悠遊舎:閉館のお知らせ

 皆様に於かれましては御健勝のことと存知ます。
 
 さて突然のお知らせで大変恐縮ですが、2018年8月1日を以って悠遊舎を閉じ、それに伴ってギャラリー、カフェなど全ての営業を休止致しました。

 1997年6月30日に悠遊舎を開館してから21年間、また2003年1月には現代工芸を中心としたギャラリーとして悠遊舎ぎゃらりぃを開廊して15年半の間、試行錯誤をしながらも自分なりに運営に努めて参りましたが、一身上の都合により閉館せざるを得なくなったことは本当に残念に思います。

 自分としてもここ数年の間により多くのお客様にいらして頂けるようになり、漸くギャラリーの経営も余裕が出て来て、まさにこれからさらに質の高い、より良い作品、独創性のある作家を紹介していこうと思っていた矢先のことで非常に忸怩たる思いがあります。

 このような形で永きに亘って情熱を注いで来たギャラリーの仕事を中断せざるを得ないことは自分としても本当に残念でなりません。また様々な形でお世話になった方々には本当に感謝の言葉もありません。

 有難う御座います。

 いつか必ずギャラリーを再開出来るよう暫くの間は充電期間として、じっくりと研鑽に努めたいと思っております。また何処かでお目に掛かることもあろうかと思いますが、その時はまた宜しくお願い致します。

 尚、再開までの期間は下記の通りSNS等を運営して行く予定です。

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gallery@you-yuusya.com:継続

 季節の変わり目ですのでお身体を御自愛ください。
 今後とも宜しくお願い申し上げます。

悠遊舎ぎゃらりぃ 加藤鉄則

「元木貴信 元木庸子 硝子展」のお知らせ

2018年7月20日(金)

二十四節気「小暑」七十二候「鷹乃学習(たかすなわちわざをなす)」

酷暑とも言うべき沸騰しそうなほどの熱暑に、
全国各地で熱中症などの被害が報告されています。
特に甚大な豪雨被害が齎された中国・四国地方では、
被災者の方々、またボランティアに駆け付けた多くの方々も、
十分に水分を摂って体調を崩されませんようお祈り申し上げます。

さて明日より「元木貴信 元木庸子 硝子展」を開催します。

神奈川県横浜市にて製作を続けている元木貴信、庸子は、
人生の伴侶として、そして仕事のパートナーとして、
信頼関係を築きながら創作に励んでいます。
貴信の制作するきちっとした器の数々は使いやすさに定評があり、
その上その独特の感性によって重厚さ、或いは清涼感も兼ね備えた、
職人気質の丁寧で真面目な姿勢が魅力です。
一方、その貴信の作品にサンドブラストと絵付けを施し、
華やかさ、可憐さを感じさせる庸子の作品は、
サンドブラストによる立体感のある表現のお陰で、
鳥や兎など動物たちの表情も生き生きと躍動し、
また花や草木など花鳥風月の世界が浮き立つように私たちに迫ってきます。
それは元木庸子ならではの唯一の硝子の世界と言えましょう

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元木貴信
1972 神奈川県に生まれる
1995 長野ガラス研究所入所
1998 長野オリンピック芸術祭参加(JSGA野外モニュメント展)
2007 伊藤けんじ氏(「彩グラススタジオ」主宰)に師事
2008 国立台湾芸術大学 glass studio resident artist に就任
2010 横浜市に築炉、元木庸子と共に制作を始める
2011 第5回 金津創作の森 酒の器展 入選
2014 黒壁30號館 長浜アートセンター「現代日本ガラス工芸の最前線」180721_motoki_t_works_05
 色を幾重にも重ね合わせ奥行きのある色彩を表現しました。青畳に合う、和みの器を生み出したいと考えています。また飲料などを注いだ時に、揺らめく金属箔の煌きを楽しんで頂きたいです。180721_motoki_t_works_02
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元木庸子
1972 東京都に生まれる
1994 東京理科大学理学部応用化学科 卒業
2004 父 黒住正敬氏に師事
2005 「彩グラススタジオ」(伊藤けんじ氏主宰)にて吹きガラス技法を学ぶ
2008 テーブルウェア フェスティバル入選(‘10入賞)
    国立台湾芸術大学「日本硝子工芸技術講座」講師
2009 川崎市ガラス工芸教室合同作品展 優秀賞受賞
2010 横浜市に築炉、元木貴信と共に制作を始める
2011 第5回 金津創作の森 酒の器展 入選
2014 黒壁30號館 長浜アートセンター「現代日本ガラス工芸の最前線」180721_motoki_y_works_03
 サンドブラストによりガラスに彫刻を施した後、エナメル彩を幾重にも重ねて作品を制作しております。動植物の柔らかな表情や繊細で奥行きのある表現をお楽しみ頂けましたら幸いです。180721_motoki_y_works_02
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会期は8月1日(水)まで、木曜、金曜休館/10時〜18時です。
尚、7月21日(土)、22日(日)は作家が在廊致します。
また、この作品展が悠遊舎ぎゃらりぃでの最後の作品展となりますので、
暑い最中ですがこの機会に是非、御高覧ください。

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悠遊舎ぎゃらりぃ
〒 448-0804
愛知県刈谷市半城土町大湫99-3 悠遊舎1階
tel (0566)61-0321 / fax (0566)61-0321
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「土ノ言ノ葉 part 5 土の構造体」のお知らせ

2018年7月5日(木)

二十四節気「小暑」七十二候「半夏生(はんげしょうず)」

台風のような強い風と雨、
梅雨明け宣言がなされたばかりと言うのに、
むしろそれをせせら笑うような自然の意地悪に、
一喜一憂しても仕方ありません。
自然と共存しながら人間として身を任せるだけです。

さて7月7日(土)より、
「土ノ言ノ葉 part 5 Structure 土の構造体」を開催します。
陶芸と言えば先ずは道具としての「器」、
それでもそれは時に道具以上の意味を持ってしまうことがあります。
人間の持つ精神性が、
そこに何かしらの意味を見出そうとしてしまう癖があるからなのでしょうか。
例えば縄文土器が何ら特別な意味を持たないただの器だったとしても、
そこに私たちは色々な意味付けをし、
そうする中で文化や宗教が生まれて行ったのかもしれません。
今回、出品された作品から私たちはどんな意味を見出すのか、
見届けたいと思います。

