「加飾的硝子」のお知らせ

2018年4月14日(土)

二十四節気「清明」七十二候「鴻鴈北(こうがんかえる)」

数日前から少しづつ花粉症も落ち着いてきたような気がします。
例年に比べて軽かった今年の花粉症、
今後、少しづつ治まっていってくれると良いのですが…
今年の桜は一気に咲いて一気に散ってしまい、
自分は花見に間に合いませんでした。
来年はこんなことにならぬよう早め早めに行動するよう心掛けたく思います。

さて明日より「加飾的硝子」が始まります。
通常、作品展は土曜に始めるのが常ですが、
今回は私用があり明日、日曜からの開催となりました。

今回は5人の作家にお願いしています。
初めて御紹介する作家2人に、久し振りの出番となった作家が3人です。
ギャラリー内はとても賑やか、華やかな雰囲気に包まれています。
硝子の透明感のある鮮やかな色彩が色とりどり咲き乱れておりますので、
観ているだけでも華やいだ気分になれると思います。

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伊藤かおり
    国立音楽大学器楽科ハープ専攻科 卒業
    第三回 国際ハープ会議(ウィーン) 参加
    国際ジャズ&ポップスハープフェスティバル(モントレー) 参加
2000〜 外航客船による世界一周クルーズにエンターテイナーとして乗船
2001 演奏活動の傍ら硝子制作を始める
2010 ビアマグランカイ8 入選
2016 東日本伝統工芸展 入選
    第五回 そば猪口アート公募展 入選
2018 丹青会 招待作家枠にて出展
現在 ハーピストとして活動しながら硝子制作を続ける
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 私自身が美しく輝くものが好きなので、切子のまばゆい程のキラキラ感を楽しんで頂けるような作品作りを心掛けています。特にグラスやぐい呑みは飲む人が一番美しい状態を見られるよう、覗き込んだ時が一番楽しめるようにデザインしていますので、是非お手に取って覗いて見て頂きたいです。
 サンドブラストの柔らかな表情と、切り子のガラス本来の煌めきという一見相反する表現を一つの器の中に閉じ込め、また最近はそれらをより生かせるよう、キルンワークで生地から制作する事にこだわっています。180415_ito_works_01


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大豆生田綾子
1975 栃木県に生まれる
1996 女子美術短期大学 卒業
    草木染め 修業
1997 江戸切子 修業
2014 現代日本ガラス 工芸の最前線
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 切り子とサンドブラストという技法を用いて、器という用途のあるものをより楽しく使えるように、そして使っていて幸せな気持ちになれるような器を目指して制作しています。180415_oomameuda_works_02


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木越あい
1988 多摩美術大学立体デザイン科クラフト専攻ガラスコース 卒業
1990 多摩美術大学大学院デザイン科修了
1994 世界現代ガラス展 (北海道立近代美術館)
2017 Japanese Glass Today (ドイツ)(’18)
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 宙吹きにて3色以上の透明色を薄く表面に重なるように器を作り、冷めてからサンドブラストで色を彫って絵を描いています。
 物語を感じる絵をガラスという透ける素材を通して描きたいと考えています。手前と奥の絵を呼応させたり、擦りガラスと透明な部分の違いで意味を持たせたり、器という立体物に絵がある楽しさを追求しています。180415_kigoshi_works_03


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佐野 猛
1960 東京都に生まれる
1984 法政大学社会学部社会学科 卒業
1996 オーストラリア国立大学キャンベラ美術学校ガラス科大学院 修了
1998 Glass Studio SANOSANO 設立
2002 第49回 日本伝統工芸展 日本工芸会奨励賞
2003 第19回 伝統工芸第七部会展 文化庁長官賞
2006 第45回 日本伝統工芸富山展 高岡市教育委員会賞
2007 第21回 伝統工芸諸工芸部会展 朝日新聞社賞
    国際ガラス展 金沢2007 審査員特別賞
2015 アートフェア富山2015 準グランプリ
2016 越中アートフェスタ 大賞
2017 日本クラフト展 大賞
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 吹きガラスの技法では球体の形が基本なのですが、電気炉で板を作り吹きガラスの工程で組み立てることで、柔らかさもある四角い作品を作りました。電気炉で板を作る工程で緻密な模様を作れるところが特に楽しいです。180415_sanot_works_03


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佐野曜子
1962 東京に生まれる
1985 成蹊大学文学部英米文学科 卒業
1996 オーストラリア国立大学キャンベラ美術学校ガラス科大学院 修了
1998 Glass Studio SANOSANO 設立
2002 第3回 清洲国際工芸ビエンナーレ 銅賞
2005 第20回 伝統工芸諸工芸部会展 第20回記念賞
2008 第26回 朝日現代クラフト展 奨励賞
    第55回 日本伝統工芸展 NHK会長賞
2009 第48回 日本伝統工芸富山展 富山支部賞
2016 越中アートフェスタ 優秀賞
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 色を何重にも巻き時間をかけカットする作品を今まで作ってきましたが、今回は電気炉で板を作り吹きガラスの工程で膨らます技法で作りました。板を作る段階で、よりで自由な感じでパーツを並べています。180415_sanoy_works_03


会期は4月25日(水)まで、10時〜18時/木曜、金曜休館です。
尚、4月16日(月)は伊藤かおりが在廊致します。
この機会に是非、御高覧ください。

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悠遊舎ぎゃらりぃ
〒 448-0804
愛知県刈谷市半城土町大湫99-3 悠遊舎1階
tel (0566)61-0321 / fax (0566)61-0321
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「木霊する場所 -木の造形展-」のお知らせ

2018年3月30日(金)

二十四節気「春分」七十二候「桜始開(さくらはじめてひらく)」

今年は落ち着いていたと思っていた花粉症も、
いよいよ1週間ほど前から始まってしまいました。
それでも平年に比べて症状がとても軽く、
これも日頃の行いのお陰と皆様に感謝致しております(^o^)

