2008年12月31日
心を盗み見して 重力ピエロより
伊坂幸太郎の作品は文章の展開よりも
その文章、言葉の重みが心地よい。
今回の物語はハルという強姦によって生まれた子と
その兄を中心に展開する。
内容は単に復讐劇だが、
一つ一つのやりとりが
細い内容を太く包む。
伊坂幸太郎のブログを読んでるような感じ。
ハルが何を感じ、考えているのか?
その全てがわかるわけではないが、
その一部をのぞきこむことができた。
それは他ならぬ伊坂幸太郎の
心の中をその一部を盗み見することになるのだろう。
俺のブログをよまれているとき
読んでいる人間に
俺の心を読まれているのかもしれない。