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木野智史
1987 京都府に生まれる
2006 京都市立銅駝美術工芸高等学校陶芸科 卒業
2010 京都精華大学芸術学部素材表現学科陶芸科 卒業
2011 第6回 月のアート展 準優秀賞
    第26回 国民文化祭・京都 2011 美術展「工芸」 奨励賞
2012 京都市立芸術大学大学院陶磁器科 修了
    京都市立芸術大学制作展 奨励賞
    第7回 月のアート展 審査員優秀賞
    陶磁器の島AMAKUSA陶芸展 審査員特別賞
2013 大阪工芸展 大阪府教育委員会賞
    The 4th ICMEASymposium 2013 グランプリ
2014 The International Biennale of Ceramics of Marratxi グランプリ
2016 Taiwan Ceramics Biennale 審査員賞
    36 CICA 2016 The Second Prize
2017 パラミタ陶芸大賞展 パラミタ陶芸大賞
2018 有田国際陶磁展 2位・佐賀県知事賞180707_kino_work_02
パブリックコレクション:
富楽国際陶芸博物館(中国)、マラクシー市(スペイン)
新北市立鶯歌陶瓷博物館(台湾)、ニューアーク美術館(アメリカ)
国立スロベニア美術館(スロベニア)、パラミタミュージアム(三重)
兵庫陶芸美術館(兵庫)、ファエンツァ国際陶芸美術館(イタリア)180707_kino_work_03
 私は空間に余韻を残す造形をテーマに制作しています。
 そのプロセスの中で磁器轆轤での造形が現在最も自分に適していて、テクスチャーを消す作業や土の塊が薄くなっていく形に轆轤という技法或いは道具が相応しいと感じます。
 それを用いて作品だけでなく周囲の空間を含み、静かで少し力強く、澄んだ空気を生み出したい。テーマだけでなく素材と技法との関係を織り交ぜながら独創性のある空間を作りたいと思っています。180707_kino_work_04


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馬場康貴
2016 多治見市陶磁器意匠研究所 修了
    第3回金沢世界工芸トリエンナーレ 入選
2017 多治見市陶磁器意匠研究所 セラミックスラボ 修了 
    国際陶磁器展美濃 銅賞 
2018 第115回 有田国際陶磁展 オブジェ部門 熊本放送賞 
現在、岐阜県土岐市にて制作180707_baba_work_02
 無機的な素材感と光と影をテーマに、幾何構造へと昇華した作品作りを心掛けています。
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山岸大祐
1984 愛知県に生まれる
2006 愛知教育大学教教育学部生涯教育課程造形文化コース 卒業
2007 INAXガレリアセラミカ(東京)
2008 愛知教育大学大学院教育学研究科芸術教育専攻 修了
2012 多治見市制施工72周年
        功労者(学術または芸術の振興その他文化の向上に貢献)顕彰
2015 公益財団法人豊田市文化振興財団・豊田文化奨励賞
    美濃焼ミュージアム企画展
        「美濃陶芸の明日展2015」「光庭」合同シンポジウム
    「進化する現代陶芸−今、美濃で」にパネリストとして参加
2016 平成27年度(公財)とよしん育英財団・助成
    Icheon International Inter-local Workshop(韓国・利川)に招待、
              ワークショップとプレゼンテーションを行う。
2017 豊田市民芸の森でアーティストトークとワークショップを行なう。
現在、多治見市文化工房ギャラリーヴォイス 勤務180707_yamagishi_work_03
展覧会
2007 日韓中現代陶芸−新世代の交感展(韓国工芸文化振興院/ソウル)
2008 新進作家による―東海現代陶芸の今―展(愛知県陶磁資料館/瀬戸)
    WAVE 小塩薫/山岸大祐/笹井史恵(ギャラリー顕美子/名古屋)
2012 アーツチャレンジ 2012(愛知県芸術文化センター美術館)
    MINO CERAMICS NOW 2012(岐阜県現代陶芸美術館)
2014 世界とつながる本当の方法 みて・きいて・かんじる陶芸
                     (岐阜県現代陶芸美術館)
    美濃陶芸の明日展2014(美濃焼ミュージアム/多治見)
    現代・陶芸現象展(茨城県陶芸美術館)
    美濃陶磁100展(多治見市産業文化センター)
2015 愛知教育大学—陶とガラスの造形展—(瀬戸市新世紀工芸館)
    第10回 パラミタ陶芸大賞展(パラミタミュージアム/三重)
    美濃陶芸の明日展2015(美濃焼ミュージアム/多治見)
    燒けてかたまれ火の願ひ 2015年の今に表現する明日の陶芸家たち
              (多治見市文化工房ギャラリーヴォイス)
2016 とよたルミアール・プロジェクト #1 「山岸大祐」展
                   (豊田市役所東庁舎)
    アーティストプレぜンテーション&イケムラレイコ
             アーティストビューイング(豊田市文化会館)
    Int'l Inter-local Workshop Exhibition
               (2016 Icheon Ceramics Festival/韓国)
2017 the 9th Gyeonggi international Ceramic Biennale 2017,
                    the thematic exhibition
    ‘Pray_Cherishing Life’(韓国)
2018 古窯復元陶器と現代陶芸no.2(猿投棒の手ふれあい広場)180707_yamagishi_work_04
公募展
2006 第44回朝日陶芸展 入選
2007 第45回朝日陶芸展 入選
2008 第8回国際陶磁器展美濃 入選
2011 第9回国際陶磁器展美濃 陶芸部門銅賞
2013 第1回陶美展 入選
2014 第10回国際陶磁器展美濃 陶芸部門坂重雄セラミックス賞
2016 現在形の陶芸 萩大賞展 入選180707_yamagishi_work_02
 以前は「やきもの」を表現するために、自分の中でその意味とやり方を求めていました。そのうち自分なりの意味とやり方を見つけることができ、それからは自分の中で何を表現したいのだろうと考える時間が増えました。
 考えついた言葉は後付けの理由で、それを踏まえて思考を進めながらも、どこか本当ではないだろうという気持ちを持っています。
 作品に強い意図を込められないという自覚を持ちつつも、見た人に何か影響を与えたいという我が侭を「祭器」という言葉に放り込みます。
 何かを祀る行為に自分の諸々を埋葬します。無責任にも、そこから他者が何かを汲み出してくれたら、それは幸せです。

会期は7月15日(日)まで、会期中無休です。
尚、7月7日(土)は作家が在廊致します。
この機会に是非、御高覧ください。

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悠遊舎ぎゃらりぃ
〒 448-0804
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悠遊舎:閉館のお知らせ

 7月を迎え各地で梅雨明け宣言も出されるようになり、漸く夏本番、2018年も後半戦に突入です。

 さて急なお知らせで大変恐縮ですが、この8月1日を以って悠遊舎を閉じることとなりました。

 1997年6月30日に悠遊舎を開館してから21年間、現代工芸を中心としたギャラリーとして悠遊舎ぎゃらりぃを開廊して15年半の間、試行錯誤をしながらも自分なりに運営に努めて参りましたが、一身上の都合により閉館せざるを得なくなったことは本当に残念に思います。

 自分としてもここ数年の間により多くのお客様にいらして頂けるようになり、漸くギャラリーの経営も余裕が出て来て、まさにこれからさらに質の高い、より良い作品、独創性のある作家を紹介していこうと思っていた矢先のことで非常に忸怩たる思いがあります。

 このような形で永きに亘って情熱を注いで来たギャラリーの仕事を中断せざるを得ないことは自分としても本当に残念でなりません。また様々な形でお世話になった方々には本当に感謝の言葉もありません。

 有難う御座います。

 今はただギャラリーの再開を目指して、どのように動いて行こうかと模索しているところです。

 いつかまた何処かで必ずお目に掛かれるよう努めて参ります。

 季節の変わり目ですのでお身体を御自愛ください。
 今後とも宜しくお願い申し上げます。

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「光の在り処 part 4 透き通るかたち」のお知らせ

2018年6月22日(木)

