食料品メーカーや飲料品メーカーは数多くあれど、その中ではコカ・コーラ社が最強だと思っています。

それは、他社が真似できない圧倒的な商品力だと考えています。

僕が知る限りなので間違いなどもあるかもしれませんが、コーラという商品(分類)において、プライベートブランドで売れているコーラ商品を知りません。

イオンなどではプライベートブランドでコーラを売っていますが、やはり味においては本家のコーラにかなうはずもなく、どうしても物足りなさを感じてしまいます。

さすがにプライベートブランドだけあって、価格は非常に安くて30円ぐらいで販売していたんじゃないかな。値段は本家コカ・コーラに大差をつけて勝っていますが、味(品質)においては足元に及ばないと思います。

しょせんコーラ風味の炭酸飲料といった感じです。

コーラという商品は、他社でも販売しているところがありますが、コカ・コーラ社に及ぶような品質(味)のコーラ商品を販売できる企業はほとんどいません。

唯一、ペブシぐらいじゃないかな。


近年、プライベートブランドが幅を利かせるようになってきており、大手小売店においてはほとんどの企業においてプライベートブランドを取り扱っています。

そして、プライベートブランドの品質と価格がナショナルブランドの商品の売上を圧迫するようになってきています。

初期の頃のプライベートブランドは、中小企業が商品開発・製造を担当しており、品質においてはナショナルブランドに及ばず、安かろう・悪かろうの典型的な商品でした。

しかしながら、近年においてはプライベートブランドの商品開発・製造においてナショナルブランドの企業が担当するようになってきており、商品の質は格段に上がり、ナショナルブランドと遜色がないぐらいのレベルになってきています。

ナショナルブランドの立場からすると、プライベートブランドにシェアを食い荒らされるぐらいであれば、プライベートブランドに参加して売上の減少を最小限に留めるという戦略を取るようになっており、大手小売店の食品系のプライベートブランドにおいては大手企業が担当しているケースが大半です。

小売店の限られた商品陳列棚を確保するためであれば、自社の商品でなくてもプライベートブランドとして販売されるだけでも売れないよりはマシという事で業界2位レベルの企業が参入を開始し、その流れが業界1位なども動かし始め、今ではプライベートブランドは業界大手企業が担当することが大半となっているため、ナショナルブランドと大差がない商品力となっています。

ところが、コーラという分野だけは、プライベートブランドをコカ・コーラ社やペプシ社が製造をしているわけではなく、ナショナルブランドの品質は高く保たれている。

プライベートブランドのコーラは安いため価格面では有利であるが、品質やブランド力では足元にも及ばない。

お菓子や調味料といった食料品のプライベートブランドを大手企業が担当しているのと比べるとその差は歴然である。


近年、小売店舗の商品棚はプライベートブランドに侵食されている。

スーパーやコンビニにおいて、プライベートブランドが幅を利かせており、商品によってはプライベートブランドしかおいていないものもある。

そういった流れの中、ナショナルブランドの商品販売力は衰えており、プライベートブランドに参加する企業は増えているのは当然の流れである。

しかしながら、いまだコーラという商品においては2強体制が持続しており、これが続く限りコカ・コーラ社のブランド力は強いのではないかと考えている。

ただし、コカ・コーラ社といえどもプライベートブランド化の波には抗えず、他の商品においてはプライベートブランドに参加している商品も当然ながらあるのです。

今後、アマゾンなどのネット小売り企業もプライベートブランドを強化していく過程において、コカ・コーラ社もプライベートブランドに組み敷かれることもあるかもしれません。

コカ・コーラ社・ペプシ社のどちらかが、コーラという最強の商品のプライベートブランドに参加するような事があれば、時代の流れは変わっていくのかもしれません。

コーラという商品力が健在である限り、コカ・コーラ社のブランド力は保たれ、小売店の商品棚からコカ・コーラ社の商品が淘汰されていく事(陳列量の減少)はないと思いますが、コーラのプライベートブランドが進化する(製造に携わる)事があれば、最強のブランド力も揺らぐことになるかもしれません。

そうなる現状が来るまでは、コカ・コーラ社は最強の食品企業の1つであると考えています。


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