さて明日より「木霊する場所 -木の造形展-」を開催します。
今まで悠遊舎ぎゃらりぃでは、
木と言えば「木工家具展」を何度か開催して来ましたが、
木の彫刻(オブジェ)の作品展は初めてです。
作家によっては家具を始めとした様々な木工芸を学び、
そんな中で自分の思いを託せる作品として彫刻の世界へと進んだ作家もいます。
今回、出品して頂く作家はどの作家も愛知県は初お目見えです。
同じ木でありながら、それぞれに全く違った個性を持った作家たちです。
それでも木の持つ独特の風合いや手触りから感じるものがあれば幸いです。

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馬場勝とし
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その作品に共感して頂ければ幸いです。180331_baba_works_01


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藤沼 哲
 ニュージーランド滞在を期にウッドターニングにひかれる(それ以前はファインセラミックスのエンジニアとして生体材料、分析機器、自動車エンジン部品の仕事をしていました)。独学で木工旋盤技術を習得し、1996年より生木を使った器の創作を開始。1998年アメリカの展覧会に参加した事をきっかけにウッドターニング彫刻、ウッドアートの創作を始める。
1998 Pathways98 (アメリカ)入選
    7th Works in Wood  (アメリカ)入選
    日本クラフト展 入選
2000 Little Bowl Show(カナダ)招待出展
    8th Works in Wood  (アメリカ)入選
2001 Turned Multiples II(アメリカ、カナダ)招待出展
    Challenge VI Roots(アメリカ)入選
    朝日現代クラフト展 入選
2002 Emma Lake Collaboration 2002(カナダ)招待参加
2004 From Sea to Odyssey(アメリカ)入選
2007 Turn-fest (オーストラリア)参加
2008 Echo Lake Collaboration X(USA)招待参加
    レジデンスプログラム International Turning Exchange
        (Wood Turning Center Philadelphia, USA)
    allTURNatives Form+Spirit 2008
        (Wood Turning Center Philadelphia, USA)
2011 SOFA Chicago(’12 ’13,’15,’16,’17)
    アートフェア +PLUS-ULTRA(’12, ’14, ’15, ‘16)
2012 Life Aquatic (The Center for Art in Wood, USA)
    ROBIN WOOD'S CORES RECYCLED
                (The Center for Art in Wood, USA)
2014 Bartram’s Boxes Remix(The Center for Art in Wood, USA)
    Craft ACT artist in residence program(オーストラリア)
2015 Bogs and Fens – Craft ACT Artist-in-Residence(オーストラリア)
    Australian National Botanic Gardens   ‘Their Story’ Exhibition

コレクション
American Association of Woodturners
Wood Turning Center (現 The Center for Art in Wood)

Awards
2008 Purchase Award(AAW)

Publication
2010 Woodturning (UK) No.222

2012 Craft Arts International (Au) issue 86
2013 月刊美術  No.449
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 私は自然に非常に高い関心があります。
 私は幼少の頃から自然の中で遊び自然に親しんできました。自然の中にいると「なんだこれは!?」と思う瞬間にとても心が動かされます。それは未知の物を発見した喜びや、知的欲求を刺激された事だと思います。
 私はこの「なんだこれは!?」を作品として表現したいと考えています。
 自然物はパターン、規則性を持っています。 中心線、くり返し、枝分かれや境界があります。しかしそれは定規できっちり測ったような物ではなく、ある曖昧さ、揺らぎを持っています。私はその曖昧なところ、揺らぎに美しさを感じます。私が美しい、面白いと感じたパターンなどの「自然の記憶の断片」を再構築した物が私の作品です。
 ある人が私の作品を以下のように紹介してくださいました。
「何かの、本物っぽいんだよなぁ」
このコメントこそ、藤沼哲の造形を見事に言い得た表現かもしれません。自然の中に実在する様々な有機物。それに対する興味と驚嘆、崇敬が、集まって重なって形成された作品。具象の集合による抽象造形彫刻。
「何処かに生息してそう」
「見たことないけど見たことありそう」
そんな、木とは思えない木の傑作。

 私は作品にタイトルをつけません。それは私の作品が鑑賞者の脳細胞を刺激しそれぞれの体験に基づく千差万別な見え方、感情、感想を引き出す事が私の美術表現だと考えているからです。
 私は展覧会では作品を手に取ってあらゆる方向から観察して欲しいと思っています、森の中で私がそうするように。

 私の創作工程の特徴はウッドターニング(木工旋盤による加工)を取り入れている事です。木のかたまりを回転させながら削る行為です。
 回転運動は身の回りに溢れています。天体(惑星の動き)、車輪、ギヤ、歯車etc…回転運動は私にとって自然そのもの、途切れなく続くものの象徴です。私にとって回転運動は有機的な独特のフォームを生む重要なプロセスです(もともとウッドターニングは器や家具の部材などファンクショナルなものを作る工作法でしたが、30年ほど前からアメリカで「自己表現」「芸術活動」のためにウッドターニングを用いた創作が活発になります。やがてウッドターニング、ファニチャー、彫刻などを融合してウッドアートと呼ぶようになりました)。180331_fujinuma_works_03


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福田 亨
1994 北海道小樽市に生まれる
2013 北海道おといねっぷ美術工芸高校 卒業
2015 京都伝統工芸大学校木工専攻 卒業
    木象嵌技法の立体表現を開始
2016 阿部一馬 x 福田亨 二人展
    巧美展
2017 北海道音威子府村を拠点に制作開始
    現代日本の匠
    Spring ephemeral
    ジャパン エディション
    たいせつなもの展 -いちご-
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天然木の色味や木目を用いて、
木工の装飾技法である木象嵌を主体とした立体作品を制作しております。
生き物の生命感を意識し、生態などの背景を切り取り作品としています。
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会期は4月8日(日)まで、会期中無休/10時〜18時です。
尚、3月31日(日)は藤沼哲、福田亨が在廊致します。
この機会に是非、御高覧ください。

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悠遊舎ぎゃらりぃ
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愛知県刈谷市半城土町大湫99-3 悠遊舎1階
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雪の北海道へ、あくまでも出張です。

2018年3月21日(水)

二十四節気「春分」七十二候「雀始巣(すずめはじめてすくう)」

3月も終わりに近づいたと言うのに、未だに花粉症の症状が出ずにいます。
今年は花粉量が少ないと言う話は聞いていませんが、
それでも何故か症状が出ないのは自分の友人に言わせれば、
「もしかすると北海道に行っていたからなのでは?」とのこと。
そうなのです、3月の初めに北海道へ行って参りました。