二十四節気「芒種」七十二候「梅子黄(うめのみきばむ)」

先日の地震は本当に吃驚しました。愛知県でもかなり揺れました。
まだ寝ていましたが直ぐに飛び起きて、
テレビを付け地震速報に見入ってしまいました。
何人かの方にも連絡を取り無事を確認し、漸く一息つけました。
このところ頻繁に地震が起きているので、
災害に備えることは本当に大切なことと改めて痛感しています。
皆さんもくれぐれも気を付けてお過ごしください。

さて明日より「光の在り処 part 4 透き通るかたち」が始まります。
硝子に関わらず陶芸でも漆芸でも、
工芸は常に「道具」か「美術」かの二者択一を迫られると言う、
古くて新しい命題が存在します。
その境界線を越えて存在するモノになれるのか?
作家の自己への問い掛けは常に観る者にも向けられているように思います。
この機会に作家と一緒にその問いに対する答えを見つけてみませんか。

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加藤千佳
1994 兵庫県に生まれる
2015 第57回大阪工芸展 新人賞
    第53回兵庫工芸展 兵庫県教育委員会賞
2016 神戸芸術工科大学先端芸術学部クラフト・美術学科 卒業
    神戸芸術工科大学卒展 学科賞
    大阪工芸展 NHK大阪放送局長賞
    第55回日本現代工芸美術展 入選(’17)
    第55回日本現代工芸美術展近畿展 KBS京都賞
    第54回兵庫工芸展 準大賞
    Young Art Taipei
    神戸アートマルシェ
    KOGEI Art Fair Kanazawa
2017 第3回金沢・世界工芸コンペティション 入選
    県展 (公財)伊藤文化財団賞
    雪のデザイン賞 入選
2018 神戸芸術工科大学大学院芸術工学研究科総合アート&デザイン専攻 卒業180623_kato_work_02
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 水の変化の一種でしかない氷や雪。私は幼い頃から水の状態変化や現象に魅力を感じていました。「草地に白化粧する霜」「冬の朝の窓につく水滴」「氷を境に上と下の情景」「窓ガラスに模様する霜」それらは時に儚く、美しく、脅威であもあります。
 何気ない日常の中に「美」と「芸術性」を感じるのです。
 一定の条件下でしか存在できない氷や雪を、ガラス素材に現れる力の痕跡を利用し表現したいと思います。180623_kato_work_03


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佐々木雅浩
1969 愛知県に生まれる
1993 愛知教育大学総合造形コース 卒業
1995 富山ガラス造形研究所 研究科 卒業
1996 金沢卯辰山工芸工房 ガラス工房専門員(〜2001年)
1997 金沢市工芸展 北陸放送社長賞 
1998 金沢市工芸展 金沢名鉄丸越社長賞
1999 ‘99日本現代ガラス展・能登島 銀賞
    金沢市工芸展 金沢市工芸協会会長賞
     ‘99世界工芸コンペティション・金沢 優秀賞
    吉野谷村 アート アンド クラフトin御仏供杉 大賞
2001 金沢わん・one大賞 優秀賞
    金沢市工芸展 金沢市長奨励賞
2009 第4回KOGANEZAKI・器のかたち・現代ガラス展『VESSEL』
                黄金崎グランプリ
    第4回現代ガラス展in山陽小野田 土屋審査員賞
    New Glass Review 30
2010 国際ガラス展・金沢2010 奨励賞
    New Glass Review 31180623_sasaki_work_02
●展覧会
1995 「日本現代ビードロ展」Fundacion Centro Nacional Del Vidrio(Spain)
1996 「現代ガラス六人展」サンクリノ美術館(熱海市)
2000 「Streams Of Light」Grand Crystal Museum(台湾)
    「日本の現代ガラス展」小野田サンパーク(山口)
2001 「現代ガラスの魅力展」姫路市立美術館(姫路)
2002 「北陸のガラス展」金津創作の森美術館(福井)
2008 「彼方へ -土×ガラス- 安藤郁子 佐々木雅浩」瀬戸新世紀工芸館(愛知)
2015 「韓・日ガラス造形交流展」Glass Island Mac Art Museum(韓国)
2016  アートフェア東京(東京)
    「Collision & Fission – Exhibition of Contemporary Glass Artist」
                   Tianyuan Glass Art Center(中国)
2017 「Life-world /lebenswelt Ausstellung Exhibition」
                  Alexander Tutsek-Stiftung(ドイツ)
    「Japanisches Glas heute」
        Glasmuseum Frauenau/Lette Glass Museum (ドイツ)
2018 「愛知のガラス展〜愛知、教育現場からのガラスの表現」 大一美術館180623_sasaki_work_03
●パブリック コレクション
金沢市、能登島ガラス美術館、吉野谷村、Grand Crystal Museum、星稜高校
富山ガラス美術館、ウェスティン ナゴヤキャッスル、金沢卯辰山工芸工房
Glass Furnace、黄金崎クリスタルパーク、Alexander Tutsek-Stiftung
Lette Glass Museum180623_sasaki_work_04
 私は『工芸』を語る時、「機能性」や「実用性」を条件とする事に違和感を覚えています。『工芸』と言う言葉は明治以降に使われ始め、その後、柳宗悦の民芸運動に端を発する「用の美」という概念が現在の『工芸』の後ろ盾になっている事は否めません。「用の美」と言う概念は用途のある器物を合理的な形で作った弥生土器をルーツにし、現代の日本の工芸やデザインにも大きな影響を及ぼしている事も事実です。
 しかし私は日本人の原初的な行為から現在の『工芸』を見ていくことが重要だと考えており、ルーツは縄文時代にまでさかのぼると考えています。縄文人は素材を用いてその制作過程から神々と交信して形を導き出し、生きる事を祈るように造形表現をしてきました。そうした人間の精神性を素材を用いて造形表現する行為こそが、日本の『工芸』の源流であり芸術活動の根幹だと強く思うのです。
 私は吹きガラスと言う技法を用いて制作しています。それは炎を前にして素材と格闘し素材の見せる魅力的な形体の一瞬をとどめる造形表現です。制作は何人かのチームで行い全員が息を合わせて同じ方向を見つめ、意思を通わせながら制作しなくてはいけません。少しの判断ミスで瞬時にガラスは割れてしまいます。それは非常に儚く危うい素材の一側面です。多くの人は、ガラスは冷たく硬いイメージを抱いていますが、溶けたガラスを扱う私には、熱く柔らかく、時には艶めかしく有機的な形体を表出させます。炉の中で熱せられながら増殖し成形され緩やかに変形していく様は妖艶で、まるで生き物が成長しているかのようです。
 私は吹きガラスの制作現場は古来よりの祭りの場であり、作者は炎の前で精神を研ぎ澄まして神々に祈るシャーマンの様な存在だと感じています。私は作品を作る際、吹きガラスの特徴であるライブ感を大切にして制作をしており、具体的な形体やイメージを持って制作に向かっておりません。その時の気持ちやその場の空気に身を委ね、ガラスの瞬間の表情を見つめながら造形をしています。決して概念を形体にするのではなく、素材から感じるエネルギーに導かれるように形体が生まれ出るような感じです。
 それは自然(素材)と対峙し、神々に生を祈るように造形を行った縄文人の行為と同様の表現活動であり、芸術表現だと考えています。
 私は『工芸』を「用の美」や「応用美術」という枠から解放し、純粋な芸術表現として世に問う事を試みています。それは決して現代アートに迎合するのでは無く、古来より人類が行ってきた自然との営みの中から生まれでる、素材と人間との関係から造形し表現する行為『工芸』の文脈を、既存の芸術の文脈と同列に位置づけさせることです。その為、西洋における彫刻とは異なる文脈で成立してきた、日本古来の美意識から生まれ出た立体表現『工芸』として、作品を世に発信していきたいと考えております。

