2006年11月09日

著作権保護期間延長の議論を呼びかける国民会議

 著作権法による著作権の保護期間を、現在の著作者の死後50年間から70年間に延長しようという動きがありますが、これに対して、ほんとうにそれが必要か、よく議論してから決めようという動きが起きてます。

 この団体は何でもかんでも延長に反対なのではなく、発起人には延長反対から賛成まで、様々な立場の人が含まれています。

 著作権の保護期間はこれまで何度も延長されてきて、著作者の死後50年になっていますが、これまでは表だってはほとんど議論らしいものもなく、決まってきました。なぜ延長するのか、なぜその期間なのか、明確な理由はよくわかりません。むしろ主にアメリカの動きに引きずられているように見えます。

 保護期間の延長を求める人びとは、それによって著作者の活動が刺激される、というんですが、どうも眉唾に思えます。延長を主張しているのが著作権者本人と言うよりは、著作権管理者、つまり著作権の管理でカネを取っている立場の人びとがメインです。ありていに言えば、著作権権益を持っている人びと。著作権ビジネスで食べてる人びとですね。

 インターネットがインフラになって、これまでのような著作権保護が難しくなっていることは確かですが、だからといって、保護期間を長くすれば問題の解決に近づくというものでもないでしょう。

 ぼく自身著作権に基く収入に頼る人間ですが、個人的には50年の期間でも長すぎると思ってます。ぼくの書いてるものや翻訳したものにそんなに長い間守る価値はそもそもないですし、自分の死んだ後50年後に子孫がまだいるかもわかりません。血のつながった子孫でなくても、著作権継承者はいるかもしれませんが、ぼくのたれ流したものにそのころでも価値があって、カネを生んでいるなんてことが万が一あるとして、そのカネを受けとるのが、どこの誰かもわからないのもイヤですね。ましてやそいつらが、他人の残した著作権を「管理」するだけでのうのうとしている連中だとすれば、ふざけるな、と言うものです。

 そう考えると、保護期間の延長はむしろ著作活動の妨げになる可能性もでてきます。

 著作者の死後一定期間著作権を保護すること自体は妥当だと思いますが、70年なんてのは何が根拠であるにしても、長すぎます。

 と、まあ、この書込自体、保護期間延長への議論の一環になるのかな。(ゆ)


 報道の中ではここがたぶん一番詳しい。発起人各自の考えを伝えています。

 朝日新聞の記事


 カネにまつわることのためか、日経も取りあげてます



yosoys at 08:58│Comments(3)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック News 

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この記事へのコメント

1. Posted by 山岸 啓彦   2007年05月24日 12:03
著作権を保有し、又は相続する人に取ってはその有効期間がどんどん伸びることは「棚ぼた」的な余録であり反対はあり得ない事でしょう。又メディアにとっても上記と利害は一致しており、「反対」等あり得ないことでしょう。しかし人智を集め、資金をつぎ込んだ特許権ですら20年の時代に50年とか、子孫の為などは論外です。世にこれを指摘できるメディアは無いものでしょうか。
2. Posted by おおしまゆたか   2007年05月26日 10:40
 いらっしゃいませ。

 著作権有効期間の延長にすべての著作権保有者が賛成とはかぎらないでしょう。著作権保有者もまた、他人の著作物を利用する立場ですから。

 著作権をめぐる議論にはどうも著作権者としての立場ばかりからの意見が目立ちますが、すべての著作権者は先行の著作物の恩恵を受けているわけです。ネット時代では、誰でも著作権者になりえますし。
3. Posted by デッサンギャラリー   2007年08月22日 15:57
70年はさすがに長いですねぇ。

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