 3月4日(日)の早朝から、昨年秋から中部⇄札幌に就航したAir Asiaを利用して3日間の滞在でした。往復で9,000円と言う何とも有難い価格設定。これは「北海道へ行けっ!」と言う神様の思し召し…と言うことにして、まだ雪の残る真冬の北海道へ旅立ったのでした。行きの便では富士山が澄んだ空気の中とても綺麗に見えて得した気分です。

 本当は札幌在住の作家さんに御挨拶したかったのですが、お忙しくされていることもあって今回は会えず仕舞い。仕方なく昼前に札幌駅に到着してから、先ずは駅前の食堂にてランチ→1回目の海鮮丼。冬の北海道と言えばやはりこれを忘れる訳にはいきません。新鮮な海の幸を手軽に楽しめるのも北海道ならではです。
 その後は観光も兼ねて定山渓温泉に日帰り入浴して来ました。今年に入ってからの初温泉は大雪の中の露天風呂など、なかなか趣のある冬景色が堪能出来ました。
 その夜は札幌駅近くのホテルで明日の音威子府行きに備えます。

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 北海道の2日目、今回の北海道出張の目的は音威子府に行くことでした。
 音威子府村(おといねっぷむら)は札幌から特急列車で3時間以上、旭川を経由して宗谷本線で北へ一路、稚内よりも南に位置する北海道で一番小さい村です。人口は800人、御多聞に洩れず高齢化が進んでいますが、音威子府が特徴的なのは、一方で高校生が120人住んでいるのです。北海道おといねっぷ美術工芸高等学校が村内にあり、この高校は美術教育に於いて有名で、全国からこの高校を目指してやって来る生徒がいるのだそうです。ちっとも知らなかった!
 そしてこの高校を10年ほど前に卒業し、その後、京都伝統工芸大学校で木工芸を学び、現在は音威子府へ戻って働きながら木彫をしている福田亨氏に会いにここまでやって来ました。
 札幌駅を出発したのは7時30分、旭川までが約90分、旭川を出てからはとにかく雪雪雪、途中、落雪を心配して列車が徐行運転するなど、雪国の大変さを身に沁みて感じながら、それでもこんなところへ来る機会はそうそうあるものではありません。そのことに寧ろちょっとしたワクワク感を感じながらの道中でした。
 20分ほど遅れて音威子府に到着したのは11時過ぎ、雪はそれほど強くは降ってはいませんでしたが風のない曇天の静かな村です。氷点下まで下がってはいませんでしたが、それでも気温は0℃近く、ピンと張り詰めた空気を感じます。小さな田舎の駅まで福田亨氏に迎えに来て貰って、雪が3mほど積もっている雪道をごとごと揺られながら、彼の仕事場でもある村営の木の体験施設「木遊館」へ。
 初めてお会いする福田亨氏は20代後半、礼儀正しく落ち着きを感じる青年でした。
 彼はここで木工のインストラクターをしながら創作活動に励んでいます。彼の生み出す作品、自ら「立体木象嵌」と名付けた技法を使って彫刻作品を創っています。
 象嵌はもともと金工などでよく見られる技法の一つで、模様を刻んだ溝などに他の素材を嵌め込んで文様を描き出す技法です。福田氏は土台となる木に細かい溝を彫り込んで、そこに自ら見つけ出して来た違う木の素材を嵌め込んで、植物や虫などの彫刻作品を制作しています。
 その作品は非常に精密な技術を必要とし、また素材となる木には一切の着色を施さずに制作するため、例えば赤い花弁を表現するために赤い木の素材を探して森に入ったりすることもあるようです。北海道の原野のど真ん中に位置する村でもあるため木の材料には事欠きませんが、それでも自分の表現にぴったり来る素材を見つけるのは至難の技でしょう。そう言った彼自身のこだわりが作品に格調を与え、まだ若い作家であるにも関わらず作品の持つ静謐な、それでいて強い存在感を感じさせるのかも知れません。
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 木と言えば自分のような勉強不足の人間からすれば、素材でそんなに大きな違いがあるとは思えなかったのですが、木それぞれに柔らかさ、手触り、そして色の違いがあり、思っていた以上に様々な表情を持っていることに気付きます。福田氏が木の素材を保管している引き出しの中なども見せて貰ったのですが、例えば緑色をした木があって、これは緑青腐れ菌と言うきのこの仲間が木を分解するときに青緑色の色素を出すことで、木そのもが変色してしまうのだそうです。そういった様々な表情を持つ木を集めて来ては、象嵌と言う技法で作品を生み出している福田氏の作品は非常に緻密な細工、技術の元に達成される境地にある作品です。
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 悠遊舎ぎゃらりぃで3月31日(土)から開催される「木霊する場所 木の造形展」にて、彼の作品を紹介することになっています。宜しければ福田氏の生み出す小さな宇宙を体感しにいらしてください。尚、3月31日(土)には福田氏が音威子府村からはるばる在廊してくれることになっていますので、この機会に是非、足をお運びください。
 15時過ぎには特急にて音威子府を出発し、旭川で乗り換えて札幌に到着したのは19時頃。途中、雪景色をうっすらと夕陽が照らしてその綺麗だったこと!雪の大変さは想像が尽きますが、それ以上にその美しさも堪能出来た旅でした。

