イタリアで長い間暮していてそういやこの国の男性と特に何もなかったよなあと思う今日このごろ。今回の様にまれに機会があるとうーんと悩むが別に普通でいいだろう、ちと忘れていた女性らしさを何とか頑張って(まあもともとないんだが)思い出しあと金、身なり、時間その他バランスを取るのに気をつければいいだろう。
そういえばイタリアに来たばっかしの時どこでもかしこでも口説かれていたような気がする。「イエーさすがイタリア」と思っていたんだが、しかしヤバイ目に来た早々逢うのは恥ずかしいしなと思ってイタ語わかんないのごめんあそばせとシラ切りまくっていた。
ローマの6月夜はいつまでも明るく観光気分が抜けず兄ちゃんはハンサムだしねえちゃんは露出度高いし、バールに行くとじいちゃんから子供にまでチャオ!ベッラと言われるとなあ。照れるし困るぞおい。
そんな折り同じ語学学校に行く日本人の若干年上の女性とあちこち美術館だのなんだのに行った。..しかしこのねえちゃん、余りにあけすけなんだわ。にいちゃんに声かけられればデレデレし、バールで知らない男性に「今晩飲みに行こうよ」と言われれば実にあっさり「ええ、いいわよ〜」だし。そんでそばにいる私にもとばっちりが来るのだった。....書きすぎかな。8年経ってるし時効だよね。
そんで私にその男数人含めて「行きましょうよ〜今晩」と言われる。頭に来る。この女危険つーもんがわかってねえのかという顔を露骨にしてしまった。しかも私その場一人で浮いてしまう。
これが例えば同じ学校に行く人で素性そのほかはっきりわかっているやつならそりゃ喜んで行くわい。
「やめとくわ」
と言ったら
「俺の事信じてないだろ」
と凄まれた。
...
後で何て言い返せば良かったかなあと思ったし、その姉ちゃんには恨まれるしもう散々だった。次の日授業で先生と日本人の男性達にごく内輪の話として「もうああいう女のそばにいとうない」つったら「そう、それでいいのよ」と言われた。当り前だ。
しかしこれを機になんとか「このジャッポやるじゃないか!」と言われたい言い返し方を学習したいと思っている。くそお。とりあえず、あの場では
「今夜飲みに行かない?」と言われたら
「ごめんね。あなたと飲むと悲しむ人がいるの...」
とか嘘でいいから言えば良かったかなあ。ああ、口が曲がりそう。
そうだ、一度だけうまく切り返せた事があった。ある殿方と2人きりだった時、たまたまうさぎ=コニッリオ(コリオーニじゃないよ)の話になって、仕事の話をひとしきりし、夜も更けてなんかシットリした雰囲気になった。うーこれはまずいと思いつつオリエンに出てきたうさぎの話をくりかえししてたところ、その男性がじっと私の目を見つめて
「うさぎって繁殖とセックスの象徴なんだよねえ....」
と言われた。あれ口説きに入ってたのかなあ?多分そうだと思う。まあそういう事にしてくれ。
私はちょっとその場で考えて、
「...だから男性はバニーガールが好きなんでしょうか?」
と答えた。「ワハハ!」とその男性は笑い「おまえは○○だ!!」と言った。何て言ったかわかんないけど多分褒め言葉だと思う。とりあえずその場の妙な口説き雰囲気はなくなるし、変に私も固くならずに済んだし楽しい雰囲気に流れを戻せた。まあ私バニーガールじゃないんだけどというお断わりにもなったしな。やったー私って頭いいじゃないか。
つーわけで今日は自画自賛でシメ。
Posted by yosiyosifine at
04:11
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