テスト勉強はテスト前の一週間よりも通常時の方が大切です。
授業の進行に合わせて問題集のマスターを進めておきます。
(私がテスト前の勉強法の記事をあまり書かないのは通常時がメインだと考えているからです。メインの勉強をせずにテスト前だけ短時間やっても高得点が取れないことは明白です。)
そしてテスト前一週間は授業の進行も止まり、復習に専念できる期間となります。
今回はテスト前一週間にどのような勉強をすべきかがテーマです。

①暗記モノ
理科や社会の語句問題や英単語や漢字などは暗記系の問題です。
ですから問題集というよりも暗記ノートを使ってテスト勉強をすることになります。
(社会、理科では問題集を使って復習する場合もあります。)
しかしひとことで暗記といっても膨大な数の暗記事項があります。
とてもそのすべてを覚えなおす時間はありません。

寝ないでやっても量的に無理なのです。
ですから選んで覚えなおす必要があります。
この選ぶ作業は通常時にやっておくのです。
問題集をマスターしながら、自分が覚えにくかった項目を選んでおきます。
その厳選された暗記項目のみテスト前の貴重な時間を使って覚えなおします。

覚えにくい項目というのはすぐに忘れてしまう項目と同義です。
せっかく覚えても二週間もたてば真っ白に忘れてしまいます。
これはその記憶が長期記憶になりにくいということです。
テスト前の一週間が貴重な理由が分かったでしょうか?
テスト直前に覚えた項目は長期記憶にならなくても良いのです。
数日間覚えているだけの短期記憶にさえなっていればテスト本番では正解できます。


②解法のマスターが必要になるもの

数学の問題や国語の文法問題などは解法をマスターしておかないと全く解けない問題です。
これは問題集を実際に自分で解いて教科書から解法を読み込んだりしてマスターします。
しかし解法をどの程度マスターしたかどうかは詳細に判別しておく必要があります。
たとえば以下のような区分けが考えられます。

カテゴリA 最初からノーヒントで正解出来た問題群
これは授業を受けただけで問題が解けて正解出来たタイプです。
解法マスターもスムーズで自然に解けてしまったような問題がたまにあります。
このカテゴリAの問題は復習の必要が全くありません。
そのままテスト本番に突入しても正解することが明白なのです。
正解できる問題を復習することはただの時間の浪費です。

カテゴリB 最初は不正解でも少し解法を読んだらすぐに正解できた問題群
これはノーヒントでは不正解でもすぐに正解できるようになった問題です。
教科書の解説や解法を読むだけですぐに正解できたのですから簡単な問題と思われます。
このカテゴリBの中にはもう一度テスト前復習が必要なものもあります。
しかし中にはすでにマスターレベルに達していてそのままテスト本番でも合格できてしまう問題もあります。
つまりカテゴリBの中身は混合状態と言えます。
復習すべき問題と必要のない問題が混合しているのです。
もちろんくわしく記録をとっていけば判別はある程度可能です。
しかし絶対安全はカテゴリAほどの確実性は得られないと思われます。
カテゴリBは復習すべきものとそうでないものが混ざっています。

カテゴリC マスターするために3回以上かかった問題群
これはその問題をマスターするのに3回以上繰り返して苦労した問題です。
このブログの記事を読んでいる人ならわかりますが、三日以上かかっています。
たとえばマスターするのに7日間もかかった難問は正解できたとしてもすぐに忘れます。
解法が難解で忘れる可能性が高いのです。
そのようなカテゴリCの問題は必ずテスト前に復習する必要があります。
ここでいう復習とは問題をもう一度解きなおして丸付けをすることです。
そして不正解ならば正解するまで教科書などを総動員します。
さらに次の日はノーヒントで解きなおしです。

これらのカテゴリABCの区分け作業はテスト前の一週間ではとても時間的に無理です。
ですから通常時の問題集のマスター作業でカテゴリ区分けも行う必要があります。

まとめ
カテゴリABCと区分け作業ができたらテスト前にどのカテゴリを優先して復習するかがカギになります。カギというのは高得点へのカギです。
まずカテゴリAの復習は厳禁です。カテゴリAはとても簡単な問題群なので得点上昇が見込めないのです。
元から正解できるのに時間を使っても正解できることに変わりはないことになります。
つまり 正解→正解 となり貴重な時間を使った意味がなくなってしまいます。

カテゴリBはどうでしょうか。
カテゴリBは復習によって得点上昇が見込める問題が含まれています。
しかしすでに完全マスターしていて復習が必要ないものもあります。
ですから私は後回しにしています。
時間が余れば復習作業を開始することにしています。

カテゴリCです。
このカテゴリCはマスターしきれていない問題群ということになります。
何もせずにテスト本番に突入すると不正解になる可能性が高いのです。
難問ぞろいで配点も高いと考えられるで私はカテゴリCを優先して復習します。
テスト前の一週間でカテゴリCを復習しておいて短期記憶にさえ入れば勝ちです。
どんな難問でもその短期記憶でテスト本番に正解出来る可能性が濃厚になるのです。
前述の例で表現すると 不正解→正解 となります。
貴重な時間を使った結果、不正解濃厚だった問題が正解濃厚と変化しました。
これでこそ得点上昇を見込める有効な時間の使い方です。

注意 私の場合はカテゴリCもかなり通常時にマスター状態まで高めていました。ですからテスト前復習にも多くの時間は不要となっていました。あまった時間でカテゴリBの半分ぐらいまで復習を完了させてテスト本番を迎えるということが多かったと記憶しています。

追記 このカテゴリ分けは説明の都合上ザックリしたものにしています。
実際にテスト勉強するときは私はもっと細かい分類にしていました。
ただ初心者用にはこのぐらいの分類でも有益です。