どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは海老名龍人さんの「世界は愛を救わない」です!
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ストーリー A
内容は、世間的には大したことはないな特殊な能力を持つ文芸部の3人。主人公の阿久津吾郎は同じく能力を持つ壇上貫地と石野美香とともに世界征服を目指していた。それは3人が抱えるある秘密から描かれた夢だった。そんなある日、文芸部に開田環子という特殊な能力者がやってきたことて3人の関係に変化が訪れる…とこんな感じです!

〜愛は許されますか?〜
「自殺するには向かない季節」の海老名龍人さんの新作!今回も面白かったです!
強制的に握手をさせたり、存在感を消したりと世界を変えるにはちょっと微妙なマジックの延長のような能力を持つ文芸部の3人。彼ら「愛」にまつわるある秘密で繋がっていて、それを解決するために世界征服を目指している…ちょっと、というかかなり突拍子もない設定ですが、それをすらすらと読ませてくれるのはさすが海老名龍人さんですね。テンポがいいとも文章力がとも違う「説得力」ののうなものを感じます。物語は後輩の開田環子が文芸部にやってきて、ある能力を持つと判明するところから動き始めます。環子の能力で3人が抱える「愛」に関する問題を解決可能な状況になるが、環子は最初は自身の能力を疑います。そして能力を使い信じていく中で明らかになっていく3人の秘密。愛って面倒で信じてもらえなくて、恋とは違って厄介ででも好きだからしょうがない。でもこの気持ちとは決着をつけたい。青春の葛藤の中でそれぞれ道を決めていく姿は派手さはないものの、妙にストンと落ちる面白さがありました。最後もすごく良かったですし、また一つよい青春ものに出会えました!

キャラ A
吾郎はなんかこう言葉にしにくい魅力がありましたね。最初はなんかひねくれている奴と思っていましたが、背景を知ると彼の人間らしい人間らしさに惹かれました。環子はメインヒロインなんですけど、あんまりメインヒロインしていないところが逆に良かったですね。感情が見えづらくてやけに落ち着いていて、そのくせ文芸部の3人の未来を決めてしまう力がある。不思議ちゃんともまた違う魅力がありました。貫地と美香もそれぞれちょっと言葉にはしにくいですけど、魅力的なキャラでした!

最後に
不思議な青春ものでした。でも葛藤があってそれを乗り越えていく様はたしかに青春もので読み終えると腑に落ちる作品でした。おそらく一巻完結ですが、海老名龍人さんの作品はまた読みたいです。


どんな人にオススメか?
ちょっと変わった青春ものが読みたい方は。説明しづらいんですけど、読み終わると納得するというな妙にストンと落ち着く作品なので気になった方は。

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



世界は愛を救わない



著者



海老名龍人



レーベル



講談社ラノベ文庫



ISBN



978-4-06-516968-1


表紙の画像は「版元ドットコム」様より