 北海道の3日目、名古屋への帰りの便は19時30分だったので、それまで小樽でのんびり過ごすことにしました。勿論、小樽といえば硝子の街ですし色々と勉強も兼ねてのことですが…
 小樽へ来たのは10年以上振り、こぢんまりとした中に歴史的建造物や美味しいグルメなども目白押しでとても好きな街です。駅を降りてから先ずはひたすら海へ、煉瓦倉庫街の手前を右に折れて「大正硝子館」へ向かいます。「月下美人」と言うとんぼ玉専門のギャラリー&ショップへ。そこは悠遊舎ぎゃらりぃでもお付き合い頂いている川北友果さんが何度か個展をされているギャラリーで、御挨拶も兼ねて伺いました。
 「月下美人」は若い女性の店長さんが一人で切り盛りしていて、かなり精力的に活動されている印象でした。取り扱っている作家さんもとても質が高く、本当に良い作品を取り揃えてみえるギャラリーでした。また小樽に行くことがあれば遊びに行かせて貰おうと思います。
 「月下美人」を出て、取り敢えず昼食を取ろうと駅前の三角市場へ。ここまで来たら再びの海鮮丼しかないでしょう。市場の中の滝波食堂さんにて並ぶこと30分、美味しい美味しい雲丹とイクラと蟹のわがまま丼を頂きました。実は音威子府でお会いした福田亨氏はもともと小樽の出身、彼のお母様の知り合いの食堂でした。そのお陰で蟹汁のサービスをして貰ったりと人の縁とは有難いものです。その後、商店街の中にある「あまとう」と言う老舗の和洋菓子屋の2階で善哉を頂いて、16時30分小樽発千歳行きの列車にて空港へ。
 空港で山ほど土産を買い、じゃがぽっくるは3箱(でも本当はもっと買いたかった(T_T)、ルタオやらマルセイバターサンドやら…そして最後に念願のジンギスカン丼を晩飯に食して北海道を後にしました。

 今回の旅で思った以上に北海道を身近に感じることが出来ました。まだ秋冬の北海道しか経験がないので、次には春夏の北海道を堪能しに戻って来たいと思います。

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「ランプワークの世界展 2018 -春-」のお知らせ

2018年3月9日(金)

二十四節気「啓蟄」七十二候「蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)」

3月に入って急に寒さも和らぎ、
南風とともに花粉も飛ぶ季節となりました。
隣の畑では梅も満開となり、
少し遅めの梅見に気分も浮かれています。

さて明日より「ランプワークの世界展 2018 -春-」を開催します。
悠遊舎ぎゃらりぃ開廊から数えて15年が過ぎましたが、
その当時からずっと取り上げ続けて来たランプワーク。
あの当時は未だごく一部のファンの間で人気があったに過ぎませんでした。
年月を経てコアグラスやボロシリケイトグラスなどによる、
新しい表現も次第に人気と知名度を上げ、
今ではとんぼ玉などによるアクセサリーだけでなく、
蓋物やマーブルといった新しいジャンルを開拓し、
さらにダイナミックで繊細な表現を獲得しつつあります。
そのこともあって少しづつコレクター層も厚くなり現在に至っています。
今回の作品展では世界的な規模で活躍する若手の作家を中心に、
今後の日本のランプワーク界を担う作家を取り上げました。

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秋葉 絢
1978 神奈川県に生まれる
2003 多摩美術大学工芸学科ガラス専攻卒業
    大学卒業後、自宅工房にて制作活動
2010 多摩美術大学工芸学科にて特別講義(’11,’16)
2012 第12回 日本のガラス展
2014 富山ガラス造形研究所にて特別講義
    トレックガラス工芸教室(東京)バーナーワーク講師
2015 タマビガラス(多摩美術大学美術館)
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 日々の暮らしの中で、触れ、感じ、育ててきた、小さな幸せを、色彩豊かに、丁寧にかたちにしていきたいと思っています。180310_akiba_works_01


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定榮政隆
1988 鹿児島県に生まれる
2009 Azul glass 高橋克明氏に師事
2011 ガラス工房 Caspol glass 設立
2015 作家:定榮政隆として活動開始
    Art Marble & Paperweight 2015/神戸(’17, ’18)
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 大好きな家族に恵まれて、大好きなことを仕事にして生きている。こんなに幸せでいいのだろうかと、時折、不安になる。
 作品を創作することは苦悩との戦いだと考える時期が長かった自分にとって、創作そのものが楽しくて楽しくてしょうがない今の状況は、まさか夢の中にいるのではないか?と思わせるには十分だ。
 私にとって作品は言葉や文字と同じような伝達ツールである。作品を通して伝えられる想い、表現できる事柄は自分の内包しているものだけである。
 今、私が内包しているもの、私が制作することができる作品。「生きるってこんなにも楽しくて、こんなにも愛おしくて、こんなにも幸せだ」ってこと。
 私の作品が見る人にとって小さな喜びとなることを願い、創作活動を続けています。
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田中福男
2016 「木々のアトリエ」(助賛展示)東京都美術館
2017 「FORM & ESSENCE」AKI GALLERY/台湾
2017 「新宿高島屋美術画廊10周年記念 〜そして広がる〜」新宿高島屋10階美術画廊
2017 ART OSAKA 2017
    「小さなアートの専門展」新宿高島屋10階美術画廊
    KOGEI Art Fair Kanazawa 2017
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 今回の作品展にあたってテーマとしたのは「時と花」です。その日の空気を閉じ込め「タイムカプセル」としての作品を制作しました。また「Veins」のシリーズは花弁と葉脈に見立てたギミックを作品に込め、光を透過させるとその様が浮き上がってきます。180310_tanaka_TopnochAquaTimecapsule180206


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半田朋実
1977 奈良県に生まれる
1999 とんぼ玉の製作開始
2008 ボロシリケイトガラスでの製作開始
2014 神戸とんぼ玉ミュージアムにて個展
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 制作するにあたりいつも心掛けている事は色味を大切にすることです。1つの作品の中にある様々な色の中で1つだけ飛び出ないように、調和し合うようにしています。
 作品は自分自身が楽しんで作り、人にも感動であったりワクワクした気持ちを与えられれば良いなと思っています。180310_handa_works_03


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三宅隆夫
1980 三重県に生まれる
2004 ボロシリケイトを素材にバーナーワークを始める。
2008 世界一周の旅に出て30カ国以上を放浪する。
2014 ラスベガスにて行われたAGE(American Glass Expo)に初出展。
    以降、多くのアメリカ人作家とのコラボレーション制作など、
    精力的にアメリカでの活動を行う。
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 マーブル、ペンダント両作品ともに、細かいドットワークで細密模様を描いております。両作品ともオリジナルの技法であるダブルレイヤー(二層構造)になっており、一層目と二層目の模様がリンクしています。180310_miyake_works_03


会期は3月21日(水)まで、10時〜18時/木曜、金曜休館です。
尚、3月10日(土)、11日(日)は定榮政隆が鹿児島より、
また、3月10日(土)は三宅隆夫も三重より在廊致します。
この機会に是非、御高覧ください。

