中国3大IT企業の一角であるテンセントはテンセントミュージック(QQミュージック)で音楽事業を行っています。このテンセントミュージックは今年中にNY市場で上場を予定しており、その企業価値は100億ドル(1兆円)にのぼるとされており、中国音楽配信サービス市場の最大手です。

テンセントミュージックは、テンセントが行っていたQQMusicとチャイナミュージックコーポレーションの傘下であるKuGou MusicとKuwo Musicが合併して2016年に誕生しました。

QQMusicとKuGou Music、Kuwo Musicの3つを合わせた月間アクティブユーザーは7億人を超えていて、市場シェアは75%になっており、中国の音楽配信市場を独占しています。

しかし中国では音楽市場においても海賊版が幅を利かせており、無料で聞ける機会が多いため、課金制度の音楽配信サービスは厳しい状態であるのが現状のようです。

ただ、中国においては近年著作権や知的財産について国を挙げて保護していく方向性に進んでいるため、海賊版などの取り締まり・対策も進んでいくものと考えられます。

ちょっと古いデータですが、テンセントが2014年に出しているレポートでSpotifyやApple Musicなどがストリーミングサービスで可処分所得に占める割合はアメリカでは0.3%程度になるが、中国では0.004%しかないため、その差は75倍にも開いており、市場開拓の余地は大きいです。

そのため、顧客の課金への移行をすすめるため、テンセントミュージックはSpotifyとの提携を検討しており、相互の株式10%を交換することを交渉中です。

テンセントミュージックの有料ユーザーは全ユーザーのうちの3%程度しかなく、一方のスポティファイは1億4000万人のユーザーのうち6000万人を有料ユーザーに移行させているため、音楽配信サービス世界最大手の手法をテンセントミュージックに取り込むことで収益の拡大化を狙っています。

また音楽配信サービスはスマートスピーカーとの相性がいいため、テンセントもスマートスピーカーの開発を行っていますが、IT業界のライバルであるアリババ・百度・小米などはすでにスマートスピーカーの開発・販売を行っているため、スマートスピーカーにおいては後手に回っていますが、スマートスピーカーが販売されていくとテンセントミュージックの利用をさらに後押ししていく事になると思います。

現状では、課金率などが低い中国の音楽配信サービスではありますが、逆にそのことが今後の収益の拡大への可能性を秘めているともいえると思います。

今後も、テンセントミュージックが音楽配信市場において独占的な地位を維持し、課金率や課金ユーザーの増加を進めることができたならば、大きな成長が見込める分野となりうるポテンシャルを持っています。

テンセントミュージックはグローバル市場においては太刀打ちできる実力はないですが、中国国内でのテンセントブランドの信頼は絶大であり、中国市場を制覇するだけでも巨大な利益が見込めるため、中国音楽配信市場の成長とともに拡大していくのではないかと感じています。


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