2008年06月15日

ある編集者の話

フォローというつもりでもないのですが、
サンデーのとある編集者さんの思い出話をしたいと思います。

たしか連載も後半の頃だったので2001年の時でした、
打ち合わせの為に編集部を訪問し、名前を告げた所、初めてみる若い編集者の人が
「あの、もしかして『銀魚鉢』の原田先生ですか?」
と、尋ねてきました。

編集者に(皮肉でなく)センセイなどと呼ばれたのは産まれて初めてです。
「そうです」と答えると、その人は丁寧におじぎして、
「いつも読んでいます」と言って名刺を差し出しました。

今まで会ったどの編集者にも無かった態度をみせられてかなり戸惑いました。
実際、私の担当者なんてこの頃には、
「この仕事片付けるまでちょっと待っててね」
なんて言って、打ち合わせの為のブースに一時間は待たせるのはザラでしたから・・・

それから、その年の小学館での謝恩会での話です。
昨年は担当編集者と師匠と共に二次会の会場までタクシーに乗せてもらいましたが、
連載が終了した後の謝恩会のせいか、
私の担当編集者は、当然他の売れっ子の先生とタクシー乗って、
さっさと二次会の会場に行ってしまいました。

困った私はその時再会した、私みたいなヤツを「先生」と呼んでくれたあの若い編集者に、
事情を説明した所、
「私は新入りなんで、色んな雑用をまだしなくてはならないんで、二次会いく時間はだいぶ先になるんですよ。だからタクシー券が無くって現金で悪いですが、これで先に二次会会場行ってて下さい」
と、私に一万円を渡してくれたのです。

もう恐縮しきりです。
私の担当者じゃないのだから、そこまでフォローしてくれなくてもいいのに・・・
と、思いつつその場は甘えさせていただきました。
あ、釣り銭はちゃんとゴマかさずに返しましたよ。

今、この騒動で、サンデー編集者全員悪者と見ている方もいるかもしれませんが、
中にはこういった編集者もいるのです。

・・・とはいえ、あまりにも漫画家に平身低頭しすぎるのも良く無いと思います。
褒められて増長して、編集者をバカにする漫画家が出てくる危険性があります。
そしたら今回の事件と逆の様な事がおきたかもしれません。

結局、私はサンデーを去ったので、その人と一緒に仕事する機会も無く、
その人が後に誰の担当になって、どんな仕事をしたのかは詳しくわかりません。

それにしても、強者(?)ぞろいのサンデー編集部の中で、
その人はうまくやっていけてるのでしょうか? 気になります。

私の場合、他人の心配する前にテメェの心配しやがれって話ですが。





yota874harahara at 01:17コメント(6)トラックバック(0)「サンデー」の話  

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コメント一覧

1. Posted by とおりすがり   2008年06月16日 09:11
こんにちは 
原田高夕己さんのおっしゃる通り編集者全員悪ってイメージが出てきてますね。
雷句先生のブログの引用です
私は以下に記載する「陳述書」にて、
編集者など、個人名を記載しています。
理由はこの文章の内容を明確にするため、(株)小学館の中にも真面目な良い社員はいます。その人たちを巻き込まない様にするためです。そして、裁判は「公開」が基本の世界です。
裁判所に提出したそのままの文を記載いたします。
以上引用
で書いてある通り真面目ないい編集さんもいるんでしょうね
2. Posted by 原田 高夕己   2008年06月16日 09:29
>とおりすがりさん

編集者に限らず、どんな不祥事おこした会社でも真面目でキチンとした人は必ずいると思います。

思うというか、いると信じたいですね。


3. Posted by ぺんきち   2008年06月18日 22:14
雷句先生がらみでたどりつきました
こうやって自分の意見を書ける方もいるんだなぁってちょっと感心しました。
連載がないから? ゴメンナサイ(^^;
でもね、こうやって雷句先生の話がウソじゃないってこと
声をあげてくれる人も必要だと思うんです。
当事者じゃないとわからないから。
一般読者は日本国民と政府みたいな関係で
何も知らされてはいないんですよ。
だから漫画家風情が!ってイメージ戦略されちゃうと信じちゃうかもしれない・・・
4. Posted by 原田 高夕己   2008年06月19日 00:47
>ぺんきちさん。
そーですね。連載あったらちょっとかけませんよね。

週刊連載経験者が声をあげるのは難しいでしょうけど、私の様に増刊連載経験者で、サンデーを追われたって人なら、体験談やら暴露やら発表しても大丈夫だと思うのですがねぇ。

皆様、過去の事は過去として潔く語らずの構えなのでしょうか?
と、なると私はそうとう粘着ってワケですね。
5. Posted by 赤ダルマ親方   2008年06月20日 10:03
はじめましてw
雷句氏騒動でこちらに興味を持って来た者ですw

原田様と似たような境遇だったので、カキコさせて頂きます。

オイラもその昔、ぷろだくしょんバオバブという
声優プロに二年ほどお世話になってました。
そこを辞めて以降、声優、俳優業は休業中ですww

バオバブも老舗の声優プロで名だたる声優さんがいたのですが、私がいた頃からマネージャーの態度が非情に横柄で、社長が代わり、
たてかべさん(旧ジャイアン役でMG兼任)が
辞めてからというもの、私の先生はじめ、かなりのベテラン大御所がバオバブを去りました。

どこの業界も似たり寄ったりなのですね。

これからもがんばってくださいww
6. Posted by 原田 高夕己   2008年06月21日 00:53
>赤ダルマ親方さん。
漫画だけでなく、声優・ゲーム・アニメといった、いわゆる"オタク文化"の業界ってのは、似た様な問題をかかえていますよね。

今は雷句氏騒動で漫画業界の問題点がクローズアップされてますが、それ以上にヒドイ話も絶対にあると思いますよ。

・・・暴露してみてはいかがですか?
なーんてね・・・

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