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悠遊舎ぎゃらりぃ
〒 448-0804
愛知県刈谷市半城土町大湫99-3 悠遊舎1階
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「器 四者四様 2018」のお知らせ

2018年2月15日(木)

二十四節気「立春」七十二候「魚上氷(うおこおりをいずる)」

2月も半ばを過ぎ少しづつ春が近づいて来ている…と言いたいところですが、
北陸では凄まじい豪雪の影響で甚大な被害が出ているようです。
1日も早い復旧を只管に願うばかりです。

さて2月17日(土)より「器 四者四様 2018」が始まります。
今回の作品展ではとても心が元気になるような、
カラフル&パワフルな器が集まりました。
作家それぞれに工夫を凝らして独特の世界観を表現しています。
春を待つ季節だからこその明るい気分にさせてくれる作品だと思います。

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高橋亜希
1976 京都府に生まれる
1999 佐賀県立有田窯業大学校 卒業
2003 第2回「若き作り手を育てるクラフトコンペ」奨励賞
2008 高岡クラフトコンペ 入選
   伊丹国際クラフト展 入選
2011 第4回 現代茶陶展 入選
2013 日韓陶芸交流 2013 慶尚北道陶磁器文化互展
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 「Hokusai」のシリーズはその名の通り、葛飾北斎へのオマージュとして創っています。
 その他の「Sora」「時の森」「砂時計」のシリーズは全て「時」をテーマに制作しています。時間の流れやその不思議について思いを巡らしながら創作に励んでいます。
 「sora」は地球の時間の流れやそこに住む人間のエネルギーについて、また「時の森」は森が育つ時間などの風景を描いています。また「砂時計」は細胞から順番に発達していく全てのものを風景に描きこみました。180217_takahashi_works_04


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西 崇
1988 和歌山県に生まれる
2013 大阪芸術大学芸術学部工芸学科陶芸コース 卒業
   創工会企画 新進作家展(京都文化博物館)
現在 大阪芸術大学工芸学科陶芸コース 非常勤副手
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180217_nishi_works_03
 以前より多くの色を使った器を作ってきました。何色かのラインで構成される「Borders」シリーズや、単色の「mono」シリーズでは、色が与える感情の変化を使う人に感じさせることをコンセプトにしています。
 また新たなシリーズとして、多数の色を混ぜグラデーションにして構成している「どこかで」シリーズは、自身が見たり想像した様々なシチュエーションの一部を切り取り、情景としてより絵画的な要素を強めた作品です。作品を見た人にも「どこか」の場面を想像させることができれば嬉しく思います。
 また共通して白磁の泥しょうをイッチン技法で加飾しています。これは器の表面に施すことで器のフォルムをより立体的に表現し、視覚・触覚共に楽しめる器を目指しました。イッチンのラインはある程度無作為に施し、その時々の流れを重視したタイプのものと、規則性を持たせ無駄を省きストーリー性を強めたものがあります。180217_nishi_works_04


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増原嘉央理
1985 北海道に生まれる
2004 英国留学
2008 武蔵野美術大学造形学部工芸工業デザイン学科陶磁コース 卒業
    平成19年度 武蔵野美術大学卒業制作 陶磁賞
    第46回 朝日陶芸展 入選
2009 第29回 長三賞現代陶芸ビエンナーレ 入選
    めし碗グランプリ展 工藤良健 審査員特別賞
    第62回 瀬戸市美術展 奨励賞
2010 瀬戸市新世紀工芸館セラミックコース 修了
    めし碗グランプリ展 優秀賞
    第40回 ながさき陶磁展 インテリア・工芸部門 最優秀賞
2011 北海道にて制作を開始
    第21回 日本陶芸展 入選
    第30回 長三賞常滑陶芸展 入選
2012 そば猪口アート公募展 安曇野市教育委員会賞
    めし碗グランプリ展 山本信審査員特別賞
    第3回 帯留コンテスト 山中審査員特別賞
    第5回 菊池ビエンナーレ 入選
2013 第6回 織部現代陶芸展 入選
    2013工芸都市高岡クラフトコンペティション 入選
2014 第2回 陶美展 入選(’16)
2015 第23回 日本陶芸展 入選
2016 第56回 東日本伝統工芸展 朝日新聞社賞
    伊丹国際クラフト展 審査員賞
    第63回 日本伝統工芸展 入選
    日本陶磁協会 現代陶芸奨励賞 北海道展 現代陶芸奨励賞
    現在の陶芸 萩大賞展 IV 入選
2017 第24回 日本陶芸展 入選
    KOGEI Art Fair Kanazawa 2017
180217_masuhara_works_03
180217_masuhara_works_02
 作風も表現法も異なる作品ではありますが、制作するにあたりそれぞれ根幹にあたるテーマを決めています。具象、抽象様々なテーマを用いますが、そこに瞬間的に自身が五感で感じた事象を添え表現しているのだと思います。
 しかしどの作品にも共通し求めているものは、決して自身の力では及ばない絶対的に変わらない、変わってほしくない何か、なのかもしれません。180217_masuhara_works_04


180217_watanabe_works_01
渡邉陽子
1976 岡山県に生まれる
1998 イタリア・ファエンツァの工房にて研修
2000 京都市立芸術大学美術学部工芸科陶磁器専攻卒業
    卒業制作展「富本賞」
2007 第1回 現在形の陶芸・萩大賞展 佳作受賞(’10、’13、’16入選)
2010 第2回 やまぐち新進アーティスト大賞 大賞およびACS賞受賞
2011 第21回 日本陶芸展 入選
2017 Revelations the fine craft and creation fair(Paris、France)
180217_watanabe_works_02
 私のアトリエは自然に囲まれた場所にある。
 インスピレーションはふと目にとめた自然現象から得ることが多い。足元に落ちている木の実、今にも開花しそうな蕾、美しい夕焼け、飛来してくる鳥たち、日向ぼっこしている亀、草原をなでていく風など。
 生まれては消え、生まれては消え、生まれては消える。
 どこからきてどこへいくのか。
 とめどなく移り変わっていく。
 しかし、連綿と生命は受け継がれていく。
 それらが私の心象風景となり、形にとどめる。
180217_watanabe_works_04
 先述のとおり「生命力」が制作の根底に流れるテーマであるが、造形においては「形と文様」について思考している。文様とは単に表面的なものではなく、全体を構成するパーツととらえている。例えば山がたくさんの木によって成り立っているように、鳥がたくさんの羽毛によって覆われているように。
 そのことから、パーツを貼り付ける【貼花(ちょうか)技法】を取り入れている。
 パーツにはいろいろなモチーフがある。鳥の羽や花びら・貝・葉っぱなど。全体を構成しているパーツを分解して、再構成することで作品としている。
 また【練り上げ技法】によってロクロ回転による土の動きを可視化し、風や水の動きに「見立て」ることによって地文様を作り出し、奥行きを与えようとしている。
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会期は2月28日(水)まで、木曜、金曜休館/10時〜18時です。
尚、2月17日(土)には西 崇が、24日(土)には高橋亜希が在廊致します。
この機会に是非、御高覧ください。