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高木基栄
1984 愛知県に生まれる
2007 愛知教育大学 卒業
2010 富山ガラス造形研究所 卒業
2011 石川の現代工芸展 大賞
2012 現代茶湯アワード弐〇壱弐 グランプリ
2013 金沢卯辰山工芸工房 修了
    テーブルウェアフェスティバル2013 佳作
2015 世界工芸コンペティション・金沢2015茶の時空間 現代創意賞
2016 アートフェア富山 特別賞
現在  金沢市にて制作

パブリックコレクション:名古屋市立工芸高校、常陸国出雲大社
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 ボクは特に作品を制作する上で特別コンセプトを立てたり、テーマを立てることがあり
ません。学生の頃からコンセプトやテーマがないことが悩みでした。
 さらに言えば、他の作家が自作について堂々と「コンセプトは〜」と自ら話し出したり、すぐにコンセプトについて尋ねてくる観客のことが嫌いです。それは今まで見てきた人たちが話すコンセプトというものについての言葉選びがあまりにも陳腐でリアリティがなかったからかもしれません。
 好きなものや人に対して、その好きな理由を言葉で表すことができる時点で薄い(浅い)という感じに似ていると思っています。
 ガラスという素材を扱う上で、ガラスに対しての向き合い方は作家ごとにそれぞれあると思いますが、その向き合い方・関わりあい方は長年ガラスと正面から向き合い、ガラスについて思い悩むことで、お互いの距離感を掴み出来上がった関係性だと思います。
 ボクの場合は学生の頃から、工芸の素材としてガラスを触り、工芸の造形として作品の形を考えてきたので、今となってはどう転んでも工芸がベースの作品に「なってしまう」ような気がしています。
 一工芸家としてガラスと関わっていると、目の前のガラスのことで手一杯になってしまい、コンセプトやテーマなどという他ごとを考えている余裕はありません。
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●作品「存在証明」について
 このことを前提に、最近の作品について思うことを書くとすれば、今展示で出品している作品は初めて銀鏡反応を使い、作品全体を鏡状にしています。
 最近(まだ深く読み込めていないですが)般若心経に興味があります。般若心経の中の「自分という実態はこの世界の中にどこにも存在はしなかった」という口語訳を読んで、学生の頃から抱えていた「コンセプトがない」というコンプレックスから解放されました。「色不異空空不異色」や「色即是空空即是色」もいいですね。
 全ては「たまたま」です。
 たまたま1984年に、たまたま愛知県で生まれたボクが、たまたまガラス作家になり、たまたまボクが吹きガラスで吹いた球体が集まってできた物体がボクの作品です。
 ボクの作品を見てください。鏡状の作品はそれを見る人の姿も写し込みその表情を変えます。つまり、ボクが見ているボクの作品と、他の人が見たボクの作品は別のものとは言えませんか?そんなことを考えていたら、ああ正に般若心経でいう「空(くう)」だなあと思い、作品の名前を「存在証明」と名付けました。
 そんなことを嘯きながらのらりくらりと作品や工芸について話してみたりもしますが、実は裏では作品を工芸の文脈内でどう串刺しにして、自作を歴史上でどういうポジションとして置いていくか、ということも考えていたりもしますが、全てを書き尽くしてしまうと面白くないので、この先はまた別の機会にお話できたらと思います。180623_takagi_work_04


会期は7月1日(日)まで、会期中無休/10時〜18時です。
尚、6月23日(土)は加藤千佳、高木基栄、佐々木雅浩が、
6月24日(日)にも高木基栄が在廊致します。
この機会に是非、御高覧ください。

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悠遊舎ぎゃらりぃ
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「近藤良典の硝子 石井雄次の金属」のお知らせ

2018年6月1日(金)

二十四節気「小満」七十二候「麦秋至(むぎのときいたる)」

昨日までずっと不安定な天気、雨がしとしと降り続けていました。
それでも今日の五月晴れは本当に清々しくて、
このまま梅雨に入ってしまわぬようにと祈るばかりです。

さて明日より「近藤良典の硝子 石井雄次の金属」が始まります。
今回で4回目となるコラボレーション、
前回にも増して二人の作品が進化し続けていることが分かります。

180602_kondo_work_02
近藤良典
1975 大阪に生まれる
2001 独学でソフトガラスを始める(とんぼ玉を作り始める)
2002 ボロシリケイトガラスを始める
2005 千葉県柏市に移住
2008 「The Art exhibition of glass MARBLE & PAPERWEIGHT」
                      (悠遊舎ぎゃらりぃ)
    雑誌『LAMMAGA 6号』MARBLEで掲載
    雑誌『KINARI』1号に特集掲載
2009 雑誌『LAMMAGA 8号』 技法紹介で掲載
   「The Art exhibition of glass MARBLE& PAPERWEIGHT」
                      (悠遊舎ぎゃらりぃ)
2010 「The Alphabet Marble Contest 2010 in USA」
             審査員投票と一般投票で優勝
2011 「The Alphabet Marble Contest 2011 in USA」
             審査員投票で2位/一般投票で優勝
    雑誌『The FLOW』USAのバーナーワーク専門雑誌の表紙に作品掲載
2013 Treating Yourself Expo Flame Off in Toronto(カナダ)
                    Team JAPAN 優勝
2014 American Glass Expo (AGE) in Las Vegas (USA)
       2013年度 ベストマーブル作家賞 受賞(オンライン投票にて)
    Team Japan Show 2014(渋谷)
    妖怪獣(YO-KAI-JU)(アムステルダム)
    COUNTER CULTURE GLASS at Habatat Galleries(フロリダ)
2015 ALL JAPAN SHOW 2015(渋谷)
2016 Team Japan Show(バンクーバー)
2017 Team Japan Show(バンクーバー)180602_kondo_work_03180602_kondo_work_05

180602_kondo_work_04
 ボロシリケイトガラスによってマーブルを創り続けて来た近藤良典、そのことで特にアメリカに於いて高い評価を受けて来た彼が、さらに進化を遂げようと今回は初めて立体(sculpture)に挑戦しました。
 硝子の球体であるマーブルでは表現し切れない新しいカタチを模索し、また様々なアーティスト達とコラボレーションする中で大いに刺激を受け、どんどん自分の世界を広げ深め続けています。
 立体作品(sculpture)を発表するのは今展が初めてです。180602_kondo_work_01


