なかなかにシダってましたが、石垣の全容が見えた時の迫力といったら、もうもう。
個人的には、秋が深まった頃に来られるのがおすすめです。
二の丸、そして本丸。
標高356メートルのパノラマビューです。
黒井城も実は雲海の出る「天空の城」ではあるのですが、竹田城とは違って楽には上がって来れませんので荒らされてません(苦笑)。
普段は高い秋の空が、少しは近くなった感じでしょうか。
見ていない部分は沢山ありますが、時間の関係上、これ以上の散策は打ち切りで、という方向に。
リベンジは勿論ですが、行程全部が山城だったのも体力と時間的に問題だったかな~と、幹事のみかんは空を眺めながら反省点を洗っておりました。
その頃、明日香さんは本丸下部分で栗泥棒の真っ最中でした・・・姿が見えないと思ったら(笑)。
未消化な黒井城に後ろ髪を引かれつつ、楽な方の道を使って下山。
最後に麓にある斎藤利光居館、興禅寺へ。
居館と言っても高石垣と水濠という防備が施されており、そしてあの春日局生誕地でもあります。
故に、この地名も「春日町」と言います。
お寺の中にはお福の腰かけ石や、お福産湯の井戸が(お福=春日局)。
(楼門に巨大なスズメバチの巣が二つぶら下がってたのは内緒話)
こうして、丹波合宿全行程が消化されました。
天候にも恵まれ、全員怪我なく、事故もなく終われて本当に良かったです。
戦国時代といえば、信長さんにスポットがどうしても集まりますが、今回の丹波合宿と丹波のお城の歴史を通じて、織田家明智軍を手古摺らせた人や城が丹波には存在した、織田だけが戦国史じゃない、というのが少しでもお伝え出来たらな、と思います。
但馬、丹波と来ました近畿支部主催の合宿、来年は播磨か淡路か阪神で続けて行けますように。
開催が決まりました際には、この度参加を見送られた皆様もふるってご参加くださいませ
(みかん@hutakigusa)