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〒 448-0804
愛知県刈谷市半城土町大湫99-3 悠遊舎1階
tel (0566)61-0321 / fax (0566)61-0321
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「土ノ言ノ葉 part 4 -Life 有機的な存在-」のお知らせ

2018年2月2日(金)

二十四節気「大寒」七十二候「雞始乳(にわとりはじめてとやにつく)」

年明けからのこの雪続き、
愛知県中部でこれだけの雪が降ることは滅多にありません。
本当に今年の冬は氷河期が心配になるような天候です。
天変地異の前触れでないことを祈るばかりです。

さて明日より「土ノ言ノ葉 part 4 -Life 有機的な存在- 」が始まります。
日本人にとって土は特別な素材だと思います。
様々な古墳などから発掘される土器や土偶など、
原初から土との触れ合いの中で文化を育んで来た日本人にとって、
土に託して思いを表現することは自然のことと言えましょう。
今回は4名の作家の思いを土の言葉で語って頂きます。

190203_umemoto_works_01
梅本依里
1982 大阪に生まれる
2004 大阪芸術大学陶芸コース 卒業
2008 ユニークな器展 優秀賞
    益子陶芸展 入選
2009 ユニークな器展 大賞
2010 卯辰山工芸工房 修了
    第4回 菊池ビエンナーレ 入選
2011 第9回 国際陶磁器展美濃 入選(’14)
2012 女流陶芸展 新人賞
    ビアマグランカイ 9 入選
2015 神戸ビエンナーレ 入選
    第32回 長三賞陶芸常滑展 入選
190203_umemoto_works_03
 私はあまり言葉で説明するのが得意ではないので、だからこそ自分の思いを形にして表現したいと思っています。
 その上で敢えて言葉にするとすれば、
一つ目は「危うい形」です。倒れそうで倒れない形を焼くこと。見ていてドキドキするものを作りたいので。
二つ目は中の空洞が何処かで繋がっていること。中に見えない物語が流れ巡っているので。
三つ目は人が見たことの無いものを創りたいこと。
四つ目は色鮮やかなポップな柄を自分の思いと共に装飾すること。
これらにより私の言葉が作品が完成する気がします。190203_umemoto_works_02


190203_ooishi_works_01
大石早矢香
1980 京都府に生まれる
2004 京都市立芸術大学美術学部陶磁器専攻 卒業
    京都市立芸術大学 2003年度制作展 同窓会賞(京都市美術館)
    たち吉クラフトコンペ「京都陶芸の新しい芽」 優秀賞
2007 京都府美術工芸新鋭選抜展
2013 神戸ビエンナーレ現代陶芸コンペティション(兵庫陶芸美術館)
2014 日韓陶芸交流展(京都、韓国)
    現代茶湯アワード(東京/渋谷ヒカリエ)
    第43回 長三賞常滑陶業展「くらしのやきもの展」長三賞
2015 マイヤー x 信楽大賞展 銀賞(USA)
    京展 館長奨励賞(京都市美術館)
    第32回 長三賞常滑陶芸展・自由造形部門 長三賞(愛知県陶磁美術館)
2016 琳派400年記念新鋭選抜展 -琳派FOREVER-(京都文化博物館)
    現在形の陶芸 萩大賞展IV 佳作(山口県立萩美術館・浦上記念館)
2017 第3回 金沢・世界工芸トリエンナーレ(21世紀美術館)
    Thematic Exhibition in Gwangju GICB2017(韓国/京幾陶磁博物館)
    第12回 パラミタ陶芸大賞展(三重)
    茶陶の現在 -2018萩(山口県立萩美術館・浦上記念館)

コレクション
Hen Hyang Lim Onggi Museum(韓国)、滋賀県立陶芸の森
韓国陶磁財団、Icheon world ceramic center(韓国)190203_ooishi_works_02
 「人生は選択の連続」と言ったのはシェイクスピアでしょうか…分かりませんが、私の制作も「選択の連続」と言えます。基本になるフォルムはありますが、そこにどのような装飾が付くかはやってみないと分かりません。例えば隣接する装飾が1ミリでも(いや、ときどき視覚のドットさえも大きいと感じてしまうからそれ以下か)変われば、次に付けられる装飾も変わってしまうのです。そしてそれは一瞬の選択です。しかし過去の経験や新たな挑戦、調和不調和…いろいろな思いが駆け巡った結果の選択なのです。
 この選択の連続を作品上で繰り返すことによって、刹那の時間や意識を作品に刻み残したいと思っています。何故なら、私が求めている「美」は「物体」にあるのではなく「行為」にあるのでは、と近頃感じるからです。190203_ooishi_works_03


190203_tanaka_works_01
田中陽子
1992 石川県に生まれる
2013 金沢市工芸展 エムザ社長賞
    世界クラフトコンペティション・金沢 入選(金沢21世紀美術館)
    現在形の陶芸 萩大賞展III 佳作(山口県立萩美術館・浦上記念館)
2014 京展 館長奨励賞(京都市美術館)
    国際瀧富士美術賞 優秀賞
2015 金沢美術工芸大学美術工芸学部工芸科 卒業
    マイヤー x 信楽大賞展 入選(USA)
2016 金沢市工芸展 北陸放送社長賞
    現在形の陶芸 萩大賞展IV 岩国美術賞(山口県立萩美術館・浦上記念館)
2017 金沢美術工芸大学大学院美術工芸研究科修士課程 修了
    金沢卯辰山工芸工房 入所
    第3回 世界工芸トリエンナーレ 入選(金沢21世紀美術館)
    ART AWARD TOKYO MARUNOUCHI 2017 審査員高橋朋也賞(東京)190203_tanaka_works_03
「一瞬を永遠にすること」をテーマに製作しています。190203_tanaka_works_02