180602_ishii_work_01
石井雄次
1971 東京に生まれる
1994 宝塚造形芸術大学プロダクトデザイン学科 卒業
1998 JJA ジュエリーコンテスト 関東通商産業局長賞
2009 国家一級貴金属装身具制作技能士 取得
2013 「應需細工所」オープン
    ヒコ・みずのジュエリーカレッジにて特別講師
2015 第28回 技能グランプリ 日本3位180602_ishii_work_04
180602_ishii_works_05
 23年間、ジュエリー職人としてオーダーを制作する傍ら、8年前より絡繰りジュエリー[gimmick jewelry]を制作し、個展や全国百貨店、アートイベントにて発表しています。
 2013年から「應需細工所」として古民家のショップをオープンしましたが、今春、制作に専念するためアトリエ兼自宅を兵庫県篠山の里山に移転、森の中のアトリエでジュエリーのみならずオブジェの制作を開始しました。
 今回のコラボレーションについては、今までの制作順序とは逆の方向で何か新しい発見があるかな、というものを二人で探してみたとっかかりの作品です。今回は初めて、先ず自分が自由に作り、その完成後に近藤さんが主にカタチの制約を受けることで「球」以外のカタチにトライしてもらいました。制作方法もカタチも今までに無いものになり、互いに刺激になったように思います。今後もこのスタイルも併せて次の構想を話しています。180602_kondo&ishii_work_01
180602_kondo&ishii_work_02
 ソロ作品については、明確なテーマは持たず、「身に付ける」という根本の枠を取り外した事が一番やってみたかったことで、大きさや重量・華奢さや構造(尖っていたり・細かったり)を無視してみる、その先の自由さで主に生き物をカタチにしました。プロフィールボードの左上にある英語の3つの単語が現在のワタシが大切にしたいことです。180602_ishii_work_03
「今」
「直感」
「楽しむ」
180602_ishii_work_02
 作りたいもののイメージはおぼろげに出発して完成に向かって作業を進めるのではなく、制作している最中の完成に向かうプロセスの中で自由な方向に向かえること自体を直感で選びとって楽しみながら進めていく、ということです。何かの答えを見据えて完成度を上げたり、完全や完璧に近付けるのではなく、ともかく最中を楽しむ時に思いがけず生まれる「こっちに進もう」という選択が最終的にどうなるか、という積み重ねがどんなカタチになり、ともすれば次の作品のとっかかりをも掴んでいく、そんなプロセスであったりスタイルであったり、なのです。
 なので大きなコンセプトはありません。「この人、楽しんでるな」と思ってもらえることが作品から出ていたら嬉しいと思っています。

会期は6月13日(水)まで、木曜、金曜休館/10時〜18時です。
尚、6月2日(土)、3日(日)は作家が在廊致します。
この機会に是非、御高覧ください。

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〒 448-0804
愛知県刈谷市半城土町大湫99-3 悠遊舎1階
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「蓼喰ふ虫も酒器好き 2018」のお知らせ

2018年5月11日(金)

二十四節気「立夏」七十二候「蚯蚓出(みみずいずる)」

GWも明けて五月晴れの毎日と言いたいところですが、
今年は何となく未だ肌寒さが続いていてどうもすっきりしません。
暦の上ではもう夏なんですから、
気持ち好く初夏の清々しさを堪能したいものです。

さて明日より「蓼喰ふ虫も酒器好き 2018」が始まります。
現在、酒器の作品展は様々な場所で開催され、
非常に人気の高い企画となっています。
それまであまり作家の創る器に関心がなかった層も、
ぐい呑みの作品展などを切っ掛けにして工芸に関心を持つようになり、
若いコレクターも増えて来ているように思います。
悠遊舎ぎゃらりぃでもこの「蓼喰ふ虫も酒器好き」展は今回で12回目を迎え、
多くのお客様に喜んで頂いていると自負しています。

今回の作品展では陶芸、硝子、金工の作家5人に出品をお願いしました。
全ての作家がこちらでは初めてのお目見えです。
どんな作品が出品されることか、自分もとてもワクワクしています。
御期待ください。

180512_ishibashi_works_02
石橋咲実(金工)
1995 愛知県に生まれる
2015 京都伝統工芸大学校金属工芸専攻 入学
    京都伝統工芸大学校 第20回卒業・修了制作展
    第45回伝統工芸日本金工展
2016 京都伝統工芸大学校 第20回卒業・修了制作展
       一般社団法人伝統的工芸品産業振興協会賞
    第45回伝統工芸日本金工展 21+部門 入選
2017 京都伝統工芸大学校金属工芸専攻 卒業
    京都伝統工芸大学校 第21回卒業・修了制作展
    「工芸とアートの金沢オークション」出品
2018 第13回京の伝統工芸新人作品展 佳作
現在  長野県にて制作活動中180512_ishibashi_works_03
 金属の持つ様々な色や輝きを組み合わせて、絵を描くように作品を作り上げています。また「蛤型酒器 貝覆い」のように漆と金属を組み合わせた作品も、今後の制作のテーマの一つです。
 それぞれの美しさを引き立て合い、金属だけや漆だけでは表現できない作品を作っていきたいと思います。鍛金による造形と彫金による加飾を楽しんで頂ければと思います。180512_ishibashi_works_01


180512_ichikawa_works_01
市川知也(硝子)
1974 滋賀県に生まれる
1997 朝日硝子製作所 勤務(~1999)
1999 黒木国昭氏に師事(グラスアート黒木 〜2013)
2014 日本伝統工芸富山展 高岡市長賞
    伊丹国際クラフト展 入選
    富山市美術展 奨励賞(’15)
2015 テーブルウェア大賞プロ部門 入選
    伝統工芸諸工芸部会展 入選
    日本伝統工芸富山展 奨励賞(’16)
2016 テーブルウェア大賞プロ部門 優秀賞 及び 審査員特別賞
2017 作家として独立
    富山市美術展工芸部門 大賞180512_ichikawa_works_03
 日本人の誇るべき精神文化「静寂閑雅」を自分なりの感性で表現した作品を制作しております。「日々感激、日々感動、日々感謝」をモットーに心の内から滲み出る情熱作品を目指し精進する毎日です。
 今回、制作した作品の中で「左業」は最新作です。その中でも「凄金」は初披露となります。「左業」は日頃からお世話になっているお鮨屋さんからのリクエストで誕生しました。
 そのお鮨屋さんの大将の頭文字が「し」、大将を紹介してくれた方の頭文字が「せ」、それにお鮨の「す」、頭文字が全て「さ行」。それに左利きの自分が「自分の技で生み出す作品」と言うことで「左業」と名付けました。180512_ichikawa_works_02


