四ツ國日記

宮脇慎太郎 Photographer / solow  http://www.shintaromiyawaki.com

せとうちスタイル創刊!

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せとうち暮らしより産まれた新しい雑誌「せとうちスタイル」の創刊号が発売されました。
引き続き様々な写真を撮らせて頂いています。是非各地の書店で手に取ってみてください。

何かと理由をつけて島に行く事ができるのは幸せなことですが、最近思う事が。

台湾を初めとする海外からの熱い視線が注がれる瀬戸内。彼らは日本語という難しい外国語を乗り越え、はるばるこの辺縁へとやってきています。取材クルーに遭遇することも今では珍しくありません。
あくまで自分たちは地元に住んでいてローカルを取材している立場。彼らの熱意に頭が下がるとともに、外にどんどん出て行こう、何かを取りにいこうとする姿勢には学ぶ所が多いんです。

安全圏から発信するだけではなく、自分も最近はもっと外に出て行かなければと感じます。このタイミングで期せずしてチリへの撮影仕事が入り、来週からは初の南米大陸へ行ってきます。これをチャンスと捉え、鈍った旅心をチューニングしてきたいと思います。

世界は広い、知った気になるのはまだまだ早いのだから。





 

IKUNAS最新号本日発売!

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IKUNAS最新号本日発売!明日は13時よりTSUTAYA西宝町店にてトークイベントも。今回縁のある祖谷にてなこちの稲盛さんと久々タッグを組んで撮影させて頂きました。

写真集「曙光」を出版して下北のB&Bでトークイベントをしていた時、TRANSITの編集者の方々が来てくださって「こういった場所が写真されることにより、外部から人が来るようになってどんどん観光地化されることはどう思いますか?」と質問されたことがあります。

その時はうまく答えれず「祖谷の景観は観光化により守られているところもあり、若者の雇用にも繋がっている。むしろどんどん人に来てもらいたいです」的なことをその場では返答したきがします。
今思えば旅雑誌の方々も常にそういったジレンマを抱えながら取材をしているのでしょう。あれ以来辺縁、辺境を撮影する時に僕も考えてしまう。

そして今ならはっきり言えるのですが、急激な都市化で忘れられていますが本来私たちの祖先はこういった所で生きて来たのだということ。そもそも日本自体が世界地図で見たら端の端の辺境の民。

本来生きる事はもっとシンプルだった。レイヤーが増え過ぎてそれらが見えにくくなった現代祖谷を訪ねる人は日本のみならず世界に広がっています。

日本の辺縁である四国に住んでる自分も、海外や東京から友人が遊びに来て地元の風景を絶賛してくれることは素直に嬉しい。そういった外部からの目がそこに産まれ育った者に土地への誇りをもたらすきっかけになる。瀬戸内の芸術祭の島で派手なアートの陰に隠れているが、しかし確実に起こっていることもそういうことで、真に大事なコト。

四国にはこんな美しい場所に力強く生きている人たちがいるよー!とこれからも伝え続けたいです。そして是非その土地を訪れ、人と交流して欲しい。日本全体が衰退期に入った今、辺境にこそ未来があると確信しています。




シリーズ「世界大戦の肖像」撮影好調!

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小豆島で行った戦争経験者の古老たちの肖像。次作を祖谷のある三好市で撮影しています。

僕の東京の祖父は憲兵隊長でした。満州へ出兵し、戦後はシベリア抑留を経て帰国。
正月に帰省する度、朝は裏の公園で体操やジョギング。連れて行かれた靖国神社、黒く光り輝く人間魚雷がたまらなく怖かった。食事の席で酔うと始る戦争の話。部屋には天皇陛下の文字がある賞状や勲章が飾られ、それらを闇の中で眺めながら「どこか違う国のもののようだ」と思いながら眠る日々。
早く亡くなったため彼からまとまった話しを聞く事はできなかったのですが、今ではカメラを鋭い眼光で見据える写真を見ながら「もっと話しを聞いておけばよかった」と思います。
何より彼が生きて帰って来なければ僕はこの世にいなかった。

戦前と戦後。そこに蛇のように横たわる断絶がなんなのだろうかと日々思う。自己弁護をよしとしない日本人が多くを語らなかった結果、記録されたことだけが事実になりつつある。
でも、それは本当に私たちの祖父が思っていたことなのだろうか?
社会的な戦争責任ばかりがクローズアップされるけど、もっと大事な精神性、大和魂?それが戦前と戦後ではぷっつりと途切れてしまっていると感じる。戦前の日本は、良き悪きは別にしてこの国の歴史の上に自然な流れとして存在していた。

記録よりも記憶を辿る旅をしてみたいと思う。彼らは私たちであり、私たちは彼らなのだ。今の僕に縁のある古老に会う旅に。残された時間は少ない。今日も、山へ行きます。

※この写真展は2017年2月10日〜24日に徳島県三好市で開催されるマチトソラ芸術祭で行われます。





 
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