四ツ國日記

宮脇慎太郎 Photographer / solow  http://www.shintaromiyawaki.com

結界PHOTO×BOOK

PHOTOBOOK図



















今回の展示空間で一番頭を悩ませたのが、博物館や資料館にありがちなガラス面をどう扱うかだった。写真専門ギャラリーによくある一般のホワイトキューブと違い、写真を近くで見ることもできず、壁面が非常に遠くに感じてしまう。 

そこで、そのガラス面を現実と非現実の境目と定め、本のある方を脳内世界とすることにした。観客は脳内からガラス(視界)越しに写真(世界)を見るが、それは 当時の自分が感じていたことを疑似体験させる仕掛けになればいいと思った。

一見時系列に沿って過去、現在、未来と展示は続くが、実際はその全てが同列に存在する。本殿とも言える写真集のピラミッドが未来。その対面に自分のコアになっている精神世界やカウンターカルチャーを配置。

ちょうどガラス面ではそこが中心の柱になっていて、左右でフィルム写真とデジタル写真で分かれている。デジタルの解像度にフィルムの空気感など、それぞれには別の良さと特徴があり、本質的に全く違うものだと分かるはずだ。

四天王とも言えるガラスケースには自身の本世界のルーツとなった火の鳥、旅の原点となった観光、そしてグラウンディングさせてくれた瀬戸内海論と、特に重要な3冊を収めている。最後の一つには全ての写真を撮影したカメラが。会場の写真たちが再びそのレンズに二重に映り込んでいる。

油絵科を目指していた大学受験の失敗からの写真、写真を素材にしたコラージュ遊びから、軍艦島を契機に現実世界へ。日本中の廃墟、聖地、そして自然な流れで海外へ。そこから内なる世界へと向い、皆既日食体験を経て着地するローカル。

そして再び世界へ?
旅はまだ続く・・・
 

写真展『PHOTO×BOOK』

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宮脇慎太郎写真展「Photo×Book」開催要項
1 企画展示について
(1)展覧会名:宮脇慎太郎写真展「Photo×Book」
(2)展示会場:高松市石の民俗資料館 企画展示室及びエントランスホール
〒761-0121 高松市牟礼町牟礼1810 ℡087-845-8484
(3)展示期間:令和5年4月22日(土)~5月28日(日)
(4)開館時間:午前9時~午後5時(展示室への入室は午後4時30分まで)
(5)休館日:月曜日(休日の場合は翌平日)
(6)観覧料:一般200円(160円)、大学生150円(120円)、高校生以下無料
・( )内は20人以上団体料金
・65歳以上の方は、長寿手帳等年齢を確認できるものの提示で観覧料免除
・身体障害者手帳、療育手帳又は精神障害者保健福祉手帳所持者は、手帳又は障害者手帳
 アプリ「ミライロID」の提示で観覧料免除
・高松市キャンパスメンバーズ制度に加盟する大学の学生は、学生証の提示で観覧料免除
(7)主催:高松市石の民俗資料館
(8)協力:高松市石の民俗資料館友の会
2 開催趣旨
高松市在住の写真家であり、ブックカフェ「SOLOW」を主宰する宮脇慎太郎氏の展覧会を開催します。
宮脇氏は、瀬戸内国際技術祭や瀬戸内の魅力を取り上げた雑誌等のカメラマンとして知られ、「辺境や辺縁で生きる人々や、マイノリティーが浮き彫りにする命の流れと聖性を追求」した写真集を出版し、個展やグループ展を毎年開催するなど国内外で活躍されています。
また、「本により自身が形成された」と感じる程、書籍を愛好する写真家としても知られており、ブックカフェ「SOLOW」には、様々なジャンルの書籍を目当てに多くの愛好家が訪れ、文化を担う場となっています。
本展覧会は、宮脇氏が所蔵する書籍と写真を時系列でリンクさせることで、書籍が作品活動に対して如何に影響を与えたか、アーティストの思考を垣間見ることができる構成とします。
【これまで読んできた膨大な本、そして移り変わってきた写真のテーマ、それらを同時間軸に配置して展示することで制作時の思考の源泉を辿る旅へ】観覧者を誘う展覧会です。
≪宮脇慎太郎氏経歴≫
1981年、香川県高松市生まれ。大阪芸術大学写真学科卒業後、日本出版、六本木スタジオなどを経て独立。大学時代より国内外へ旅を繰り返したのち、2009年から高松を拠点に本格的な写真活動を開始。
瀬戸内国際芸術祭公式カメラマン、専門学校穴吹デザインカレッジ非常勤講師。
2002年大阪芸術大学卒業制作展にてホースマン賞、2020年香川文化芸術新人賞
(宮脇慎太郎HPより)
3 展示構成
作品総数:約50点
4 関連行事
オープニングライブ「電子音楽茶会」
    宮脇氏が作成した映像作品を会場に投影し、OOWETS(オーウェッツ)による音楽ライブを開催します。三木優希によるダンスパフォーマンスも。参加者には抹茶を振る舞い,お茶会のような雰囲気でライブを楽しみます。Special thanks 金山けいの里。
   ≪OOWETS≫香川県内のスタジオで、環境音を取り入れたエレクトロニックミュージックを制作しているアーティスト。
日 時:令和5年4月22日(土)午前11時と午後1時の2部制
会 場:高松石の民俗資料館 エントランスホール
定 員:30名(要予約・先着順)
対 象:どなたでも
参加費:1500円
申込み:直接か電話で石の民俗資料館まで
ワークショップ「フォトグラム~光で描く不思議な写真~」
暗室の中でアナログの印画紙に物を置き、その影で絵を描きます。
日 時:令和5年5月27日(土)午後1時~2時
会 場:高松石の民俗資料館 エントランスホール
講 師:宮脇慎太郎氏
定 員:15名(要予約・先着順)
対 象:小学生以上(小学生は保護者同伴)
参加費:1,500円
申込み:直接か電話で石の民俗資料館まで
アーティストトーク
作品や制作にかかわる様々なことを宮脇さんにお話しいただきます。
日 時:期間中の毎週土曜日(但し、4月22日、5月27日は除く)午前11時~11時30分
    (4月29日、5月6日、13日、20日)
会 場:高松石の民俗資料館 企画展示室
講 師:宮脇慎太郎氏
定 員:20名程度(先着順)
対 象:一般
参加費:無料(但し、観覧料は必要)
申込み:当日、直接来館
会場インスタライブ公開トーク「本と表現」
高松市内のインディペンデントな本屋さんなどを週替わりで招き、宮脇さんと対談します。
日 時:期間中の毎週日曜日 午前11時~正午
    (4月23日、30日、5月7日、14日、21日、28日)
会 場:高松石の民俗資料館 企画展示室
出 演:宮脇慎太郎氏+ゲスト
定 員:20名程度(先着順)
対 象:一般 
参加費:無料(但し、観覧料は必要)
配信方法:Instagramアプリで宮脇慎太郎氏の公式アカウントから配信