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丸尾結子
東京都に生まれる
女子美術大学短期大学部専攻 卒業
2013,2014年と軽井沢ニューアートミュージアムで個展、2015年には銀座New Art Labのオープニング展示。やわらかな生命感や、少しねじれたり絡まったりしたような感情を漂わせる作品を数多く発表。ジュエリーのほか様々なコラボレーション作品も制作。190203_maruo_works_02
 湧き上がってくる様々な感情が共鳴し合い、美しく存在している様や生命が力強く打ちつづける鼓動などにフォーカスし、立体造形として表現することで向き合ってみたいと思いました。
 作品は石粉粘土で一点一点形作り、磨き上げ、抱きかかえるように制作してゆきます。
 内側から満ち溢れ続ける命の存在感を感じて頂けると嬉しいです。190203_maruo_works_03


会期は2月11日(日)まで、10時〜18時/会期中無休です。
尚、2月3日(土)は大石早矢香が在廊致します。
この機会に是非、御高覧ください。

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悠遊舎ぎゃらりぃ
〒 448-0804
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「暴れる茶碗 笑う酒器」のお知らせ

2018年1月11日(木)

二十四節気「小寒」七十二候「水泉動(しみずあたたかをふくむ)」

明けましてお目出度う御座います。
昨年中は何かとお世話になりました。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

さて長い年末年始休館を経て悠遊舎は漸く始動致します。
と言いながら、
冬眠しながらもちょこちょこ細かい仕事はずっと続けていましたが…

明日より開催の「暴れる茶碗 笑う酒器」は、
悠遊舎としても久し振りの開催となる茶盌と酒器の作品展です。
随分前になりますが自分も習いに通っていたこともある茶道、
現代生活の中でなかなか触れる機会の少なくなって来た茶の世界も、
知れば知るほど趣のある深い世界だということが分かって来ます。
心落ち着けて静かに自分の内面世界を振り返る機会の少ない日々に、
ほんの少しですが、ゆったりとした時間の流れを感じる時間をくれる、
そこが茶の魅力だと思います。
今回は4人の作家に土と硝子で茶碗と酒器を創って頂きました。
土の持つ豪放な魅力と硝子の透明で繊細な表情をお楽しみください。

180113_inayoshi_works_01
稲吉オサム
1976 愛知県に生まれる
2002 瀬戸窯業技術専門校 修了
2008 第8回 国際陶磁器フェスティバル美濃 入選
2009 第29回 長三賞現代陶芸展 入選
2012 JORDAN SCHNIZER美術館 収蔵
2015 第44回 長三賞常滑陶業展 長三賞
2016 京都法然院 茶盌収蔵
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 自らの手で土を掘り、釉薬、原料等の配合し陶器の素材を最大限に活かし少しでもイメージに近付けるよう試行錯誤を繰り返し、伝統を踏まえ現代の生活に適う器を作れる様、陶技研究し研鑽に励んでおります。180113_inayoshi_works_02


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奥島圭二
1977 滋賀県に生まれる
2000 立命館大学産業社会学部卒業
2002 富山ガラス造形研究所造形科修了
2010 滋賀県高島市にて硝子造形作家として独立
    Glass Craft Triennale 入選 
2011 日本クラフト展 入選 
2012 テーブルウェア大賞展  審査員イワタルリ賞 
2013 「Art from the Lakes 滋賀県ミシガン州美術交流展」(Michigan US) 
    「江原道江陵巿滋賀県高島市美術交流展」(韓国江陵) 
2016 ART OSAKA
    伊丹国際クラフト展 入選
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 繊細さと強さを併せ持つ妖艶な作品を作りたいと思っています。
 硝子の持つ繊細で危うい美しさに加え、金属や漆に対し僕自身が感じている独特な強さを重ね合わせることでその想いを実現出来るのではないか?
 また今回のテーマを意識して、暴れ笑うような力強くも柔らかい作品を作ってみました。
 常に変化をしながら硝子という素材の可能性に挑み続けたいと考えています。180113_okushima_works_03


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小沢慶都
1993 愛知県に生まれる
2016 名古屋造形大学陶芸コース 卒業
    瀬戸市新世紀工芸館 入館(2018年修了予定)

 この生き地獄の中の一瞬の救いになれればと思い制作しています。180113_kozawa_works_02
180113_kozawa_works_03


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西垣 聡
1984 京都府に生まれる
2011 富山ガラス造形研究所造形科 卒業
    第4回 現代ガラス大賞展 富山 入選
2011 富山ガラス造形研究所 助手(〜2014年)
2015 金沢市工芸展 金沢市工芸協会会長奨励賞
2016 国際ガラス展・金沢 2016 入選
2017 金沢卯辰山工芸工房 修了
    富山県南砺市にて「studio SHICHI」を設立
180113_nishigaki_works_03

 ガラスにしか無い表情、ガラスだからこそ出来る表現を意識し、ガラスという素材の新たな魅力を私の作品を通して発見出来ればと思い制作しています。180113_nishigaki_works_02


会期は1月24日(水)まで、木曜、金曜休館/10時〜18時です。
この機会に是非、御高覧ください。

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「jewelleryの十二月 2017」のお知らせ

2017年12月8日(金)

二十四節気「大雪」七十二候「閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)」

今年も残すところあと20日あまり、
師走の気忙しさの中で走り回っているばかりの毎日ですが、
ゆっくりとこの1年を振り返る時間を少しでも持ちたいと思います。
そしてまた新しく迎える年へ希望を繋いで行けるようにしたいものです。

さて明日より今年最後の作品展、「jewelleryの十二月 2017」が始まります。
今年は毎年お願いしているジュエリー作家、
井上陽介氏と長井一馬氏の二人展という形で実現しました。
二人は御覧の通り全く異なった個性を持っています。

