朝目覚めた瞬間、突然、「何か」に襲われる。
その「何か」は、目覚める前から
俺の中に巣食っているのかもしれないが、眠っている間は意識されることはない。

だが、目覚めた瞬間、その「何か」は突然破裂して、
俺の心の中に満ち渡る。
俺の中を満たすだけでは飽き足らず、俺の皮膚の表面から噴き出していく。

その「何か」は、俺からあらゆる気力を奪う。
どん底の鬱に突き落とす。
俺を死にいざなう。
希死念慮で頭の中がいっぱいになる。

その「何か」の正体ってなんだろう。
俺自身にさえ、
よくわからない。

哀しみなのか。罪悪感なのか。絶望なのか。
それとも寂しさなんだろうか。あるいは孤独感なんだろうか。
たぶん、それらが全部混ざり合って、「何か」を形作っているんだろう。

その「何か」は一日中、俺の中にある。
片時も俺の中から離れてはくれない。

あまりにも苦しい。
ただ単に、生きていることさえ苦しいのだ。

その苦しみから逃れるために、酒を飲んだり、薬を飲んだりするものの、その「何か」は決して消えてはくれない。
だから俺は、一日中、夜が来るのを待っている。
朝目覚めた瞬間から、ずっと夜が来るのを待っている。

夜になって、眠りに落ちれば、たとえ「何か」が心身の中にあっても、それを意識せずに済むからだ。
俺を苦しみから解放してくれるのは、夜だけなのだ。
眠りの中にいるときだけなのだ。

朝なんかいらない。昼もいらない。夕方もいらない。
俺が欲しいのは夜だけだ。

たとえ翌朝目覚めた瞬間、再びその「何か」が襲ってくるとしても、ほんの一瞬の眠りは、俺を一時的に苦しみから解放してくれるのだ。


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