四ツ國日記

宮脇慎太郎 Photographer / solow  http://www.shintaromiyawaki.com

写記

2018年ローカルトライブの旅

2018年を振り返ると、災害の多い大変な年だった。自身も南フランスやフィンランドへ、屋久島への旅など移動距離としてはさらに広がった年だった気がする。イベントとしてはソロー6周年の節目としてポリ裏ブックバザールもやり遂げることができ、周囲には本当に感謝しかないです。

しかし水平ではなく垂直の旅として、自分の中で一番掘り下げて行ったのは2019年春頃刊行予定の『ローカル・トライブ』に向け、友人たちを訪ねる旅だった。その撮影と執筆に終始した1年でした。

これは編集者の浅野さんより企画を頂き、写真と文章でのドキュメンタリー本を作れないかという話が発端。僕自身もローカルに帰って来て10年が経とうとしている今、改めて人をフックに四国、瀬戸内の懐に深く入って行けるような気がしている。

人生において誰しも一度はローカルを離れたり、旅に出る。大事なのは自分をその先で見つけたあと、どうやって、どこに着地するのかということだと思う。

ローカルトライブは、グラウンディングの物語として、今現在も都市で生活しながら、いつかローカルにと思い悩んでいる人たちに向けて書いている本だ。誤解しないで欲しいのは、全ての都市生活者を否定するものではないということ。ローカルに帰る事だけが、もちろんグラウンディングではないのだから。


1981やブラックレインが予言していたように、国家と民と精神がこんなに乖離した時代も歴史上なかったと思うし、この分裂症気味な傾向はより加速していく気がしている。


全てが崩壊しつつあるように見える今。中央から周辺へ、高みから地に足の着いた大地へ。3・11などにより強制的に加速された僕たちの世代の魂は、確実に新しい旅を始めている。


これを成長には必要なことと捉え、未来に前向きに進んで行きたい。僕たちはせめて、この大地だけでも取り戻せるのだろうか?


2019年春、新著『ローカル・トライブ』刊行予定!頑張ります。皆さま良いお年を!

多謝◎


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写真は世界の共通言語

先日HPを通して外人からメールが。
読むと祖谷のちいおりで僕の写真集「曙光The light of Iya valley」を見て感激してくれ、
なんとかアメリカで入手できないかというもの。
申し訳ないけど日本国内だけの販売だと伝え、今や残部希少となった曙光を一冊送る事に。
送金が面倒なので写真集のトレードではどう?と伝えると、
自分が載ってるというバンの本を送ってくれた。
http://van-life.net

YOUR HOME ON THE ROAD.
と書かれた本からは広大なアメリカ大陸の大自然を、バンを改造して放浪する人たちの写真がぎっしり。
それれはほとんど手作りだけど、決して安っぽく無くて本当に格好よく、美しい。
海外製のスクールバスやキャンピングカーに混じってトヨタのバンなども見られた。

たとえお金が無くても、豊かな生活が確かにある。
日本は戦後拝金主義になり過ぎた。清貧という言葉が記すように、過去貧乏は決してネガティヴな意味だけではなかったはずなのだから。

いつか僕も車でアメリカ大陸を旅してみたいと思う。
写真はその時も、僕のそばにあるだろう。

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2018年、明けましておめでとうございます。

今年は本の執筆もあり、かなり節目の年になりそう。
何より自分自身が本当にグラウンディング出来ているかどうか。
たかが写真されど写真、風景に食わせてもらってることを自覚しながら頑張ります。

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シリーズ「世界大戦の肖像」撮影好調!

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小豆島で行った戦争経験者の古老たちの肖像。次作を祖谷のある三好市で撮影しています。

僕の東京の祖父は憲兵隊長でした。満州へ出兵し、戦後はシベリア抑留を経て帰国。
正月に帰省する度、朝は裏の公園で体操やジョギング。連れて行かれた靖国神社、黒く光り輝く人間魚雷がたまらなく怖かった。食事の席で酔うと始る戦争の話。部屋には天皇陛下の文字がある賞状や勲章が飾られ、それらを闇の中で眺めながら「どこか違う国のもののようだ」と思いながら眠る日々。
早く亡くなったため彼からまとまった話しを聞く事はできなかったのですが、今ではカメラを鋭い眼光で見据える写真を見ながら「もっと話しを聞いておけばよかった」と思います。
何より彼が生きて帰って来なければ僕はこの世にいなかった。

戦前と戦後。そこに蛇のように横たわる断絶がなんなのだろうかと日々思う。自己弁護をよしとしない日本人が多くを語らなかった結果、記録されたことだけが事実になりつつある。
でも、それは本当に私たちの祖父が思っていたことなのだろうか?
社会的な戦争責任ばかりがクローズアップされるけど、もっと大事な精神性、大和魂?それが戦前と戦後ではぷっつりと途切れてしまっていると感じる。戦前の日本は、良き悪きは別にしてこの国の歴史の上に自然な流れとして存在していた。

記録よりも記憶を辿る旅をしてみたいと思う。彼らは私たちであり、私たちは彼らなのだ。今の僕に縁のある古老に会う旅に。残された時間は少ない。今日も、山へ行きます。

※この写真展は2017年2月10日〜24日に徳島県三好市で開催されるマチトソラ芸術祭で行われます。





 

明けましておめでとうございます。今年は2作目の写真集!

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去年は瀬戸内国際芸術祭の公式カメラマンなど怒濤の一年でした。
年末年始も剣山山頂からの撮影などとにかくバタバタでこのブログも長らく放置してしまっていた。

今年は仕事はもちろんですが、とにかく曙光に続く写真集を完成させたい。
新しい光を感じながらサーフしていきます。





 
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