デンマークの至宝、ハウゴー&ホイロップが今度の「ケル・クリ」でのライヴをもって解散することが、招聘元のプランクトン社長川島さんのブログで発表になりました。

 10年やって、ひと区切りつけようということで、別に喧嘩別れするわけではないようなので、将来、また別の形でこの二人が一緒にやるところを見られるではありましょう。

 とはいえ、デュオとしての「マジック」、1+1が10にも100にも、時には無限大にもなる二人の組合せの妙を体験できるのは、やはり今回が最後でしょう。世にデュオは多いですが、この二人はこの形式の意味を完全に書き換えてしまいました。たった二人なのに、変幻自在、大胆さと繊細さがまったく同時に現われる、スリルと美しさに満ちた音楽。いやおそらくこれは三人以上では不可能なので、二人だからこそ産み出せるものでしょう。

 デュオならではの豊饒の点では、マーティン・ヘイズ&デニス・カヒルも負けていませんが、あちらがあくまでもアイリッシュ・ミュージックに収束してゆくのに対し、ハウゴー&ホイロップの音楽はデンマークの地にどっしりと足を踏んばりながら、どんどん広がってゆきます。そういえば、先日のラウーの音楽とも共鳴しているかもしれません。

 思えばあれはもう何年前だろう、グラスゴーの Celtic Connections で、何の予備知識もなく、なにかの「前座」で出てきたかれらのステージに釘付けになって、こいつら何者?と仰天した、その新鮮な驚きを、毎回追体験させてくれるのも、ハウゴー&ホイロップの特異なところです。

 解散を惜しむのではなく、祝福するつもりで、相模大野に行こうと思います。(ゆ)