180512_oida_works_01
種田真紀(陶芸)
1978 岐阜県に生まれる
2001 名城大学法学部法学科 卒業
2008 京都伝統工芸大学校 卒業
    山本芳岳氏に師事 
2011 石川県九谷焼資料館「赤の系譜展」
2013 独立
    石川県立伝統産業工芸館「九谷の赤と青」
    ルーブル美術館「世界伝統工芸品展」180512_oida_works_02
 「赤絵線描」と言う上絵技法を使って器に絵付けをしています。
 白と赤のバランスを大切に、現代に合ったデザインの器を追求しています。思わず手に取りたくなるような可愛い器を作れるように日々励んでいます。180512_oida_works_03


180512_ooishi_works_03
大石さくら(陶芸)
1986 大阪府に生まれる
2007 第二十七回越前陶芸まつり『ユニークな器展 2007』 特別賞
2009 近畿大学芸術学科造形芸術コース陶・オブジェゼミ 卒業
2011 石川県立九谷焼研修所本科 卒業
    第二十六回石川の現代工芸展 テレビ金沢社長賞
2012 石川県立九谷焼研究所研究科 卒業
    公益財団法人金津創作の森 就職
2017 大阪にて活動180512_ooishi_works_02
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 【植物と生物、平面と立体】
 絵柄を立体化させることで目で見て触れて楽しめる器をテーマに制作しています。

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下 和弘(陶芸)
1971 大阪府に生まれる
1995 佐賀県立有田窯業大学校研究科 卒業
    鯉江良二氏に師事
1996 三重県伊賀市にて独立
    国際陶磁器展美濃
2010 NHK「器 夢工房」180512_shimo_works_03
180512_shimo_works_01


会期は5月23日(水)まで、10時〜18時/木曜、金曜休館です。
尚、明日5月12日(土)は種田真紀が在廊します。
この機会に是非、御高覧ください。

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悠遊舎ぎゃらりぃ
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「加飾的硝子」のお知らせ

2018年4月14日(土)

二十四節気「清明」七十二候「鴻鴈北(こうがんかえる)」

数日前から少しづつ花粉症も落ち着いてきたような気がします。
例年に比べて軽かった今年の花粉症、
今後、少しづつ治まっていってくれると良いのですが…
今年の桜は一気に咲いて一気に散ってしまい、
自分は花見に間に合いませんでした。
来年はこんなことにならぬよう早め早めに行動するよう心掛けたく思います。

さて明日より「加飾的硝子」が始まります。
通常、作品展は土曜に始めるのが常ですが、
今回は私用があり明日、日曜からの開催となりました。

今回は5人の作家にお願いしています。
初めて御紹介する作家2人に、久し振りの出番となった作家が3人です。
ギャラリー内はとても賑やか、華やかな雰囲気に包まれています。
硝子の透明感のある鮮やかな色彩が色とりどり咲き乱れておりますので、
観ているだけでも華やいだ気分になれると思います。

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伊藤かおり
    国立音楽大学器楽科ハープ専攻科 卒業
    第三回 国際ハープ会議(ウィーン) 参加
    国際ジャズ&ポップスハープフェスティバル(モントレー) 参加
2000〜 外航客船による世界一周クルーズにエンターテイナーとして乗船
2001 演奏活動の傍ら硝子制作を始める
2010 ビアマグランカイ8 入選
2016 東日本伝統工芸展 入選
    第五回 そば猪口アート公募展 入選
2018 丹青会 招待作家枠にて出展
現在 ハーピストとして活動しながら硝子制作を続ける
180415_ito_works_03
 私自身が美しく輝くものが好きなので、切子のまばゆい程のキラキラ感を楽しんで頂けるような作品作りを心掛けています。特にグラスやぐい呑みは飲む人が一番美しい状態を見られるよう、覗き込んだ時が一番楽しめるようにデザインしていますので、是非お手に取って覗いて見て頂きたいです。
 サンドブラストの柔らかな表情と、切り子のガラス本来の煌めきという一見相反する表現を一つの器の中に閉じ込め、また最近はそれらをより生かせるよう、キルンワークで生地から制作する事にこだわっています。180415_ito_works_01


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大豆生田綾子
1975 栃木県に生まれる
1996 女子美術短期大学 卒業
    草木染め 修業
1997 江戸切子 修業
2014 現代日本ガラス 工芸の最前線
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 切り子とサンドブラストという技法を用いて、器という用途のあるものをより楽しく使えるように、そして使っていて幸せな気持ちになれるような器を目指して制作しています。180415_oomameuda_works_02


180415_kigoshi_works_01
木越あい
1988 多摩美術大学立体デザイン科クラフト専攻ガラスコース 卒業
1990 多摩美術大学大学院デザイン科修了
1994 世界現代ガラス展 (北海道立近代美術館)
2017 Japanese Glass Today (ドイツ)(’18)
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 宙吹きにて3色以上の透明色を薄く表面に重なるように器を作り、冷めてからサンドブラストで色を彫って絵を描いています。
 物語を感じる絵をガラスという透ける素材を通して描きたいと考えています。手前と奥の絵を呼応させたり、擦りガラスと透明な部分の違いで意味を持たせたり、器という立体物に絵がある楽しさを追求しています。180415_kigoshi_works_03


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佐野 猛
1960 東京都に生まれる
1984 法政大学社会学部社会学科 卒業
1996 オーストラリア国立大学キャンベラ美術学校ガラス科大学院 修了
1998 Glass Studio SANOSANO 設立
2002 第49回 日本伝統工芸展 日本工芸会奨励賞
2003 第19回 伝統工芸第七部会展 文化庁長官賞
2006 第45回 日本伝統工芸富山展 高岡市教育委員会賞
2007 第21回 伝統工芸諸工芸部会展 朝日新聞社賞
    国際ガラス展 金沢2007 審査員特別賞
2015 アートフェア富山2015 準グランプリ
2016 越中アートフェスタ 大賞
2017 日本クラフト展 大賞
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 吹きガラスの技法では球体の形が基本なのですが、電気炉で板を作り吹きガラスの工程で組み立てることで、柔らかさもある四角い作品を作りました。電気炉で板を作る工程で緻密な模様を作れるところが特に楽しいです。180415_sanot_works_03


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佐野曜子
1962 東京に生まれる
1985 成蹊大学文学部英米文学科 卒業
1996 オーストラリア国立大学キャンベラ美術学校ガラス科大学院 修了
1998 Glass Studio SANOSANO 設立
2002 第3回 清洲国際工芸ビエンナーレ 銅賞
2005 第20回 伝統工芸諸工芸部会展 第20回記念賞
2008 第26回 朝日現代クラフト展 奨励賞
    第55回 日本伝統工芸展 NHK会長賞
2009 第48回 日本伝統工芸富山展 富山支部賞
2016 越中アートフェスタ 優秀賞
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 色を何重にも巻き時間をかけカットする作品を今まで作ってきましたが、今回は電気炉で板を作り吹きガラスの工程で膨らます技法で作りました。板を作る段階で、よりで自由な感じでパーツを並べています。180415_sanoy_works_03


会期は4月25日(水)まで、10時〜18時/木曜、金曜休館です。
尚、4月16日(月)は伊藤かおりが在廊致します。
この機会に是非、御高覧ください。

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「木霊する場所 -木の造形展-」のお知らせ

2018年3月30日(金)