えひめ南予辺境サミット vol.1

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COWORKING-HUB nanyo sign presents
宮脇慎太郎 写真集 『UWAKAI』
2022年12月2日(金)~12月11日(日)AM9:00~PM5:00
※会期中10日(土)のみ休み。
会場:
愛媛県喜多郡内子町内子2023まちの駅NANZE
https://ehimelife.net/coworking/
宮脇慎太郎氏の在廊は12月3日(土)のみになります。当日は、写真集の販売もございますので、ぜひ作者との展示鑑賞をお楽しみください。
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2015年の春から2021年の夏までの約6年間、四国の南西部を断続的に旅した。
そこは透明度の高い宇和海に面し、リアス式海岸が続く美しき最果ての地。
海に山々が突き出す平地の少ない地形に人々は石を積み上げ、集落や段々畑を作ってきた。
どんな場所であってもここで生きていく——時を経ても崩れない石垣は、
そんな意志を無言で体現しているように思えた。
宇和海で出会う人々は、すべてをおおらかに受け入れ、
たくましく生きる人が多かった。
日本では、少子高齢化の加速によって
将来消滅する自治体も少なくないと言われている。
しかし、それでも、この地で、この海で、
人は生き続けると信じたい。
会場
コワーキングハブ南予サイン
愛媛県喜多郡内子町内子2023まちの駅NANZE
https://ehimelife.net/coworking/
オープニングイベント
12月3日(土)
11:00~
「UWAKAIスパイスカレー」限定40食販売
 愛南町地域おこし協力隊 関根麻里による
 宇和海の魚介を使った一皿を提供。
(なくなり次第終了します。)
18:00~20:00
南予は最先端なのか?時代遅れなのか?
えひめ南予辺境サミット vol.1
四国の辺境、南予。
それは、電車やバスが1時間に1本は当たり前、
東京からだと北海道よりも行くのに時間がかかる土地。
でも、そこには“おもしろい”人たちが暮らしている。
南予で活動している様々な人たちを集めて、「今」と「未来」の本音を語る。
当日は、愛媛・宇和海を舞台にした写真集『UWAKAI』を発行し、すっかり南予の虜になった写真家・宮脇慎太郎も参加。
さまざまな視点から「南予」を見つめる。
集いを記念して、ぼうしさき(@saki₋11₋02)の投げ銭ライブあり
配信:一般の方は南予サインのインスタライブ配信でご覧ください。
問い合わせ
nanyo.sign@gmail.com
TEL 070-4411-9676 (担当:山口)
instagram: @nanyo.sign  
宮脇慎太郎(みやわき・しんたろう)
写真家。瀬戸内国際芸術祭公式カメラマン、専門学校穴吹デザインカレッジ講師。1981年、香川県高松市生まれ。大阪芸術大学写真学科卒業後、六本木スタジオなどを経て独立。大学在学時より国内外への旅を繰り返し、日本列島では聖地と呼ばれる様々な場所を巡礼。2008 年、東京から高松に活動の拠点を移す。2020年、香川県文化芸術新人賞を受賞。写真集に『霧の子供たち』(サウダージ・ブックス、2019年)ほか。
https://www.shintaromiyawaki.com/
 
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