2月12日の月曜日。
3連休の最終日のことだ。
まだ早朝の5時半だというのに、目が覚めてしまった。

気分は優れない。
とても深く落ち込んでいる。
俺の中は真っ黒だ。

鬱だ。
あんまりにも不快だ。

もう一度、寝てしまおう…とも思ったが、
気が昂っていて眠ることができない。
沈んでいるくせに、
昂ってもいるなんて、訳が分からないかもしれないが、そんな日もあるさ…と諦めて、俺は寝床から出た。

仏前に座った。
かみさんに線香をあげて、お供えをした。

その後、俺は途方に暮れてしまった。
無気力で、
何にもやる気がしない。
一方で、
心臓の辺りがザワザワしてもいる。

この「訳の分からない気分」
をどうにかしたい。
こんなときは、酒でも飲むに限る。

俺はウィスキーを買うために外出した。

・・・

ザワついた心を鎮めるために、早朝6時過ぎからチビチビとウィスキーを飲み始めた。
心の昂りが治まっていく。
だが、
沈み込んだ気分はいっそう沈んでいく。

耐えられない…
と思い始めた矢先、幸いなことに、眠気が襲ってきた。
俺は抗鬱剤を多めに服用し、布団に入って眠りに落ちた。

・・・

寝ている間に夢を見た。
内容はあんまり覚えていない。

ただ、
はっきりしていることが一つだけある。
の中、俺は「独りぼっち」ではなかった。
俺の周囲には、
たくさんの人の気配があったのだ。

その気配に包まれたまま、
俺は目を覚ました。

そして、周囲を見回した。
だが、
誰もいないのだ。
目覚める直前までは、
確かに人の気配を感じていたのに、俺の周囲には誰もいなかったのだ。

俺は愕然とした。
現実を再確認し、俺は愕然としたのだ。

そうだ。
誰もいないんだ。
かみさんは、
もういないんだ。
俺は「独りぼっち」なんだ。

知っていたはずだ。
それなのに、眠っている間に忘れてしまっていたのだ。

だが、目覚めた瞬間、
俺は思い出したんだ。
俺は自分が「独りぼっち」
であることを思い出したんだ。

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