二十四節気「春分」七十二候「桜始開(さくらはじめてひらく)」

今年は落ち着いていたと思っていた花粉症も、
いよいよ1週間ほど前から始まってしまいました。
それでも平年に比べて症状がとても軽く、
これも日頃の行いのお陰と皆様に感謝致しております(^o^)

さて明日より「木霊する場所 -木の造形展-」を開催します。
今まで悠遊舎ぎゃらりぃでは、
木と言えば「木工家具展」を何度か開催して来ましたが、
木の彫刻(オブジェ)の作品展は初めてです。
作家によっては家具を始めとした様々な木工芸を学び、
そんな中で自分の思いを託せる作品として彫刻の世界へと進んだ作家もいます。
今回、出品して頂く作家はどの作家も愛知県は初お目見えです。
同じ木でありながら、それぞれに全く違った個性を持った作家たちです。
それでも木の持つ独特の風合いや手触りから感じるものがあれば幸いです。

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馬場勝とし
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その作品に共感して頂ければ幸いです。180331_baba_works_01


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藤沼 哲
 ニュージーランド滞在を期にウッドターニングにひかれる(それ以前はファインセラミックスのエンジニアとして生体材料、分析機器、自動車エンジン部品の仕事をしていました)。独学で木工旋盤技術を習得し、1996年より生木を使った器の創作を開始。1998年アメリカの展覧会に参加した事をきっかけにウッドターニング彫刻、ウッドアートの創作を始める。
1998 Pathways98 (アメリカ)入選
    7th Works in Wood  (アメリカ)入選
    日本クラフト展 入選
2000 Little Bowl Show(カナダ)招待出展
    8th Works in Wood  (アメリカ)入選
2001 Turned Multiples II(アメリカ、カナダ)招待出展
    Challenge VI Roots(アメリカ)入選
    朝日現代クラフト展 入選
2002 Emma Lake Collaboration 2002(カナダ)招待参加
2004 From Sea to Odyssey(アメリカ)入選
2007 Turn-fest (オーストラリア)参加
2008 Echo Lake Collaboration X(USA)招待参加
    レジデンスプログラム International Turning Exchange
        (Wood Turning Center Philadelphia, USA)
    allTURNatives Form+Spirit 2008
        (Wood Turning Center Philadelphia, USA)
2011 SOFA Chicago(’12 ’13,’15,’16,’17)
    アートフェア +PLUS-ULTRA(’12, ’14, ’15, ‘16)
2012 Life Aquatic (The Center for Art in Wood, USA)
    ROBIN WOOD'S CORES RECYCLED
                (The Center for Art in Wood, USA)
2014 Bartram’s Boxes Remix(The Center for Art in Wood, USA)
    Craft ACT artist in residence program(オーストラリア)
2015 Bogs and Fens – Craft ACT Artist-in-Residence(オーストラリア)
    Australian National Botanic Gardens   ‘Their Story’ Exhibition

コレクション
American Association of Woodturners
Wood Turning Center (現 The Center for Art in Wood)

Awards
2008 Purchase Award(AAW)

Publication
2010 Woodturning (UK) No.222

2012 Craft Arts International (Au) issue 86
2013 月刊美術  No.449
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 私は自然に非常に高い関心があります。
 私は幼少の頃から自然の中で遊び自然に親しんできました。自然の中にいると「なんだこれは!?」と思う瞬間にとても心が動かされます。それは未知の物を発見した喜びや、知的欲求を刺激された事だと思います。
 私はこの「なんだこれは!?」を作品として表現したいと考えています。
 自然物はパターン、規則性を持っています。 中心線、くり返し、枝分かれや境界があります。しかしそれは定規できっちり測ったような物ではなく、ある曖昧さ、揺らぎを持っています。私はその曖昧なところ、揺らぎに美しさを感じます。私が美しい、面白いと感じたパターンなどの「自然の記憶の断片」を再構築した物が私の作品です。
 ある人が私の作品を以下のように紹介してくださいました。
「何かの、本物っぽいんだよなぁ」
このコメントこそ、藤沼哲の造形を見事に言い得た表現かもしれません。自然の中に実在する様々な有機物。それに対する興味と驚嘆、崇敬が、集まって重なって形成された作品。具象の集合による抽象造形彫刻。
「何処かに生息してそう」
「見たことないけど見たことありそう」
そんな、木とは思えない木の傑作。

 私は作品にタイトルをつけません。それは私の作品が鑑賞者の脳細胞を刺激しそれぞれの体験に基づく千差万別な見え方、感情、感想を引き出す事が私の美術表現だと考えているからです。
 私は展覧会では作品を手に取ってあらゆる方向から観察して欲しいと思っています、森の中で私がそうするように。

 私の創作工程の特徴はウッドターニング(木工旋盤による加工)を取り入れている事です。木のかたまりを回転させながら削る行為です。
 回転運動は身の回りに溢れています。天体(惑星の動き)、車輪、ギヤ、歯車etc…回転運動は私にとって自然そのもの、途切れなく続くものの象徴です。私にとって回転運動は有機的な独特のフォームを生む重要なプロセスです(もともとウッドターニングは器や家具の部材などファンクショナルなものを作る工作法でしたが、30年ほど前からアメリカで「自己表現」「芸術活動」のためにウッドターニングを用いた創作が活発になります。やがてウッドターニング、ファニチャー、彫刻などを融合してウッドアートと呼ぶようになりました)。180331_fujinuma_works_03


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福田 亨
1994 北海道小樽市に生まれる
2013 北海道おといねっぷ美術工芸高校 卒業
2015 京都伝統工芸大学校木工専攻 卒業
    木象嵌技法の立体表現を開始
2016 阿部一馬 x 福田亨 二人展
    巧美展
2017 北海道音威子府村を拠点に制作開始
    現代日本の匠
    Spring ephemeral
    ジャパン エディション
    たいせつなもの展 -いちご-
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天然木の色味や木目を用いて、
木工の装飾技法である木象嵌を主体とした立体作品を制作しております。
生き物の生命感を意識し、生態などの背景を切り取り作品としています。
180331_fukuda_works_03

会期は4月8日(日)まで、会期中無休/10時〜18時です。
尚、3月31日(日)は藤沼哲、福田亨が在廊致します。
この機会に是非、御高覧ください。

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雪の北海道へ、あくまでも出張です。

2018年3月21日(水)

二十四節気「春分」七十二候「雀始巣(すずめはじめてすくう)」

3月も終わりに近づいたと言うのに、未だに花粉症の症状が出ずにいます。
今年は花粉量が少ないと言う話は聞いていませんが、
それでも何故か症状が出ないのは自分の友人に言わせれば、
「もしかすると北海道に行っていたからなのでは?」とのこと。
そうなのです、3月の初めに北海道へ行って参りました。

 3月4日(日)の早朝から、昨年秋から中部⇄札幌に就航したAir Asiaを利用して3日間の滞在でした。往復で9,000円と言う何とも有難い価格設定。これは「北海道へ行けっ!」と言う神様の思し召し…と言うことにして、まだ雪の残る真冬の北海道へ旅立ったのでした。行きの便では富士山が澄んだ空気の中とても綺麗に見えて得した気分です。