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華やかでエレガントなジュエリーを制作している井上陽介氏は、
何気なくあらゆる難しい技法を駆使し、
他の作家ではなかなか真似の出来ない洗練された作品を制作しています。
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その作風は多種多様でありながら職人気質のかちっとした仕事からは、
井上陽介氏だからこそのデザインを感じることが出来ます。
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流れるような曲線や精確な直線の連なりによるグラデーションなど、
そのフォルムの完成度にこそ井上陽介氏の真髄はあります。
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一方で長井一馬氏の創り出すジュエリーは、
身に着けること以上にコレクションすることを目的とするかのように、
一点一点を大事にしまっておきたくなる。
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真夜中に一人こっそりと作品を眺めてニヤニヤしてしまうような、
そんな長井一馬氏独特の少し毒を含んだ世界観があります。
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ジュエリーと言えば女性の専売特許のように思われがちですが、
長井一馬氏の作品はそんなことはお構い無しに、
私たちを惹きつける魔力に溢れています。
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171209_nagai_works_05

会期は12月20日(水)まで、木曜、金曜休館/10時〜18時です。
尚、12月16日(土)には井上陽介氏が在廊致します。
この機会に是非、御高覧ください。

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名古屋出張

2017年11月20日(月)

二十四節気「立冬」七十二候「金盞香(きんせんかさく)」

11月も半ばを迎え、冬の到来を予感させる寒い毎日が続いています。
ギャラリーの倉庫に灯油も買い置きし、
冬に備えて万全の体制を整えなければなりません。
と言う程の大袈裟なことでも有りませんが…

さて先週の金曜、11月17日に名古屋へ行って参りました。
名古屋へ行くのは久し振りのこと、
名古屋駅前にはよく高速バスの乗り降りで出掛けますが、
市街地を歩くのは本当に久し振り、
年の瀬を前に華やかに飾られたウィンドウやらネオンやらを見るだけで、
心躍ってしまうのはやはりミーハーだからなんでしょうか…f^_^;)

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先ずはJR名古屋高島屋にて開催されている「水晶と鹿 土屋仁応展」を観に。
土屋仁応氏は東京藝術大学出身の彫刻家で、
現在、非常に注目されている作家の一人です。
実は土屋氏の動物たちの眼を硝子で制作しているのが田中福男氏で、
ボロシリケイトガラスの透明感のある眼が、
動物たちの眼差しに非常にぴったりなのですね。
田中氏は以前より悠遊舎ぎゃらりぃにて御紹介しており、
その縁もあって今回の作品展を訪問しました。
土屋氏の作品は昨年、東京にて開催された作品展を拝見してから2回目、
今回は小品が中心でしたが、
作品の醸し出す柔らかな生命の営みに心洗われる思いでした。
作品展は明日まで開催しています。
宜しければ是非、足をお運びください。
因みに田中福男氏には今週末から開催の、
「KOGEI Art Fair Kanazawa 2017」にも出品して頂きますので、
楽しみにお待ち頂ければ幸いです。

171117_nagoya_02
その後、栄に出向き愛知県美術館で開催されていた、
「長沢芦雪展 京のエンターテイナー」の観覧です。
こちらは行こうか迷っていたのですが、
ギャラリーにいらしたお客様の「めっちゃ癒されるよ〜」の言葉に促されて、
行くことを決めました。
お客様の言葉通り、とてもとても心温まる作品でした。
可愛らしい犬や猿、牛、鳥たちが生き生きと描かれ、
長沢芦雪の暖かい眼差しを感じられる作品ばかりでした。
虎や龍なども長沢氏の手に掛かると何となくユルイ表情になるんですね。
美術館と言うと何となく畏まらないといけないように思っている人もいますが、
長沢氏の作品はまさに"エンターテイナー"に相応しく、
愉快な気分にさせてくれる作品でした。
そう言えば偶然にも、
いつも名古屋から通って頂くお客様に美術館でばったりお会いしたりして、
そう言う意味でもわざわざ名古屋まで出てきて良かったな〜と思いました。

その日は少し仕事が溜まっていたので何処にも寄らずにそのまま直帰しました。

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「KOGEI Art Fair Kanazawa 2017」のお知らせ

2017年11月18日(土)

二十四節気「立冬」七十二候「金盞香(きんせんかさく)」

昨夜から雨がずっと振り続けています。
この時間になって漸く少し雨も上がりましたが、
今日はさすがに冬の到来を感じずには居られない寒い一日でした。
それでも世間は忙しく動いています。
17時頃に灯油を買いに近くのガソリンスタンドへ行く道すがら、
夕闇の中を沢山のクルマが列をなして家路を急いでおり、
また遠くに見えるショッピングセンターではネオンが明るく輝いていて、
感傷に浸ってる場合ではないな〜としみじみ思うのでした。

さて11月24日(金)〜26日(日)、金沢にてアートフェアが開催されます。
悠遊舎ぎゃらりぃも出展致します。
この「KOGEI Art Fair Kanazawa 2017」は初めて金沢で開催され、
また工芸に特化したアートフェアとしても日本では初めてのことと思います。
悠遊舎ぎゃらりぃとしても今まで名古屋、神戸、東京と、
様々なアートフェアに出展して来ましたが、
工芸に特化したアートフェアは初めてと言うこともあり、
とても楽しみにしています。
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悠遊舎ぎゃらりぃの出展概要は下記の通りです。

会場:KUMU金沢 -SHARE HOTELS-
部屋:410号室
会期:11月24日(金)/13時〜18時(招待者限定)
   11月25日(土)/11時〜19時(一般公開)
   11月26日(日)/11時〜18時(一般公開)
作家:陶芸→浅野 哲、増原嘉央理
   硝子→川北友果、田中福男
   彫金→石井雄次
   金工→光本岳士
在廊:11月24日(金)→石井雄次、川北友果、田中福男、光本岳士
   11月25日(土)→石井雄次、田中福男、光本岳士
   11月26日(日)→浅野 哲、石井雄次
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今回を機にさらに日本の工芸が飛躍することを心から願っています。
もし宜しければ是非、足をお運びください。
金沢でお会い出来ることを楽しみにしております。

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悠遊舎ぎゃらりぃ
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