 本当は札幌在住の作家さんに御挨拶したかったのですが、お忙しくされていることもあって今回は会えず仕舞い。仕方なく昼前に札幌駅に到着してから、先ずは駅前の食堂にてランチ→1回目の海鮮丼。冬の北海道と言えばやはりこれを忘れる訳にはいきません。新鮮な海の幸を手軽に楽しめるのも北海道ならではです。
 その後は観光も兼ねて定山渓温泉に日帰り入浴して来ました。今年に入ってからの初温泉は大雪の中の露天風呂など、なかなか趣のある冬景色が堪能出来ました。
 その夜は札幌駅近くのホテルで明日の音威子府行きに備えます。

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 北海道の2日目、今回の北海道出張の目的は音威子府に行くことでした。
 音威子府村(おといねっぷむら)は札幌から特急列車で3時間以上、旭川を経由して宗谷本線で北へ一路、稚内よりも南に位置する北海道で一番小さい村です。人口は800人、御多聞に洩れず高齢化が進んでいますが、音威子府が特徴的なのは、一方で高校生が120人住んでいるのです。北海道おといねっぷ美術工芸高等学校が村内にあり、この高校は美術教育に於いて有名で、全国からこの高校を目指してやって来る生徒がいるのだそうです。ちっとも知らなかった!
 そしてこの高校を10年ほど前に卒業し、その後、京都伝統工芸大学校で木工芸を学び、現在は音威子府へ戻って働きながら木彫をしている福田亨氏に会いにここまでやって来ました。
 札幌駅を出発したのは7時30分、旭川までが約90分、旭川を出てからはとにかく雪雪雪、途中、落雪を心配して列車が徐行運転するなど、雪国の大変さを身に沁みて感じながら、それでもこんなところへ来る機会はそうそうあるものではありません。そのことに寧ろちょっとしたワクワク感を感じながらの道中でした。
 20分ほど遅れて音威子府に到着したのは11時過ぎ、雪はそれほど強くは降ってはいませんでしたが風のない曇天の静かな村です。氷点下まで下がってはいませんでしたが、それでも気温は0℃近く、ピンと張り詰めた空気を感じます。小さな田舎の駅まで福田亨氏に迎えに来て貰って、雪が3mほど積もっている雪道をごとごと揺られながら、彼の仕事場でもある村営の木の体験施設「木遊館」へ。
 初めてお会いする福田亨氏は20代後半、礼儀正しく落ち着きを感じる青年でした。
 彼はここで木工のインストラクターをしながら創作活動に励んでいます。彼の生み出す作品、自ら「立体木象嵌」と名付けた技法を使って彫刻作品を創っています。
 象嵌はもともと金工などでよく見られる技法の一つで、模様を刻んだ溝などに他の素材を嵌め込んで文様を描き出す技法です。福田氏は土台となる木に細かい溝を彫り込んで、そこに自ら見つけ出して来た違う木の素材を嵌め込んで、植物や虫などの彫刻作品を制作しています。
 その作品は非常に精密な技術を必要とし、また素材となる木には一切の着色を施さずに制作するため、例えば赤い花弁を表現するために赤い木の素材を探して森に入ったりすることもあるようです。北海道の原野のど真ん中に位置する村でもあるため木の材料には事欠きませんが、それでも自分の表現にぴったり来る素材を見つけるのは至難の技でしょう。そう言った彼自身のこだわりが作品に格調を与え、まだ若い作家であるにも関わらず作品の持つ静謐な、それでいて強い存在感を感じさせるのかも知れません。
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 木と言えば自分のような勉強不足の人間からすれば、素材でそんなに大きな違いがあるとは思えなかったのですが、木それぞれに柔らかさ、手触り、そして色の違いがあり、思っていた以上に様々な表情を持っていることに気付きます。福田氏が木の素材を保管している引き出しの中なども見せて貰ったのですが、例えば緑色をした木があって、これは緑青腐れ菌と言うきのこの仲間が木を分解するときに青緑色の色素を出すことで、木そのもが変色してしまうのだそうです。そういった様々な表情を持つ木を集めて来ては、象嵌と言う技法で作品を生み出している福田氏の作品は非常に緻密な細工、技術の元に達成される境地にある作品です。
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 悠遊舎ぎゃらりぃで3月31日(土)から開催される「木霊する場所 木の造形展」にて、彼の作品を紹介することになっています。宜しければ福田氏の生み出す小さな宇宙を体感しにいらしてください。尚、3月31日(土)には福田氏が音威子府村からはるばる在廊してくれることになっていますので、この機会に是非、足をお運びください。
 15時過ぎには特急にて音威子府を出発し、旭川で乗り換えて札幌に到着したのは19時頃。途中、雪景色をうっすらと夕陽が照らしてその綺麗だったこと!雪の大変さは想像が尽きますが、それ以上にその美しさも堪能出来た旅でした。

 北海道の3日目、名古屋への帰りの便は19時30分だったので、それまで小樽でのんびり過ごすことにしました。勿論、小樽といえば硝子の街ですし色々と勉強も兼ねてのことですが…
 小樽へ来たのは10年以上振り、こぢんまりとした中に歴史的建造物や美味しいグルメなども目白押しでとても好きな街です。駅を降りてから先ずはひたすら海へ、煉瓦倉庫街の手前を右に折れて「大正硝子館」へ向かいます。「月下美人」と言うとんぼ玉専門のギャラリー&ショップへ。そこは悠遊舎ぎゃらりぃでもお付き合い頂いている川北友果さんが何度か個展をされているギャラリーで、御挨拶も兼ねて伺いました。
 「月下美人」は若い女性の店長さんが一人で切り盛りしていて、かなり精力的に活動されている印象でした。取り扱っている作家さんもとても質が高く、本当に良い作品を取り揃えてみえるギャラリーでした。また小樽に行くことがあれば遊びに行かせて貰おうと思います。
 「月下美人」を出て、取り敢えず昼食を取ろうと駅前の三角市場へ。ここまで来たら再びの海鮮丼しかないでしょう。市場の中の滝波食堂さんにて並ぶこと30分、美味しい美味しい雲丹とイクラと蟹のわがまま丼を頂きました。実は音威子府でお会いした福田亨氏はもともと小樽の出身、彼のお母様の知り合いの食堂でした。そのお陰で蟹汁のサービスをして貰ったりと人の縁とは有難いものです。その後、商店街の中にある「あまとう」と言う老舗の和洋菓子屋の2階で善哉を頂いて、16時30分小樽発千歳行きの列車にて空港へ。
 空港で山ほど土産を買い、じゃがぽっくるは3箱(でも本当はもっと買いたかった(T_T)、ルタオやらマルセイバターサンドやら…そして最後に念願のジンギスカン丼を晩飯に食して北海道を後にしました。

 今回の旅で思った以上に北海道を身近に感じることが出来ました。まだ秋冬の北海道しか経験がないので、次には春夏の北海道を堪能しに戻って来たいと思います。

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